二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- プリキュアラブ
- 日時: 2016/07/13 19:09
- 名前: モンブラン博士 (ID: EBP//tx7)
プリキュアが大好きな3人が恋愛&バトルの作品を合作します!
キャラ紹介
>>4>>5>>6
本編
>>7>>8>>9>>10>>11>>12>>13
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- Re: プリキュアラブ ( No.30 )
- 日時: 2016/07/11 21:14
- 名前: 春太郎 (ID: LN5K1jog)
「全部のプリキュアを・・・・・・狩る?」
祈里との楽しい時間を過ごした後に来た報告は、僕を絶望へと叩き落す。
その報告をした若い兵士は、「えぇ」と僕の疑問に応えた。
「正確には、捕獲ですけどね。今のところ、ハピネスチャージプリキュアが捕まっています」
「ソレはどうでもいいんだ・・・・・・もしかして、それは・・・・・・フレッシュプリキュアも対象になっているのか?」
「はい。もちろん」
「そうか」
僕は短く返すと踵を返し、すぐに祈里を助けるためにテレポートをしようとした。
しかしその時、強い力に腕を掴まれた。
振り返ると、若い兵士が微かに怒りの籠った表情で立っていた。
「何をするんだ?」
「何をしに行くつもりなんですか?まさか、キュアパインを助けに行くつもりじゃ・・・・・・」
「・・・・・・僕は、僕がやりたいことをするだけだから」
彼の手を振り払ってテレポートをしようとしか瞬間だった。
突然目の前に一瞬霧のようなものが広がった。
「うッ・・・・・・」
すぐに意識が飛び、僕の意識はそこで途絶えた。
−−−
「うぅ・・・・・・ぁ・・・・・・?」
霞む視界の中、どうにか僕は目を開いた。
暗い部屋。一切光が入らず、正直だんだんと自分が目を開いているのか不安になってくるレベルだ。
今自分が目を開いてるのか閉じているのか確認するために瞼を触ろうとしたとき、鎖の音がした。
「え?え!?なに、これ・・・・・・?」
見ると、両手には手錠が嵌められ、そこから鎖が続き、壁に繋がってるのをなんとか腕が動かせる範囲までの手触りだけで確認する。足も同様だった。
僕はすぐに手錠を外そうともがくが、やはり手錠も鎖も鉄なので、すぐには外せない。
それでも、力を込めていくとビキビキと音がし始める。
あと・・・・・・もう少し・・・・・・。
「あぁ・・・・・・目覚めましたか。ハル様」
その時、扉が開かれ、光が差し込んでくる。
僕は突然の光に驚き、目を細めた。そこには、先ほどの若い兵士が立っていた。
「お前は・・・・・・ッ!」
僕の言葉を聞くより前に、彼は漆黒に染まった葉を取り出し、草笛にして吹き始める。
その音を聴いた瞬間、僕の頭に激痛が走る。
「ぁ・・・・・・ぁぁぁああああッ!」
僕は痛みのあまりその場に蹲り、叫ぶ。
その時、僕の体の底から、何かが湧き上がってくる感覚があった。
それと同時に、様々な記憶がよみがえる。
「ああああああ・・・・・・ぁ・・・・・・」
僕はその場に倒れ込み、しばらく体を痙攣させる。
若い兵士・・・・・・クレイブはクスリと笑い、僕の前に立つ。
「思い出しましたよね?自分がなぜ生まれたか。自分がどういう存在なのかを」
「・・・・・・」
「ラビリンスでは、メビウス様に支配された直後で、生まれる前の胎児を使った実験が行われた。人のFUKOを胎児に与えて育てると、どんな存在が生まれるのかという実験だ」
「・・・・・・」
「結果、幼い体に強大な力を持った少年ができあがった。その力に耐えられるギリギリの肉体年齢が14歳だったから、科学の力で少年は成長させられた。そして彼は、ラビリンスの最高幹部になった」
「・・・・・・」
「僕は、その少年を見張り、体に秘めた力が暴発しないよう調整する役目が与えられた。感情を高ぶらせず、ほとんど人としての感情を知識としてしか知らせず、感情の無い、ただの殺戮人形にするように、ね」
「・・・・・・」
「しかしその少年は人としての感情を知ってしまった。恋をして、逆らうことを知ってしまった。そんな悪い子は・・・・・・やらないといけないことが、あるよね?」
クレイブの言葉に、ハルはフラリと立ち上がる。
足首や手首を拘束していた手錠や足かせが、カシャンと音を立てて落ちる。
その目には、冷酷な殺意だけが、籠っていた。
彼はすぐにテレポートをして、フレッシュプリキュアの元へと向かった。
「人形は恋なんて・・・・・・しないからね?」
クレイブはそう言って、怪しく笑っていた。
- Re: プリキュアラブ ( No.31 )
- 日時: 2016/07/13 07:25
