二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ワンピース-海賊王付きの騎士(秘密のストーリー連載中!!
日時: 2012/05/13 21:13
名前: 優姫那 (ID: sf8nzsVh)

名前 フィオレータ・ゴドリック 性別 女 身長 189cm 
年齢 19歳 誕生日 6(ロル)月4(シア)日 血液型 X型LG+
容姿・性格
"七変化"という自分の容姿を好きな時に自由に変えられる術で姿を時々変えている。
目の色はルビーのように赤いことが多い。
左腰に本物のルビーが埋められた剣をさしている。
見た目や声、体格から口調まで、性格、一人称はおれ、仕草、体以外はすべて男。
ゆえに男に間違われることは日常茶飯事。
気に入った美丈夫や、美女を魅落としたい性分。
世界一の美男で世界中で一番ボケが似合う人。

戦闘方法
エスパー系の多種多様な技が得意。
たまに腰に差してある愛刀の”エトワール”を使う。
学生時代から剣術をたしなんでいる。
剣術の腕前はゾロの一枚上手を行く。
戦闘時にはなぜか、聞くと全身に虫が這いまわるような悪寒を感じる狂気じみた笑い方をする。
異名は”星織者”-せいしょくしゃ-

ユメユメの実 能力解説
現実世界とねじれの位置にある多色な光と稲妻と闇を操り、眠らせて悪夢を見せる超人系—パラミシア—の能力。
他人が見ているユメの中に侵入しすれば、内部から攻撃できる。
使いこなせば悪夢を見せる以外にもありとあらゆることができる。
ゴドリックのほうから攻撃することはできるが、相手からの攻撃は無効化される。

目次
主人公 フィオレータ・ゴドリック >>00
ゴドリックの相棒 アルヴィット・フォークス >>26
大罪人 プリンセス・アマンダ >>04
城の戦闘員 ベルモット・D・キルタル >>147

序章 星の騎士>>01-16 第一章 シャボンディ上陸>>17-27
第二章 オークション >>31-48 第三章 Let's battle! >>53-73
第四章 穢れた宝石 >>74-95 第五章 大将黄猿 >>96-107
第六章 一味、崩壊を喫する >>108-111 第七章 ジャングルなう >>113-125
第八章 海賊女帝ボア・ハンコック >>126-144 第十章 毒リンゴに口づけて>>149-158

オリキャラ募集用紙 >>40
 ゴドリックとフォークスの私服 >>52
  質問攻めTIME!! >>106
   …余文です >>119

語られることのない歴史
>>166

乗船してくれた仲間たち
サリー様 アリス >>41
     ドラニール・カノン >>175
ショコラ様 ショコラ >>49
      シャオ・ラングローリー >>167
      ホーリーナイト >>172
ルイ様 レイン=フォルテ >>100

コメ&船員—クルー—(オリキャラ)お待ちしております
題名変更しました

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Re: ワンピース-聖職者〜ブルー ルージュ ノワール〜 ( No.149 )
日時: 2012/04/16 20:49
名前: 勇騎那 (ID: 39P00L.2)

鳥は空を飛ばない
猛獣は森にいない
木の実は見たことのない物ばかり
輝く宝石が生まれる
まとう衣が輝きをより一層引き立てる

"妖精"が空を飛ぶ
"幻獣"が森を統べる
力を秘めた"ダイヤの原石"達が住む

外海にはない物がここにはある
島の職人のほとんどが牙をもつヴァンパイア
時折、魚人や人魚が海から上がってくる
この島には空想上のものがすべて実在し、詰め込まれている
ファッションと技術が常にどこの島よりも優れている
何が起きても不思議じゃない

島の中心の高台には大小さまざまな塔が立ち並ぶ城がそびえ立つ
その城には貴族も王族もいない
いるのは"ダイヤの原石"たち、そしてキャッスルバトラーと呼ばれる元海兵や元海賊

生きる覚悟がないのなら決して立ち入るな

ここは

      世界政府絶対禁制”夢の社”リーゼ・ジオン

Re: ワンピース-聖職者〜ブルー ルージュ ノワール〜 ( No.150 )
日時: 2012/04/18 21:29
名前: 勇騎那 (ID: pL7u1715)

