二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ボカロ自己解釈小説【泥棒と執行人更新】
- 日時: 2016/04/08 23:00
- 名前: 小雪 (ID: GlYhyGNP)
どうも、小雪です。
今回はうちのオリキャラとかのボカロ曲の替え歌、それを元にした小説を書こうと思います。
原作キャラとオリキャラのNLCP要素あるのでご注意!
それでは、どうぞ。
目次※【】内は主人公名
小説
たんじむ
・命のユースティディア >>12 【ゆうた、信也】
・人柱アリス >>17 【美憂】
・メランコリック >>18 【雪乃】
・しんでしまうとはなさけない! >>21-22 【瑠衣、美憂】
・とある四天王の御茶会議 >>27、>>29-30 【眼鏡の友人】
・Whereabouts of curry >>31 【瑠衣】
・すろぉもぉしょん >>32 【路斬】
・m/es >>34-35 【美憂】
・ローリンドール >>38 【瑠衣】
・ヤキモチの答え >>40 【美憂】
・とある四天王の御茶会議 >>49-51 【電池廃】
視点小説もの
・初めての恋が終わる時 >>54 【恵美】
・手杵の槍 >>59 【御手杵】
・小学生と傭兵 >>60 【青葉】
ほか
・メルト >>1 【エル】
・アザレアの亡霊 >>3 【アルト】
・天ノ弱 >>4 【望】
・ハッピートラップ >>19 【ハルリ】
歌詞
・イタズラ大乱闘 >>2 【瑠衣、優真】
・+FE >>5 【エル】
・とある四天王の御茶会議 >>27【電池廃】
- Re: オリ+αによるボカロ替え歌小説【リク募集中】 ( No.31 )
- 日時: 2015/04/01 12:20
- 名前: 小雪 (ID: CwD5uNz.)
【Whereabouts of curry】
「そもそもあいつが普通の料理を作れたことからしておかしい、神様仕事しろ(事後、彼女の友人の証言)」
主人公:瑠衣
「よーっし!作るかー!」
幸い、今日は誰もいない…カレー曜日だ。いや作れるかどうか心配だけど、今はそんな事言ってる場合じゃない。
「材料はー、もうあるし?ルーは中辛、ちょっと辛めで?」
さあ、エプロンつけて調理開始!
……今なら、ムスカの気持ちが少し分かる。
「玉葱って…こんなに沁みるんだ…」
一口サイズ、少し大き目かな?
でもこれくらいが好きだもんね。
「あー…でも」
みじん切り。
さて、下ごしらえはここで終わり。
鍋に火をかけて、みじん切りした玉葱を入れる。
「うん、いい感じ♪」
じゃがいもも入れて、バジルも使って…
肉は鶏、値段もいいかんじだもーん。
「よーっし、ここから本番…ん?」
ぐつぐつ煮える表面を見て、気がついた。
「もしかして……」
シチューのほうが、おいしいんじゃない?
「そうだ、シチューのルーを入れよう!」
牛乳もある、これは絶対いける!
いやでもな…
『ダメだよ!カレー作るって決めたじゃん!』
『うるさい、シチューのほうがおいしい。後でんちんはかわいい』
『それには同意だけども!』
気がつきゃ俺の中で宇宙戦争。
「だって…シチューもおいしい…」
いっそ両方使ってみよっかな。
うん、そうしよ!
