二次創作小説(新・総合)

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逃走中2~三角形の空想世界~【完結】
日時: 2022/01/15 22:55
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

舞台は、とある遊園地。

ある日、仲良し姉妹のアネットとイモルトは、2人でこの遊園地に遊びに来ていた。この辺りでは有数の規模を誇るこの遊園地である事件が起こる。この日、この遊園地の中に建っているとあるいわくつきの館に棲みつく幽霊が目覚めてしまい、アネットに襲い掛かったのだ。
そして、このアネットに憑りついた幽霊の引き起こす行動が、ゲームの行方を左右する!

今回ゲームに挑むのは、18人の逃走者たち。数々のミッションをこなしながら100分間逃げ切り、賞金120万円を獲得する者は現れるのか!


<逃走者一覧>
小豆梓(変態王子と笑わない猫。)
天草シノ(生徒会役員共)
アリス・カータレット(きんいろモザイク)
五十嵐双葉(先輩がうざい後輩の話)
恵庭椎(スーパーカブ)
太田(田中くんはいつもけだるげ)
大宮忍(きんいろモザイク)
折部やすな(キルミーベイベー)
ソーニャ(キルミーベイベー)
田中(田中くんはいつもけだるげ)
津田タカトシ(生徒会役員共)
豊川姫乃(やくならマグカップも)
夏川くいな(ひなこのーと)
ベルゼブブ(ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。)
ミュリン(ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。)
百木るん(Aチャンネル)
森野真理(恋する小惑星)
横寺陽人(変態王子と笑わない猫。)
(五十音順)

Re: 逃走中2~三角形の空想世界~ ( No.10 )
日時: 2021/10/24 23:55
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

横寺
「やっぱり遊園地は人が多いなー・・・休みの日だし当たり前かもしれないけど」




従業員《演:宮野(田中くんはいつもけだるげ)》
「メリーゴーランド、今ならすぐ乗れますよ~!よかったらどうですか~?」



「メリーゴーランドですか?・・・すみません、今忙しいので結構です!」


従業員
「残念!また後で~!」




舞台は、とある遊園地


           古代エリア



    現代エリア          未来エリア


古代エリア、現代エリア、未来エリアの3つのエリアで構成されており、一部の建物は中に入ることができる!






小豆梓
「実は遊園地ってあまり来たことなくて・・・色んな乗り物があって楽しそうだけど、今そんな気分じゃないわ・・・」




姫乃
「とりあえずどこかに隠れよう・・・外は怖すぎるよ・・・!」




広さは、東京ドームおよそ2個分
この中を、17人の逃走者が逃げ回る!






くいな
「賞金って1秒200円なんですよね?1秒ごとに200円・・・夢が広がりますね!」



シノ
「すごいな・・・もう2万円も溜まってるぞ・・・」



賞金は、1秒200円ずつ上昇
逃げ切れば、賞金120万円を獲得できる!






津田
「これが自首用電話か・・・自首、どうしようかな・・・?」




また、このゲームでは自首も可能
古代エリア、未来エリアにそれぞれ1つずつ設置されている自首用電話から申告すればその時点までの賞金を獲得し、ゲームからリタイアできる!






ハンター
「・・・」




ただし、エリア内には3体のハンター
確保されれば、賞金は・・・ゼロだ・・・!










やすな
「いやー、ハンター速かったね!」



オープニングゲームでハンターの走力を目の当たりにした折部やすな・・・




やすな
「でも自首はしないよ!絶対に逃げ切って、120万円持って帰る!」



目指すは逃走成功、それだけだ・・・!










田中
「ハァ・・・もう動けない・・・」



古代エリアの駅付近まで逃げてきた田中
しかし、オープニングゲームですでに力尽きてしまっている・・・!




田中
「ここって、電車が通ってるんだよね・・・?ずっと乗っていられたら楽なのにな・・・」



この遊園地の外縁部は時計回りに園内鉄道が走っており、各エリアには1つずつ駅が存在する
しかし、逃走者はチケットを持っていないため鉄道に乗り込むことはできない・・・!




