二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】
- 日時: 2012/05/26 17:15
- 名前: グレイ (ID: jOSKkG.u)
どうもです。
飽き性なグレイがまた何かを書くようです。
タイトル通り、ある曲の解釈の一部分を短編にして書く…という感じですね。
自分が好きな曲に関しては一部分だけじゃないかもしれませんが。
はい、文章の修行中ですが暇潰し程度に見てやってください。
ついでにコメントくださると喜びます、リクエストもこの一部分が見たいというのがあればどうぞ
- Re: 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】 ( No.7 )
- 日時: 2012/05/27 10:16
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)
【嗚呼、素晴らしきニャン生の一部分】
今日は月がとても綺麗だ。
人間の住む“いえ”の屋根の上でそんなことを考えてみる。
こんな素敵な日には、素敵な出会いがあって良いと思うのだけどね…
今日は僕の仲間も気紛れに何処かに行ってしまって、僕は一人きりだ。
いや、気紛れなのはネコとして当たり前なのだけどもね。
それに、あまり仲間と群れのように移動するのもあんまり好ましくないし。
僕だって、気紛れに行きたいさ。
再び、夜空を眺めてみる。星がとても綺麗だ。
この空を見ていたら、僕の夢を思い出す。
確か“おーろら”もこんな綺麗な夜空…しかも凄く寒い北の国で見られるらしい。
いつか“ひこうき”に乗り込んで、北の国に旅立ちたい。
そのためにも、日夜計画を練らなくては。
「はぁ…」
でも、中々成功しないものだなぁ。
ふと、視界に入った人間の“いえ”の窓辺に真っ白な毛をしたかわいらしいお嬢さんが映った。
…決めた、あの人を僕のつがいにしよう。
突拍子もない? いやいや、ネコは気紛れでこういう物だろう?
恐らく、あのお嬢さんは飼い猫だろう。つまり、一緒に外に行こうと誘えばすぐに乗ってくれるはずだ。
早速、僕は屋根を飛び移ってお嬢さんが居る窓辺にと行く。
「これは素敵なお嬢さん」
ぴくりと、僕に気が付いたらしいお嬢さんの耳が動く。
少し驚いてくれたようだ、この仕草もかわいらしい。
さて、お嬢さん、僕と一緒に来ませんか?
- Re: 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】 ( No.8 )
- 日時: 2012/05/27 10:57
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)
- 参照: http://作業BGMがカゲロウデイズ合唱な事について
【ヘッドフォンアクターの一部分】
「あづぃ…」
流石夏、暑い。
机の上に置いてあった氷入りの麦茶でのどを潤す。
うん、暑い日にはやっぱりこれだな。
ベットの上に置いてあるラジオから、人気DJがおもしろおかしくはがきを紹介している。
気を取り直して、夏休みの宿題を開く。
数学とか英語とかは後回しだ、国語とか理科からやろうじゃないか。
よし、とガスマスクを外して机に散らばるプリントを一枚手に取る。
その時、手にほとんど手を付けていない参考書がぶつかった。
…このヤロー、参考書のくせに生意気だ!
とか何とか思いながら、床に落ちていたヘッドフォンを広い、机の上に載せる。
だんだん蒸し暑くなってきた…エアコン付けようかな…
いやいや、節約しなくては。
ベランダの窓を開くと、家の中よりは涼しいが、まだ熱風と言っても良い風が部屋に入ってくる。
風鈴がチリンと鳴って、風流だなーとか思いたいが、暑い。
携帯がピロピロと着信していたので内容を確認してみる。
友人から遊ばないかというお誘いが来ていた。いやいや、宿題がヤバイしどうしようかな—?
ま、良いか。宿題なんか放置しよう。
それにしても平凡だ、いや、それが幸せなんだとかどっかの有名人が言っていたが。
だがしかし、当たり障りない1日っていうのも面白くないなぁ…
まぁ、宿題溜めてる時点で危機感を持て、って言う感じだけどもね。
すると突然、ラジオのDJの声が途切れた。
「何なんだよ…」
あのDJの番組好きなのに…ブツブツ文句を言いながら、ラジオを手に取った瞬間、流れ出した。
さっきのDJの番組じゃない、おどろおどろしいテロップが流れている。
何なんだろう?
何かの説明が入った、私にはよく分からないが、何処かの国の大統領の話らしい。
【ズズッ…非常に残念なことですが、本日の正午に、この地球は終わります…私は…】
どうやら泣いているようだ、嘘でしょ?
