二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- プリキュアラブ
- 日時: 2016/07/13 19:09
- 名前: モンブラン博士 (ID: EBP//tx7)
プリキュアが大好きな3人が恋愛&バトルの作品を合作します!
キャラ紹介
>>4>>5>>6
本編
>>7>>8>>9>>10>>11>>12>>13
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- Re: プリキュアラブ ( No.10 )
- 日時: 2016/07/07 21:32
- 名前: 霧風赤司 ◆5RRtZawAKg (ID: zGyV0OIp)
「_____はい、今日の授業は終わりです。皆も速く帰えるように!」
ザワザワザワザワ
教室中に話し声が鳴り響く。
幸運な事に、つぼみの隣は家の都合で転校していた・・と、言うのは建前でミストが実力行使で転校させたのであった。
「_________帰るか。」
と、机のバッグを持ち、席を立つ。
ガラガラガラ。
ドアを開け、階段を下り、靴を履く。
「さて、力試しといこうか。」
その瞬間、使徒の姿になる。
「適当に・・・・あいつでいいか。」
と、見つめる先に学生が座っている。
「クソッ!あんな奴に騙されるなんて!クソッ!」
「おい。お前をデザトリアンにする。」
「はぁ?お前なにをい・・・あ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ!!」
そのころ、つぼみたちは・・・。
「こう、何か普通だったね。」
「そうですか?なんか普通ではないような気もしますが・・。」
あ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ!!
「なんですか!?」
「こっちだよつぼみ!」
走り出す二人。
続
- Re: プリキュアラブ ( No.11 )
- 日時: 2016/07/07 21:52
- 名前: 春太郎 (ID: LN5K1jog)
「あっ、えっと、あの・・・・・・」
突然声を掛けられた僕は、言葉が出ずに、ついどもってしまう。
ダメだ。落ち着け、僕。そもそも相手はプリキュアだぞ?
平常心。平常心。・・・・・・よし。
「僕は龍野春也。気軽に、下の名前で呼んでよ。よろしく」
僕は顔に笑顔を貼り付け、手を差し出して応答する。
山吹祈里は僕の手を握り、笑顔で「よろしくね。春也君」と言ってくれる。
柔らかくて暖かい手に、僕の中の何かのゲージが一瞬で振り切れそうになる。が、ギリギリ堪える。
「それで、春也君は、ここで何してたの?」
「あ、えっと・・・・・・とりあえず、立ち話ってのも何だし、歩きながら話さない?」
僕は、町も見てみたかったので、そう提案してみた。
山吹祈里はそれに頷いてくれて、一緒に歩きながら色々話した。
流石に元ラビリンスの最高幹部でプリキュアを倒しに来たとも言えず、考えた末に、この近くに引っ越してきていて、折角だから町を探索していたと話しておいた。
山吹祈里も色々話してくれた。と言っても、ほとんど書類で知っていたことだったが。
彼女が住んでいるのは商店街で、彼女の両親は動物病院を経営しており、よく彼女も手伝いをしているらしい。今連れている犬のラッキーも、その手伝いの一環なのだとか。
あと、友人とダンスをしており、最近では大会で優勝したという。
好きなことに関して語る彼女の顔は、本当に綺麗で、輝いて見えた。
「そういえば、この辺りに住んでるってことは、春也君も近くの中学に通っているの?」
祈里はそう言って僕の顔を覗き込んできた。
僕はその問いに、解答を詰まらせる。
さて、どう誤魔化したものか・・・・・・。
「おーい!ブッキー!その子は誰〜?」
その時、前方の方から声がした。
見ると、祈里と同じプリキュアの、桃園ラブと東せつなの姿があった。
「あ、ラブちゃん。せつなちゃん」
