二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】
- 日時: 2012/05/26 17:15
- 名前: グレイ (ID: jOSKkG.u)
どうもです。
飽き性なグレイがまた何かを書くようです。
タイトル通り、ある曲の解釈の一部分を短編にして書く…という感じですね。
自分が好きな曲に関しては一部分だけじゃないかもしれませんが。
はい、文章の修行中ですが暇潰し程度に見てやってください。
ついでにコメントくださると喜びます、リクエストもこの一部分が見たいというのがあればどうぞ
- Re: 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】 ( No.2 )
- 日時: 2012/05/26 17:32
- 名前: グレイ (ID: jOSKkG.u)
【イカサマライフゲイムの一部分】
僕が予知をするようになってから、どれほどの人が助かったのだろうか?
僕が予知をするようになってから、どれほどの人が死んだのだろうか?
こうなってしまっては、僕はもう二度と戻れないだろう。
だけど、彼らを見て僕等は思ってしまったんだ。
——あぁ、可哀相だ
…と、だから僕は戻れない、いや、戻らない。
手に持っていたトランプの一番上の部分を引く…ジョーカーだ。
「まさに僕のことだね」
自嘲気味に笑うと、雨の音が強くなっているのが聞こえた。
僕はきっと、ジョーカーのような存在なのだろう。
他に例えるのならば、死に神。そんな存在。
さて、と、僕は携帯を手に持ち、メールを打つ。
あの子に最後の通達をするためだ。
文字を打ち込み終わって、送信する。
「明日、君は…」
どう頑張っちゃっても死 に ま す よ
- Re: 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】 ( No.3 )
- 日時: 2012/05/26 18:21
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)
- 参照: http://やべ、トリップ付け損ねてたwww
【ゆるふわ樹海ガールの一部分】
「はぁ…あぁ〜…」
散々夢は見たんだ、目覚ましのアラームを止めて起き上がる。
枕元においてあった携帯もピロピロとなっていて、耳が痛くなってくる。
中を確認してみたら、メールが来ていた。しかもちょっとだけ得意げなネコの表情付きで。
目をグシグシと擦りながらカレンダーを見たら、今日は定期の更新周期。
何でいつも給料日前に来るんだろう? 結構きつい。
朝ご飯を食べて、制服を着て、鞄を持って学校へと向かう。
今更だけども、気づいたら毎日がつまらなかった。本当に今更だ。
駅に着いて、定期の更新をしてホームへと行く。
駅のホームで待っている間、のどが渇いたので鞄の中のジュースを開けてみる。
「ぬるい…」
ぬるくてまずい…そういえば、これ今朝出しっ放しだった…
ちょっと気分は落ち込むが、何時ものことだ。
この感覚だけは、人生で味わいたくないなぁ…
「ゆるふわ樹海ガールは今日も笑って元気、でしょ?」
いつの間にか、彼が私の座っているベンチの隣に座っていた。
彼は何時ものようににやにや笑って、意味の無い言葉を吐く。
「ゆるふわ樹海ガールは、中学生のタバコを涙で濡らすんだよ」
そういった彼の視線の先には、中学生ぐらいの不良のような見掛けの男の子がタバコを吸っていた。
でも、私には関係が無い。
そう言い聞かせて、視線を逸らす。
「暑い…」
ついつい漏らした一言で気が付く、嗚呼、夏だと。
携帯で呟きを見てみたら、新宿前では女子高生が2,3人死んでいる。
私は意味も無く、ただ青いだけの空を見上げた。
- Re: 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】 ( No.4 )
- 日時: 2012/05/26 19:29
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)
【からっぽのまにまにの一部分】
カラオケボックスの中で、僕はマイクを持ち流れる歌詞に織ながら歌っている。
からんころんと僕は感情なんて一切付けず、棒読み…基、棒歌なラブソングを歌う。
君は苦笑いをしているが、私の真意には気づいているようだ。
僕は自分でも分かってるくらいに素直じゃないから、これくらいしなくちゃ。
本当の気持ちを隠すように、投げやりな愛の言葉でその間を取り持つ。
僕は有名なラブソングのように好き駄々の愛してるだの言いたくない。
そんな言葉だけで気持ちを伝えられないのはおかしい。
「好き好き大好き愛してる」
「投げやりだね…」
やはり苦笑い、でも満更って感じ。
私がおかしいのか? いや違う、みんな同じ、まともじゃないのさ。
そう考えると、君もおかしいのだろうか?
僕なんかに付き合ってくれる君もおかしいのだろうか?
そうだったとしたら僕は…
「悲しくてかりそめの恋ダビングしちゃうぞ?」
「勘弁してね」
- Re: 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】 ( No.5 )
- 日時: 2012/05/27 09:13
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)
【幽霊屋敷と首吊り少女の一部分】
「…」
アタシは一体何なんだろう?
ここにやってきた人達は誰もアタシに気が付いてなんかくれなかった。
アタシは、噂通り幽霊なのかな? でも、アタシは生きていた頃の事なんて思い出せない。
アタシは、ここに居るんだ、確かに存在するんだ。
なのに、ここに来る人達はアタシに気が付かない、アタシが見えていないみたいだ。
勿論、鏡にだってあたしの姿は映らない。
だからアタシが本当に首を吊ったのかも分からない。
そして、本当はアタシが生きているのかもしれない可能性だってある。
何かが落ちる音が聞こえて、振り返ると灰色のネコが一匹、いた。
アタシは近付いてネコを覗き込むが、ネコは何の反応もしない。
「…」
にゃあ、とネコは鳴いて、毛繕いを始める。
あぁ、お前にもアタシは見えないんだね。
アタシは猫の背を撫でようと右手を置いたけども、手は虚しくネコをすり抜けて空を掻いただけだった。
- Re: 【ボカロ曲解釈】一部分【短編集】 ( No.6 )
- 日時: 2012/05/27 09:39
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: jOSKkG.u)
【アイシンクアンシンの一部分】
気にしなくて良いよ。
気にして欲しいけど。
なーんてことを言ってみたって、みんなは僕に構ってくれるわけじゃないんだ。
…別に構って欲しいわけじゃないんだ。
ソファーの上に寝転がりながら座って、ただ朝が来るのを待ってる。
眠れないんだ。
…眠れなくはないんだけど。
誰か来ないかな?
誰も来なくて良いけども。
寂しいんだ、寂しくないけど。
「あぁー、矛盾−」
自覚はしてるんだ。
気づいてないだけで。
何なんだろうか、僕はいつから自分の所為にしなくちゃいけなくなったんだ?
あう、アイシンクアンシン。だね。
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