田中
「ハァ・・・お金を稼ぐのって、大変だね・・・」










るん
「ついに始まったね!絶対に逃げ切るよ!」



オープニングゲームを4番手でクリアした、百木るん・・・




るん
「遊園地って本当に色々あるよね!未来エリアの方にも行ってみたいな~!」



緊張感0で、遊園地を満喫中だ・・・









太田
「さて・・・どこに行くか・・・」



エリア内を探索中の太田・・・










シノ
「おぉ、そこにいるのは太田じゃないか」



太田
「天草会長!」



その近くに、桜才学園の生徒会長・天草シノ・・・






太田
「近くに人がいると、安心しますね」


シノ
「太田、緊張してるのか?」


太田
「えっ?それは、まぁ・・・」


シノ
「男らしくないな・・・私は誰かに追われていると非常に興奮するぞ」


太田
「会長、それもどうかと」



津田がいない今、当面のツッコミ役は太田に任される・・・!




シノ
「・・・太田、あそこにハンターいるぞ」


太田
「え・・・本当だ!」






ハンター
「・・・」



近くに、ハンターを見つけた!






シノ
「とりあえず、今のうちに離れるぞ」


太田
「はい・・・本当に神出鬼没ですね」


シノ
「どうだ、自家発電並みの緊張感があるだろう」


太田
「一言多いです、会長」






ハンター
「・・・」



いち早くハンターを見つけた太田とシノ
ハンターには気づかれていないようだ・・・










双葉
「うぅ・・・もうすでに怖い・・・本当に100分も耐えられるかな・・・?」



現在放送中のアニメ『先輩がうざい後輩の話』より参戦の五十嵐双葉・・・




双葉
「でも・・・自首なんかしたらお金減っちゃうし、何よりまた先輩に臆病だのなんだの言われる未来しか見えない・・・!」



怖いものに滅法弱い双葉だが、案外自首の予定はないようだ・・・!




双葉
「ぜっっったいに逃げ切ってやるんだから・・・!」



果たして、武田先輩に己の勇姿を見せつけることはできるのか・・・?











姫乃
「どうしよう・・・全然動けない・・・」



未来エリアの一角に身を潜める豊川姫乃・・・




姫乃
「こんなのが100分も続くなんて・・・耐えられる気がしないよ・・・」



ゲームはまだ、始まったばかりだ・・・!




姫乃
「あれ?ハンターいる!」










ハンター
「・・・」



その近くに、ハンター・・・!






姫乃
「大丈夫だよね・・・?見つかってないよね・・・?」



ハンターを見つけ、地面に伏せる姫乃・・・










ハンター
「・・・」






姫乃
「え・・・こっち来てる・・・?」



開始早々、豊川姫乃に接近するハンター
果たして、しのげるか!?






97:15
33,000円
残り17人
小豆梓/天草シノ/アリス・カータレット/五十嵐双葉/恵庭椎/太田/大宮忍/折部やすな/ソーニャ/田中/津田タカトシ/豊川姫乃/夏川くいな/ミュリン/百木るん/森野真理/横寺陽人

Re: 逃走中2~三角形の空想世界~ ( No.11 )
日時: 2021/10/25 23:55
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

ハンター
「・・・」






姫乃
「マズいよ・・・まだ始まったばかりなのに・・・」



今回最初のピンチが、豊川姫乃に襲い掛かる・・・






ハンター
「・・・」






姫乃
「・・・」



立ち止まり、辺りを見渡すハンター・・・






ハンター
「・・・」






姫乃
「・・・」










[SEARCHING]
















ハンター
「・・・」



ハンターには、気づかれなかったようだ・・・




姫乃
「ハァ・・・ダメ・・・息が苦しいよ・・・」



1秒を生き延びるのにも、命懸けだ・・・!










ミュリン
「まさか閣下が最初に確保されるなんて・・・閣下、とても楽しみにしてたのに・・・」



大悪魔ベルゼブブの近侍を務めるミュリン
ベルゼブブはオープニングゲームでハズレを引き、確保されてしまった・・・!




ミュリン
「こうなったら、閣下の分も俺が頑張るしかない!絶対に逃げ切って見せる!」



ベルゼブブを愛する若手近侍、逃走成功への熱意が高まる・・・!