- 名前: モンブラン博士 (ID: EBP//tx7)
デッドラインは人間の悲しみの感情を集め、首領を復活させることを目的としている。
しかしながらわたしを含めた幹部は恋愛に没頭するあまり、悲しみ集めを怠っていた。
そのためKANASIMIゲージが全然溜まっていないのだ。
このままでは満タンになるまで何年かかるかわからない。
首領には幻影帝国を爪弾きにされた私を幹部として取り立ててくださった恩がある。
それは何としても復活という形で返さなくては。
これまで遊び呆けていた分を取り戻すべく、私は超人ハンターオメガマンを高額の報酬で雇い、全てのプリキュアの生け捕りを依頼した。
そしてその夜、私の元に一本の電話がかかってきた。
時刻を見ると午後10時。基本的に9時に寝るのを心がけている私には不満だったが、相手がオメガマンだったので、電話をとる。
「どうだねオメガマン、プリキュア達の生け捕りは順調に進んでいるかね」
「既にふたりはプリキュア、プリキュア5、スイートプリキュア、スマイルプリキュア、ドキドキプリキュア、ハピネスチャージプリキュア、プリンセスプリキュアのメンバーを全員戦闘不能にした上で生け捕りにしました」
彼に依頼を頼んでまだ3時間ぐらいしかたっていないのに、もう8割のプリキュアの確保に成功するとは素晴らしい。
「それで、掴まえたプリキュアはどうしているのだね?」
「みんなまとめて個別の牢獄に放り込んでありますよ。もちろん、変身アイテムを強奪してありますので脱走される心配はございません」
やはり高い報酬を要求するだけはあり実力は確かなようだ。
では作戦第2段階に入るとしよう。
「大森ゆうこと黄瀬やよいを同じ部屋に移動させて、他のプリキュア達には彼女らの記憶を全て消しておくよう処置してほしい」
「かしこまりました。ですがそれにどんな意味があるので?」
「それは2名以外に処置を施して全員家に何事もなかったかのように送り帰して、君が本拠地に帰還しふたりを渡したら話してあげよう」
「どんな目的があるのかは存じ上げませんが、指示は確実に実行いたしましょう。それで、何時にそちらに到着すればいいので?」
「明日の朝7時に頼むよ」
「かしこまりました」
「それではお休み、また明日」
「おやすみなさい、モラン様」
これでやっと熟睡することができる。明日の朝が楽しみで仕方がない。
ハルはどうやら自らの部下だったグレイブに過去の記憶を呼び起こされて、再び心のない人形になったみたいだが、変わり果てた彼とフレッシュプリキュアの戦闘をモニター越しで観戦しながらポップコーンを食べるのもまた一興。
大森ゆうこと黄瀬やよいが本拠地に来るし、手に汗握る激闘は見られそうだし、明日は良い日になりそうだ。
- Re: プリキュアラブ ( No.32 )
- 日時: 2016/07/12 20:05
- 名前: 霧風赤司 ◆5RRtZawAKg (ID: zGyV0OIp)
「まったく・・・・何故こんなトラブルが多いのだ。」
ミストはため息をつく。
誰かに拘束されてるなら・・?と、考え方地上を探し回ったが、何故か全員家路についているではないか。
「俺の思い違いだったか。さて、帰ろうか。・・・ん?」
そう呟くミストの目の前に見知らぬ大男が立っていた。そして基地のなかに入っていった。
「誰だ・・。ちょっと後をつけてみるか。」
その大男に霧斬千万のマーカーを付けると、時を止めすぐさま離れる。
そして、マーカーの移動を霧斬千万で観察する。
その大男はモランの自室に入っていった。
すぐさまモランの部屋まで走る。途中、ショートカットの為に壁を壊してしまったが、気にしないことにしよう。
モランの部屋の壁に、耳を付け、会話を聞く。
「_____指示はこ________酬_____に。」
「よく聞こえないな。」
続
- Re: プリキュアラブ ( No.33 )
- 日時: 2016/07/12 20:27
- 名前: 春太郎 (ID: LN5K1jog)
「はい、じゃあ終わり。やっぱり久しぶりだと、体鈍ってるね〜」
ミユキさんの言葉に、私たちは地面に座り込んだ。
春也君が帰った後、ちょうど入れ替わりになる形でミユキさんが来て、折角だから久しぶりに踊ってみないかという話になったのだ。
結果は散々だったのだが、楽しめて踊れたので、皆の顔には自然と笑顔が灯っていた。
「でも、ラブちゃんはもし高校生になってプロを目指すなら、今からも少しずつストレッチとかは欠かさずやっておかないとダメよ?」
「うぅ・・・・・・はぁーい」
もうすぐ3年生で受験生になるラブちゃんは、ミユキさんが考慮して本格的なダンスの練習は高校生になってからと言われたのだ。
とはいえ、やはり全く動いていないと体と言うものはすぐに鈍る。
私は人間の体や運動面に関してはあまり詳しくはないけど、やはり毎日の積み重ねは大事なのだ。
