二次創作小説(新・総合)
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- 日時: 2022/04/04 22:16
- 名前: 海未ちゃんが気になる ◆Jx1Vgc1Dso (ID: XWWipvtL)
気になるのオリキャラの企画やSSを投稿するスレッド。
まいにちうみちゃん、と一緒に楽しんでもらえると助かる(そっちにも出すから不明)
タイトルは決まってない。
[オリキャラ]
↓初期メンバー(言うなりゃ、1期生)
>>2そると
>>3須賀
>>4三村さん
↓追加メンバー
>>*??????
>>9某ことり厨さん宛
>>11-12【作者さんについて書く】
>>39 業務連絡
>>40 スタッフ一覧(2022/4)
- Re: 【】 ( No.22 )
- 日時: 2021/03/03 22:43
- 名前: 海未ちゃんが気になる ◆Jx1Vgc1Dso (ID: XWWipvtL)
「知ってる。ゆうきが言いたいのは『図工準備室の秋山さん』のことだよね」
私がそういうと、ゆうきはうん、と深く頷いて、ことりは何でこんな目に、とでも言いたげな目をゆうきに向けていた。
ことりもこの話を知っているはずだ。何せ、三人で話していたから。さて、これからどうしようか。
ゆうきがまた話し始めた。
「この怪談を前にも経験したって先輩がいて噂で聞いたよ。その先輩と彼女が喧嘩したときにあの、じゃなくてここでしてたんだって。で、出られなくなって、仕方なく仲直りしたら出られたんだって。結局、そのカップルはしばらくして別れちゃったらしいけど」
その話は私も聞いたことがある。そして、ことりも。ゆうきは何を話したいんだろう。
そんなこと、自分が一番わかっているはずなのに、そんな風に思った。
わかっているんだか、わかっていないんだか。
閉じ込められてどれくらい経ったのだろう。わからない。
でも、何もしていないのにもう一時間は経っただろうって疲労感を感じた。それでも、時間は動かない。そんなの、わかっていただろうに。
ゆうきがことりの言ったことを知っているのかはわからないが、私たちがこの空間から出るには私とことりが和解、というか誤解を解かねばならないだろう。勇気が出ない。
ゆうきがいても、勇気なんか出ない。
ここまで殆ど話してこなかったことりが大きく息を吸って、
「どうしてともちゃんはずっとことりのことを避けてたの? 嫌いになったの?
ことりのことを嫌いになっちゃったの?」
その言葉を聞いた途端、私は殺されると思った。だって、今のことりはどうしてだかは知らないけど、泣いていたから。てか、一週間離れていただけで、泣かれても困る。
これだけならまだいいのだが、ここにはゆうきがいる。ことりを傷つけたものは誰であろうと、というゆうきが。
でも、ゆうきは何か知っていたのだろうか。あぁいう様子のことりを見ても、何も言わないなんて。
「ともちゃんは、何でことりから離れようとしたの? ことり、心配だったのに」
重苦しくなる空気に私は余計に真実を言い出せなくなった。だって、二人がよりイチャイチャしてもらうために離れていたら、ことりを悲しませて、何なら学校の怪異に巻き込まれて。もう、無茶苦茶ではないか。
でも、言い出すしかなかった。これ以上、私が口を閉ざしていても、事態が好転することなんて絶対にあり得ないし。
「え、えっと、まず心配をかけて申し訳なかったと思う。わざと無視したんじゃなくて、
そ、その……私がいるとことりとゆうきがイチャイチャできないんじゃないかって思ってそれで敢えて避けてたから、嫌いになったわけじゃなくて」
訳もなく、喉がキュッと締まって上手く声を出せなくなったが、何とか声を振り絞って。
ことりは何も言わず、しばらくその弱弱しい言葉を噛み締めるように口をつぐんて。
それを聞いたゆうきは言葉にこそしなかったが、表情はわかりやすく驚いているようだった。
ことりはしばらく黙っていたが、
「そのために、わざわざことり達から離れてたの? ことりたちがイチャイチャしていないと思ってたの?」
ん? その反応、どういうことだ。まるで十分にイチャイチャしていたかのような発言ではないか。そして、その言葉にゆうきはただ仏のようにうんうんと頷くだけだし。
「え、私がいた時でも普通にイチャついてたの?」
「うん! 今はこういうご時世だからラゥインで毎日通話してるし、会える時にはほどほどしかイチャつけないけどね」
返す言葉を失った。つまりは、無駄だったことだ。
そして、時は再び動き出す……。
この空き教室の時計がまた静まった、でも今度はどこか拍子抜けした空気が漂う中、
息を吹き返し、カチカチと元のように、いつものようにまた鼓動を打っていく。
「って、ことりちゃん! そろそろ教室に戻らないと先生来るんじゃ……」
「あっ、それじゃあ。ゆうきくん、ともちゃん、行こう?」
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本来なら物語はここで終わる予定だったが、そんなわけがない!
