二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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艦これ In The End of Deeper Sea
日時: 2016/04/06 00:42
名前: N ◆kXPqEh086E (ID: hAr.TppX)

普段は似たような名前で、ファジーとシリアスダークで散文を書き散らしている者です。

結構、苛烈な内容を書き記すこととなるかと思います。
あくまで二時創作ですので、自分の思うそれとは異なるなどという陳述には取り合いませんので、悪しからず。

えぇ、ただのお遊びです。

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Re: 艦これ In The End of Deeper Sea ( No.6 )
日時: 2016/07/17 22:23
名前: N ◆kXPqEh086E (ID: hAr.TppX)

Tips.1

・艦娘
 艦の魂に憑依された女性、もしくは艦の魂が何らかの原因を以ってして受肉した存在を指す。対義的に深海棲艦は艦の魄のみの存在となり、精神性を失った艦の亡霊とされる。


・深海棲艦
 魄のみで動き続け、実体を持った艦の亡霊。棲鬼、水鬼などと鬼の字を関する深海棲艦は脅威とされる。また、過去海戦があった場所や、難破の名所などに多く現れる。彼女達の目的は分からず、日向曰く「沈むために戦う」らしい。なお、深海棲艦を撃沈した際に艦娘となる者がおり、大湊では日向と妙高がそれに当てはまる。


・護衛隊
 護衛艦隊の組織編制に倣い編成された艦娘達で構成された部隊。大湊には第3護衛隊と第7護衛隊ならび、第4潜水隊が所属。現在、今川直海1佐(元長門)を司令とし、3護隊は神通、7護隊は妙高、4潜隊には伊58が旗艦となっている。また、これらを総括して第3護衛隊群としている。
なお、大島や余市は第3護衛隊群の指揮下ではなく、あくまで独立した部隊として編成、運用されている。


・大湊地方隊
 北海道ならび東北沿岸域を警戒区域とする地方隊。大規模な港湾整備がなされ、大型艦も入港可能となった。現在は海上自衛隊第3護衛隊群の定係港とされており、地方配備の艦艇も含め編成は以下のとおり。


所属する艦娘は総じて錬度が高いのだが、戦艦は霧島、伊勢、日向のみにとどまり、打撃力不足が取り出されている。
 また、地方隊の特徴としては、日本ではじめて深海棲艦と交戦した地方隊という事もあり、対深海棲艦に対する造詣が深く、深海棲艦が艦の姿で出現した際には、艦娘の出撃を待たずして撃破する事も多々。また、艦内で超常現象が起きる艦が多い事でも有名で、「すずなみ」「しんよう」「きよなみ」がそれに当てはまる。

 なお、艦娘の第3護衛隊群と、海自の第3護衛隊群は、協力体制を取ってはいるが別の組織であり、艦内での艦娘による秘区画などの立ち入りは制限されている。

第3護衛隊群
DD(G)-114すずなみ(改装イージス)、DD-118ふゆづき、DD-112まきなみ
DDK-124きよなみ、DDH-184かが、DDG-179いぶき

なお、DDK-124きよなみは大規模な臨時修理を試みているが、採算が取れないようで除籍を考えているようだ。

地方配備
DEX-831しんよう、DEX-832うんよう DEX-830じゅんよう DE-235たつた DE-238いわき

・真名
 艦娘となる以前の名前。全てが秘匿とされ、以前は何者だったかという口外を一切禁止されており、第3護衛隊群(艦娘)の司令である今川直海(元長門)以外は真名が不明。
 余談だが龍驤と神通は自衛隊の海上訓練指導隊で上官と部下の関係だったらしく、互いに真名を知り合っているようだ。

・艤装
 艦娘達が使っている装備。出したり消したり出来る(小並)
 全体的なスケールダウンが原因で、やや白兵戦闘気味になる。深海棲艦が艦の姿で、出現した際には交戦距離が伸びるため、艦の姿が必要となりこの艤装を基に、艦の姿を再現させる事が出来る。その際の兵装などの運用は妖精が行う。

Re: 艦これ In The End of Deeper Sea ( No.7 )
日時: 2016/04/11 22:20
名前: N ◆kXPqEh086E (ID: hAr.TppX)

