二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- プリキュアラブ
- 日時: 2016/07/13 19:09
- 名前: モンブラン博士 (ID: EBP//tx7)
プリキュアが大好きな3人が恋愛&バトルの作品を合作します!
キャラ紹介
>>4>>5>>6
本編
>>7>>8>>9>>10>>11>>12>>13
>>14>>15>>16>>17>>18>>19>>20
>>21>>22>>23>>24>>25>>26>>27
- Re: プリキュアラブ ( No.25 )
- 日時: 2016/07/10 10:26
- 名前: 霧風赤司 ◆5RRtZawAKg (ID: zGyV0OIp)
「負けたァ?」
と、ミストは少々怒りぎみに言う。
「はい・・・負けたとの伝達が入りまして・・・。」
「チッ・・・。モランを探して来る。」
と、若い兵士を強引にどけ、部屋を出る。
机の上には、食べかけのドーナツがあった。
なぜこんな所にあるのだろう。と、よく考えたらラブリーを吹き飛ばした時にハルの部屋に落下、ドーナツを振りかけたのが少々この部屋まで飛んできたのだろう。
変えそうか。とは思ったけども
グーーーーグーーーーー
と、腹の虫が鳴く。
パクリ。一口食べてみる。
摩訶不思議な味がする。
・・・・なんだろう、イチゴとチョコのブレンドか?
と、考えたミストであったが、実際はチョコドーナツとイチゴのドーナツが一緒に飛んできて机の上で修復されたのだ。
さあ、話を戻そう。
「やあモラン。単刀直入だが、自分から読んでおいて負けたとは本当か?」
「そうだとも。愛しのハニーちゃんはこの基地を修復して帰ってくれたんだ!!」
「ハニーごとき、お前なら倒せるだろう?本気を出せば・・・な?」
続。
- Re: プリキュアラブ ( No.26 )
- 日時: 2016/07/10 13:14
- 名前: 春太郎 (ID: LN5K1jog)
「隼人、瞬。来たわよ」
病室を開けたせつなちゃんは、そのままドーナツの袋を片手に西さんのベッドに近づく。
頭や腕などに包帯を巻いた西さんは、それを見て目を輝かせた。
「おぉ。イースか!それはドーナツじゃないか!早く食べさせておくれ」
「えぇ、もちろんよ」
せつなちゃんは笑い、ドーナツの袋を西さんに渡す。
彼は中から二つドーナツを取り出すと、ガツガツと食べ始めた。
美希ちゃんはせつなちゃんから袋を受け取ると、残りを南さんに渡した。
南さんは一つ取り出し、モグモグと食べる。
「それにしても大変だね〜。暴漢に襲われるなんて」
背もたれの無い丸い椅子に座り、ガタガタと音を出しながらラブちゃんは言う。
その時、ドーナツを食べる二人の手が止まった。
「ん?あれ、どうしたの?二人とも・・・・・・」
「もしかして、二人を襲ったのって、本当は・・・・・・」
せつなちゃんはそこまで言いかけて、口を押さえた。
一体何を言いかけたのかと不思議に思っていると、西さんは小さな声で、「・・・・・・ハルだ」と言った。
ハル。それは、確か最高幹部の名前だったはずだ。
「ねぇ、そもそも、その・・・・・・ハル?って、一体何なの?最高幹部って・・・・・・」
私は、好奇心から聞いてみた。
せつなちゃんは俯いて、小さな声で言う。
「ラビリンスで、ノーザ、クラインに続く、3人目の最高幹部よ。実力は、あの二人の合体バージョンですら歯が立たないんだけどね」
「そんな!あの二人のですら、キュアエンジェルでギリギリだったのに・・・・・・」
ラブちゃんの言葉に、せつなちゃんもコクリと頷く。
「確かに、体が鈍ってるとかどうとか言ってたけど、あたしたちを一瞬で吹き飛ばした実力だものね」
美希ちゃんはそう言って悔しそうに顔を歪めた。
たしかに、私たち———正確には、私を除いた3人———も、なすすべもなく倒された。
圧倒的な差。今のままじゃ、何もできずに倒されるのが目に見えている。
「まぁ、俺たちの怪我は大丈夫だから。ドーナツも食べて、元気百倍だぜ!」
唐突に西さんはそう言い、腕をブンブンと振った。
しかし、すぐに「いてて・・・・・・」と肩を押さえる。
それを見た南さんが小さく「ばぁか」と言ったのが聴こえた。
「ま!細かいことは考えててもよく分からないしね!こんな時はカオルちゃんのドーナツだよ!」
ラブちゃんはそう言って袋の中身を見るが、中身は空っぽ。
それを見た瞬間、ラブちゃんは「ガーン」という効果音が似合いそうな反応をした。