こんなすぐに(7500文字を超えています)この話を終わらせていいと思っているのか?
いーや、だめだ。こんな簡単に終わらせるなんて、このDIOが許さん……!
(この部分は意味のない茶番です、続編が下記に続いています。
DIOはそもそもこんなことに興味もなさそう、ないでしょ)
ここからはあの教室に閉じ込められた三人のその後の話である。
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「にしても、朝から怪異に巻き込まれるなんて思ってもみなかったよ。
授業に遅れなくてよかったけど」
ゆうきが今更安心したような息を漏らして、そう言った。
あの後、急いで本校舎に戻って席について何とか朝のHRに間に合って、
そして今は昼休みの時間だ。一週間ぶりに三人で昼食をとることにもなる。
「にしても、本当に学校の怪談ってあるんだね……今までただのうわさ話だと思っていたからびっくりしちゃったよ」
確かに、学校で起きた怖い話は頻繁ではないにしても一度は話すくらいで、
所詮はうわさ、あくまで誰かの作り話だったのを誰かが尾ひれひらひらさせていったのかと思っていたが、いざ経験するとこの他の噂も信じてみるべきか、とどうでもいいスレッドが建てられそうな勢いまである。
「他にもこの学校って、そういうのあったよね」
私がそう切り出すと、ゆうきが特に反応して、話し出した。
「旧校舎で思い出したんだけどさ、『あつあつさんとぶくぶくさん』って話もあったよね」
『あつあつさんとぶくぶくさん』というのは、二人のいじめられた人間がいじめた子に復習するために悪霊化し、旧校舎に迷い込んだ生徒を金縛りかなんかで
動けなくさせて、こう問うのだ。
「あつあつさんとぶくぶくさん、どっちと遊びたい?」
でも、どちらかの名前を言ったとしても、その先には死ぬ運命しかない。
あつあつさん、というのは化学実験室でいじめられた結果、死んでしまった生徒が悪霊化してしまったもので、その原因は所謂、劇物。それを故意に掛けられて、アツイ、イタイと、
声にならない叫びをあげて死んだとされる。その生徒が死んだ後に首謀含めたいじめていた者たちは原因不明だが、一人、また一人と自殺したとされ、
その死に方はあの彼同じく劇物を掛けられたように、皮膚がぐちゅぐちゅに溶けて、
かろうじて人の形を留めて死んでいればマシだ、と言われたくらいだ。
それがあつあつさん。あつあつさんを呼ぶと、そんな目に合う。
ぶくぶくさんとは、水の中に顔を無理やり突っ込まされ、窒息死した生徒が悪霊化したもので、ぶくぶくというのはそのもがいた音のことである。
ぶくぶくさんをいじめた生徒たちはあつあつさんと同じように一人ずつ、そしてまた一人と、窒息死による自殺を彼らに与えたという。
でも、まだ死体が綺麗に残るなら、こっちのほうがうんとマシなような気がする。
ただ、ぶくぶくさんはどこで死んだかわからないから、怖い。
「知ってる。あつあつさんって、死に方が凄いよね」
「あんなの、マンガしか見ないような死に方だけど、本当にあったのかな」
ゆうきと私でどう考えても食事中にする話ではないことをずらずらと。
食事時に怪談によっての死に方を話しているなんて。どろっと溶けて、ずり落ちた顔。
「もう! 今はそういう話なんてしないで! 朝からあんなこともあったのにっ!」
ことりが怒って
「あぁあぁ、ことりちゃんごめんって!」
ゆうきがことりちゃんの手をさすさすして申し訳なさそうにして。
これがいつもの景色か。目の前にいる二人は私が楽しんでいるうちにもこんな風にしていたんだ。私が気づいていなかった、ただそれだけなんだ。
ただ、身近な幸せを感じていた頃に水を差すようにそれは迫っていた。
3191
- Re: 【】 ( No.23 )
- 日時: 2021/03/04 22:02