第一突堤に付けたDEX「じゅんよう」の後部甲板には五体が満足で、戦える艦娘達が思い詰めた表情で一同に介していた。第七護衛隊は負傷者だらけで、川内は右手首から先を失い、龍驤は腕を吊っている。そして最後に妙高は顔の左半分がガーゼに覆われており、比較的軽い怪我で済んでいる龍驤はそれを見てニヤニヤと厭らしい笑みを浮かべている。

「妙高、女っぷりが上がってるんと違うん?」
「龍驤さん……、口は慎んだ方がよろしいかと」
「なんやぁ、冗談やんかぁ。そないな怖い顔せぇんといて」

 軽口を叩く龍驤を戒めるように、言葉を発した妙高は露になっている右目だけで、第三護衛隊の一同を見遣る。

「被害は神通さんだけでしょうか?」
「えぇ、なので今回は比較的被害が多い七護隊は後方支援ならびに、龍驤さんの護衛をお願いします」
「頼むで」

 ニヤニヤと笑みを浮かべながら、肘で妙高を小突く龍驤。もう片方の腕を吊る羽目にならない内にやめるべきなのだろうが、そこまで気が回らない様子で、厭に座った瞳を向けられ、一瞬だけたじろぐと龍驤はつまらない、といった様子で外舷側へとふらふらと去っていく。

「あんなちんちくりんでも歴戦の空母なんだからさぁ、少しはそれらしく振舞ったら良いじゃん」
「……あのちんちくりんを護衛するなんて、気が重いですね」
「聞こえてるんけど!」

 毒づく妙高。龍驤を“ちんちくりん”と称したが龍驤は大湊きっての古強者なのだ。一番最初に大湊に配属された艦娘で、数々の激戦を潜り抜けてきた。それ故に艦娘の身でありながら、海上訓練指導隊に所属し階級としては准尉——下仕官の最高位——を授かっている。尻に卵の殻がついた三尉殿や、組織に染まり始め天狗になりだした二尉では太刀打ち出来ない。そんな艦娘なのだ。

「失礼しましたね、准尉殿」
「なーんか嫌味やなぁ。——ま、ええわ。頼むで。真面目に」

 龍驤は妙高に顔を向ける事なく、外舷側に身を乗り出す。ぼんやりと海面を見ていると何処となく、淡く青く光り輝いていた。北の海には珍しい夜光虫が、港湾内に入り込んでいるようだ。それが何故か、不吉な物に思え龍驤は息を呑んだ。

(何もなけりゃ良いんやけど……)

 夥しい数の夜光虫が蠢き、青白く輝く海面、それが深海棲艦の瞳の輝きのように思えてしまったのだ。まるで自分達の足元に広がる海が全てが深海棲艦で、常に彼らに見張られているような不気味な錯覚を覚える。口元を抑えながら海を睨み付け、龍驤は溜息を吐くと舷門へと歩みを進める。海を見まいと突堤を静かに見下ろした、彼女の表情は優れなかった。



 「じゅんよう」艦内の通路で、神通は急拵えの義足を穿いていた。切断部は手荒く、バンデージで覆われてはいたが、微かに赤く血が滲んでいる。義足が触れる痛みに唇を噛み締めながら、立ち上がる。灰色の壁に手を付き、一息吐くなり彼女は表情を和らげようと不自然な笑みを浮かべながら、歩みを進めた。

「神通、あんま無茶しちゃいかんで」
「……龍驤さん。私第三護衛隊の旗艦ですからね」
「うちやったら旗艦でも、ベッドで寝てるわぁ。今みたいに腕吊ってるだけで、戦いとうないんけどなぁ」
「そうも行きませんよ。夕立と高波に示しがつきません」
「別にええやん。連中、馬鹿やけど思慮がない訳やない」

 そうにこやかに笑いながら、龍驤は言う。確かに彼女の言う通りだろう。彼女達は神通の直属の部下であり、筑摩や大淀とはまた違った付き合いをしている。そんな中で、信頼、敬慕を勝ち取り理解を得ている以上、今回の負傷で神通が戦線を離脱したとしても不平不満を漏らす事はないだろう。

「たまには“ぽいぽい”“かもかも”聞かんでええんちゃう?」
「あら。慣れると良いものですよ。賑やかで微笑ましいじゃないですか」
「……そういう事やない。神通、お前さんがもし沈んだら、高波も、夕立も悲しむんや。片足のないお前に何が出来るん?」
「身を賭して、深海棲艦を叩けます」

