二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中 ~月に定められた世界~【完結】
- 日時: 2021/12/15 20:25
- 名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)
ウィオ版逃走中第29弾!
今回の舞台はゼルダの伝説・ムジュラの仮面の世界「タルミナ」!
そのタルミナの中心にある大きな都市「クロックタウン」では
三日後に行われるカーニバルの準備が行われていた。
町の人たちはその祭りを楽しみにしている。しかしそれを良く思わない人もいた。
――何故ならその三日後には空の月が落ちてきて、タルミナの世界が滅んでしまうから。
逃走者はその3日間をハンターから逃げ惑う。果たして、逃げ切る者は現れるのか?
{逃走者紹介}
カンナ(男)(ファイアーエムブレムif){29}
ソレイユ(ファイアーエムブレムif){8}
翠星石(ローゼンメイデン){28}
金糸雀(ローゼンメイデン){9}
保登 心愛(ご注文はうさぎですか?){8}
奈津 恵(ご注文はうさぎですか?){6}
スラリン(ドラゴンクエスト5){4}
ジュエル(ドラゴンクエスト5){4}
小泉 花陽(ラブライブ){7}
絢瀬 絵里(ラブライブ){6}
桜坂 しずく(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会){3}
朝香 果林(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会){1}
金田 イチエン(超ガッコウ伝 ガット!){23}
カイル・ブロフロフスキー(Southpark){2}
ケニー・マコーミック(Southpark){3}
片瀬 真宵(あっちこっち){5}
春野 姫(あっちこっち){1}
戌井 みいこ(あっちこっち){1}
小倉 ひかり(ライフル・イズ・ビューティフル){2}
バレッタ(ヴァンパイアシリーズ){2}
辻 翔平(ゆうやみ特攻隊){8}
鉄 萌(ゆうやみ特攻隊){6}
チエル(プリンセスコネクトRe:Dive){2}
甘谷 茶々子(尊き夢の世界){5}
ルイス・キャロル(文豪とアルケミスト){1}
三木 露風(文豪とアルケミスト){1}
堀 辰雄(文豪とアルケミスト){1}
星空 みゆき(スマイルプリキュア){1}
佐藤 和真(この素晴らしい世界に祝福を!){1}
ワタル(ポケットモンスター){1}
浅倉 透(アイドルマスターシャイニーカラーズ){1}
樋口 円香(アイドルマスターシャイニーカラーズ){1}
藤沢 柚子 (オンゲキ){1}
キン肉マンビックボディ(キン肉マン){1}
紅 閻魔(Fate/Grand Order){1}
星宮 いちご(アイカツ!){1}
桜木 霊歌(作者組){25}
天竜(作者組){3}
エイジア(作者組){11}
92(作者組){1}
エレキング(作者組){3}
konakun.(作者組){24}
モンブラン博士(作者組){21}
クロノスエボル(作者組){7}
柊(作者組){3}
ゼット(作者組){19}
トッティー(作者組){3}
▽今回の舞台はタルミナ!
▽相変わらず自首狙いの金糸雀!
▽百合っ娘傭兵・ソレイユ
▽バレッタちゃんはやはり恐ろしい!
▽チエルちゃんの破天荒っぷり!
▽果たして、逃げ切る者は現れるのか?