- 名前: 海未ちゃんが気になる ◆Jx1Vgc1Dso (ID: XWWipvtL)
放課後。昼食時にことりにあぁ言われたのに私はゆうきとまた学校で起きた怪談を話していた。全く、懲りない奴だと自分でも思う。
この学校はそんな怪談がいくつもある。また、それについてゆうきと話していた。
「そういえば、小鳥にまつわる話もあったよね……あれに関しては後味以前にそもそもうわってなるような話だけど」
「ことり?」
「たぶん、ことりじゃなくて鳥の方だね。それは聞いたことはあるけど、詳しくは知らないんだけど……話してもらってもいい?」
「それじゃあ、ここで話す?」
周りにはまだたくさんの人が談笑していて、外はまだ明るい。
この教室は本校舎であって、この校舎は真新しく怪談なんてのは存在していなかったはずだ。
小鳥の方を見ると、覚悟を決めたような表情をしていた。それを見て、また私もうん、と頷いて、それじゃあ頼んだよ、と一言。
ゆうきはそれを確認して、話し始めた。
「昔、この学校にはろくでもない生徒がいたんだ。ろくでもないっていうのは、どこの学校にもいるだろうけど、そいつほどじゃあないと思う。で、そいつってのは生き物を切って切って切りまくるのが大好きっていう野郎だったんだ。今だと、じゃなくて今じゃなくてもきっと犯罪になるんじゃないのかな?
それでその生徒は確か……四宮(しのみや)っていう男子生徒だったかな」
四宮は最初こそは虫とか小魚とか、本当に子どもが誤って殺してしまいそうな小さな生き物。
虫はただ潰して、ぐっちゃぐちゃ。小魚は丁寧に裂いて、裂いて。でも、その行為は徐々にエスカレートしていったんだ。
切る対象物がどんどん大きくなっていったんだ。まずは魚。目つぶし、ヒレを切って川に流す、魚をただ壁に打ち付ける、など。でも、そんなのにはすぐに飽きてしまって。
次は犬に猫さ。初めてちゃんと感情をもろだししてくるような生き物だ。まぁ、野良犬なんてのは大きいし、面倒だし、奴は猫に手を出していったんだ。勿論、その頃には鳥も罠を使って捕まえてからじっくりとなぶっていくんだ。中世の魔女狩りのように火あぶりにしたら、「焼き鳥だ」って。そんで気持ち悪い笑い方なんてしていただろうなぁ。
鳥なんてまだその程度で済むさ。でも、卵を見つけてはぐっちゃぐちゃにしていたらしいし。おっかないよな。
猫も同じように耳だけ切り取ったり、めん玉を引っ掻き回したり、尻尾を細切れにしたりしてたんだけど、ついに動物を殺すことに飽きてしまって。
いよいよ、人に手を出し始めたんだ。でも、その頃から四宮はおかしなことも起こしていたんだ。
四宮は朝捕らえた虫に鳥に猫やらを決まって旧校舎の一番上の端にある、旧家庭科室に持ち込んだいた。
ここには古いながらも包丁もまた板もあって、そもそも旧校舎自体に見回りもしないし、
人通りなんか肝試しだかそういうのしかない。だから、一人でこっそりと何かを切るには本当に都合のいい場所だったんだ。
それをどう処理したと思う? 切った後にどうしたかって話さ。よりによって、学校の至るところに部位ごととかにして吊るしたんだ、理解できないよな。
最初は旧校舎をそれで飾りつけしていったんだけど、それじゃつまらなくなって、いよいよ本校舎にも吊るし始めたんだ。でも、そうすると誰かしらが嫌でも見つけて大事になるだろ? 実際、最初は教師たちに正義感のあったりそういうのに耐性のある生徒とかがそういうのを取って捨てていたらしいんだけどさ、その行為が止むことはなく、
学校は腐敗集で臭くて、体調を崩す生徒に吐きだす生徒も出てきてさ。
学校はいよいよ一時休校にして匂いの除去とか犯人の痕跡が残っていないかと調べていたんだけどさ、犯人はあっさりと見つかったんだ。そう、犯人は四宮なのはここまで話してきて知ってるはずだから、言うまでもないけどさ。
そいつは本校舎の廊下にいたんだ。ただ、死んでた。今までの動物たちのように細切れになって吊るされていたよ・