今までは原作に沿って書いてきましたが、しばらくは原作から離れます

————…

毒リンゴに口づけて

島を切り裂くように拓かれた大路地の左右に所狭しと店が軒を連ねている。故郷の土は"ダイヤの原石"達や、ヴァンパイアや魔法使いたちに踏み固められて硬くなっていた。そのど真ん中をしずしず歩いていく。

故郷に海軍は絶対来ないが、漆黒の目に変えた。

適当な酒場に入り、まっすぐカウンターに座った。

「パルフェとバタービールをくれ」

昔から、腹が立っている時は、冷たいパルフェで頭を冷やして、無性にバタービールが飲みたくなった。

「はい。ただいま」

女店主は笑顔で快く店の奥に行った。
元結を外してオレンジの髪を降ろし、右耳につけたバジリスクの牙のピアスも、左耳のガーネットでできた涙型のピアスも、身に着けていたアクセサリーは全部外してジャケットの胸ポケットにしまいこんだ。

「お待たせしました。ご注文のパルフェとバタービールになります」
「ありがとう。それと・・・金がないからこれで許して」

そう言ってバジリスクの牙を女店主に渡した。

「え!?こんな貴重な物を下さるんですか!?」
「それでこのパルフェとバタービールの代金、帳消しにしてくれるならね」
「……!!…分かりました」

その牙を胸に隠し、女店主はほかの客のところへ行った。
ルフィとの喧嘩の後でイライラして、常人が食う量が余裕で腹に収められるくらいだった。パルフェのアイスをふわ、とスプーンですくい上げて口に含んだ。生チョコとバニラが舌の熱で溶けた。

アマゾン・リリーを離れてリーゼ・ジオンに戻ってからから6日が過ぎた。今頃ルフィはインペルダウンに乗り込んでいるだろう。

「(ルフィ、おれはお前にとって大事な兄を……"火拳"を救うことはできる……。3年前のあのことが思い返されてしまうんだ………ごめんな………)」

————
3年前 

ボーバトンの長期休暇の間、アマンダはロルシアとともに自宅療養に励んでいた。この時から6年ほど前に患った心臓病はあと少しで完治というところまで来ていた。

「母さん!今日も"七変化"のこと教えてくれるんだろ?」

ある朝、父譲りの燃えるような赤い髪をした娘のロルシアが待ちきれないといった様子でローブを弾ませている。

「気が早いわよロルシア。まァ、ちゃんと基礎は教えたからあとは強化させるだけ」

ベッドにつないだ点滴を外しながらアマンダは言った。

「じゃあ、母さんの病気も、"七変化"もあと少しのところまで来てるんだな?」

よっしゃ———!!!

ロルシアは両腕を突き上げてワイワイ大喜びだ。
アマンダも、見たことのない娘のキラキラした笑顔に、早く治さないといけないな、と思った。

Re: ワンピース-聖職者〜ブルー ルージュ ノワール〜 ( No.151 )
日時: 2012/04/19 19:36
名前: 勇騎那 (ID: pL7u1715)

カフェのテラスにあるローテーブルでロルシアと"七変化"で顔をいじった状態のアマンダは向かい合って座っている。

「そうね。フォークスに化けてみて」

意識を集中させて、相棒の姿を頭の中に復元させた。そして、光に包まれる間に赤髪を不自然なほど指通りのいい黒髪に、オレンジの目を濁りのないメタルブルーにした。身長もフォークスの体格になった。が、

「顔は男のままだな」
「タイプの違う男になっちゃった……」

最大の欠点が出てしまった。というのも、ロルシアがほかの誰かに化けようとすると、顔はそっくりなのだが、どうしても男顔が抜けない。母アマンダはそういったことはないのだが。

