複雑・ファジー小説

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コンプリヘンシブ
日時: 2025/03/01 03:53
名前: 梶原明生 (ID: BLmVP1GO)

あらすじ・・・混迷を極める昨今の社会情勢。この時代を国や政府が乗り切るためにある専門家によるアイデアが採用された。それが「コンプリヘンシブ プロジェクト」各省庁の専門家でチームを組み、あらゆる事態と事件に対処する。ここまでは従来通り。しかし、ここからが違った。「省庁に限らず、アトランダムに選出されたあらゆるエキスパートに、それぞれのパイプラインとなって心臓部になってもらう。」つまりは壁を開けてお互いを共有し合う前代未聞のチーム作りを許可したわけだ。しかし問題はその土台をどこにするか。最終的に防衛省と警視庁が揉めたが、「まだ国民の多くは警察手帳に重きを置く傾向にある。また、単調的に説明しやすい。」として、やむなく「警察庁、警視庁」に本部を置く事で決定した。かくして、あらゆるエキスパート8人が警視庁別室総合特別対応室に集められた。しかも初日から特別に警察手帳と特殊拳銃が支給された。それぞれクセのある8人だが、国と国民を守るため、日夜あらゆる事案、事態、事件に「コンプリヘンシブ」達が挑んでいく。・・・8人の所属組織は以下の通り。防衛省(特戦、別班?)、警視庁、消防庁、海保、医療機関、マル暴、文科省、芸能界。

Re: コンプリヘンシブ ( No.4 )
日時: 2025/04/26 19:44
名前: 梶原明生 (ID: tY8TK.KA)

・・・なるほどと納得する面々。新田が指示する。「今美山から身分証をもらった組が潜入組。残りが専用車での待機かつ監視サポート役だ。ちなみに専用車は毎日変わる。車種と色を毎日間違えるなよ。さぁ、装備を持ってこの階下駐車場に行くぞ。」「はい。」全員一斉に専用ロッカーに立ち、装備品を見に纏う。「シグ226e2ちゃん、会いたかったぜべいべー。」藤崎の開口一番に斎賀が反応する。「いやだいぶ気持ち悪いっすよ藤崎さん。」「そうか。消防の人に言われたかないな。」「それ言います。」苦笑いの斎賀。彼等に支給されたのはFSP-9拳銃。「そして何と言っても俺たちのお墨付き。警察手帳だよ。」警察庁お墨付きの桜の大門が光輝き、本人達の証明写真付き身分証が付け加えられている。「さぁ皆、出動かね。」藤崎が老兵らしくサブリーダー的に取りまとめて歩き去る。地下駐車場は頑丈なセキュリティーで守られていた。黒いバン2台に乗り込む面々。一行は月波総合病院へと向かった。この病院は医療関係者では知る人ぞ知る大病院で、「最先端医療は月波から始まる。」とも比喩されてるくらいだ。新田が無線で指示する。「斎賀と松下と黒石に藤崎。お前らが潜入組だ。くれぐれも麻薬王様に粗相のないようにな。」苦笑いの藤崎。「いや、もうとっくに粗相ですよ課長。」思わず吹き出す松下、斎賀、黒石。藤崎がバンから降りて歩き出してから気がつく。「しかし、一番潜入に向かないと思ってたが、アイちゃん。そんなに芸能人オーラ消せるんだね。まるで別人だ。」「何言ってんすか藤崎さん。変装の天才ですよ。こんなの朝飯前ですって。」関心する藤崎。民間服のまま表エントランスから入る面々。しかし。・・・「おい、斎賀じゃないか。」「愛菜ちゃん、愛菜ちゃんじゃない。」いきなり誰かが話しかけてくる。黒石と藤崎は知らないふりで奥に歩き去る。やり過ごした場所で患者に紛れて座る二人。耳には既に小型イヤホンを仕込んであり,黒石とは親子のふりで会話する。「おいどうしたこの間の二人。知り合いに出会ったんだって?」「そうなのよパパ。授業の邪魔してくるのよ。」松下斎賀が知り合いと別れて隅に寄る。「すみません。二人共偶然にも知り合いに出っぐわしたもので。」斎賀の報告に新田が指示を出す。「いいか斎賀、松下、黒石。予定変更だ。今すぐ戻れ。」黒石が怪訝そうになる。「いや、何で、どうしてですか。」「今美山に調べさせてるが、これが罠なら君も危ないからだ。」「いや、でも私が変装の達人だって知ってますよね主任。」「わかってる。だがリスクは小さいものでも摘んでおく必要がある。ましてやお前は芸能人だ。どこで気がつくファンがいるかわからん。とにかく戻れ。」「はーい。」・・・続く。