祈里もそれに軽く手を振って答える。
僕は二人の姿を見た瞬間、心の中で何かが重くなるような感覚があった。
折角二人きりだったのに・・・・・・邪魔しやがって。
「・・・・・・じゃあ、友達との交流の邪魔もしたくないし、僕は今日の所は、もう帰るよ」
「え?でも、まだ道に慣れてないんじゃ・・・・・・」
「大丈夫。ここから家、近いんだ」
近いと言えば近いかもしれない。テレポートすれば一瞬なのだから。
僕は適当に彼女を言いくるめ、すぐに人目のつかない場所に行く。
「恋するにしても・・・・・・先に周りの人間を消さなくちゃ、だよな」
僕はそう呟きつつ、変身を解き、普段の黒を基調とした服装に戻る。
そして胸の前に漆黒のダイヤを作り出した。
少し辺りを見渡した後で、自動販売機のようなものを見つけた。
「まずは、力試しをさせてもらうよ・・・・・・キュアパイン。僕と釣り合う女性なのかを、ね」
僕は舌なめずりをしつつ、両手を構える。
「ナケサケーベッ!我に仕えよ!」
僕は叫び、ダイヤを自動販売機に突き刺した。
続。
- Re: プリキュアラブ ( No.12 )
- 日時: 2016/07/08 12:58
- 名前: モンブラン博士 (ID: EBP//tx7)
二〇分ほど経った頃、表のインターホンがなったので、私は部下に構うことなくルンルンと鼻歌を歌いながらスキップで玄関に向かい、その扉を開ける。
そこにはニコニコと天使のような笑顔を向けたゆうこちゃんの姿があろうかと思ったが、私の目に飛び込んできたのは赤い髪に整った顔をした美青年だった。
それは忘れもしない幻影帝国幹部のプリキュアハンター、ファントムだった。
だが以前と異なる点がある。彼はいつもの白いコートにガントレット、タガーを装備した恰好ではなく、白シャツに黒いズボンというかなりラフな服装をしているということだ。
そして驚くべきことに、その両手にはおおもりご飯の幕の内弁当が握られていた。
なぜだ? なぜゆうこちゃんではなく彼がこの場にやってきたのだ。
あまりに予想外な出来事に思考がついていかないでいると、彼がようやく口を開いた。
「なぜ、お前がここにいるんだ……モラン……!」
「訪ねたいのはこっちのほうだよ、ファントムくん。なぜゆうこちゃんではなくきみが配達を担当しているのだね」
「俺は幻影帝国が壊滅した後ミラージュ様と別れ、大森家に居候兼見習いとして働いている。
昼間はゆうこは学校に行っているから俺の担当なんだ」
「幻影帝国最強の幹部として世界の恐怖とミラージュへの愛を受けていたきみが弁当屋の見習いになるとは、世の中不思議なものだね」
「……全くだ」
「そうだ、ついでだから伝言を頼もうか。今夜、おおもりご飯に夕食を食べに来ると彼女に伝えてほしいんだけど、できるかな?」
「……わかった、ゆうこに伝えておこう」
「助かるよ、ファントムくん」
終始笑顔でやりとりをし弁当を受け取り代金を払って部屋に戻った私であったが、そのはらわたは煮えくり返りそうだった。
幻影帝国の幹部時代から私はキュアハニーことゆうこちゃんのことが好きだった。しかし敵同士であるため告白はできない。それを自覚していたため、最後の一戦を超えることなく幾度も対決したライバル関係で彼女との距離は進展しなかった。
それなのにあのファントムはあろうことか彼女とひとつ屋根の下で暮らしているとは、同じ男として嫌でも対抗意識を燃やさずにはいられないではないか。それほど関係が近いのであれば、無愛想でミラージュ一筋だった彼も、ゆうこちゃんの可愛らしい容姿や優しさ料理の腕前に惚れて、鞍替えするかも知れない。
そうなればただの常連客に過ぎない私と家族の一員としてカウントされているであろうファントムのどちらに軍配が上がるかは明らかだ。
「こうしてはいられんな」
「モラン様、いかがされましたか。それから、幕の内弁当は食べないので?」
「ああ、いや……ちょっと考え事をしていてね。でも冷めて弁当の味が落ちては困るから早く食べようか」
「それがいいでしょう」