とある教師が見つけて唖然としていると。ぼとりと吊るされていた何かが落ちてきて、何が起きたと思う?
落ちてきたのは頭部だったんだけどさ……目はぐっちゃぐちゃにされて、鼻や耳に口という穴という穴から今まで彼によって殺されてきたありとあらゆる生き物の一部が吊るされたような形のまま出てきたんだ。
でも、それを見た教師が他の教師たちを連れてきたときには四宮だけが残されていたらしいよ。そこにあった死骸は四宮だけだったんだ。
「もしかして、まだまだこの続きを聞きたかったりする?」
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- Re: 【】 ( No.24 )
- 日時: 2021/03/04 22:59
- 名前: 海未ちゃんが気になる ◆Jx1Vgc1Dso (ID: XWWipvtL)
ゆうきがここで話を中断させてそんなことを聞いてきた。お昼時に聞いていたら、吐いていただろうな、と思うような内容だった。ことりはYYTubeで何かを聞いてその話が聞こえないようにと必死だった。それでもゆうきのそばを頑なに離れようとはしなかった。
「い、いや……ことりに申し訳ないし、今日はここでお開きにして。話だけラゥインで送ってもらえると助かるんだけど」
「了解、ことりちゃんをビビらせちゃった、かな……?」
いつの間にか教室には私たちだけしか残っておらず、戸締りをして職員室に寄る必要が出てきてしまった。
気付いたらこんな時間か。この時間から校内の施錠が始まるから、最悪の場合、旧校舎を通ることになってしまう。こんな話をした後でだ。それだけは避けないと。
ことりもゆうきもそれに気づいていたのか、どこか早足だった。ただ、しばらく歩いて
もう施錠が行われていることに気づいてしまった。遠回りを、旧校舎を通らねば靴を取りに行けない。つまり、行くしかないのだ。
誰かがため息を吐いたような気がする。それでも、遠回りをしないと家には帰れない。
職員室まで無言で歩いてきた私たちは教室の鍵をさっさと返して、早足で昇降口の方へ、旧校舎を経由して向かった。
今までそんなに話していなかったことりが口を開いた。
「ここら辺にそういう怖い話は無いんだよね……?」
ゆうきにないと答えてくれ、と言ってそうな目をしていた。
それを察したのか、それとも単にことりちゃんが心配だったのか、それともどっちもか、
「ない、と思う……よ」
ゆうきはそう言ってはみたが、そんな言い方ではある、と言っているようなものである。
が、私もこの学校で起きた怪談には詳しくない。今までの話しかちゃんと知っているのはないのだ。ゆうきのあの様子だと、まだまだこの学校には……秘密がありそうだ。
「ゆうきくん、手つなご……?」
「……あ、うん」
二人とも本気で怖いのか、いつものようにイチャイチャしている余裕はないようだ。
とはいえ、明かりが殆どない学校、しかも床が軋む旧校舎なんて。
その時、ぴちょん、と何か液体が落ちるような音が聞こえた。
ことりはぎゅっとゆうきにしがみついて、ゆうきは表情だけ驚いていて、二人にもこの音が聞こえるようだった。
「ゆうき、こんなタイミングで申し訳ないんだけどさ……」
「ゆうきくん、話さないで! 怖いから!」
もう半分悲鳴を上げることりを無視して私は続けた。
「さっき、きっと何か心当たりがあったんじゃない? この音が聞こえてくる怪談を知ってるんじゃないの? 私たちは死にたくないから、記憶にそれがあるならそれを教えて!」
巴が真剣な表情をしていた。もしここに例えばかよちんが居たら二人して悲鳴を上げるなりしていたんじゃないか、って。
巴が冷静にこの事態は異常なのかを聞いてきている。ここではっきりと言うべきなのだろうか。この音に関する怪談を、ことりちゃんがこんなにも怖がっているのに話すべきなのだろうか?