横寺
「いやー・・・まさかこんなに怖いとは思ってなかったよ・・・」



現代エリアの物陰に隠れる横寺陽人・・・




横寺
「小豆梓はどうしてるんだろう・・・?ちょっと電話してみようかな」



オープニングゲームでばらばらになってしまった小豆梓に電話をかけるようだ・・・!






プルルルル プルルルル




小豆梓
「電話・・・?横寺からだ!」



ゲーム中、逃走者同士は電話による通話が可能だ




小豆梓
「もしもし、横寺?」



横寺
「小豆梓!ついに始まったね、怖くない?」



小豆梓
「ばっ、バカにしないでちょうだい!これくらい平気よ」



横寺
「そうか・・・僕なんか緊張して動くのも一苦労だよ」



お互いに無事を確認しあう横寺と小豆梓・・・






???
「・・・」



そのどちらかに、人影が迫る・・・!






小豆梓
「で、何の用かしら?」



横寺
「小豆梓って、今どこにいるの?」



小豆梓
「えっ?今は現代エリアの駅の近くにいるけど・・・」



横寺
「本当!?僕も現代エリアだよ!今からそっち行ってもいいかな?」



小豆梓
「えぇ!?」






???
「・・・」










横寺
「どうした?僕そっちに行っちゃだめかな?」



小豆梓
「いや・・・そうじゃなくて、その・・・心の準備が・・・」






???
「・・・」










横寺
「ん?何て言ったの?」



小豆梓
「な、何でもないわ!気にしないで」



横寺
「ごめん、急に電話かけて」



小豆梓
「ううん、こっちも丁度一人で退屈してたところだし」
















やすな
「小豆ちゃん!やっほー!」


小豆梓
「ひゃあっ!?・・・って、折部さんか・・・」



その正体は、やすなだ・・・!




小豆梓
「ビックリした・・・ハンターかと思ったわよ・・・」



横寺
「ハハハッ!『ひゃあっ!』だって!変な声!」



小豆梓
「あ・・・や、やっぱり来るなこの変態っ!」ピッ



横寺
「えっ、ちょっと!小豆梓?」



無情にも、電話は切れてしまった・・・




やすな
「電話してたの?ごめんねー」



小豆梓
「ううん、気にしないで!何でもないから」



一方のやすなと小豆梓・・・




やすな
「そうだ小豆ちゃん!ソーニャちゃん見なかった?」


小豆梓
「ソーニャちゃん・・・?こっちはまだ見てないわ」


やすな
「そうか~・・・じゃあ、私ソーニャちゃん探してくるから、じゃあね!」


小豆梓
「えっ、ちょっ?・・・折部さん、忙しい人ね・・・」



突然現れては風のように去っていったやすな・・・




小豆梓
「・・・結局また一人じゃない・・・」



実は心細い小豆梓、再び単独行動となった・・・











「私、逃げ切ったらカブで1人旅がしたいんです」



国際色豊かなカフェ「BEURRE」の看板娘、恵庭椎
愛車のリトルカブで1人旅をすることが目標のようだ・・・





「前に鹿児島に行ったときは小熊さんや礼子さんに頼りっぱなしでしたから・・・3人旅も楽しかったですが、今度は1人で走ってみたいんです!」



旅行資金のために、逃走成功を目指す・・・!










ソーニャ
「できるだけ人目を避けたいんだが・・・どこへ行けばいいんだ・・・?」



一番手でオープニングゲームをクリアした殺し屋・ソーニャ・・・




ソーニャ
「ハンターも厄介だが、やすなといるとロクなことがないからな・・・下手したらアイツに見つかる方がヤバいかもしれない」



ハンター以上に、やすなの存在が気になるようだ・・・!










???
「・・・」



そこへ、人影が忍び寄る・・・!






ソーニャ
「何もないのに動き回ってるのもバカらしいしな・・・早いところ安全な場所を見つけたいところだ」



隠れる場所を探すソーニャ・・・






???
「・・・」










ソーニャ
「あっちの方に行ってみるか・・・」






???
「・・・」














ソーニャ
「・・・うわっ!ハンターじゃねーか!」




ハンター
「・・・!」ダッ



曲がり角でハンターに見つかったソーニャ、逃げ切れるか!?






