複雑・ファジー小説
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- コンプリヘンシブ
- 日時: 2025/03/01 03:53
- 名前: 梶原明生 (ID: BLmVP1GO)
あらすじ・・・混迷を極める昨今の社会情勢。この時代を国や政府が乗り切るためにある専門家によるアイデアが採用された。それが「コンプリヘンシブ プロジェクト」各省庁の専門家でチームを組み、あらゆる事態と事件に対処する。ここまでは従来通り。しかし、ここからが違った。「省庁に限らず、アトランダムに選出されたあらゆるエキスパートに、それぞれのパイプラインとなって心臓部になってもらう。」つまりは壁を開けてお互いを共有し合う前代未聞のチーム作りを許可したわけだ。しかし問題はその土台をどこにするか。最終的に防衛省と警視庁が揉めたが、「まだ国民の多くは警察手帳に重きを置く傾向にある。また、単調的に説明しやすい。」として、やむなく「警察庁、警視庁」に本部を置く事で決定した。かくして、あらゆるエキスパート8人が警視庁別室総合特別対応室に集められた。しかも初日から特別に警察手帳と特殊拳銃が支給された。それぞれクセのある8人だが、国と国民を守るため、日夜あらゆる事案、事態、事件に「コンプリヘンシブ」達が挑んでいく。・・・8人の所属組織は以下の通り。防衛省(特戦、別班?)、警視庁、消防庁、海保、医療機関、マル暴、文科省、芸能界。
- Re: コンプリヘンシブ ( No.61 )
- 日時: 2025/12/19 03:36
- 名前: 梶原明生 (ID: TdU/nHEj)
・・・拳銃をとりだして藤崎に向ける新田。「何の真似です主任。」「言え。暗号には何と書かれていた。今お前は国家反逆罪に当たる行為をしてるんだぞ。虚偽罪も重なれば立派に死刑は免れない。」「なーるほど。つまりここは地下数百メートル。殺害しても後処理に困らないって寸法ですか。」「お前の気持ちは分からんでもない。だが、我々は国家に仕えている。」「だからってあいつらの不正に目を瞑れとおっしゃるんですか。」「誰もそんな事言ってない。行く行くは大掃除する予定だった。麻田総理と徳田教授の命でな。」「総理が。それで俺たちを・・・」「そうだ。だが何人たりとも平等に等しく、法で裁かれなければならない。暗殺なんかで裁くべきではない。」「いっそのこと、皆死ねばいいのにと思いましたよ。」「藤崎っ バカなことを言うなっ。」「俺を選出したのがそもそもの間違いなんですよ。」「そうかもな。娘さんのことだろ。」「知ってるなら語るまでもないでしょう。」「大手芸能プロダクション社長、須防の息子、須防忍。現シャイニングプロダクション社長となった男だ。こいつがレイプ犯だろ。」「その名前聞いただけで腑が煮えくりかえる。あの子を救えなかったことをどれだけ後悔したことか。上からの命令で関わるなと指示され、やむなく心を押し殺してきた。」「ならもう少し辛抱してもらおうか。言え、バックアップはどこにある。」「わかりましたよ。だからそんな物騒な物しまい・・」言った矢先クラブマガの拳銃捕り技で瞬時に奪う藤崎。「お、お前。」「鈍りましたね主任。俺ならもう撃ってる。安心してください。これがバックアップのUSBです。」構えていた拳銃を反転させながらUSBを一緒に渡す藤崎。「素直でよろしい。ちなみに言うが、俺もお前と同じ気分だ。だがな、俺たちにも越えてはならない一線てやつがある。それを忘れるな。USBの隠した件はなかったことにしとく。その代わり二度とこんな真似はするな。娘さんのためにも。」影で聞いていた天川は静かに立ち去る。