二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ボカロ自己解釈小説【泥棒と執行人更新】
日時: 2016/04/08 23:00
名前: 小雪 (ID: GlYhyGNP)

どうも、小雪です。
今回はうちのオリキャラとかのボカロ曲の替え歌、それを元にした小説を書こうと思います。
原作キャラとオリキャラのNLCP要素あるのでご注意!
それでは、どうぞ。



目次※【】内は主人公名
小説
たんじむ
・命のユースティディア >>12 【ゆうた、信也】
・人柱アリス >>17 【美憂】
・メランコリック >>18 【雪乃】
・しんでしまうとはなさけない! >>21-22 【瑠衣、美憂】
・とある四天王の御茶会議 >>27>>29-30 【眼鏡の友人】
・Whereabouts of curry >>31 【瑠衣】
・すろぉもぉしょん >>32 【路斬】
・m/es >>34-35 【美憂】
・ローリンドール >>38 【瑠衣】
・ヤキモチの答え >>40 【美憂】
・とある四天王の御茶会議 >>49-51 【電池廃】

視点小説もの
・初めての恋が終わる時 >>54 【恵美】
・手杵の槍 >>59 【御手杵】
・小学生と傭兵 >>60 【青葉】

ほか
・メルト >>1 【エル】
・アザレアの亡霊 >>3 【アルト】
・天ノ弱 >>4 【望】
・ハッピートラップ >>19 【ハルリ】

歌詞
・イタズラ大乱闘 >>2 【瑠衣、優真】
・+FE >>5 【エル】
・とある四天王の御茶会議 >>27【電池廃】

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Re: オリ+αによるボカロ替え歌小説【お知らせあり】 ( No.54 )
日時: 2016/02/27 22:05
名前: 涼月 ◆eVf1G29mRc (ID: mVHy..WT)
参照: やっぱりNLは最高だぜっ!!

【初めての恋が終わる時/恵美】
初めてで、最後の“キス”は。
錆びた鉄の……血の味がした。
まるで、漫画か小説みたいな恋。
見計らったように、終演をつげる弔辞の鐘がなった──

その日はとても寒くて。
冷たい冬の風が頬をかすめた。
「──寒いわね」
吐いた息で両手をこすった。
こんなことがなければ、あんたは隣にいたのかな。
「……バカ」
悲しげな顔で庭を振り向く。
いるのは、血に濡れた動かないあんたで……
石灯篭がほんのりと照らし、雰囲気を変えた。
その近くにあった雪だるま。
「下手くそねぇ」
呟いて、あんたに寄り添った。
どうしても言えなかった、最後まで。
この気持ち、建前で隠し続けるって決めた。
だって、前から決めてたこと。これでいいの。
過去に戻れないなら、振り向かないから。
ありがと、さよなら。
血の色に濡れた片想い。
足を止めたら思い出してしまうから。
「泣いたり、しないわよ……」
そう呟いた途端にふわりと、舞い降りる粉雪。
触れたら溶けて消えてしまった。

気持ちを落ち着けるため。
そんな言い訳で現代に一度戻ってきた。
どうせ舞台はもう少しで終わるのだから。
それを言い訳にするように、駅前に突っ立ってみた。
カップルと思われる男女が、はしゃいでるのが見える。
「ほら見てたっくん、初雪だよ!」
あんたが相手だったら、私もはしゃげたのかしら。
バッグに突っ込んでた手編みのマフラーを握った。
「……下手くそ」
あの時は口癖のように呟いてしまったけど、このマフラーは手も込んでいてとても上手だ。
どうして、褒められなかったんだろ。
本音と全く逆のこと、あまのじゃくに言っちゃったから?
別に思い出になるなら構わなかった?
ほんとに、それで……
「よかったの?」
何故だか、良くない気がして。
もう一度、あんたのいる2205年に戻ってみた。
いつか、こんな時がくること。
分かってたはず。なのに。
「サヨナラ……なの?」
目元が濡れていく。
泣かないって言ったのに。
もうすぐ終演がくるのに。
その言葉は今になって、私を苦しめた。
「御手杵……えぅっ……」

素直になりたい。
どれだけ願ったのかな。
あんたに、最後になにか言って欲しくて手を握ったけど。
その手は血に濡れるだけ。
ねえ、ねえ。
教えてよ、御手杵!
「サヨナラって、どういうこと……?」
軽く、唇をつけてみた。
それは、血の味。
何も言ってくれないけど、伝われば…
同時に鳴る弔辞の鐘。
そうだ、もう終わらせなきゃ。
わかってる、もちろん。
あんたが優しいことだって知ってる。
だから。
「……この手、離すわよ?」
出会えて、よかった。
そうやって手を離そうとしたのに。