95:00
60,000円
残り17人
小豆梓/天草シノ/アリス・カータレット/五十嵐双葉/恵庭椎/太田/大宮忍/折部やすな/ソーニャ/田中/津田タカトシ/豊川姫乃/夏川くいな/ミュリン/百木るん/森野真理/横寺陽人

Re: 逃走中2~三角形の空想世界~ ( No.12 )
日時: 2021/10/26 23:55
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

ハンター
「・・・」タッタッタッ






ソーニャ
「チッ・・・いきなり来やがって・・・!」



曲がり角でハンターと出会ったソーニャ・・・






ハンター
「・・・」タッタッタッ






ソーニャ
「どこまでついて来やがる・・・!」



一度逃走者の姿を捉えたハンターは、その姿を見失うまで追い続ける!






ハンター
「・・・」タッタッタッ






ソーニャ
「・・・」



普段は殺し屋として任務をこなすソーニャ・・・






ソーニャ
「ハァ・・・ハァ・・・」






ハンター
「・・・」タッタッタッ











[SEARCHING]




ハンター
「・・・?」



ハンターを振り切った!






ソーニャ
「やすな並みに面倒な奴らだな・・・まぁ、一度振り切ってしまえば何の問題もないんだが」



殺し屋としての経験は、伊達じゃない・・・!










モンロー
「私、自分のパソコンとか、新しいカメラが欲しいのよね・・・でも、今の私には到底手が届かなくて・・・」



星咲高校地学部の部長を務める森野真理・・・




モンロー
「でも、私なんかが100分も生き残れるとは思えないし、どこかしらで自首しようと思ってるわ」



こちらは、賞金を堅実に手に入れる作戦のようだ・・・!




モンロー
「みらちゃんやあおちゃんの分も、部長である私が頑張らないとね」



前回、賞金を獲得することなく散った後輩部員の前で、賞金を獲得することはできるのか・・・!?










アリス
「シノ、怖くない?」


しの
「少しドキドキしますが・・・アリスがいれば大丈夫です!」



現代エリアを移動中の大宮忍とアリス・カータレット・・・




スタッフ1《演:久々梨三華(やくならマグカップも)》
「こんにちは!」



アリス
「あっ、スタッフさんかな?こんにちは!」


しの
「はっ!キンパツ・・・!」



スタッフに声をかけられた・・・!




しの
「奥ゆかしくて、素敵です・・・!」ハァハァ


スタッフ1
「・・・ん?」


しの
「その髪、触らせてもらってもいいですか・・・?」ハァハァ


スタッフ1
「えっ・・・何・・・?怖い怖い!」


アリス
「シノ、やめて!スタッフさん嫌がってるでしょ!」


しの
「ハァハァ・・・はっ!すみません、つい・・・」



アリスの制止に遭ったしの
アリスがいなければ、行く末はいかに・・・?




アリス
「ところで、何の用ですか?」


スタッフ1
「はっ、そうだった!今日は遊びに来てくれてありがとう!これあげるね!」


しの
「これは・・・クッキー・・・?」


アリス
「あ、ありがとうございます・・・?」






大宮忍、アリス・カータレット
クッキー獲得






スタッフ1
「あっ、君小学生?」


しの
「君って、もしかして・・・」


アリス
「えっ、私のこと?私は」


スタッフ1
「小学生以下の子にはサービスしてるんだ!もう1個どうぞ!」


アリス
「わ・・・私、小学生じゃないよ!高校生だよ!」


スタッフ1
「あら!これは失礼いたしました~!」



スタッフからクッキーをもらった二人・・・




アリス
「まったく・・・あの人何なの!?私、どう見ても高校生だよね!?」


しの
「アリス・・・せっかくサービスしてもらえたんだから、もらえばよかったのに・・・ッ」


アリス
「何で笑ってるの~~~!!!」











スタッフ2《演:猪瀬舞(恋する小惑星)》
「ご来場ありがとうございます!来場の記念にクッキーをどうぞ!」


シノ
「何だ・・・クッキー?私は別に・・・」


太田
「これは・・・美味そうだ・・・!ありがたく頂戴します」


シノ
「太田・・・?」



未来エリアでは、太田と天草シノの2人がクッキーを配るスタッフと遭遇!