新田はパネルモニターの前に立つ。「これは偶然見つけたもう一つのUSBだ。美山が解析したところ自衛隊がよく使う暗号記録とわかった。これは明らかに日本の中枢社会に対する大掛かりな暗殺テロ計画だ。今回大掛かりのために我々7人では数が足りない。警視庁公安部にも情報を流して共有することにした。時期は三日後の午後二時に決行される。だから朝に各部署や、芸能プロダクションに知らせてスケジュールを変えてもらう。とにかくこの暗号と証拠を掴んだ篠崎と接点のあった人物を洗い出せ。今日は徹夜だ急げ。」藤崎が申し出る。「おれと遠藤さんは二時間仮眠もらっていいっすか。」・・・続く。
- Re: コンプリヘンシブ ( No.62 )
- 日時: 2025/12/19 04:00
- 名前: 梶原明生 (ID: HSAwT2Pg)
・・・「ああ、そうだな。なら二時間後斎賀松下ペアと交代だ。」「了解。」藤崎は仮眠を取るふりをして外に出る藤崎。いつものスマホとは違う秘匿スマホで誰かに電話する。「佐藤、この番号にかけるのは久しぶりだな。空挺にいた頃を思い出す。」「やっぱりあなたか。あの拳銃射撃は間違いないと思ってました。おかげで六針縫いましたよ。もう計画は知られたんですね。」「ああ。まさかお前がここまでやるとは思わなかったよ。純情男なのは知ってたが。なぁ、やめて自首する気はないか。今のお前ならまだ罪は軽い。お前が思ってるほど今の総理はバカじゃない。あくまで合法的に粛正する予定だ。だからもう、上原美咲さんの敵討ちは必要ないんだ。」「ハハハハ、そんな,戯言。誰が信じますか。それにもう、美咲さんの件だけじゃない。多くの志の人々の思いがある。」「待て待ておい、多くのってまさか、同じ思いの遺族も加担してるってことか。・・・おい佐藤、答えろっ。」「藤崎曹長。あなたの声が聞けて良かったですよ。それでは娘さんを大事にしてください。」「おい、コラっ・・・」既に切られていた。
- Re: コンプリヘンシブ ( No.63 )
- 日時: 2025/12/21 18:55
- 名前: 梶原明生 (ID: QXFjKdBF)
・・・「バカ野郎。俺もだが。・・・」ため息突きつつスマホを額につける藤崎。やがて朝が訪れ、一斉にあらゆるVIPに知らせが届く。反日政治家、飯田祐泰の元にも。「君達大げさだよ。どうせネトウヨのいつもの脅しだろ。こんな警護必要ない。」「ですが確実な情報筋からの計画です。間違いありません。」「とにかく、私は出るからな。バカげた暗殺計画なんかに付き合いきれんよ。・・おい、戸川。車回してこい。」「は、只今。」尊大な態度で玄関を出る飯田。しかしその瞬間、3発の銃弾が彼を貫いた。「警戒しろ。こちらp 3。玄関先で飯田議員が撃たれた。至急救急車を寄越してくれ。辺りの建物を全封鎖、急げ。」これは始まりに過ぎなかった。矢継ぎ早に次々芸能界や政治家。暴力団の組長に中国大使館の要員まで暗殺された。新田が慌てて無線に叫ぶ。「まずいぞ。奴らが計画を早めた。次々標的を仕留めて行ってる。何としても次を成功させるな。急げ、容疑者を挙げろ。」それを聞きながら藤崎と遠藤はとある「被害者の会」のオフィスを訪れていた。「ここは何ですか。」「ん、偲ぶ会さ。芸能人自死遺族の集いでね。」藤崎が答えながらドアを開ける。「おはようございます。藤崎と申します。こちらは遠藤。」「あの、どちら様で。」「こう言う者です。」二人して警察手帳を見せる。「け、警察の方。」「御上優子さん、おられますよね。」「はい。ですが、今は大事な会議中でして。あ、どこへ行かれます。」受付嬢が慌てるものの、ズカズカと入る二人。