 一部の迷いもなく、神通はそう龍驤に言葉を吐くなり龍驤を押し退けて歩み出す。彼女の表情はどことなく決死の覚悟が見え隠れていたように感じられた。口を噤みながら、その背を見送る龍驤の表情はどことなく暗く、陰りがあった。指揮官であるからの矜持に基づいて勇気と無謀を履き違えるのは、愚か者のする事だ。しかし、それを愚か者と龍驤には罵れなかった。かつて、己が艦の姿を保っていた頃、そのような愚か者の無謀に付き合って、戦地を駆けずり回った記憶がそれを邪魔する。今、此処で神通を愚か者と罵れば、今海底に英霊達を否定してしまう事になるからだ。

「……しゃーないなぁ」

 恐らく神通は搭乗員待機室へ向かった事だろう。CICでは乗員達が神経を尖らせて深海棲艦を探索しており、防衛省の管轄となる秘区画への立ち入り許可を持たない艦娘は立ち入れない。内々で立ち入ったとしてもブリーフィングできる状況ではない。
 

 案の定、搭乗員待機室には3護隊の面々と、残存した7護隊が緊張した面持ちで向かい合い座り込んでいた。ブリーフィングをしている訳ではなく、それぞれが静かに出撃の時間を待ち続けていた。その中で神通は覚悟を決めたような瞳の据わった面持ちで座し、相対する妙高は厭に殺気立った様相で水密扉を睨み付けていた。

 妙高の妹である足柄は飢えた狼と称されど、彼女もそれに等しい。足柄は勝利を求め、結果を出しやすい争い単純に好む。だが妙高にいたっては戦いが好きなのではなく、敵に向ける執念が凄まじいのだ。ましてや顔を半分潰された以上には、ただで済ませる気はないだろう。7護隊に残った川内まで、それに当てられてしまっているのか厭にギラついた瞳でソワソワとしている。この空気はよくない状況だと龍驤は顔を一瞬だけ顰め、妙高と川内の間に腰を下ろした。

「……あっち空いてますけど」
「ええやん。真面目に護衛頼むで。やりすぎんようにな」
「えぇ……」

 短くも、何処となく尾を引く彼女の返答。それは戦いに向ける執念に飲み込まれている証だった。ふと、隣の川内を見るもとてもではないが話しかけていいような状況ではない。まるで違法薬物の中毒者のように、瞳がギラついている。

 相反し3護隊は落ち着き払い、何事にも動じず、不退転の意思を露にしているように感じられた。神通は前述のとおり、筑摩や大淀は静かに艦に揺られ、戦いの時を待っている。高波、夕立に至っては神通の両隣に座り込み、神通の様子を見つめていた。その視線には不安などはなく、絶対な信頼が宿っている。

「妙高さん」
「……はい?」
 
 静寂を破ったのは神通であり、ジトついた妙高の視線が神通に向けられた。一瞬、高波が怖気づいたように肩を震わせていたのは気のせいではない。

「今川司令に連絡取りましょうか。最後かも知れませんし」
「……衛生電話持ってきますね。その足で歩かせる訳にはいきませんから」
「ありがとうございます」

 搭乗員待機室を後にする妙高。彼女も、これが最後かも知れないという思いがどこかにあるのだろう。それが故にあの様な表情をするとなれば、相当な狂人であるように思えたが、死と隣り合わせだという考えを失っていなかったようで、龍驤は僅かばかり安堵したような表情を浮かべた。

「よく笑ってられますね。大湊の赤備えには、全く恐れるに足りないのでしょうか?」

 にこやかに笑みを浮かべて、神通は龍驤に向けて軽口を叩いた。呼応するように維持の悪い笑みを龍驤は浮かべると、同時にどことなく空気が和らいだような気がした。神通の両隣の駆逐艦達も笑みを湛えている。

「死ぬかも知れませんが、いつもどおりやりましょう」
 
 幼子を諭すような柔らかい口調で、言い放たれた言葉は神通の覚悟なのだろう。やれる事をやる。普段の訓練で培った力を存分に振るう。ただそれだけ。足が片方無かろうとやるべき事はそれだけなのだ。FTGに属していながら、基本的な事を忘れていた龍驤は、戦いに呑まれていたのは自分だったと卑下するような、自虐的な笑いを浮かべる事しか出来なかった。