Re: コンプリヘンシブ ( No.5 )
日時: 2025/05/01 19:10
名前: 梶原明生 (ID: cH43mN/a)

・・・気だるく返事する黒石。歩きながら独り言を言う。「て、今気がついた。天川さんはどこ行ったんですか。」「あいつか。天川ならもうとっくの昔に潜入したよ。何せ彼はここ出身だからな。海外勤務から帰った体になってる。」「へー。」関心する黒石。その頃副院長室に天川はいた。「久しぶりだね。とでも言うべきか。まさか君がコンプリヘンシブの一員になっていたとは。心外だよ。」「申し訳ありません。騙すつもりはなかったのですが、国の仕事の為やむおえず。」「まぁ、何にせよ、君が無事でよかった。ただ、・・・私なんかよりもっと君を心配している女性がいることを忘れてないよね。」「何の話でしょう。」「惚けなくてもいいよ。東山杏珠だよ。あの東山杏里君の妹の。」「ああ、彼女ですか。」「随分冷たい言い方だな。杏里君は君の同期の研修医であったと同時に君の婚約者でもあったんだよ。あれからもう五年か。まだコロナが猛威を振う前、最初の患者さんに必死に対処していたために彼女自身もコロナに感染。僅か二週間で・・・今でもあの出来事は忘れられない。確かあの日以来だね。君が今みたいに豹変したのは。」「もう過去のことです。過去をいくら嘆いても杏里は帰ってこない。」「それでそんな冷徹になったのかね。しかし、その姉の死を乗り越えて杏珠君は、才能がないのに無理してこの病院のナースエイドになった。歌手デビューまでしたのに。」「それより副院長。皆に説明がありますので早く行かないと。」「天川君。」無視するかのように立ち去る天川。既にナースエイドの制服姿になっていた藤崎と合流してナースステーションに行く。幻覚か、心霊か。歩く廊下の先から杏里が白衣姿で歩いてきてる気がした。「はっ・・・」いきなり場面は変わり、五年前の月波総合病院の集中治療室にいた。窓ガラス越しに酸素ボンベに繋がれた彼女がいた。こちらを悲しげに見ている。「杏里っ」感染を忘れるは医師失格だが、愛は人を突き動かす。ドアを開けて入り、彼女の手を取る。「あなたと、ウェディングパーティーしたかった。医師としても、ハァ、患者さんを、救いたかった。ハァ、なのに死ねない、死にたくない。逸、お願い。ハァ、私達をこんな目に合わせた組織を潰して。こんなの酷過ぎる。私達が何をしたの。ただ、・・・」「杏里、杏里ーっ。」天川らしくもなく取り乱して泣いた。ただ泣いた。気がつけば涙はもう枯れていた。当時は陰謀説が界隈を賑わしていたが、天川には関係なかった。ただ憎らしい元凶をこの手で仕留めたかった。コロナも落ち着き人々はまるでコロナがなかったかのように振る舞っているように彼には見えた。そんな矢先、一年前に徳田から打診があった。彼はすぐ志願した。杏里との約束を果たすために。「先生、先生。」駆け寄ってきたのは杏里より7歳年下の妹、杏珠だった。・・・続く。

Re: コンプリヘンシブ ( No.6 )
日時: 2025/05/10 18:19
名前: 梶原明生 (ID: 8comKgvU)