「おや、来客の方ですか。そんな予定はなかったはずですが。」「ミカミコーポレーション社長御上優子さんですね。」「そうですが何か。」「警察の者です。」「本物の手帳。なるほど。で、刑事さんが何の御用で。」「惚けないでください。あなたはこの会社を遺族の集い場所にした。しかしそれと同時にあなた方は自分達の子供が自殺ではなく、策謀による口封じと知って激昂した。そして元自衛官の佐藤と共謀して、政治家、芸能界、暴力団、半グレ、中国工作員を暗殺する計画を立てた。そうですよね。何故なんですか。あれだけ証拠があれば、後は司法に委ねれば良かったじゃないですか。」「あなたに何がわかる。司法ですって。私の自慢の一人息子を失った悲しみがなくなるとでも。その法執行機関が何一つ、暴くどころか、捜査すらしなかった。専門の殺し屋チームがいると、警察に何度も言った。なのに警察は、私達を陰謀論に影響受けた異常者扱いした。そんな司法に何ができるの。」「息子さんの御上翔太さんは知ってます。高校生の頃からドラマ映画等に主演されて大ヒット作に数々出ておられた。私も惜しい方が亡くなられたと感極まったこともありました。ですが、今は麻田政権の時代なんです。必ず糾弾してくれます。」・・・続く。
- Re: コンプリヘンシブ ( No.64 )
- 日時: 2025/12/27 03:57
- 名前: 梶原明生 (ID: nGb.G1Wf)
・・・「ふっ・・・北朝鮮の拉致被害者にも政治家は同じ事言ってたわね。じゃあ、めぐみさんは帰って来た。帰ってないじゃない。私達が立ち上がって、制裁を加えない限り、誰も助けてくれない。誰も裁いてくれないっ。違いますか。」「確かに。ですがそれでも・・・それでも信じて欲しかった。佐藤は殺人犯にならなくて済んだ。」御上は驚いた顔になる。「何故あなたが佐藤さんを知ってるんですか。」「チーフ、知ってるんですか犯人を。」「ああ。空挺団時代に俺の最初の教え子になったやつだ。御上さん、今あいつは何処にいるんです。」「言えませんね。殺人幇助で逮捕したいならすればいい。あの子を失って私には何も残ってはいない。会社も副社長に任せる手筈になってます。だから死刑にでも何にでもすればいい。でも教えられないわね。」「御上優子、逮捕します。」嫌々ながら藤崎は彼女に手錠をかけた。その頃、ツバサプロダクションでは、黒石が社長室に来ていた。「あら、愛ちゃんどうしたの急に。挨拶ならいらな・・・何それ拳銃。」SFPー9なんて拳銃、見たこともないであろう岡井。驚愕してる。「いいですか社長、説明してる暇はありません。私はあなたを警護する警察の者です。」「ちょ、ちょっと待って。これ何かのドッキリよね。」「だったらいいですが、現実です。」言いながら警察手帳を開いて見せる黒石。「さ、桜の大紋・・・」「これで信じてもらえますか。」「なんだかわからないけど、それを見せられたらね。」「あなたは命を狙われています。何故なら、須防のマネーロンダリングに関わってるからですよね。」「な、何のことだか・・・」ポケットのスマホを出して見せる。「これ、パソコンにあった裏帳簿の記録。」「どうしてこんなものを、い、いつの間に・・・」「私は大物看板俳優ですよね。色々権限くださってありがとうございます。」「まさかそれを利用して・・・なんて子なのあなたは。」「それはこっちのセリフですよ。よくも私や真摯な芸能人を裏切りましたね。今は守りますが、ゆくゆくは法の裁きを受けてもらいます。」椅子にガクリと座り込む岡井。「もうダメだわ。」そんな時、銃声が奥から聞こえてきた。銃を構える黒石、ドアを破壊する音が聞こえてくる。「社長、隣の部屋に隠れて。」