- Re: 逃走中 ~月に定められた世界~ ( No.62 )
- 日時: 2021/12/15 20:34
- 名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)
「決着」
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{夜11:50}
(アジトを出る頃には、既に夜となっていた――)
翠星石「もう夜ですか……結構長くいたみたいですね、翠星石たち……」
バレッタ「それより、お面持って行かないと!」←いつの間にか血のついてない服に着替えており、顔の血も拭き取っている
翠星石「はい、バレッタ様!」
ジュエル「急ぎましょう、バレッタ様!」
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{ミルクロード}
モンブラン博士「この先に隠れられそうな場所があればいいのだが」
ビックボディ「そうだな」
(彼らはミルクロードを歩んでいた。そんな二人の近くに――)
カンナ(男)「はあ、はあ……」タッタッタ
(カンナが通りかかった)
モンブラン博士「カンナ? 何をそんなに急いでいるのだ?」
カンナ(男)「月を止めに行くんだよ!」
ビックボディ「月って、あの不気味な顔をした奴か?」
カンナ(男)「ああ! あれがもうすぐクロックタウンに落ちて来るんだよ……落ちたら町どころか、世界が滅んじゃう!」
モンブラン博士、ビックボディ「!」
カンナ(男)「ごめん、僕急いでるから! またね!」タッタッタ
(カンナは去って行った――)
モンブラン博士「世界が滅ぶ……? ――おや、ビックボディ?」
ビックボディ「………………」
{牢獄 DE トーク}
露風「酷い目に遭ったよ……」
(ケニー(進)に撃たれた逃走者は、全員命に別状は無かった。撃たれた逃走者の傷はスタッフが治療してくれた――)
姫「あんな危険なおじさんが出て来るなんて思わなかったです……;」
閻魔「撃った人、許せんでち!」
金糸雀「えっと……とりあえず、撃たれた人は……お疲れ様、なのかしら……?;」
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{その頃、クロックタウンにて――}
ムトー「落ちれるもんなら落ちてみやがれ、この野郎! カーニバルは何がなんでもやらせてもらうからな! フン!」
(ムトーは徐々に町に落ちてきている月に向かってそう叫んでいた)
兵士「そろそろ、月が落ちるんだよな……」
(彼も、その月を見ていた)
兵士「神様、あの月の落下を止めて下さい……!!」
{夜 11:58}
{夜 11:59}
{夜 0:00}
ヒュウウウウウウ パンッ!!…… パンッ……
(カーニバルが始まった。多くの花火が打ち上げられ、夜空を明るくする。そして、カーニバルの前夜だけ開く時計塔の扉が、今開いたのであった――)
{月が町に衝突するまで 残り 6時間}
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翠星石「な、何か月がめっちゃでかくなってきてねえですか!? 1日目はあんなでかくなかったですよ!」タッタッタ
ジュエル「あの月、もしかして落ちてきてるんじゃ……」タッタッタ
バレッタ「月の事は、カーフェイにお面を返してからにしましょう!」タッタッタ
翠星石、ジュエル「はいっ、バレッタ様!」タッタッタ
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{クロックタウン:カーフェイの家}
カーフェイ「……アンジュ……」
{ナベかま亭:アンジュの自室}
アンジュ「……カーフェイ……」
(アンジュはずっと、カーフェイが来るのを待ち続けている)
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{月が町に衝突するまで 残り 5時間}
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翠星石、ジュエル「ぜえ、ぜえ……」
(やっとクロックタウンに戻って来た翠星石とジュエルとバレッタ)
ジュエル「しんどいわ……;」
兵士「君たち、何をしているんだ! 避難したほうがいいよ!」
翠星石「避難?」
兵士「そうだ! そろそろ町にあの月が落ちて来るんだ。町の人たちは殆ど避難した。君たちも急いで避難するんだ!」
バレッタ「……兵士さん、悪いけどまだこの町でやりたいことがあんの」
(翠星石とジュエルとバレッタはカーフェイの家に向かった)
兵士「あっ、君たち!」
{カーフェイの家}
カーフェイ「……ん?」
バレッタ「カーフェイ! 太陽のお面取り返してきたわよっ!」
カーフェイ「!? ホントか! 有難う……!」
(バレッタはカーフェイに太陽のお面を返した)
カーフェイ「これでアンジュと会えるよ。結婚式の前に、彼女とお面を交わす約束をしていたから……行ってくる!」
(カーフェイはお面を持って家を飛び出して行った)
翠星石「これで一件落着ですね!」
ジュエル「……ねえ、アンジュさんって今もナベかま亭にいるのかな? 月が落ちてきてるんなら、避難してる可能性が……」
翠星石「……」
バレッタ「ナベかま亭に行って、彼女がいるかどうか確かめましょう!」