Re: 艦これ In The End of Deeper Sea ( No.8 )
日時: 2016/04/16 01:38
名前: N ◆kXPqEh086E (ID: hAr.TppX)

 
 搭乗員待機室の中では、ジャコ・パストリアスの名盤、ヘヴィ・ウェザーが安っぽい壁掛けのCDプレイヤーから流れていた。大淀の趣味である。彼女は煙草を咥えながら、壁の向こうに広がるであろう真っ黒で、荒れ狂う海を視てながら、司令と言葉を交わす専有達の声に聞き耳を立てていた。神通は静かに、穏やかに語り、妙高は決死の思いを述べる。それぞれが各々、思いの丈を明かしていたが大淀にはその気がなかった。これは最後に非ず、非理法権天に基づきただただ打ち勝つのみなのだ。非は深海棲艦にあり、己は理。深海棲艦が理だというのであれば、己は法である。

(……泣き言か)

 内心毒づきながら、煙草を携帯灰皿に押し込み眼鏡の位置を直して、腰を下ろす。ヘヴィ・ウェザーの8曲目、バードランドが終わろうとしていた。

「大淀、今川司令になにかありますか?」
「いえ、私は別に」
「そうですか……。司令からは沈むな、だそうです」

 頼まれても沈むものか、と内心毒づき、大淀は小さく頷いた。恐らくは誰もが大淀と同じ思いだろう。もう二度と真っ暗な海底は見たくなどない。どれだけ手を伸ばしても届かない、海面を羨みたくなどない。もし此処で深海棲艦に敗れれば、津軽海峡を封鎖され大湊基地は機能を失い、更にはチョークポイントの喪失により、シーレーンを封鎖される。そうなれば日本は半身をもぎ取られたような痛手を負う事となり、深海棲艦との戦いのみならず、国民の生活にも大きな支障が発生する事となる。

 実のところ司令である今川直海と大淀は不仲である。というのも、今川直海が長門であった頃から大淀は、彼女の隷下で深海棲艦との戦いに従事し各地を転戦してきた。その中で、長門の無茶な振る舞いから幾度となく死線を彷徨うはめになり、ロクな目に遭っておらず、その長門が艦娘としての任を全うし「今川直海」という人間として艦娘の指揮を執り行う事に、一方的な不満を持っていたのだ。事実、今川は長門時代も戦闘に対してはピカイチだったが、戦術理解の能力に欠けた面があった。

(相変わらず脳筋……。オーダーが沈むなってどういう事)
「あと……、司令からは————」
『——合戦準備、総員戦闘配置に付け。繰り返す。合戦準備、総員——』

 ノイズが混じった艦内マイクが鳴り響くと同時に、電路が管制され搭乗員待機室の明かりは最小限の赤い非常灯のみとなり、大淀の持ち込んだCDプレイヤーは何一つ音を発さなくなっていた。薄暗がりの中、全員の表情が強張っていくのが分かる。

「……行きましょうか」

 口を開いたのは妙高。静かに立ち上がりながら、顔半分を覆ったガーゼを彼女は投げ捨てた。焼け爛れたその顔の半分が姿を現し、焼けて萎縮した閉じない瞼の下に在る、彼女の瞳は鈍く光り輝いていた。戦場に赴く覚悟を決めた顔は、恐ろしげながらも美しいものだ。神通は息を飲み、小さく頷くと第3護衛隊の面々に目配せし、先に歩みを始めた第7護衛隊の後を追った。



 「じゅんよう」後部甲板から見る海は、昨晩よりも荒れ狂い内海だというのに、まるで外海にいるような錯覚を覚えた。一つ、二つ、三つと波を超え、四つ目の厭に高い波を「じゅんよう」が乗り越え終えた時、龍驤は口を開く。

「敵さん、艦で出てきてるんちゃう?」

 深海棲艦は海象、気象が荒れている際に人の姿ではなく、艦の姿を取る事がある。何れも黒死病患者のように真黒で艦橋から青白い光を発している事が多い。艦娘も同様の技能を所有しているが、そこが大きな違いであった。

「……LINK60の情報によるとターゲットAからFまでは深度90m付近を、約22ノットで巡航しているようですが」
「海面には出てきとらんのね」
 
 戦術データリンクのガイダンスを聞きながら、大淀は小さく頷いていた。「じゅんよう」に配備された251飛行隊のSH-60Lのソノブイが捉えた情報は深海棲艦と思しき物体が、深度90m付近を22ノットで津軽海峡東口近辺を航行しているらしい。