慌てて入る岡井。「来るなら来い。」冷や汗をかきつつ、手が震える黒石。「はっ、・・・」銃声が響いて思わず撃とうとしたら、聞き慣れた声が聞こえてきた。天川だ。「撃つなっコンプリだ。入るぞ。」「ど、どうぞ。」CQBでは、互いに仲間で誤射を避けるため、入る前に声を(暗号など)掛け合う。「無事か黒石。」「ええ、社長も隣室で無事です。でも。・・・その人達死んでるんですよね。」「ああ。正当防衛だ、やむおえなかった。」2名の被疑者の射殺体がドア越しに見える。いつもより悲しい顔になる天川。「できれば撃ちたくなかった。」隣室に入る天川と斎賀。・・・続く。
- Re: コンプリヘンシブ ( No.65 )
- 日時: 2025/12/27 05:23
- 名前: 梶原明生 (ID: 0K0i.3Zc)
・・・「岡井社長ですね。あなたを組織犯罪処罰法違反、並びに芸能界浄化法違反の疑いで逮捕します。」手錠をかける天川。連行される際、黒石に話しかける。「大した玉だわあなた。後にも先にも芸能人で本物の刑事やってたなんてあなたぐらいね。」苦笑いしつつ立ち去る天川達と立ち去る岡井。残るは須防と岩狩副総理だけ。チームは須防に向かった。だが、新田は藤崎だけは行かせたくなかった。あまりに酷だから。「新田主任、行かせてください。奴を止められるのは俺しかいない。佐藤を鍛え抜いたのはこの俺だ。やつの気持ちや動きは読める。」「だが、いざとなったら娘をレイプした奴の盾になれるか。」「なれます。」新田はまっすぐ彼の目を見た。プロに戻っている目だ。「わかった。行ってこい、後の責任は俺が負う。」「ありがとうございます。」いつになく頭を下げる藤崎。専用車両で須防のプロダクション事務所を訪れるメンバー。「おや、警視庁の方々ですか。私なら心配ありません。最高のボディガード達がいますから。」須防の取り巻きはボディガードと言うより「殺し屋」のイメージに合う者ばかり。風貌からして、こいつらが自殺に見せかけて殺した犯人なのは明白だった。しかし耐えた。「いえ、こればかりは上からの命令でして。」睨みつける藤崎。「ま、結構だが。しかし不思議だ。何故あなたは私を睨む。何か君に恨まれることでも私はしたかな。」拳を握りしめて耐える藤崎。「いえ、何も。」「そうかね。その苦痛の口の結び方、どこかで見た気がするな。はて、何だったか。」天川が助け船を出す。「それよりも須防社長。私は医師免許を持つ医者でもあります。私が側にいた方が何かとお役に立つかと。」「それはいい。」かくして警護体制が整った。と、一息つく間も無く、ビルに自動車が突っ込んできた。「来たぞ。皆殺しにしろ。」須防は殺し屋達に命ずる。「いかん、これは罠だ。陽動作戦だ。」藤崎は反対側を見張るも、殺し屋達がサブマシンガンで応戦する。「コラ、貴様ら、銃刀法違反だろうが。」聞く耳を持たない殺し屋達。「美山、佐藤達を見たか。」「それが、強力なジャミングが発生していて中が見えません。」「クソ、佐藤のやつ、サイバー班も用意してたのか。皆、昔ながらのCQBで行くしかないぞ。」「了解。」無線で四人は答えた。やはり、佐藤組は裏口から来ていた。一進一退の攻防となり、一人また一人と佐藤組の仲間が倒れていく。しかし肝心の佐藤が見当たらない。「さすがは俺の教え子。付け焼き刃の仲間達とはまるで違う。」ほくそ笑みながらも叫ぶ。「皆、後は俺と佐藤で決着をつける。皆ではは太刀打ちできん。」シグ226をかまえながら直走る藤崎。いた、佐藤だ。撃ち合いのハーモニーが始まる。・・・続く、
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