「うぅぅ・・・・・・私のドーナツ・・・・・・」
「ラブ。これはそもそもお見舞いの品でしょ?私たちは自分で買いましょう」
「せつなぁ・・・・・・瞬間移動で連れて行って〜」
「ハァ・・・・・・仕方ないわね。じゃあ、隼人、瞬。また来るわね」
「あぁ。無茶するなよ」
西さんが軽く手を上げて言ったのを確認し、私たちは一つの場所に固まった。
そしてせつなちゃんはアカルンを使い、「カオルちゃんのドーナツカフェに」と言った。
赤い光が私たちの体を包み込んだ。
- Re: プリキュアラブ ( No.27 )
- 日時: 2016/07/10 22:26
- 名前: 春太郎 (ID: LN5K1jog)
「ふむ・・・・・・」
僕は顎に手を当て、かれこれ十分以上は悩んでいる。
やはり幹部ともなると、金には全く困らないのだが、基本その大金というものは部屋の金庫にしまうのが普通で、財布に入れるのはそのほんの一部なのだ。
だがしかし、その財布に入れておいてあった金はちょうどドーナツ一個分だったのだ。
しかし、僕が食べたいのはイチゴのドーナツとチョコのドーナツ。
流石にイチゴとチョコのブレンドドーナツなどはなく、一つしか買えないのだ。
「どちらにしようか・・・・・・」
僕は額に手を当て一考する。しかし、そこで思う。
よく考えれば、僕には幹部専用の本拠地のみに行けるテレポート能力があるのだ。
それを使って本拠地まで帰り、財布を持って、出直せばいいじゃないか、と。
さすがに金庫は鉄でできてるし、モランVSハピネスチャージプリキュアの戦いでも無傷だろう。
思い立ったが吉日と言うし、僕は早速リングをはめ、力を込め・・・・・・ようとした時、突如辺り一帯が赤い光で包まれる。
「うッ・・・・・・」
僕は腕を目の前に持ってきて、目を細める。
しばらくして光が収まると、そこには4人の少女が立っていた。
その中には、愛しの祈里もいた。
「カオルちゃーん!ドーナツちょーだい!」
「おー。ラブちゃん達、よく来たね〜。にしても、引っ越してきたばかりの少年君にももうプリキュアのことは話したのかい?」
「え?」
桃園ラブはカオルちゃんと呼ばれた男の言葉を聞いて僕の方を見ると「あー!」と大声を出した。
そしてすぐに他3人と作戦会議を始める。
「どうしようどうしよう!春也君にプリキュアのことばれちゃう!」
「ちょっと、ラブ!声が大きいわよ!」
「あッ・・・・・・」
・・・・・・まぁ、書類で彼女たちのことを知っている僕からすれば今更なのだが、たとえばこの立場が僕じゃなくて、本当にただの引っ越してきたイケメン爽やか少年とかだったらどうしたんだろうか。
とはいえ、僕の方こそ自分の立場を明かせないので、適当に誤魔化しておこう。
「ぷりきゅあって・・・・・・何?ていうか、さっきすごい光だったけど、大丈夫?怪我ない?」
「あ、えっと・・・・・・そうそう!すごい光だったよねー!私たちもびっくりしたよー!」
桃園はそう言って腰に手を当て、「あっはっは」と笑う。
・・・・・・演技下手だな。よくもまぁ家族に半年以上もプリキュアであることを隠せていたものだ。
「と、ところで春也君はここで何してたの?ドーナツ?」
その時、僕より背の低い祈里がそう言って僕の顔を覗き込んでくる。
突然の急接近に焦りつつ、なんとか平常を保ちながら答える。
「あ、あぁ。でも、一個分を買う金しか無くてさ、イチゴのドーナツとチョコのドーナツが食べたくて」
「あー!チョコは私も大好きー!」
空気を読むことを知らない女、桃園は手を上げて元気にそう言ってくる。
しかし、すぐに東に手を引かれ、ズルズルとどこかに連れていかれる。
祈里は苦笑してそれを見送ると、僕の顔を見上げる。
「実は私も今日あまりお金なくて、良かったら、二人で2個買って、はんぶんこしない?その方が、色んな味を楽しめてお得でしょ?」
祈里と、はんぶんこ?その提案に、僕の頭は一瞬ショートしかける。
しかし、すぐに我を取り戻す。
「それはすごく良い考えだね。僕も良いと思うよ」
僕の言葉に、祈里は嬉しそうに笑顔を浮かべた。
あぁ、なんて可愛らしい笑顔なんだろうか。
祈里と僕はイチゴのドーナツとチョコのドーナツを買い、お互いに半分に割った。
「はい、春也君。あーん」
チョコのドーナツを上手く半分に分けようとしていた時、声がした。
見ると、なんと祈里が半分に割ったイチゴのドーナツを僕の口元まで持ってきていた。