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{月が町に衝突するまで 残り 4時間}
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{ナベかま亭:アンジュの自室}
アンジュ「……」
ガチャッ
アンジュ「!」
翠星石「アンジュ! いたんですね!」
ジュエル「避難してなかったんですね……良かった」
アンジュ「ええ……カーフェイが来るまで、ここに来ると決めましたから」
翠星石「? 昨日母親と牧場へ逃げる、みたいなこと言ってませんでしたっけ?」
アンジュ「何で知ってるんですか、その話」
翠星石「ちょっと盗み聞きしちゃって……」
アンジュ「正直ですね……。はい、確かに逃げるとは言いました。ですが、やはり……カーフェイの事が気になるんです。彼は手紙に「必ず戻る」って書いてありましたから」
アンジュ「私の近くに戻ってくるはずです……」
翠星石、ジュエル、バレッタ「……」
ジュエル「ねえ……僕たちもここで待たない?」
バレッタ「ええ……あいつがちゃんと来るか気になるわ」
翠星石「翠星石も……」
(翠星石とジュエルとバレッタは、カーフェイがちゃんとアンジュがいる場所に来るかどうか確かめる為に、ここで待つことにしたのであった――)
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{月が町に衝突するまで 残り 3時間}
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翠星石「……」
ジュエル「……」
バレッタ「……」
アンジュ「……」
(カーフェイは来ない――)
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{月が町に衝突するまで 残り 2時間}
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翠星石「……カーフェイの奴、来ないですね……」
ジュエル「……」
バレッタ「……」
アンジュ「……」
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{月が町に衝突するまで 残り 1時間30分}
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翠星石「まだですか……?」
(その時――)
ガチャッ
カーフェイ「……」
翠星石、ジュエル、バレッタ、アンジュ「!!」
(ようやく、カーフェイが来た――)
カーフェイ「……」
アンジュ「……」
(カーフェイとアンジュがお互いに近づき合う。カーフェイは太陽のお面を彼女に見せ、アンジュは月のお面を彼に見せた――)
アンジュ「……私、貴方に会った事があるわ。懐かしい匂いがする。遠い昔……そう、まだ、小さかった頃……私たちは約束したわね。月と太陽のお面を……刻のカーニバルの日に交わそうって……結婚しようって……嬉しかった……」
カーフェイ「アンジュ、遅れてごめん……」
アンジュ「いいのよ。お帰りなさい」フフッ
ダキッ
(カーフェイとアンジュはお互い、抱き合った――)
翠星石「……グスッ」
バレッタ「……ふふ、恋人同士なのに、まるで親子みたい」グスッ
ジュエル「良かったぁ、良かったぁ……会えて……」グスッグスッ
(感動の再会に涙を流す、3人――)
カーフェイ「……約束のお面を交わそう」
(カーフェイとアンジュは、お互いのお面を交わした――)
アンジュ「……これで、夫婦ね」
カーフェイ「ああ。ボクらは誓いを交わし、夫婦になった――」
アンジュ「貴方達、有難うございます……」
(アンジュは翠星石とジュエルとバレッタに感謝の言葉を伝えた――)
バレッタ「いえいえ、いいんですよ……」グスッ
翠星石「会えて良かったですぅ!」
ジュエル「ホントに……良かった!」
アンジュ「……でも、月が……」
アンジュ「貴方達は逃げてください。もうすぐこの町は滅びます。私たちはもう大丈夫です。明日を……二人一緒で迎えられるんですもの」
翠星石「……」
ジュエル「……」
バレッタ「……」
翠星石「二人共」
翠星石「月を止めに行きますよ」
バレッタ、ジュエル「……」コクッ
(彼らは頷いた)
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{月が町に衝突するまで 残り 1時間00分}
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{時計塔の頂上}
カンナ(男)「スタルキッド!!」
スタルキッド「お、こないだのガキじゃないか」
(スタルキッドはフヨフヨと宙に浮かんでいる)
カンナ(男)「こんなところにいたのか……僕のブローチを返せ!」
スタルキッド「ふん、誰が返すか! こんな綺麗な物」
カンナ(男)「僕の大事な宝物なんだよ!」
スタルキッド「あっそ」
カンナ(男)「ぐぬぬ……」
スタルキッド「そんな事より、上を見な! 月がもうすぐこの町に衝突して、町を滅ぼすんだ。――いや、町だけじゃなく、世界をな!」
カンナ(男)「!!」
スタルキッド「月を止められるもんなら止めてみろ!」
翠星石「止めてやるよ、ですぅ」
カンナ(男)、スタルキッド「えっ!?」
翠星石「どりゃああああ!!」シュバッ
(翠星石は月へ飛び掛かった。そして月の落下を両手で食い止める――)
月「」ズゴゴゴゴゴ!!