スタッフ2
「今、特別サービス中なんです!あなたもよろしければぜひ!」


シノ
「し、仕方ない。私も1枚いただこう」






太田、天草シノ
クッキー獲得






シノ
「しかし・・・今は別に食欲があるわけではないんだが・・・」


太田
「そうなんですか?会長、もしかして緊張してます?」モグモグ


シノ
「何だ太田・・・もう食べてるのか?」


太田
「はい。これ、すごく美味いですよ!」



強面の男も、甘いものには目がない・・・!










スタッフ3《演:九条カレン(きんいろモザイク)》
「ご来場ありがとうございマース!今だけ皆さんに特別サービス中デース!」



「何でしょう?お菓子のような・・・?」






スタッフ1
「今日は来てくれてありがとう!来場記念品をどうぞ!」


くいな
「おー、クッキーじゃないですか!ありがとうございます!」




恵庭椎、夏川くいな
クッキー獲得




さらに恵庭椎、夏川くいなもクッキーを獲得
これが後の逃走劇に影響しうるものであることを、彼女たちはまだ知らない・・・!






93:15
81,000円
残り17人
小豆梓/天草シノ/アリス・カータレット/五十嵐双葉/恵庭椎/太田/大宮忍/折部やすな/ソーニャ/田中/津田タカトシ/豊川姫乃/夏川くいな/ミュリン/百木るん/森野真理/横寺陽人

Re: 逃走中2~三角形の空想世界~ ( No.13 )
日時: 2021/10/27 23:55
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

横寺
「小豆梓・・・やっぱりいないか・・・」



現代エリアの駅前にやってきた横寺
しかし、そこに小豆梓の姿はない・・・!




津田
「あ、横寺じゃんか」


横寺
「津田!偶然だね」



代わりにやってきた津田と合流・・・




横寺
「どう?逃走中、慣れた?」


津田
「いや、まったくだよ・・・この怖さはヤバいって」


横寺
「僕もだよ・・・ハンターどこから来るか分からないもんね・・・」



初めての体験に未だ慣れていない2人・・・






ハンター
「・・・」



その近くに、ハンター・・・!






横寺
「そういえば、天草会長は一緒じゃないんだ」


津田
「あぁ、俺オープニングゲームで先に逃げてきたからな」






ハンター
「・・・」



徐々に大きくなる、恐怖の足音・・・!






津田
「でも、今は緊張してツッコむ余裕なんてないし、別々の方が楽でいいんだ」


横寺
「そ、そういうものなんだ・・・」










ハンター
「・・・」








[SEARCHING]














[TSUDA] [YOKODERA]




ハンター
「・・・!」ダッ



見つかった・・・!










津田
「おい!あれハンターじゃん!」


横寺
「ヤバい!逃げなきゃ!」



ハンターに気づき、その場から逃げ出す2人・・・






ハンター
「・・・」タッタッタッ





津田
「ハァ、ハァ」


横寺
「本当に、いきなりすぎるよ・・・!」



ハンターは、視界に捉えた逃走者を見失うまで追跡する!






ハンター
「・・・」タッタッタッ






横寺
「ハァ、ハァ・・・」タッタッタッ




津田
「横寺!ちょっと待ってくれ~~~!」



完全に陸上部員の横寺に置いていかれた津田・・・






ハンター
「・・・」タッタッタッ



津田
「く、来るな~~~!」



ハンターの標的となった・・・!






ハンター
「・・・」タッタッタッ



津田
「ヤバいヤバいヤバい!」










[TSUDA]




ハンター
「・・・」タッタッタッ



津田
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」ポン






92:12
津田タカトシ 確保
残り16人




津田
「ハァ・・・もう終わりかよ・・・早すぎるって・・・!」



桜才学園生徒会副会長、何もできずに確保だ・・・!






横寺
「ハァ、ハァ・・・津田、大丈夫だったかな・・・?」



一方の横寺、津田を犠牲にする形で生き延びた・・・!