[1.ことりちゃんを怖がらせたくないので話さない]
[2.巴の話に乗って真実を話す]
[3.巴の気持ちには答えたいが、ことりちゃんを心配させたくないので明るい話にして嘘をつこうとする]
[4.これは気のせいだよ、と紛らわす]
ゆうきはどうする?
[1.]>>25
[2.]>>26
[3.]>>27
[4.]>>28
※今回、エンディングをそれぞれ用意しました。ハッピーエンドは……?
ということでアンカーで気になった選択肢に飛んでみてください。
※下には早いですが、後書きなるものが付属しています。余裕がある方は見てみて下さい。
【後書き】
このアイデア(怪談や選択肢)の着想はこれを書いていた時に聞いていた「学校であった怖い話」というゲームの実況です。一部似ている話も出てきますが、参考はそれです。
いつかそのゲーム自体もやってみたいと思いますが、今回このような展開にゆうこと、特にことりちゃんを巻き込んでしまって申し訳ない気持ちでいっぱいです。
こうなると書いている時に恋愛ゲームの実況を聞いていれば、と考えた人もいるでしょう。
でも、気になるはそういうのが苦手です。そもそも、公式ゆうことが最近は読めていませんから。(内容が無理になってしまった、というやつ。これはどうしようもない。)
まぁ、今回は非公式ゆうことですし、こんなに長々と書けたことにまず驚いています。
後日談として、ゆうことらしいゆうことを書くつもりではいます。(下記に記載あり)
あと、予想以上に文章量が多かったと思います。話の内容もたまにえぐいかな、くらいのがあったり。
それがイチャイチャシーンに書ければいいんですが、そんな純粋なゆうことは公式の方で楽しんでもらえればいいかなと思っている自分もいます。
まぁ、今度余裕があれば書く、かもしれないです、はい。
アンカーも含めてここまで読んでくれた皆さま、ありがとうございました。本家ゆうことをよろしくお願いします。
(今後、何があってもほかの作者さんのこのようなものは書くつもりはありません。当方がゆうきさんと仲良くさせていただいている、そしてゆうことに魅力を感じた、という理由で書いています。許可はちゃんと取ったし)
それから今回、面倒ですがEND分岐の選択肢を作った話はしたと思います。
それに関して。
とあるENDで登場した〇―〇について。これは全ENDを回収した一部の人向けに
プラベッター?だかで限定公開する予定です。
ということで、皆様、対戦よろしくお願いします。
アディオス!