翠星石「ふんんぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!!!!!」グググググ
(しかし月の落下は止まらない――)
翠星石「ぬぬぬぬぬぬぬぬーーーーーーーーーーーーーううううヒュウウウウッ!!↑↑↑」←気張り過ぎた余りに声が裏返った
カンナ(男)「変な声になってんぞ、翠星石!;」
(彼女一人のパワーでは、月の落下を阻止できない――)
スタルキッド「ヒャッヒャッヒャ!! そんなことしても無駄だ! ケヒャヒャヒャ!!」
ビックボディ「俺が手伝ってやろう」
カンナ(男)「え!? ビックボディ!? いつの間に!?」
モンブラン博士「私もいるぞ!」
カンナ(男)「モンブラン博士!」
ビックボディ「お前の言っていた「世界が滅ぶ」という言葉が気になってな。世界が滅ぶのを黙って見過ごすわけにはいかん」グググググ!!
(ビックボディは翠星石と一緒に、月の落下を食い止める――)
翠星石「助かるですぅ!」
ビックボディ「ハハ、困った時はお互い様だ。さあ、二人でやるぞ!」
翠星石「はい! はあああああっ!!」グググググ
ビックボディ「ウオオオオリャアアアアア!!」グググググ
カンナ(男)「頑張れ、二人ともー!!」
モンブラン博士「ビックボディ! 翠星石! 絶対に食い止めるんだ!」
翠星石、ビックボディ「ウオオオオオオ!!」グググググ
(そして――)
月「……」ピタッ
翠星石、ビックボディ「――ゼエ、ゼエ……と、止まった……!!」
(二人の超人が全力で食い止めてくれたお陰で、月の落下は止まった――)
カンナ(男)「うおおお!! 凄いよ、二人とも!」
モンブラン博士「流石だな、二人とも!」
(翠星石とビックボディは月から離れ、カンナの近くへ駆け寄った)
翠星石「へへ……ビックボディが手伝ってくれたお陰ですぅ」
ビックボディ「俺は超人だからな」
翠星石「翠星石も超人ですぅ!(・´з`・)」
スタルキッド「そ、そんな……マジか……食い止めたなんて……ふざけるな! オイラの邪魔をしやがって!! 許さん、許さん、許さん!! オイラがこの世界を滅ぼす――」
ジュエル「バギクロス!!」ピロリロリン
(その時、ジュエルが大きな竜巻を放つ魔法「バギクロス」を放ち、スタルキッドに大きなダメージを与えた)
スタルキッド「ぐああっ!!」ドサッ
(スタルキッドは地面に落ちた)
カンナ(男)「ジュエルも来てたのか!」
ジュエル「月を止めに来たんだ! ――って、もう止まってるー!;」
スタルキッド「ぐぬぬぬううう……」ピクピク
バレッタ「おいテメエ、世界を滅ぼそうとした罰を受けてもらうぞ」ジャキッ
スタルキッド「ひっ!?;」
(バレッタは彼の額に銃口を押し当てた)
カンナ(男)「バレッタも来てたのか――って何してんのバレッタ! 撃っちゃダメ! 流石に可哀想だよ!」
バレッタ「あばよ」
???「力を使うには、スタルキッドでは荷が大きすぎたようだ……」
バレッタ「あ?」
(突然、スタルキッドの付けているムジュラの仮面が喋り出した――)
???→ムジュラの仮面「使えない道具はタダのゴミでしかない」
(ムジュラの仮面はスタルキッドから離れた。その仮面は意思を持っている為、自ら動くことが出来る。その仮面は宙に浮いている――)
カンナ(男)、翠星石、ジュエル、バレッタ、ビックボディ、モンブラン博士「!」
カンナ(男)「か、仮面が喋った!?」
ムジュラの仮面「この者の役目はもう終わった……」
カンナ(男)「役目が終わったって……君、スタルキッドを利用していたのかい!?」
ムジュラの仮面「ああ。スタルキッドに俺の力を使わせた。あの月は、俺がスタルキッドに魔法で作らせたんだ」
(人を利用するのが好きな酷い性格をしている仮面――)
ムジュラの仮面「しかし、この者では荷が大きかった。これからは俺が世界を滅ぼす。だが月は止められたからな……別の形で滅ぼすか。……そう、「遊び」で」
(仮面は、カンナを見つめる)
ムジュラの仮面「そこの銀髪のガキ。生きのいい目をしているな。俺の良い遊び相手になりそうだ。俺と遊ぶか?」
カンナ(男)「な……」
ムジュラの仮面「えーと、何して遊ぼうか。んーと……んーと……」
ムジュラの仮面「そうだ……鬼ごっこだ。鬼ごっこがいい」
ムジュラの仮面「お前が鬼だ。鬼は鬼の仮面を被るんだ。いいな……」
(ムジュラの仮面はその「鬼の仮面」を魔法で作り出し、それをカンナに渡した)
カンナ(男)「……」
ムジュラの仮面「早く追っかけてこい……ヒヒヒヒ……!」ヒュウウウウ
(ムジュラの仮面は月の口の中に入って行った――)
翠星石「月の中に消えた!? あの仮面は一体……」
カンナ(男)「……追っかけるよ」
ジュエル「行くの!?」