「逸さん、いや、あの、天川先生、お久しぶりです。私、先生に会えないんじゃないかと心配で心配で。ご無事で何よりです。」「まだ居たのか足手纏い。略してアシマト。お前にナースの才能はない。今すぐ荷物をまとめて茨城に帰れ。」「な、何なんですかいきなり。私、先生のことこんなに心配してるのに。」「それがお節介だとまだ分からんのかアシマト。君とお姉さんとは事情が違う。無理しなくてもいいんだ。」「無理なんかじゃありません。私、正直に言います。先生のことが好きです。愛してます。」「おーい。お前。」「最後まで聞いてください。お姉ちゃんが死んで、それで後釜にハマろうなんて考えてません。確かに私は婚約者だって初めて家に挨拶に来た時からずっと恋してました。幸せそうな、大好きなお姉ちゃんのためならと、この思いは一生胸に仕舞い込むつもりでした。でも、姉が亡くなってからの先生はまるで人が変わってしまった。お姉ちゃんの代わりにせめて先生だけでも幸せになってほしいと願っていたのに。だから・・・」「だから何だ。」「だから私のこの気持ち、抑えません。私が先生を幸せにしたいと決心したんです。」「うっ,」天川に少しの動揺があったものの、すぐに別の話題でねじ伏せた。「それより、さっきから第三者がいるにも関わらず、よくそんな戯言ほざけるな。」「た、戯言だなんて。すみませんつい。こちらの方は。」藤崎が気まずい表情で割り込む。「あ、大事な話中すみませんね。私、今日から配属になりました看護師補助、すなわちナースエイドになります藤崎です。」「は、はじめまして。え、でも求人はもう行わないんじゃ。」副院長の市川が後ろから現れた。「その件に関しては私が皆に話すよ。」四人してナースステーションに向かう。開口一番にこのナースステーションのお節介おばちゃんこと一番の古株、竹田真澄看護師が歓声を上げた。「あらやだ、天川先生お久しぶりです。杏珠ちゃん、良かったじゃない。先生帰ってきたわよ。私のアドバイス効いたんだ。」気だるい顔になる天川。「お久しぶりですみなさん。天川です。って初っ端から竹田さんっ。またですか。一年ぶりだと言うのに相変わらずですね。彼女(杏珠)に余計な入れ知恵するのはやめていただきたい。」「やだ、入れ知恵だなんて失礼ね。私はね、二人の幸せのためを思えばこそ、アドバイス差し上げてるだけです。」痺れを切らした医師長兼副院長を務める市川が咳をきる。「んんっー。ちょっとそろそろいいかな。」竹田以下看護師達が驚く。「まぁ、市川先生。どうされました。それにその方は。」「ああ、まさにそのことなんだがね。君達に話しておきたいことがあって。それでは藤崎さん。挨拶を。」促されてようやく前に出る藤崎。「はじめまして皆さん。私、藤崎雅昭と申します。今日からこちらの病院で、ナースエイドとして働くことになりました。今後とも宜しくお願いします。」丁寧ではつらつとした挨拶に全員面食らう。竹田が聞く。「はぁ・・・い、市川先生。もうナースエイドの採用はいらないんじゃありませんでしたか。」「竹田さん、あなた本人の前で、失礼だよ。」「あ、これはすみま・・・」「でもないかな。」「はい・・・」市川の冗談めいた返しにまたもや面食らう竹田。・・・続く。

Re: コンプリヘンシブ ( No.7 )
日時: 2025/05/11 05:04
名前: 梶原明生 (ID: C0FcWjM6)

「実を言うと彼はナースエイドにしてナースエイドじゃないんだ。」ますますハテナが飛び交うナース達。「ま、そのことについては彼から話してもらおうか。藤崎さん。」「はい、それでは。」徐にポケットから警察手帳を引き出す二人。金の桜の大門とそのエンブレムが輝く。「け、警察・・・」誰もが口を塞いだ。「さぞ驚かれたことでしょう。実はこの病院にある犯人が紛れ込んでいるとの情報を掴みまして。それで潜入捜査を行うことになりました。どうかみなさん、そう畏まらずに。あくまでも私は皆さんの下働きでして、新人ナースエイドが来た体で接してください。」男性ナースのムードメーカー、平良が軽口を叩く。「やった、病院内に殺人犯がいる。まさにじっちゃんの名にかけてっ。かな。」竹田のナンバー2的な立ち位置の美人系アラサーナース、三輪が叩く。「ちょっとやめなよ。マンガじゃないんだから。殺人犯とか、怖くて仕事にならないよ。」藤崎がフォローを入れる。「ご安心下さい。殺人犯ではありません。大規模詐欺グループの元頭目ですので。しかも女性です。」一同安堵するも、それは藤崎達の方便にすぎない。まさか麻薬王とは言えるわけがない。「それじゃ、東山先輩、宜しくお願いします。」「そんな、先輩だなんてそんな。」ヤケに照れる杏珠。「照れてないで、杏珠ちゃん。何か忘れてない。」「しまった。405号室のシーツ用意するの忘れてた。」「もう、杏珠ちゃん、おっちょこちょいは直らないわね。」苦笑いの竹田。「すぐに用意します。」慌てる杏珠に追行する藤崎。「先輩、手伝います。」「いや、なんかその先輩って・・・杏珠か東山でいいですよ。」「いやいや、年の差や、立場は関係ありません。先輩は先輩ですよ。このシーツを持って行くんですね。」「はい、全部って、すご。そんなに持って大丈夫ですか。」「軽いもんですよ。」「か、軽く私の持っていく三倍。さすが刑事さん。」つい独り言を呟く杏珠。しかしそれは現実となり、下手すると杏珠の三倍の働きを見せる藤崎。毛布を抱えて天川とすれ違いついでに話す。「しかしやっぱり警察手帳は効くな天川。まるで葵の御門並みだな。」「葵、何すかそれ。」「あ、知らないかお前さんの世代。」「つまりは免罪符みたいなものって言いたいんでしょ。私は気に入りませんがね。こんな騙すみたいなやり方。」「心外だな。人聞きの悪い言い方するなよ。何事も方便。昔の人はいい言葉のこしたなー、うん。」「そんなことより。何か手掛かりはみつかりましたか。」「いや、それかな。梨の礫でな。それよりナースエイドの仕事気に入ったな。なんならこのまま転職しちゃおっかなー。」「冗談は顔だけにしてくださいよ。」「言うかねーそれ。それはそうと天川、杏珠ちゃんどうすんだ。お前さんも満更でもないんだろ。」「またそれですか。捜査には関係ありません。」「そうかな。あの子いい子だよ。」「聞いてますひとのこと。」気怠く振り返ったことを後悔する。「愛する人が現れたならすぐ愛し返さないと後悔だけ残るぞ。」先程のふざけた表情がまるで別人のように真剣な眼差しになっていた。藤崎は何かをフラッシュバックしている。「西野、ダメだ、行くなっ。」「私が行きますっ。」銃弾が飛び交う中、戦闘装備とm4a1を手にした藤崎が西野と言う若い女性隊員に叫んでいた。「どうしました、藤崎さん。」「いや、何でもない。」・・・続く