ピリリリリ ピリリリリ


るん
「えっと・・・【確保情報 津田タカトシ確保、残り16人】1人減っちゃった!」




太田
「天草会長・・・津田の奴、捕まりましたよ」


シノ
「一体何をやっているんだ・・・まだ津田とはドッキングもしていないのに・・・!」


太田
「会長・・・それを言うなら、ブッキングでは・・・?」










双葉
「これ・・・もしかして自首用電話かな?」



古代エリアの自首用電話の元へやって来た五十嵐双葉・・・




双葉
「ま・・・まぁ、私には関係ないけどね!自首しないし!」



逃走成功しか眼中にない双葉・・・






???
「・・・」



そこへ、人影が近づく・・・




双葉
「やっぱり、お金は多い方がいい!もらったお金でみんなにおごってあげるんだから!」






???
「・・・」














双葉
「・・・武田先輩にも、何か買ってあげたいし・・・」




モンロー
「何を買ってあげるんですか~?」


双葉
「うわぁぁぁぁ!?」



双葉の元にやって来たのは、森野真理だ・・・




双葉
「・・・って、何だ、森野さんか~・・・」


モンロー
「逃げ切った賞金で贈り物をするって、素敵なことだと思いますよ~」


双葉
「・・・ッ!聞いてたの!?」



ダダ漏れだ・・・!




双葉
「こっ、これはただ・・・普段お仕事で助けていただいているお礼というだけで・・・」


モンロー
「フフフ・・・お互い頑張りましょうね~」


双葉
「べっ、別に・・・好きとかではありませんから~~~!!!」



果たして、逃走成功を果たすことはできるのか・・・?






モンロー
「フフ・・・自首用電話の場所を確認しに来たら面白いこと聞いちゃった」



一方の星咲高校地学部部長・・・




モンロー
「まぁ、私は70万円くらいで自首する予定だけど。必要な分だけ持って帰ろうと思うわ」



双葉とは対照的に、こちらは自首する気満々だ・・・!




ハンター
「・・・」



エリア内には3体のハンター
どれだけ生き延びても、確保されれば賞金はゼロだ・・・!






91:30
102,000円
残り16人
小豆梓/天草シノ/アリス・カータレット/五十嵐双葉/恵庭椎/太田/大宮忍/折部やすな/ソーニャ/田中/豊川姫乃/夏川くいな/ミュリン/百木るん/森野真理/横寺陽人