「えっ…」
まるで、意志があるかのように『君』は手を離してくれない。
そっか、そっか。
「バカ……ね……」
神様、お願い。
今だけでいいの。私を素直にして。
「御手杵、あのね──」
言いかけた感情。
同時に消え始める世界。
……泣いていいかな、今だけは。
言葉はもういらない。
「だから、あと少し……最後まで側にいてよ……」
泣きながら、手を強く握った。

──拝啓、次の世界に生きる私へ。
そこにはどんな私がいて、どんな御手杵がいますか?
変わってませんか?
今度こそ、守ってあげてください。

Re: オリ+αによるボカロ替え歌小説【お知らせあり】 ( No.55 )
日時: 2016/02/28 17:07
名前: 涼月 ◆eVf1G29mRc (ID: mVHy..WT)
参照: やっぱりNLは最高だぜっ!!

今日は少しだけリニューアルしました。
・黒歴史をいくつか削除。
・ほったらかしだった目次を更新。

Re: オリ+αによるボカロ替え歌小説【お知らせあり】 ( No.56 )
日時: 2016/02/28 17:10
名前: フラン・ブレイク・ガルシア ◆3Z7vqi3PBI (ID: z43aEV/5)

あぼっ!新しい小説始めたよっ!

Re: オリ+αによるボカロ替え歌小説【お知らせあり】 ( No.57 )
日時: 2016/02/28 17:20
名前: 涼月 ◆eVf1G29mRc (ID: mVHy..WT)
参照: NL万歳っ!やはりぎねえみとカラルイは天使だっ!

フラン
ん、知ってる。
好み的な意味で途中切りしてたけど後でもいっかい見に行くわ。

Re: オリ+αによるボカロ替え歌小説【手杵の槍執筆中】 ( No.59 )
日時: 2016/04/02 11:11
名前: 涼月 ◆eVf1G29mRc (ID: hsEmXbdB)

【手杵の槍/御手杵】

鉄が打たれる音で目が覚めた。
頭の痛み、どうやらぶつけたらしい。
「ルイ!きたぜ!御手杵だ!」
鮮やかに吹き抜ける、春風と歓声……
ここは、現世?
今、ここにきたということは。
俺は、今日からまた戦うことが出来るのか──。

…そう、思ったはずなんだけど。
俺は何故か今畑を耕している。
「いやー、たっぷり休んだ!」
「っ、たくぅ!鶯丸さん!仕事しろよなぁ!」
せめて戦に出して欲しい。
耕すことなんかより、突く方が得意なんだから。
手合わせの訓練だって。
「なんだ御手杵?全然当てられてねえじゃねえか」
「訓練じゃ本気出せないんだよっ!」
訓練よりも、戦場を駆け抜けていたい。
俺は、刺すことにしか能がないから。
装備は重くなければなんでもいいし、倉庫に仕舞いこまれなければそれでいいさ。
ただ、出番がないのはこの身に堪える。
まだ強くもない手杵の槍は春風に揺られて。
今も昔も変わらずに行列の先頭に立っている。
そんな俺でも、活躍する事はあるらしくて。
「……俺が一番でいいのか?」
「いいに決まってるでしょ」
…誉、の勲章。
進むか。
「雪が降る前に」

と、まあ本丸に帰還したところで俺は思った。
「絶対に主は槍の使い道を間違えてる!なあ蜻蛉切!?」
「まあいいではないか」
「俺は馬の世話苦手なんだよ!」
主、手合わせがしたいとかいったら変えてくれねえか?

三名槍とか。
肩身が狭くなるばかりで。
逸話も少ない。
そのうえぱっとしない……

「御手杵、あんた大丈夫!?その傷で……」
「ああ、大丈夫。手入れすれば直るよ」
こんなの錆のうちに入らないし。
「戦に出るなら、こういうこともあるって」
そう、手入れ部屋に入って。
またあの変な夢を見た。
『御手杵は!?御手杵はどこにある!?』
俺を探す声、何かが割れて爆発する音。
薄々こうなる気はしてた?
いや、そんなこと……
そんなこと!

「他の二本にゃ負けられないからなぁっ!」」
手杵の槍は、雪道を歩く。
突き刺す敵がいるんだろ?
勝つべき戦があるんだろ?
「針の穴を通すが如くっ!」
ああ、この状況。

「俺の間合いだな——」

手杵の槍を、本丸に近い春空の下に担いで。
今も昔も変わらずに行列の先頭に立って。
「あ、御手杵」
「ん、恵美……なんだ、これ?」
「あ、あんたが戦果あげたっていうからつく……じゃない、一番戦果上げたのに渡すって奴だから仕方なくあんたにあげてるの」
「……俺が、一番でいい、のか?」
「いいに決まってんでしょ!早く受け取れ、バカ!」
「おう……じゃ、帰るか」

「雨を呼ぶ前に」


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