ダブルで投下前に、煮える鍋を見てやっと気がついた。
「…そうだ、今日はカレーを作るって決めたんだ」
この世の中、曲げちゃいけないことが色々ある。
鍋の火を止めて、深呼吸。
「大丈夫、絶対奇跡は起こる」
前を見て、振り返らない。だから…
食材の運命的な出会い。
ああ、おいしそうだな。
でも、堪えなきゃ。
堪えて、
堪えて、
堪えて、
堪えて、
堪えて、
堪えて…
「完成だよ!おいしい………シチュー!」
- Re: オリ+αによるボカロ替え歌小説【リク募集中】 ( No.32 )
- 日時: 2015/04/11 16:44
- 名前: 小雪 ◆VUQvTq9Vpk (ID: nFA1oz.j)
[減速]
【すろぉもぉしょん】
「珍しいもんじゃないし、大丈夫だよ」
主人公:路斬
「ありがとうございましたー」
コンビニによって、弁当を買って家に帰ってテレビを見る。
それが僕の日課となっていた。
高校生になってから一人暮らしを始めた僕。
そんな僕が付けるのはクイズ番組だった。
「…何かの物事を進めるにあたって、関係する双方の意見が食い違い、そのままではそれ以上の進展が望めそうもないときに、いずれか一方が自身の意見を取り下げたり、あるいは双方が互いに相手の意見を一部容認して、歩み寄りして、問題の打開を図るという意味の言葉は?」
答えは『妥協』。
そう知っていて
「…夢かな」
と答えるボケを続けた。
そんな日常を過ごしてたある日。
「…38度」
熱が出た。
そんなたいした熱でもないので、薬を飲んだ後布団に潜って目を閉じた。
こんなとき3人ならなんていうだろう。
『ジギさん、だいじょ(ry』
『だっせww風邪ひいてやんのww』
『バカは風邪ひかないってあれ間違いなんじゃない?』
…絶対、こうなる。
「まだ、死にたくないな」
なんてのぼせながら。
たとえば、十代。
謎の力を悟った人。
二十代。
恥に気づいた人。
三十代。
あのときの病しった人。
そのどれもが全部同じ人——
「…あっつい…」
とりあえず、着替えよう。
そう思い立って時計を見ると午前零時。
もしあなたが原曲を聞きながらそれにあわせるようにこれを見てるとしたら、この小説は今一分と少し。
「あなたは今うまれて何年?」
ゆっくり進んでいく時間。
コンディションは常に0から120の間。
合法でも、なんでもない愛。ただひとつ届けたいだけなのに。
コミュニケーション。狙うと滑っちゃうし。
いつの日か自分の目も見えなくなって。
そんな恥の多い生涯、珍しいもんじゃないし…
「大丈夫だよ」
好みによって声をいじって、そんなスキル貰ったわけですけど。
すぎた時間と、今の時間。そして残ってる時間が色々混ざる。
鼻をすすった後、平和について考えた。
「平和…か…ファ…」
しかしそれも眠気によってすぐ吹き飛ぶ、そんな諸行無常。
かつては無邪気に笑えた僕。
何あっても涙こらえた先輩。
いっつも眠そうな顔のあいつ。
そして、年を重ねた小さいあの子。
「うう…」
ぬるくなった氷枕を取り替える。
だいぶ時間がたったと思ったら時刻はまだ丑三つ時。
もしあなたが原曲を聞きながらそれにあわせるようにこれを見てるとしたら、この小説はあと二分とちょっと。
「貴方の寿命はあと何年?」
僕らは、いつもそうだ。入学から…きっと卒業まで。
最後まで喧嘩しあって。
「音楽の授業意外はどうでもよくなりゃいいのに」
今年も赤点で留年。
女装した写真ですら、
「かわいい」
と笑われる。
「そんなもんだよ」
干渉、感情に身をやつしても。
相変わらず、くしゃみはバカっぽいな。
鼻づまりの寝息を合図に夜が明けていく——
すろぉもぉしょん、
「んん…」
朝になって、熱引いて。
コンディションは、快晴の青天井で。
反省して、調子こいて、ゆっくりくたばっていく。
いつかはアイドルだってとしくって。
ワイドショー、賑わせて骨になって。
「生まれたときと最後のときがゆっくりつながる不思議」
こんびねぇしょん、
「いい人に出会うため?」
くえすちょん、
「いい人ってどんなのだい?」
でも、そんな——
「恥の多い生涯なんて、なんだかんだでやっぱ珍しいもんじゃないし」
「———大丈夫だよ」
- Re: オリ+αによるボカロ替え歌小説【リク募集中】 ( No.33 )
- 日時: 2015/04/12 19:18
- 名前: えいみP(´・ω・`) ◆ofbOuyYtxY (ID: b92MFW9H)
やっほー!アドバイスに来ましたよ(*´・ω・)ノシ
曲はカゲロウデイズで美優、瑠衣おねしゃす( ・`д・´)キリッ
因みに曲のアドバイス(カゲロウデイズはどちらかが○んでしまうんでヒビヤ役を美優。瑠衣をヒヨリ役にした方が良いと思う。)
そんで未来を見れたとしても変えられない…的な?