「多分これは陽動ですね。本隊は西か、更に深いところを進んでいるかと」

 と、大淀は語る。あくまで推測の域を出ない話であるが、昨晩の深海棲艦の戦い方を見る限りでは、戦力の分断や断続的な攻撃を仕掛けるなど、まるで何者かの指揮を受け、各々が思考し戦っているように感じられた。現在補足、監視を続けている深海棲艦の戦力規模としては第3護衛隊と同規模。陽動として配置され、本隊が函館の分遣隊を襲撃した上で、函館を突破し背後を突いてくる可能性は多いにある。

「……平舘海峡の出口まで進みましょうか、津軽海峡には出ないように。恐らく彼等は次の一手を打ってくるはずです」

 艦娘の損耗、損失を避けるならば早急な交戦は避けるべきであった。平舘海峡に布陣し、深海棲艦の陸奥湾侵入阻止および警戒監視を行うのが定石だろう。深海棲艦の動きに合わせた後手の対応となるが、致し方ない。

「夕立、日向に連絡取って。函館分遣隊は津軽海峡西口に布陣するように伝えて」
「りょーかいっぽい」

 やや間延びした返答ではあるが、インカムを手繰り寄せてすぐに日向へと連絡をしているようであった。彼女は雰囲気や言葉については、軽く見えるが中身はそんな事もなく、高い戦術理解能力や、戦闘能力から艦隊の通信役を担う事が多い。

「日向さん、分かったって」
「えぇ、ありがとう」

 日向達が津軽海峡西口に向かえば、チョークポイント全体の監視が行き届く事となり、西口から進入を図る深海棲艦を食い止める事も出来るはずだ。東口の深海棲艦は引き続き、監視を続け西に向かうようで自分達が側面を叩けば良い。

「取りあえず平舘海峡まで行きません? 兵は神速を尊ぶものですよ」

 尤もらしい事をいう妙高であるが、彼女の表情から一刻も早く戦いたいという意思が現れているように見えて仕方がなかった。先刻の龍驤と同様の思いを抱いたが、口には出さず神通は小さく頷いて、外舷へと身を乗り出した。

艦これ In The End of Deeper Sea ( No.9 )
日時: 2016/04/18 17:00
名前: 風死  ◆Z1iQc90X/A (ID: 7PvwHkUC)

N様、初めして。風死と申します。ファジー、二次(映像)を中心に残飯同然の拙文を、たらたらと書かせてもらっています。
ト書きや台詞の羅列が特に多い二次にあって、これほどまじめな文章を書く方が、艦これを題材に物語を書いていることうれしく思います。
設定が面白く、そのような解釈もできるのかと感心しました。キャラクタ1人1人が生き生きとしていて、人間らしくて良いですね。同人などにありがちな仲良しな生温い感じじゃないのは、とても好みです。
かくいう自分も、何かと温いキャラクタ関係を書いてしまっている気がして……

ただ、艦これを知らない人にとっては、少し説明不足感があるなと思いました。それらの対象に向けて書いているのではないことは、書き方などから承知ですけど……

今後も執筆がんばってください。

Re: 艦これ In The End of Deeper Sea ( No.10 )
日時: 2016/04/19 00:42
名前: N ◆kXPqEh086E (ID: hAr.TppX)

>>9 風死さんへ

初めましてではないんですよね、これが(
闇に嘯くではお世話になってる「n」から始まる騒々しい輩とだけ言っておきましょうか。

色々と暇なので遊びでさらさら書いてる次第ですよ。
風死さんが横須賀、舞鶴にスポットを当て、そのうち呉も行くだろうと思ったので、恐らく風死さんにその予定がなく、泥臭く色々とハードに書けるであろう大湊の話という事で私が筆を握った次第であります。

説明はそうですね、する気がないですし手の内を明かすことで自由度が減るという考えに最近、転換してきたので多分今後も説明は最小限に収めるでしょうね。

文章につきましても、ここの方で真剣に書かれてる方以外とは変に馴れ合いたくないのでファジーとかシリダクよりも真剣に書いてる次第ですね。

今後とも、よろしくお願いします。


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