え、ヒントはないのか? そんなにひねくれたパスワードじゃないんだけどなぁ。
簡単なのでそれくらい。
でも、まだこれ完成していないのでできたらまた報告します。
- Re: 【】 ( No.25 )
- 日時: 2021/03/04 23:00
- 名前: 海未ちゃんが気になる ◆Jx1Vgc1Dso (ID: XWWipvtL)
[1.ことりちゃんを怖がらせたくないので話さない]
ゆうきは首をぶんぶんと振って、
「ことりちゃんをこれ以上怖がらせてもよくないだろ! 知ってても話さないからな!」
巴に強く言ってやった。正直、言い過ぎたような気もする。でも、ことりちゃんを守れるのは俺しかいない。今日あんなこともあったんだから。
それきり巴はそう、と呟いたきり何も言うことはなく、三人は無事に昇降口に着いたのかと思ったが、気が付くと巴の姿がなかった。
俺はことりちゃんと、ことりちゃんは俺と手をつないでいて、互いの不安を和らげるために話し込んでいたせいもあって、巴が居なくなっていたことにここまで気づかなったようだ。
ことりちゃんが心配そうに、
「ともちゃん! そんないたずらしないで出ておいで! は、早く帰ろうよ! ねぇ!」
でも、ことりちゃんの声が廊下に無情に響くだけ。俺はことりちゃんの手をまた握って
「今探しても俺たちが危険な目に遭うと思うから、今日はもう帰ろう」
ことりちゃんは本当にいいの? と言いたげな目をしていたが、
「そう、だね。もしかしたら、先に帰っちゃったのかもしれないし……」
二人で学校を後にした。そして翌日。
朝起きると昨日からことりちゃんが大量にメッセージを送られていたことに気づいた。
早速確認してみると、巴についてのことだった。
「あれから知ちゃんに連絡したのに既読すらつかないよ!」
「朝にはメッセージを確認していたのにこんな夜にもなって反応もなくて」
「電話しても出てくれないし」
「もしかして、そんなことないよね?」
どうやら、ただ事ではなさそうだった。朝、登校時にことりちゃんは俺を見つけるなり、
「ねぇ、ゆうきくん。ともちゃんから連絡あった?」
「いや、なかったけど……」
そういえば、四宮の話の続きを催促されてもいいはずなのに。もしかして、巴……?
学校に登校してから、いつもこの時間なら巴に会っても、教室にいてもおかしくない時間だというのに巴は現れなかった。
そして、とうとう巴は来ないまま、HRを知らせるチャイムが鳴って教師が入ってきた。
いつもはそんなに見ない教師の顔が重々しいような気がした。
そして、乾いた口を開いて、
「みんな知っているかはわからんが、鈴原は……」
そう言い淀むと、何人の生徒が話しているのが聞こえてきた。
「もしかして、旧校舎のあれって」
「きっと、そうだよ」
「このクラスからも旧校舎の犠牲者が……」
そんな言葉が聞こえていたのか、それとも、教師は再び口を開いた。
「旧校舎で鈴原が倒れているのを職員が見つけたそうだ。ただ、見つけた時にはもう……」
あぁ、あの時言っていれば、何か変わっていたのだろうか。
ふと見たことりちゃんの表情が見ていられなかった。
巴死亡END どうする? やり直す?