Re: コンプリヘンシブ ( No.8 )
日時: 2025/05/19 01:04
名前: 梶原明生 (ID: EjFgzOZO)

・・・とある秘密作戦に従事した記憶を呼び覚ましていたのだ。華奢で小柄な西野京子三曹は、丁度杏珠に似ていた。彼女もまた特殊作戦群隊員であった。そう聞くと「え、そんな華奢で小柄な女性がか。」と思うだろう。実は我々一般人がイメージしている「特殊作戦隊員」は筋肉隆々で背が高い精悍な人と思うだろうが、それは言わば「セイバー組」である。特殊部隊員にはもう一つの派閥、「アビリティ組」がある。字の如く「能力派」と言い、簡単なセレクションだけで入れる者もいて、民間人からの登用もなくはない。学校に例えるなら文化部と体育会系の違いみたいなものか。ただし、アビリティ組は、隊員達に資するサポート的な能力を有していない限りは採用どころかお声すらかからない。西野がその「アビリティ組」隊員であった。彼女の能力がどうしても必要な作戦があり、参加させてたのだが。予期せぬアクシデントが起こった。先に潜入していた隊員が反撃にあったのだ。その中に彼の部下である服部と言う若い隊員もいた。彼は太ももを撃たれる重傷を負いながらも這って危険区域からでていた。実はこの服部隊員と西野は結婚する予定であった。何としても死なせまいと彼も銃を取って走ったのだが・・・「京子、京子ーーーっ」西野の方が額を撃ち抜かれていて即死していた。「下がれ、後退だっ服部と西野を頼む。」他の隊員に叫びつつ、M4A1を構えて射撃して撤退した。「せめて服部が俺を憎んでくれればまだ救われた。」「はい。何ですか服部とか。」「いや、なんでもない。つい昔のことを思い出してな。」天川は不満そうに立ち去って行った。その直後、個室で異変が起こっていた。患者の布川聖子63歳が、急変していたのだ。何かを感じた杏珠が駆け出していた。三輪がが叫ぶ。「東山さん、廊下走らないっ。」「ああ、すみません。・・・あれ、三輪さんに言えばよか・・ああもう。」急ぐのを優先した彼女は布川の病室に駆け込んでいた。「どうしました布川さん、布川さん。確か、この時。ドクターコール、血圧。それから呼吸器・・・」見様見真似だった処置で一様の落ち着きを見せたが、三輪が飛び込んできた。「あなた何してるの、あれだけ勝手な看護処置はしてはいけないとあれほど。」「すみません。でも・・・」そのやりとりの瞬間、天川がやってきた。「経過はどうです。」「あ、先生、落ち着いてはいますが、東川さんが規則違反を。」「しかし、規則違反と言うことは、彼女が先に処置をしたから布川さんは深刻な事態にならなかった。違いますか。」「そ、それは、そうですが。しかし。」無視するように問う天川。「東山。何故気づいた。」「朝、気になってはいたんです。布川さんの心情があまり思わしくなかったようで。もしやと。」「うむ。東山は看護師よりも心理士に向いてるかもな。だが、規則違反もある。しばらく小会議室にて待機だ。」「はい。」悲しくなる表情で後にする杏珠。三輪が不満そうに付け足す。「天川先生はなんだかんだで東山さんを甘やかしてませんか。公私混同してるとしか思えません。今は事なきを得ましたが、今後こんな事が続くようなら。」「そんなことはありません。」冷たく跳ね除ける天川。・・・続く。


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