Re: 逃走中2~三角形の空想世界~ ( No.14 )
日時: 2021/11/01 23:54
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

~~~



ここは、とある遊園地
多くの人々に親しまれている、この辺りでは有数の大スポットだ

今日は休みの日ということもあり、この遊園地は普段よりも多くの客で賑わっている




アネット《演:桜衣乃(おちこぼれフルーツタルト)》
「あはは!もっとです!もっと回してくださーい!」


イモルト《演:関野ロコ(おちこぼれフルーツタルト)》
「おいやめろ!こんなに回したら頭がおかしくなる!」



この日、普通の女子高生・アネットと、その1つ下の妹・イモルトは2人でこの遊園地に遊びに来ていた・・・




アネット
「はぁ~!やっぱりコーヒーカップに乗らないと始まりませんね!」


イモルト
「私はもう限界だ・・・頭がくらくらする・・・」


アネット
「えぇ~!まだこれしか乗ってないじゃないですか!まだまだこれからですよ!」



元気で快活な姉のアネットと冷静でしっかり者な妹のイモルト・・・
性格は対照的だがとても仲のいい姉妹である




イモルト
「なぁ、次行く前に何か飲み物買わないか?」


アネット
「そうですね・・・ちょっと喉が渇いたかもです!」


イモルト
「私が買ってくる。何がいい?」


アネット
「えっ、いいんですかイモルトちゃん?じゃあ適当に何かお願いします!」


イモルト
「適当にって・・・まぁいいや、とりあえずそこら辺で待っててくれ」


アネット
「分かりました!じゃああそこで待ってますね!」



イモルトが飲み物を買いに行っている間、アネットは近くのベンチに座り妹の帰りを待つ・・・




アネット
「・・・これって、何でしょう・・・?」



アネットが座るベンチの背後にそびえ立つのは、一軒の古びた館だ・・・




アネット
「地図には・・・載ってないですね・・・」



実は、この館は元々お化け屋敷として開放されていた施設である
数年前、このお化け屋敷に入った女の子が1人行方不明になる事件が起きてしまった
警察による懸命の調査も空しく、現在も子供は見つかっておらず原因も不明のままである

この事件以降、この施設は機能していないが未だに取り壊されておらず形だけが残っている状態である・・・




アネット
「何だか、不気味ですね・・・」










???
「フフフ・・・」




アネット
「・・・?」



突然、辺りに不気味な笑い声が響き渡る・・・




???
「フフフ・・・」




アネット
「何でしょう・・・?何か聞こえるような・・・」










幽霊《演:緑へも(おちこぼれフルーツタルト)》
「フフフ・・・よく聞こえましたね」


アネット
「うわっ!何!?」



アネットの元に、一体の幽霊が現れた!




幽霊
「フフフ・・・」


アネット
「えっ・・・あなたは一体誰ですか?私に何の用ですか?」


幽霊
「理由なんていりません・・・私はあなたが好きです・・・!」


アネット
「な・・・何ですかこの人・・・!」



突如として現れた幽霊が、アネットに迫る!




幽霊
「フフフ・・・お姉さん、遊びましょう?」


アネット
「嫌です!来ないでください!」


幽霊
「フフフ・・・逃がしませんよ?」


アネット
「な・・・何なんですか・・・?」



幽霊はみるみる分裂していき、アネットを取り囲んでいく!




幽霊
「「フフフ・・・!」」


アネット
「イ・・・イヤ・・・!助けて・・・!」




幽霊
「「「フフフフフフフフフフフ・・・!」」」


アネット
「あ・・・あ、あぁ・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
















イモルト
「お~い!」


アネット
「あっ!イモルトさん!」



飲み物を買ったイモルトが、アネットの元に戻ってきた・・・




イモルト
「すまない、ちょっと混んでて遅くなった・・・あったやつ適当に買って来たけど、これでいいか?」


アネット
「はい!ありがとうございます!」


イモルト
「じゃあ、行くか」


アネット
「はい!次はメリーゴーランドに乗りましょう!」
















ゲームマスター・綾木
「よし・・・じゃあそろそろこっちも動き出そうか」


副進行人・ピーリー
「おぉ・・・ミッションだね!」


綾木
「いや、ミッションはまだなんだけど」


ピーリー
「そうなの?じゃあ何を・・・?」


綾木
「これから出す通達は、逃走者によって逃走成功に近付くかどうかの分岐点となる」


ピーリー
「どういうこと?」


綾木
「ここに3つの扉があったとする。そのうち2つの扉はゴールに近づく扉だけど、1つの扉は即失格となる扉だ。1つの扉を開けられるのは1人だけで、ぐずぐずしていると先を越されてしまう。どの扉も開けずに現状を維持することも可能だけど、君はどうする?」


ピーリー
「えぇ・・・?確かにゴールに近づくのは魅力的だけど、失格になるのは嫌だな・・・僕はどれも開けないかも」


綾木
「なるほど・・・無難でいい選択だと思う。今から逃走者たちには同じ選択をしてもらう」


ピーリー
「逃走成功への欲を掻き立てるリスク付きの選択かぁ・・・これでみんなの逃走スタイルが見えてくるわけだね!」






       [EXECUTE NEW PROCESS]◀






    FORMAT:MESSAGE◀



    DETAILS:PLACE TELEPORTERS◀



     NUMBERS:3-1◀






ピーリー
「ちょっと待って、この『3-1』ってどういうこと?」


綾木
「今君に選択をしてもらったばかりなのに、分からないの?まぁ、すぐに分かるさ」


ピーリー
「僕、もしかして煽られてる?」


綾木
「逃走成功のためにリスクを背負うか安定を取るか・・・逃走者たちの選択に期待しようじゃないか」






           [EXECUTE]◀






ゲームマスターにより、エリア内に3個のテレポーターが出現
このテレポーターの存在が、逃走者たちの欲を掻き立てることとなる!


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