[はい>>24]
[いいえ]
10
- Re: 【】 ( No.26 )
- 日時: 2021/03/04 23:01
- 名前: 海未ちゃんが気になる ◆Jx1Vgc1Dso (ID: XWWipvtL)
[2.巴の話に乗って真実を話す]
巴のこの反応だと、どうやら何も知らないらしい。ことりちゃんが好んでこういうのを知りたがるようにも思えないし、この場であの音に関する怪談を知っているのは俺だけ、のようだった。ことりちゃんには申し訳ないが、この音はきっと「ちょーだいまぁーちゃん」ではないだろうか。出会っても困るが、相手が何者か、そしてどう対処すればいいのか、
これに関しては分かっている。だから、伝える必要がある。
「ことりちゃん、ごめんだけど話さないと俺たちは死ぬと思うから話すよ」
ゆうきの穏やかな口調にことりは最初こそ不安そうにしていたが、うんと頷くと、
ゆうきは息を吸って話し始めた。
ちょーだいまぁーちゃん、は体から血を滴らせている女の子である。見た目は小学生くらいの女の子なのだが、実際は高校生であり、死んだ女生徒が仲間を増やすために旧校舎にいる生徒に近づくのだ。
まぁーちゃん、というのは死ぬ以前のあだ名であり、本名は「前田麻耶」という。
このまぁーちゃんは迷い込んだ生徒に何かを要求するが、それに一度でも応えたらラストは決まってまぁーちゃんのお仲間、つまりは死ぬ羽目になるのだ。
そして、まぁーちゃんに出会ったら、本名の「前田麻耶」と、そして「ごめん、まぁーちゃんとは友達になれないよ」。こう言わないと、駄目だ。
そう言わないと連れてかれる。友達になるもんか、とかそんな刺激的な言葉も当然駄目だ。
そんなことを言ったらまぁーちゃんは激怒して呼吸する暇さえなく殺される。どんなふうに殺されるかはランダム。だって、怒り狂ってるんだもん。仕方ないよね。
このことを俺はことりちゃんと巴に伝え、対処法に関しては何度も念押しして伝えた。
すると、またあの音。それもさっきより近い場所で聞こえてきた。
そして暗がりに慣れてきた目がこんな時になって目の前の人影をうつした。
「もしかして、あれが」
「そうだよ、あれが」
目の前に現れたのは、あのまぁーちゃんだった。でも、大丈夫。
「俺が本名を言うから、二人はそのあとを頼んでいい?」
「うん、わかったよ、ゆうきくん!」
「了解、しくじらないでね」
そして、何も言わず笑顔なまぁーちゃんに向かって、
「前田麻耶!」
俺はそう叫んだ。それに続いて、
『ごめんね、まぁーちゃんとは友達になれないよ』
ことりちゃんと巴が続けてそう言った。すると、
「ふーん、そうなんだ。そうだね、君たち、凄く仲良し……まぁーちゃん、そういうの邪魔しない、いい子」
そう言って、まぁーちゃんはすぅーと姿を消していった。話せばわかるタイプで助かった。
「もう、大丈夫なんだよね。は、早く学校から離れよう!」
そんなことりちゃんの声に俺らは慌てて学校を後にした。
そして、また明日も会おうね、と約束して。
そして、次の日。自分がちゃんと起きたことを確認した。
あんなことがあった夜なのによく眠れたな、と自分では思っていたが、
時計を見て気づいた。現在の時刻は……もうすぐで昼休みの時間だった。
慌てて着替えて必要なものだけ持って家を飛び出した。
学校に到着して、遅刻届を職員室に提出してから教室に向かうと、
それを見つけたことりちゃんがもうっ、と嬉しそうな声を上げてこっちにやってきた。
その後方には巴がやれやれ、といった様子で一人で持ってきていたお弁当を頬張っていた。
「ゆうきくん、無事だったんだね! 朝会えなくて、学校にも来てなかったから
本当に心配しちゃったんだからね! だから、ことりを心配させた罰としてー」
「ば、罰として……?」
思わず、唾をゴクリと飲み込んだ。こんな笑顔が天使なことりちゃんが変なことを言うはずがないことくらい、わかっているのに。
「今日はカラオケ、明日は放課後デート! 勿論、どっちもゆうきくんの奢りだから!」
「あ、と、巴、一緒に来るよな? 俺、今月ピンチで助けて欲しいんだけど」
「デートくらい二人で楽しめ。ってことでお二人さん、私は図書室に用があるんで、ご達者で!」
あぁ、くそっ! 巴に逃げられてしまった。あぁ、でも……。
この目の前の天使の笑顔に俺は、お、俺は……!
「わ、わかったって! あんなことがあったんだから、今日は目いっぱい楽しむぞ!」
「今日だけじゃなくて、明日もだけどね?」
「うわぁぁぁぁぁぁっぁぁー!」
これにて一件落着、とな? 他のENDも回収する?
[はい>>24]
[いいえ]
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