「女顔の奴に化けようとするから駄目なのか?」
「本物の男ならどうにかなるかもね!!」

ナイスな提案!!!と言わんばかりの人差し指をびしっ!!と指したアマンダのガキくさい顔にロルシアはちょっと引いた。

「どっかにいいモデルが居ればいいんだけど。……できればシャンクすレベルのイケメンがいいな」
「欲張るなよ………!!早々美男がい———」

そう言いながら左側にある大路地を見やると、

「……いたぞ」
「え!?どこ!?」

こちらの視線に気づいたのか、それとも違う理由か、そいつはこっちへかけてきた。

Re: ワンピース-聖職者〜ブルー ルージュ ノワール〜 ( No.152 )
日時: 2012/04/20 22:40
名前: 勇騎那 (ID: .Ksjqplx)

コシのある硬い黒髪にオレンジのテンガロンハットをかぶり、スーッと切れ長の黒い目で、そばかすがほのかにキュートさを加味、魅力満点の男だった。

「"火拳"のエースだったわよね?」
「そうだ。あんた、"時渡り"のアマンダだろ?」
「私を知ってるの?」
「知ってるだろ。奴隷解放を2回もやってのけた海賊だぞ」

「あ、そっか!!」ロルシアに言われるまで忘れていたらしい。

「で、何か用?」
「勝負して見ないか?」

エースはよっぽど腕っぷしに自信があるらしい。母さんに勝負挑むとか相当な度胸あるな!!とロルシアは声に出さずに叫んだ。

「いいわよ」

————少しくらいの戦闘なら大丈夫よね。

心臓の病気はほぼ完治している。運動も大丈夫だ、戦闘も少しならいいと主治医に言われていたため、アマンダは引き受けた。

————それにこの子、能力にちょっとだけかまけてる。それがほんのわずかでもあれば私には勝てない。

「あ!!」
「どうかしたの?」
「"エトワール"今日鍛冶屋が出来たって言ってた!!」
「取りに行ったら?その間に戦闘は終わってるわよ」
「おう!!行ってきま〜す!!」

ロルシアは大字路を島の中心へと向かって駆けだした。大小さまざまな塔が立ち並ぶ城、つまりは自分の通う学校のすぐ眼下にある鍛冶屋に駆け込んだ。壁のいたるところには刀がかけられていて、机が無頓着に置かれて、その上にこれまた無頓着に銃がゴロゴロと置いてある。散らかっているようで整理された店内だ。

「ベーレ!!"エトワール"どこにある!?」

店のほぼど真ん中の黒いソファを陣取って完全にくつろいでいる口からわずかに牙がのぞいている若い男に開口一番、"エトワール"の所在を聞いた。

「これだろ?持ってけ」

ソファの下に手を伸ばした。それをロルシアに取りに来させて手渡した。

「ありがとう!!」

代金は前払いしてあるため、そのままダッシュでダッシュでさっきのカフェのところまで戻った。そこには、ゲホゲホ血を吐き、腹を押さえているエースの姿と、それを石像のような真顔で見つめるアマンダだった。

「自然系—ロギア—だからと言って、私が能力者への対策をしていないとでも思ったの?」
「噂には…がふっ!!……聞いていたが…あんた、能力者以上の化け物なんだな………!!」
「怪物を体の中に宿しているもの。そう思ってもらっていいわ」

アマンダが瑠璃色の髪を耳にかけた。

————母さんはやっぱり強い………!!!

最初から分かり切っていたが、アマンダが最近名を挙げてきたルーキーに倒されるわけがない。相手が少しでも能力に溺れていると尚更だ。

「もっと強くなって、私を越えてみせなさい」
「待ってな。必ずまた会いに来る」

戦闘後の余韻を残して去るエース。
彼の後姿が見える内にロルシアは、その背中に向かって叫んだ。

「おれ!!もう少ししたら海賊になるんだ!!いつか海の上で会おう!!…エース!!!」

エースは振り向きざまに立ち止まってロルシアに張り合うくらいのぎゃいぎゃい大声で叫んだ。

「お前の名前は何だ!!?」
「ロルシア!!プリンセス・ロルシア!!」
「ロルシアか!!いい名前だな!!次に会うときは今よりもっと美人になっておけ!!おれが嫁にもらってやる!!」
「じゃあエースはおれより男前になってもらうぞ!!」
「上等だ!!」

エースは再び海岸へ歩き出した。どこかの青春ドラマのような光景を見せられたアマンダが「嫁の貰い手が見つかってよかったわ」とつぶやき、ロルシアが赤髪に隠れて、エースがテンガロンハットの陰で大赤面をしたのははさて、何秒後?