- Re: オリ+αによるボカロ替え歌小説【リク募集中】 ( No.34 )
- 日時: 2015/04/14 20:42
- 名前: 小雪 ◆VUQvTq9Vpk (ID: WdWwmA38)
えいみちゃん
分かったー、できたらやってみる!
最近は未来編→病院組にはまっているので。
【m/es】
「ツギハギだらけの肉体で誰かと踊る夢を見る」
主人公:美憂
この手、足。まだ動くかな?
「ねえ、何か言ってよ…ドクター」
その腕から伸びていく線は、自分が助かるため。
「…大丈夫?」
横にいるのはかつては無邪気に笑えた彼女。
「うん」
生き残りは僕とルイちゃんだけかぁ、と考えると楽しく過ごした日々が 虚構混じりに明滅していた。
そう会話のリズムを整えても、鼓動は途切れ途切れで。
「じゃ、私、自分の病室、戻る」
彼女の声も途切れ途切れ。
また、一人だ。
ほのかにする薬の香りは、理科の実験のように。
「退屈」
そうつぶやくと、窓に引っ掛けたビニール傘はかすかに揺れた。
明るい手術台の上、麻酔で痛みを消して。
ツギハギだらけの体で、誰かと踊る夢を見た。
身体をメスで切り裂いて、彼女の涙腺も閉じて。満面の笑みでこういわれたんだ。
「バカヤロウ」
そんな中、心電図は相変わらずぴっぴっぴっ…と規則性のあるリズムを奏でてた——。
続きは明日。
- m/es 続き ( No.35 )
- 日時: 2015/04/15 17:22
- 名前: 小雪 ◆VUQvTq9Vpk (ID: vaXSOZHN)
「はぁ…」
ベッドに横になって天井を見る。
どうやっても視界には真っ白なシアターしか見えない。
「どう?美憂君」
気が付くと横にはアブさん。
「はい、だいぶ」
「そっか」
なんだかんだで僕とルイちゃんの担当医だ。
「よかった、これで」
「アブさん?」
「思う存分君の体を弄れる」
違う、違う。この人はあの人じゃない。
違う。そうわかってるのに。
なんでいまだに信じてるの?
そう思いつつ、ゆっくり目を閉じた。
最後に見えた、冷たい心電図のメモリー。
暗い家を抜け出したゾンビは月明かりを浴びるって。
僕はどこかの繊維ちぎられながら、誰かと踊る夢を見る。
酷い鮮血ふりまいて、感動のエンドぶち壊して。
「…っ」
痛みを抑えられない僕に、彼は崩れた笑みでこういう。
「シアワセ」
もし、僕が。
他の、別の。
誰かと…
傘の風が耳に触れた。
闇と、光の。
光と、闇の。
輪廻の連鎖の間に——
現実から隔離されて、希望の未来を探して。
そこで初めて見たのは。
「…僕?」
頭と体がバラバラになった、僕。
まだ、演じたい。
駄作の、この芝居を。
望まれなかった、十六年目の芝居を。
「あなたたちと演じ続けたいんです!」
「…そんな願い、かなえると思う?」
明るい手術台の上、麻酔で痛みを溶かして。
最後にツギハギだらけの肉体で僕と踊る夢を見る。
キボウをメスで切り裂いて、期待外れに死んでいくのか。
「…君の物語、楽しかったよ。よかった。これでカミサマも安心して世界をやり直せる」
「ふふ、ミヤコ。まさか彼のスキル奪っちゃうなんて…でもいいよ。あの子は大丈夫だし。僕も楽しみだよ、次の世界が」
『変装』を解いた彼と、カミサマ演じる彼女に満面の笑みで言われた。
「「ザマミロ」」
最後の心電図はピッピッピッ…と音を奏でると。
——静かに途切れた。
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