そこまで考えていた時、突然殺気のようなものを感じた。
「この感じは・・・・・・ッ!」
せつなちゃんは立ち上がり、一点を見つめて固まる。
私たちもすぐに立ち上がって同じ場所を見る。そこには、黒いジャケットを着た少年が歩いてくるのが見えた。
「ハル・ドラグーン・・・・・・」
美希ちゃんはそう言ってゴクリと唾を飲み込んだ。
先日のような物腰の柔らかさなどはなく、鋭い視線で私たちを睨み付けている。
一歩歩く度に、周りの木は風で揺れ、周りの草がザワザワと波打つ。
「・・・・・・ッ!行くよ!美希ちゃん!ブッキー!せつな!」
ラブちゃんの合図にすぐに私たちは変身し、四方に跳ぶ。
ハルは私たちが跳んだ方向をチラリと見ると、すぐに・・・・・・———ミユキさんの方に踏み込んだ。
「「「「ミユキさんッ!」」」」
私たちの体はすぐに止まり、ミユキさんを庇うために駆ける。
キュアピーチはすぐにピーチロッドを取り出すと、ラブサンシャインフレッシュを放つ。
それはハルの体に直撃し、粉塵を巻き上げる。
しかしその時、ものすごい速さでそこから何かが飛び出してきた。
直後、キュアピーチの体が吹き飛び、地面を転がる。
キュアピーチがいたところを見ると、ハルが何かを蹴った体勢でそこにいた。
「よくもピーチを!」
キュアベリーもベリーソードを取り出し、エスポワールシャワーフレッシュを放つ。
しかし、ハルはそれを片手で弾き、遠くにいたキュアベリーの元まで2度の踏み込みで距離を詰め、彼女の顎を蹴り飛ばした。
地面をバウンドするキュアベリーが、地面を跳ねる度に嫌な音を立てる。
その時、ハルの背後でハピネスハープを出すキュアパッションの姿があった。
「ダメ!逃げてパッション!」
私は咄嗟に叫んだ。そこに迫るハル。腹を蹴られ、吹き飛ぶキュアパッション。
残りは・・・・・・私だけ?そんな、私だけで、どうすれば・・・・・・。
その時、目の前にハルが立っていた。彼は蔑むような目で私を見下ろす。
「ぁ・・・・・・」
私はすぐにパインフルートを取り出し構えようとするが、その手を弾かれ、パインフルートは遠くの地面に刺さる。
もうダメかと思い、目を瞑った時だった。
「・・・・・・ごめん」
微かに、声が聴こえた。見ると、ハルの目は少しだけ優しい目つきになり、その目からは涙が流れていた。
その優しい声を聴いた瞬間、私の目はカッと見開く。
「はる・・・・・・や・・・・・・くん・・・・・・?」
その時、顔面に凄まじい痛みが走った。
意識が遠のく寸前、どこからか微かに、私の名前を呼ぶ声が聴こえた気がした。
- Re: プリキュアラブ ( No.34 )
- 日時: 2016/07/13 07:27
- 名前: モンブラン博士 (ID: EBP//tx7)
翌日の7時。予告通りオメガマンが大森ゆうこと黄瀬やよいを連れて私の部屋へとやって来た。ふたりとも体を縄できつく縛られており身動きをとることができないようだ。
ゆうこはそのような状態でありながらも瞳には光を宿し、まるで希望があるかのような笑みを崩さない。一方のやよいは目に涙が浮かんでおり半泣き顔だ。
「モラン様、依頼通りふたりを連れてきました」
「では報酬を渡すとしよう」
指を鳴らして雑用に札束の入ったアタッシュケースを持ってこさせる。
中には1億もの金が入っているため、オメガマンは歓喜してそれを受け取ると、ここに用はないとばかりに消えてしまった。現金だが忠実で高い実力を持つ彼ならば、また何かあった時に雇うのも悪くないかもしれない。私は再び雑用係を呼んでふたりの縄をほどかせ、来客用の大広間に案内するように命じた。
彼女らはその指示に少し疑問符を抱いた顔をしていたが、お腹が空いていたのだろうか、素直に案内されるがままに部屋を出て大広間に向かって歩みを進めた。
それと入れ替わりに入ってきたのは幹部のひとりであるミストだ。
「モラン、お前プリキュアをアジトに招きいれるとはどういう了見だ! これで二回目だぞ」
「それがどうかしたかね」
「これが大問題なのがお前にはわからないのか!」
「ああ、全く。それよりもせっかく招き入れた大切なお客様なのだ、手厚く歓迎したまえ」
「ふざけるな! お前はこれでもデッドライン幹部なのか」
「なんとでも言いたまえ、君がどれほど意見しようと私の意志は変わらぬよ。あの子達を歓迎する」
「呆れた奴だ、首領に大目玉を食らっても知らんぞ」
彼は文句を言うだけ言って怒り顔で扉を乱暴に開けて出ていった。
だが、これでいい。味方でさえも気づかぬほど周到であることにこの計画は意味があるのだ。
しばらく椅子に持たれてのんびりしてから大広間に行き、可愛らしいお嬢さん方との楽しい食事のひとときを楽しむとしよう。
そしてもうひとつの楽しみは、食事後のデザートとしてゆっくり味あわせてもらうとしよう。