Re: ワンピース-聖職者〜ブルー ルージュ ノワール〜 ( No.153 )
日時: 2012/05/06 18:01
名前: 勇騎那 (ID: rtyxk5/5)

あれから一年の月日が流れたころ、アマンダの容体が急変した。

「おい!!どういうことだよ!!もう治らないってどういうことだよ!!」

ロルシアは手術室から出てきた主治医の胸ぐらをつかんで壁に叩きつけた。

「戦闘時に受けた傷が心臓を掠って、その傷から内出血が起こっているんです」

そんなことになれば、もう助かる方法はない。どんなに手を尽くしたとしても。
医者から手を放して、ガラスの向こうでベッドに横たわっている母を見た。
その時——

「うっ!!」

突然女性の甲高い悲鳴が聞こえ、頭が焼かれるような頭痛がロルシアを襲った。
一閃の光が目の前を横切り、自分は目を開けている母の横にいる自分の隣に立っていた。

『            』
『                   』
『                     』
『       』

アマンダの潤んだオレンジの目に瞼が重くのしかかった。心電図の数字は"0"だ。

『       』

もう一人のロルシアは母に踵を返して病室を飛び出した。
自分もその後を追った。
うす暗く長い走ってはいけない廊下をロルシアを追ってずっと駆けて行った。
そうする内、赤いピンヒールをはいた綺麗な黒髪の美女が反対方向からやってきた。

『          』

その美女こそがフォークスだった。

————そこで途切れた。

気が付けば自分は頭を抱えてうずくまり、医者に揺さぶられていた。

「大丈夫ですか?」
「ああ」

————さっきのは一体……

こんなことが起きたのは初めてだった。
どうして、あんなものが見えたんだろうかと考えてもわからない。
すくっと立ち上がったら、目を開けているアマンダがいた。こちらを見やり、弱々しく手招きした。
ロルシアは医者に許可も取らず病室に入った。
そして、ベッドの横に膝立ちになった。
これは、さっき見えたものと同じだ。

「死ぬんなら死んだっていいんだぞ」
「非情な子……。親に…そんなこと……言うなんて」
「母さんの娘だ」
「……そうね」

アマンダは自由があまり聞かなくなってきている左腕でロルシアの頬に触れた。

「私と……シャンクスの子……」

そう言うと、アマンダの手が重力に逆らわずぶらんとなった。
ロルシアは母に踵を返して病室を飛び出した。
ただただ我武者羅に走って走って走った。
息が切れた時に顔を上げると、赤いピンヒールをはいた指通りのいい黒髪と澄んだメタルブルーの目を持つ美女がいた。

フォークスだ。

「ロルシア、どうした?」
「……………」
「答えろよ……っ!!おい!!」

フォークスの腕を引っ張って病院を飛び出す。
死角になる場所まで来てロルシアは真正面からフォークスに抱き着いた。

「お前、何考えて…」
「うるさい!!黙ってこうさせろ!!」

フォークスは小刻みにロルシアが震えているのが分かった。

————こいつでも泣くんだな……

泣かない、というより、涙というものを知らずに生まれてきたんじゃないかというくらい冷静な(時々バカ)ロルシアが泣くときは必ず誰かがそばにいる。
そのほとんどがアマンダかフォークスだ。

「アマンダさん……亡くなったのか?」

赤髪が自身の胸をこすった。
フォークスは抱きしめて相棒の気が済むまで好きなだけ泣かせることにした。

「…うぅ……母さんが………母さんが死んだ!!死んじまった………!!………母さん!!!」
「そうだな………。アマンダさんは死んだ………。でも———」

————…

「(時間だな……)」

カウンターから視界の端に見える時計を見て時刻を確認した。授業に遅れないように店を後にした。
すると、夜空を映したような緋色のくるぶしまである髪に、紫の目を持つ中年女性が酒場の壁に寄り掛かっていた。

「遅刻だよ」
「さっきからここにいたんだけど?」

"バトラー"に「調子に乗るんじゃない」と言われるだけで終わった。

「まァいい。さっさとやるよ」


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