僕は少し戸惑ったが、とりあえず口を持っていき、かぶりつく。
イチゴの甘酸っぱい味と、フワフワしたドーナツの感触が口の中に広がる。
「じゃあ、山吹さんも、はい」
僕が差し出すと、祈里は少し照れたように笑いながら、ドーナツを齧った。
そのまま、恥ずかしそうにはにかむ。その笑顔、とても可愛かったです。
- Re: プリキュアラブ ( No.28 )
- 日時: 2016/07/11 18:36
- 名前: モンブラン博士 (ID: EBP//tx7)
キュアハニーこと大森ゆうこはぴかりが街の上空である男と対峙していた。白いホッケーマスクからは赤い瞳が怪しく光り、巨大な指が背中に生えた怪人だ。彼は抑揚のない淡々とした声で少女に告げる。
「大森ゆうこ、お前はこのプリキュアハンターオメガマンにより命を落とすのだ」
「私はあなたなんかに負けないわ!」
「フォーフォフォフォフォ……人間にしては良い度胸であるが、その勇気は無意味に終わる」
「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」
ゆうこは光に包まれ、優しさのプリキュア、キュアハニーに変身する。
「行きますよー!バトンチェンジ、ハニーバトン、マラカスモード!」
バトンを変形させるやいなや敵に向かって無数の四葉の光線を発射する。
「ハニースーパーソニックスパーク!」
全弾命中したものの、オメガマンは傷ひとつ負っていない。
「今度は私の番のようだなーッ!」
彼はハニーでも捉えられないほどの超高速で接近するなり、バックを取っていとも簡単に彼女の体勢を逆さにし、ハニーの両足を脇で抱えて両腕をキーロックに極める。
更に背中に生えた巨大な指で握りこぶしを作って彼女の体をガッチリとロック。総仕上げとしてツームストンパイルドライバーの体勢で物凄い速さで地面に向かって落下していく。両足と両腕を極められているためにハニーバトンが使えないので脱出は無理だ。
「Ω カタストロフドローップ!」
アスファルトの歩行者道路に脳天を叩き付けられ、彼女は血を吐き出して意識を失い変身を解除してしまう。
「モラン様が散々に高評価を下すのでどのような奴かと思って興味があったのだが、なんのことはない、ただの下等人間が身分不相応な力を身に纏ったに過ぎぬ」
彼は軽々と大森ゆうこを右肩に担ぎ上げて、テレポートでその場を去る。
後に残されたのは先ほどの必殺技により抉られたアスファルトの痕跡だけだったが、それさえも時間が経つと不思議なことに元通りになった。
☆
「フォーフォフォフォフォフォフォ!」
ハニーが倒されたことに気づいたキュアラブリー、キュアプリンセス、キュアフォーチュンが彼女を返して欲しいとオメガマンに訴え、彼に挑む。しかし彼は冷酷にライフルを向け、次々にプリキュアにエネルギー弾を撃ち出し射撃する。容赦のない攻撃にハピネスチャージプリキュアの三人は大ダメージを受けて敗北。
ハニーと同じように担つがれて、オメガマンと共に姿を消した。
彼は自らが所有する宇宙船に戦闘不能となり変身が解除されたプリキュア達を檻の中に入れて拘束していた。彼はハピネスチャージプリキュアの全員を牢獄に放り込むと、得意気にマスクの中から声を発した。
「全てのプリキュアはこの私、オメガマンが狩る。それが今回、雇い主であるモラン様から言い渡された依頼だーッ!」
- Re: プリキュアラブ ( No.29 )
- 日時: 2016/07/11 21:00
- 名前: 霧風赤司 ◆5RRtZawAKg (ID: zGyV0OIp)
「ハピネスチャージが行方不明ィ?」
「はい、そうなんです。」
と、ミストは若い兵士からの報告を聞く。
「モランにいたっては、なんだっけ?ハ、、、、ハニー?」
「はい、あってます。」
「ああ、あってたんか。モランにいたってハニーを襲わせるなんて思えないしな・・。」
「そうなんですよ。」
「基地の中、探してみるか。拘束したならどうせ基地内の何処かだろうし。」
1時間程度後
「い、、、いねえ!!!」
ミストは1時間の間にひたすら探し回った。
だが、いない。
「あ、レーダーサイトあんじゃんか。最初から使えばよかった。」
と、霧斬千万を手に持ち、持ち手上部のボタンを押す。
そうすると、刀身からホログラムが浮かぶ。
そこには基地の全体図が表示され、黄色の玉が現れる。
それはマーカーの役割を果たしている。
「いない・・・か。後は、地上か・・・ないかもしれんが、宇宙か・・。まずは地上に行こうか。」
続。