カンナ(男)「この町を……いや、この世界を僕の故郷みたいにさせてたまるか」シュバッ
(カンナは鬼の仮面を持って、月の口の中へ飛び込んだ――)
翠星石「カンナ!」
---------------------------------------------------------------------------------------
(月の中に入ったカンナ。そこには、綺麗な草原が広がっていた――)
カンナ(男)「草原……?」
ムジュラの仮面「来たな。俺を倒せば、月は消える。まあ、頑張れや――って、ん? お前、まだ鬼の仮面を被っていないじゃないか」
カンナ(男)「……」スチャッ
(カンナは鬼の仮面を被る。その瞬間、彼は光に包まれた――)
カンナ(男)「……」ゴゴゴゴゴ
(彼は長身となり、目は瞳のない白目になった。彼の額や頬にはカーブ状の赤い模様が出来、服は銀色の鎧となった。武器は片手剣ではなく、両手剣となっている。その姿は、まるで鬼神のようであった――)
カンナ(男)→鬼神カンナ「……」ゴゴゴゴゴ
(恐ろしい雰囲気を醸し出している、鬼神カンナ――)
鬼神カンナ「行くぞ」
ムジュラの仮面「ああ。鬼ごっこのスタートだ!」メキメキメキメキ
(ムジュラの仮面はメキメキと音を立てながら手足を生やした。そして、カンナから逃げる――)
鬼神カンナ「……」
ムジュラの仮面「どうした、早く来い。早く追っかけてこい!」
鬼神カンナ「……」
ムジュラの仮面「黒焦げになれえ!!」ビリリリリリリ!!
(ムジュラの仮面は強烈な電撃をカンナに放った――)
鬼神カンナ「……」
(しかし、カンナは無傷であった。カンナは両手剣でムジュラの仮面を斬る――)
ズバアアアッ!!
ムジュラの仮面「ギィイィヤアアッ!!!」
ムジュラの仮面「な、何てことすんだ……始末してやる!!」
(激怒したムジュラの仮面が、カンナに飛び掛かる――)
鬼神カンナ「チェックメイト」
ズバッ!!
(そしてカンナは両手剣でムジュラの仮面を一刀両断した――)
ムジュラの仮面「ギアアアアアアアッ!!」シュウウウウウウ!!!
(ムジュラの仮面は黒い光に包まれ、消滅した――)
月「」シュウウウウ
(そして、月も消滅していった――)
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――新しい朝の日――
----------------------------------------------------------------------------------
{時計塔の頂上にて}
カンナ(男)「ふ~~~~~、めっちゃ弱かったよ、あのキモイ仮面……;」
(ムジュラの仮面との戦いを終えた頃には、もう次の日――いえ、新しい朝の日を迎えていたのであった)
翠星石「あの仮面と月を消滅させたみたいですね……すげえですよ、チビガキ!」
カンナ(男)「チビガキって言うな!;」
ビックボディ「月に入ってからあっという間だったな」
カンナ(男)「うん。なんかチート使ってる気分だったよ……w この鬼の仮面、めっちゃ凄いな。取っておこ」
翠星石「取っておいてどうするんですぅ?」
カンナ(男)「ムカつく奴を見たら鬼神になってしばいてやる。そうだな、翠星石はさっき僕の事チビガキって言ったから……」
翠星石「えっ」
カンナ(男)「ごめん、冗談だよ」
ジュエル「まあ、とにかく……」
バレッタ「月が消滅して世界は救われたってわけね。良かったわ……カンナ、やるじゃない」
カンナ(男)「まあ、この仮面のお陰だけどね……w」
クマ「みんな! お疲れ様クマ!」ピョコピョコ
モンブラン博士「クマ!」
クマ「カンナ、スイチャン(翠星石)! ビックボディ! ジュエル! 世界を救っちゃうなんて凄いクマー! 感心クマー!」
クマ「世界を救った褒美として、三日目の逃走中の終了後に手に入るはずだった賞金を……今生き残ってる皆にあげちゃうクマー!!(*´▽`*)」
カンナ(男)、ジュエル、翠星石、バレッタ、ビックボディ、モンブラン博士「何ぃ!?;」
【カンナ(男) 逃走成功 賞金200万円獲得】
【ジュエル 逃走成功 賞金200万円獲得】
【翠星石 逃走成功 賞金200万円獲得】
【バレッタ 逃走成功 賞金200万円獲得】
【キン肉マンビックボディ 逃走成功 賞金200万円獲得】
【モンブラン博士 逃走成功 賞金200万円獲得】
(なんと、6人が逃走成功となった――)
カンナ(男)、翠星石、ジュエル、バレッタ、ビックボディ、モンブラン博士「フォオオオオオオオオオオオ!!!!!」←めっちゃテンション上がってる
-------------------------------------------------------------------------------------