エイプリルフールは4ヶ月も前に終わってるのになぁ…
泣いているところが真実のように聞こえるが、嘘だと思う、思いたい。
- Re: 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】 ( No.9 )
- 日時: 2012/05/28 18:29
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)
【メカクシコードの一部分】
「ふふ〜ん」
今日は結構機嫌が良い。
何? 普段周りに当たり散らしてるクセにって?
ハン、コミュショーニジオタヒキニート寸前だし。
俺は許されちゃうの、【団長】権限って奴?
ま、仲間の1人が新しい団員を紹介してくれるから何だけど。
町外れの森とか…うん、結構凄い子がいそうだなーとか思う。
iPodのイヤフォンをゆらゆらと揺らしながら歩くと、何故か仲間に怒られた。
「俺、一応団長なんだけど」
「団長、団長なんだからしゃきっとしてください」
そういった仲間も普段は割と不機嫌なのに機嫌が良い。
新しい団員が関係してるのかもしれないけども、俺の知ったことじゃあないね。
そう言えば、もう1人の仲間…幹部のあいつ、何か親の関係で実験に行くとか言ってたな。
そこでまた新しい団員発掘してくれねぇかな〜?
難しいかもしれないけど、後で連絡入れてみるか。
ふと、仲間が足を止め手を振ったのでその方向を見ると、白い髪に俺と同じ赤い目をした女の子が手を振っていた。
ふぅん…面白そうじゃん。
—————
ぶっちゃけ想像フォレスト
- Re: 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】 ( No.10 )
- 日時: 2012/05/28 18:41
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)
【人生リセットボタンの一部分】
床に落ちている手紙を踏みつける。
グリグリグリグシャリ、ビリ
ぐちゃぐちゃになって読めなくなったくらいで足を離す。
あーあ、やり直さなくちゃなぁ。
そんなことを考えながらさっき言われた言葉を思い返してみる。
【タイプじゃないんです】
そっか、3000回目なのに気づかなかったよカイバ先生。
タイプじゃないからこうなったのか、納得。
潔癖であらなくちゃいけないからね、僕は。
なのに、失敗しちゃった。フラれちゃった。テストも100点じゃなかった。
あーもう、やり直ししなくちゃなぁ。人生リセットボタンに手を掛ける。
ダメダメ、こんな人生。累計これまで何兆年だっけな。
後何回やれば成功するかな〜?
いやいやいやいや、考えちゃダメだ、考えちゃ。
ふと、携帯が振動したので中身を見てみると、奴からメールが来ていた。
ふざけんな、と。思ってメールを消去する。
僕は絶対に諦めないし死んだりしない。
奴は何を思ってるのかは知らないけども、奴の予知も外れるだろう。
では、人生をリセットするか。
- Re: 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】 ( No.11 )
- 日時: 2012/05/30 19:17
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)
【コノハの世界事情の一部分】
ザァザァと、形容するならそんな音と共に、雨が降り注いでいる。
予報外れの雨だ。こんな風に外れるなら、過去や未来も外れれば良いのに。
そんなこと言っても、ここは機械仕掛けの世界でもあるから、早々には外れないんだね。
雨が髪やヘッドフォンや服をびしょ濡れにするけど、気にしてる暇はない。
「……」
何でこう、全部失敗しちゃったんだろう。
今よくよく考えたら、僕はカゲロウかっての。
というか、ほとんど君が的だと思ってるカゲロウの存在になっちゃったよ。
これは笑えない、本気で笑えない。
本当に上手くいかないものだなぁ。
目が覚めたときからタイミングが悪かったし、本当にもう嫌だ。
これじゃあ、あの人に色々教わった意味がなくなっちゃうし…
それに、応援してくれたみんなにも何とも言えない。
…悲しくなってきた…
「僕は、今、泣いているのかい?」
未来が書き換わって、僕の存在が消え去っても構わない。
だから、君の目で木の葉の落ちる未来の風景に、
「また来年も遊ぼうか」って言える未来に、
僕じゃない、君達で向かって欲しい。
ただ、それだけなのに。
何で?
「邪魔しないでよ…ッ」
これは、僕だけの願いじゃないのに。
—————
今日カゲロウデイズの小説とメカクシティデイズの発売記念。
曲の最後の方。
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