「では、いただきます!」
私は手を合わせてゆうこちゃんの愛が籠っているであろう幕の内弁当をかきこんだ。
- Re: プリキュアラブ ( No.13 )
- 日時: 2016/07/08 21:01
- 名前: 霧風赤司 ◆5RRtZawAKg (ID: zGyV0OIp)
「来たか・・・。」
と、青年が呟く。
「こいつはデザトリアンになりかけだ。救いたければ俺を倒せ______キュアブロッサムのみでな」
ミストがこの条件を持ち出したのは、ただ単に力調べのためだ。
「わ、わかりました!!!プリキュア、オープンマイハート!!!」
「いくぞ!死神時計・発動!」
と、腰からぶら下がっている懐中時計のスイッチを押す。
その瞬間、時が止まる。
駆けた反動を使い、双剣でつぼみを切り裂く。
そして、もう一度時計のスイッチを押すと、時が戻る。
「きゃああッ!!!」
と、倒れる。
「所詮______この程度か。」
- Re: プリキュアラブ ( No.14 )
- 日時: 2016/07/08 21:27
- 名前: 春太郎 (ID: LN5K1jog)
「ブッキー。さっきの子は誰なの?」
春也君と別れたすぐ後で、ラブちゃんが頬を紅潮させながら聞いてくる。
私は、春也君の名前と、最近引っ越して来た事。さっきたまたま出会ったことを簡潔に話した。
するとラブちゃんは「おー」と興奮した様子で言う。
「いやぁ。あんなアイドルみたいにカッコいい子と仲良くなれるなんて!ブッキーも運が良いね!」
「そんなことないよ〜。そういえば、せつなちゃんは、今日はラビリンスでの活動は休み?」
私は話題を変えるという名目で、せつなちゃんに聞いてみた。
せつなちゃんもそれを察したのか、笑顔で「えぇ」と答える。
「最近ラビリンスの復興が順調でね。久しぶりに息抜きに」
「ってことは、ウェスターやサウラー・・・・・・あ、今は西さんと南さんだね。二人も、こっちに来てるの?」
「もちろん。まぁ、すぐにカオルちゃんのドーナツカフェに行ってるんだけどね」
「ふふっ。西さん達らしいわね」
「あ。美希たんだ〜!」
私たちの声は、ラブちゃんの能天気な声に遮られた。
ラブちゃんが手を振っている方向を見ると、ちょうど美希ちゃんが歩いてくるところだった。
「ラブにブッキーに、せつなまで!久しぶりね。この4人が揃うのって」
「でしょでしょ!?そういえば聞いてよ美希たん!ブッキーったら、さっき偶然出会ったイケメンの春也君?って子と仲良くしててさ〜!」
「ナーケサケーベ」
突然聴こえた声に、私たちは顔を上げた。
そこでは、胸に真っ黒なダイヤを付けた自動販売機が暴れまわっていた。
「な・・・・・・ッ!?」
「ナケワメーケ!?なんで、ここに!?」
ラブちゃんの言葉に、せつなちゃんは「いいえ。違うわ」と答える。
「あれはナケサケーベ。ホラ、前にカードみたいなので私がナケワメーケを強化してできたものなんだけど。あのカードは、元々とある最高幹部の召喚するナケサケーベを再現するために作られたものだったの」
「最高・・・・・・幹部・・・・・・?」
私の問いに、せつなちゃんは静かに頷き、ナケサケーベを睨んだ。
「えぇ。ノーザやクラインを遥かに凌駕し、メビウス様も管理し切れない力を持っていた男・・・・・・」
「イース。君はいつから、語り手になったんだい?」
突然聴こえた透き通るような声に、せつなちゃんの体はびくりと大きく震えた。
私たちの視線は、一点に注がれる。
「自己紹介なら、自分でするよ。はじめまして、皆さん。元ラビリンスの最高幹部であり、現在、「デッドライン」で幹部の一人を担っています」
漆黒のジャケットに、同色のズボン。袖やズボンの横の辺りには、黄色の細い線が入っていて、まるで自身の腹黒さをごまかすように明るい黄色のシャツを下に着ている。指無しの灰色のグローブ。銀色の髪の奥では、金色の目がギラリと光っている。
「僕の名前はハル・ドラグーン。以後、お見知りおきを」
胸に手を当てわざとらしくお辞儀をする『少年』が、そこにいた。