{朝 8時}
ワーワー
(今も多くの花火が打ち上がっている。避難していた多くの住民全員が町に戻ってきて、楽しくはしゃいでいる。住民たちは月が消えた喜びを噛みしめているのである。今のクロックタウンは、華やかな雰囲気に包まれているのであった)
屋台のおじさん「さー、このイカ焼き美味しいよー! お一つどうだーい!?」
子供「ママー、あのイカ焼き食べたーい!」
ママ「ふふ、分かったわ。イカ焼き一つお願いします!」
(焼きそばの屋台の前にて)
ジュエル「ねえ翠星石! 一緒に焼きそば食べようよ!」
翠星石「別に構わねえですよw」
(今回の逃走中で一緒にいる時間が長かった為、仲良くなった二人――)
ジュエル「おじさん、焼きそば二つお願いッス!」
焼きそば屋のおじさん「OK!」
(おじさんが焼きそば二つをあっという間に完成させ、翠星石とジュエルに渡した)
焼きそば屋のおじさん「はいよ! 熱いから気をつけてな!」
翠星石、ジュエル「ありがとー! いただきまーす!」
翠星石、ジュエル「ズルルルルルル!!」
翠星石、ジュエル「うんめえええ~!!(*´▽`*)」パアアアア
(その頃、モンブラン博士はビックボディと一緒に祭りを楽しんでいたのであった)
モンブラン博士「この綿飴、美味いな」モグモグ
ビックボディ「ああ」モグモグ
モンブラン博士「ところで、私は今回全く何もしてないのに賞金を貰って良かったのだろうか?」
ビックボディ「ゲームマスターが好意でくれたんだ。良いに決まっているだろ?」ハハ
モンブラン博士「好意か……それなら、いいか!」ハハハ
(一方、射的の屋台にて)
射的場のおじさん「おおー!! 全ての的にヒットとは……やるねぇ、嬢ちゃん!」
バレッタ「へへん! あたし凄いでしょー!wwwww」ヘラヘラ
女の子「おねーちゃん、すごーい!(*´▽`*)」
(バレッタが射的を楽しんでいたのであった)
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(その頃、クロックタウンにある結婚式場にて――)
アンジュ「……」
カーフェイ「……」
(ウェディングドレスを着たアンジュと、スーツを着たカーフェイがお互いに向かい合って立っていた。月消滅後、カーフェイはスタルキッドに大人の姿に戻して貰ったのであった)
カーフェイの友達A「ヒューヒュー! アンジュさんを幸せにするんだぞ、カーフェイ!」ニコニコ
男性「お幸せにー!!」ニコニコ
女性「お二人とも、おめでとうございます!」ニコニコ
アンジュ、カーフェイ「」ニコッ
(結婚して夫婦となったアンジュとカーフェイは、結婚式場に列席している多くの人々に笑顔を向けたのであった――)
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(――その頃、カンナは一人で町を歩いていた――)
カンナ(男)「翠星石ー? 何処行ったんだー? ……翠星石と一緒に回ろうかな思ってたのに~」テクテク
(そんな彼の近くに――)
ロマニー「あっ、サシガメ君!」
(ロマニーがやってきた)
カンナ(男)「ロマニー! 牧場の仕事は?」
ロマニー「今日はお休みの日! ロマニーね、ずっとこのお祭りに行きたかったんだ。ねっ、サシガメ君、一緒に祭りを楽しもうよ!」
カンナ(男)「……そうだね///」
ロマニー「よーし! じゃああのステーキの屋台に行こう?」
カンナ(男)「うん!」
(串に刺さった牛肉ステーキを貰ったカンナとロマニーは美味しそうに肉を頬張る――)
カンナ(男)「あつ、あつ!w」モグモグ
ロマニー「美味しいね~!w」モグモグ
(その後、綿飴の屋台、射的の屋台、焼きそばの屋台など、色んな屋台を巡って行った――)
カンナ(男)「ふ~~、お腹いっぱい!」ゲフッ
ロマニー「私も~……;」グフウ
カンナ(男)「……ふふっ、祭りって楽しいね!///」
ロマニー「うん!」
(仲良しの二人――)
ロマニー「……ロマニーね、サシガメ君と祭りに回れて良かったと思ってるよ。だってサシガメ君って月を消して世界を救ったんでしょ? 町の人から聞いたよ。サシガメ君、凄くカッコイイー!」
カンナ(男)「え、そ、そそ、そうかな!?///」
(好きな子に褒められてどもるカンナ)
ロマニー「サシガメ君って強いんだね! ロマニー……好きになっちゃうなぁ///」ポッ
カンナ(男)「えええっ!!?///」
ロマニー「ねえ、祭りが終わったらロマニーの家に遊びに来てほしいな。また神経衰弱、やりたいんだ///」
カンナ(男)「う、うん! 勿論行くよ!///」
(相思相愛になった――)
ゴキュルルルルル!!
