二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】
- 日時: 2012/05/26 17:15
- 名前: グレイ (ID: jOSKkG.u)
どうもです。
飽き性なグレイがまた何かを書くようです。
タイトル通り、ある曲の解釈の一部分を短編にして書く…という感じですね。
自分が好きな曲に関しては一部分だけじゃないかもしれませんが。
はい、文章の修行中ですが暇潰し程度に見てやってください。
ついでにコメントくださると喜びます、リクエストもこの一部分が見たいというのがあればどうぞ
- Re: 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】 ( No.17 )
- 日時: 2012/06/02 18:48
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)
【置き去り月夜抄の一部分】
「どうする?」
「決まってるよね」
双子は暗い森の中を歩いていた。
片手には小さなぴかぴかと光るガラスの小瓶。
月明かりを反射して、双子の進むべき道を照らす。
双子は笑っていた、笑っていたが怒っていた。
「魔女は、殺さなきゃ」
「そうだね、ヘンゼルとグレーテルみたいにね」
「そう、あいつは魔女なんだ」
「うん、あいつは魔女の子分だ」
言い聞かせるように、双子は話す。
その目は、憎悪と嫌悪が見え隠れする。
「行こうか」
「行こうか」
双子の目の前に、木でできた家が。
双子は、ただただ笑っていた、笑っていたが泣いていた。
————
家に入る前
- Re: 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】 ( No.18 )
- 日時: 2012/06/02 18:51
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)
【クロノストーリーの一部分】
「さて、行こうかしら」
魔導師は森を歩いていた。
森の奥に居る友人と会うために。
友人の方から呼び出されたのである。
理由は大体、把握している。
禁断の果実と原罪者のことだろう。
魔導師は溜息を吐くと、どんどんと森の奥へ奥へと歩いて行く。
ふと、空に黒い煙が見えたような気がした。
————
エルドに会う前の所かな。
- Re: 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】 ( No.19 )
- 日時: 2012/06/02 18:59
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)
【ヴェノマニア公の狂気の一部分】
「…」
あれで、本当に良かったのかな?
祖国でそんなことを考えてしまった。
良かったはずなのに、何故か時折彼の悲しげな表情が頭に浮かぶ。
確かに、彼がああなってしまったのは私のせいだ。
私が、あんな事を言わなければ良かったのかもしれない。
しかし…
「ダメだ、宰相としてしっかりしなくては…」
それでも、もやもやが私の胸の中に漂う。
あぁ、しっかりとしなくちゃいけないのに、むしろ悪化していく。
私は知っていたんだ、彼が私のことは容易にキスをしたりしなかったことを。
私が彼を見捨てたようなものだったんだ、と。
この声が聞こえないだろうと、そんなことは分かってる、だけど一つ彼に言いたい。
「本当に、御免なさい…」
————
両思いだった方が嬉しい。
- Re: 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】 ( No.20 )
- 日時: 2012/06/02 19:22
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)
【悪食娘コンチータの一部分】※色々と注意
机を指でコツコツと叩きながら、次の料理を待つ女が1人。
「ちょっと! まだなの!?」
「はっ! ただいまお持ちいたします」
女が声を荒らげれば、メイドがすぐに対応する。
その直後、沢山の料理を持った召使いが女の前に現れた。
召使いは手際よく、女の前に料理を置いてゆく。
料理は、食欲をそそられる物もあれば、最早食べ物と呼べない物体もいくつもある。
しかし、女はナイフとフォークを手に取ると凄い勢いで食べ始めた。
いつの間にかメイドと召使いは居なくなっており、女の料理(と呼べるのか?)を食べる音しか聞こえない。
「まぁまぁね」
「どうぞ」
また、いつの間にかメイドが現れ、次の料理を女の前に差し出す。
赤黒い液体と、緑色の何かのスープだ。
女は舌なめずりすると、スープを一気に飲む。
味わうかのように飲み込むと、メイドの方を振り向き、目を細めながら
「中々良いわね、ミドリムシと鳥の血液のスープかしら?」
「はい、流石です。では次の料理です」
メイドが手を叩くと、再び召使いが女の前に料理を置く。
晩餐はまだまだ終わらない。
————
歌の始まりよりも前
- Re: 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】 ( No.21 )
- 日時: 2012/06/06 19:01
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)
【トワイライトプランクの一部分】
2人、姉弟か…双子が私が入った箱を手に取った。
チャンスだ、今ならあの双子のどちらかに取り憑ける。
そう思い、私は過去に取り憑いた女の姿の悪魔を作り上げ、双子の目の前へと出た。
「うわぁ…」
「何だろう?」
どうやら、警戒されていないようだ。
まだ幼い分、そういった考えが甘いのだろう。
よく見てみると、双子は動きやすい服装だが煌びやかな服や装飾品を付けている。
裕福な家の者なのだろう。
【お腹が空いたわ】
そう言って不敵に笑う。
すると、姉らしき者が去って行った。
「私のおやつはあげないからね」
そう聞こえたような気がした。
ふん、お前の者を貰わなくとも、私は食べるさ。弟の方に取り憑いてな。
私が弟の方を取り込もうとしたとき、
「はい」
【…】
弟の方は、その日のおやつらしきブリオッシュの欠片を一握り、私に差し出した。
…? よく分からない。
私は不思議そうな顔をしていたらしく、クスクスと笑っている。
「おやつ、分けてあげる。半分こ」
【…】
「悲しそうな顔して、かわいそうだったの」
…同情されていたようだ。
しかし、私に対して【かわいそう】等と言ったのは、このものが初めてだ。面白い。
このおやつに免じてひとまず、
「おねーちゃん!!」
「!?」
お前に取り憑くのは諦めよう。
————
何て考えてたら美味しい
この掲示板は過去ログ化されています。