カンナ(男)「うっ!!?(;゚Д゚)」←腹下した
ロマニー「サシガメ君?」
カンナ(男)「ご、ごめん、ちょっとトイレ……;」←めっちゃ汗出てる
ロマニー「えっ」
カンナ(男)「うおおおおおお!! トイレえええええ!! 漏れちゃうよおおおおおん!!;」ダダダダダ
ロマニー「(;・∀・)」
(まあ、楽しい祭りになりました)
---------------------------------------------------------------------------------------
クマ「読者の皆さん! ゲームマスターのクマです」
クマ「ふ~、何とか今回の逃走中、終わらせることが出来たクマ。全く、あの髭面のおっさんったら酷いクマ!」
クマ「――おっと、次回の逃走中に出る作品を紹介するんだった。さーて、次回の作品は――」
ゴンッ!!
クマ「がっ!!?」ドサッ
(突如、後ろから謎の人物に頭を殴られたクマは気絶した――)
謎の人物「……次のゲームは、私が担当させてもらう……」ククク
謎の人物「貴様は別の場所で大人しくしているがいい。次のゲームは――」
謎の人物「――狂気に満ちた、最高のゲームだ」
【完】
- Re: 逃走中 ~月に定められた世界~ ( No.63 )
- 日時: 2021/12/15 20:24
- 名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)
~あとがき~
29作目、完結いたしました! ここまで読んでくださった方々、
そして応募やリクエストをしてくださった作者様、ありがとうございます。
さて、次回作についてのお知らせですが、次回はキャラのリクエストは出来ません。
大変申し訳ございませんが、ご了承ください。
ですが作者さんの募集は受け付けてます! 参加して下さった作者さんは必ず採用という制度もあります。
そして次回は30回突破記念として、スペシャルな逃走中にします!
明日、第30回逃走中を投稿致しますので、お楽しみに!
それでは!
- Re: 逃走中 ~月に定められた世界~【完結】 ( No.64 )
- 日時: 2021/12/15 20:39
- 名前: モンブラン博士 (ID: pRqGJiiJ)
うおおおおおおおおおおお!!私が人生で、小説カキコで初の逃走成功!!最高に嬉しいです!!これまで何年も夢見ていた光景がついに叶うなんて嬉しすぎて言葉が出てきません!
やっぱりビックボディは月を止めるのに協力してくれましたね!
最後の最後までビックボディはいい奴でした!ふたりで逃走成功できるなんて最高すぎます!!(*´▽`*)
ウィオさん完結お疲れ様でした!!
- Re: 逃走中 ~月に定められた世界~【完結】 ( No.65 )
- 日時: 2021/12/15 20:47
- 名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)
>モンブラン博士さん
ありがとうございます! 完結致しました!
ビックボディと共に逃走成功、おめでとうございます!(*´▽`*)
ビックボディ大活躍でしたね!
次回作も頑張ります!
では!
- Re: 逃走中 ~月に定められた世界~【完結】 ( No.66 )
- 日時: 2021/12/15 21:57
- 名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)
すみません; 次回の募集はTwitter内のみで行います;
書き忘れてすみません;
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