二次創作小説(新・総合)

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逃走中:ハンターと熊の孤島[完]
日時: 2023/01/30 23:55
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

Tame the beast.


<逃走者一覧>
愛宕洋榎(咲-Saki-シリーズ)
和泉沢愛生(恋愛フロップス)
一之瀬花名(スロウスタート)
一姫(雀魂)
井ノ上たきな(リコリス・リコイル)
上杉風太郎(五等分の花嫁)
海野凪(カッコウの許嫁)
桂ヒナギク(ハヤテのごとく!)
小瀬川白望(咲-Saki-シリーズ)
巽紺(うらら迷路帖)
田中(田中くんはいつもけだるげ)
歳納京子(ゆるゆり)
土間うまる(干物妹!うまるちゃん)
南雲孝士(女神寮の寮母くん。)
原村和(咲-Saki-シリーズ)
雲雀丘瑠璃(あんハピ♪)
平沢唯(けいおん!)
水原千鶴(彼女、お借りします)
唯我成幸(ぼくたちは勉強ができない)
(全19名・五十音順)


<ゲーム概要>
制限時間:90分
賞金:1秒200円ずつ上昇、逃走成功で108万円獲得
ハンターの数:4体

Re: 逃走中~ハンターと熊の孤島~ ( No.38 )
日時: 2023/01/30 23:28
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

孝士
「ない……立て札が全然見つからない……!」




洋榎
「おっ、寮母さんやないか」


孝士
「愛宕さん!愛宕さんもこっち来てたんですね!」


断崖エリアでは、南雲孝士と愛宕洋榎が合流……!




孝士
「愛宕さん、立て札見つけました?」


洋榎
「おう。さっき砂浜の方で見かけたばっかやで」


孝士
「本当ですか!何て書いてありましたか?」


洋榎
「えっとな……『UE』って書いてあったわ」


孝士
「『UE』……他には何か書いてありませんでしたか?」


洋榎
「何も。その2文字だけや」


孝士
「そうですか……ですが、これで1つ情報ゲットです!ありがとうございま――」


洋榎
「ハンターや、こっち来て」グイ


孝士
「えっ……うわぁ!」






ハンター3
「…………」


情報の受け渡しをする2人の近くに、ハンター……!






孝士
「危ない……本当にハンターがいた……!」


洋榎
「どんくさい奴やなぁ。ミッションに集中しすぎて周り見えなくなってたんちゃうか?」


孝士
「完全に油断してました……ごめんなさい……」


洋榎
「ま、今回はウチのおかげで助かったな。やけど、これからは自分で気ぃ付けるんやで~」


孝士
「わ、分かりました!」


ミッション中も、ハンターへの警戒を怠ってはならない……!










       /\
     /    \
   /        \
    |      |
    |  U E  |
    |      |
    ――――――――
       ||
       ||
       ||



成幸
「『UE』……これで1つ目の情報ゲットだな」


砂浜エリアの看板には唯我成幸が到着、『UE』の2文字の情報を手に入れた……!




成幸
「これを他の人に伝えるには、直接会わないといけないのか……」



成幸
「他の人を探しながら立て札を探すことにしよう!」






愛宕洋榎    UE
南雲孝士    UE
唯我成幸    UE
井ノ上たきな  ST
歳納京子    ST
雲雀丘瑠璃


現時点で、6名の逃走者の持つ情報は以上のようになっている
違う情報を持つ者同士が出会えば、立て札を見つけることなく新たな情報を受け渡すことができる!






ハンター1
「…………」


ただし、エリア内には4体のハンター
立て札や他の逃走者を探すために動き回れば、その分ハンターに見つかるリスクも高まる!










ヒバリ
「立て札、どこにあるのかしら……?」



ヒバリ
「時間ばかりが過ぎていく……このままじゃマズいわ……!」


未だに立て札を見つけられていない雲雀丘瑠璃……




ヒバリ
「……!ハンターだわ!」










ハンター2
「…………」


ハンターを見つけ、思うように動けない……!






ヒバリ
「もうすぐ残り10分……こういう時に限って、時の進みが早く感じるわ……」






ハンター2
「…………」






ヒバリ
「……でも、今はとても動けないわ……捕まってしまったら意味がないもの……」


急ぎながらも、慎重な行動が必要だ……!






ミッション4終了まで
    10分






たきな
「この辺りは誰も探していなさそうなのですが……どうでしょうか……?」


上に向かう傾斜の存在する山腹エリアを捜索する井ノ上たきな……




たきな
「この辺りは上り坂ですから……誰も好んでは来ないと思うのですが……」






たきな
「……ありました、あそこです!」


見事、2つ目の立て札を発見!






       /\
     /    \
   /        \
    |      |
    |  A T  |
    |      |
    ――――――――
       ||
       ||
       ||



たきな
「次は『AT』……また2文字ですか……」


書かれていたのは、「AT」の2文字だ……!




たきな
「残りの1つも2文字だとすると、全部で6文字ということになりますね……」



たきな
「おそらくそれらを並び替えるということなのでしょうが、あと1つが分からないとどうしようもありません。早く探しに行きましょう」



立て札3つに書かれているのは、「ST」、「AT」、「UE」
これらを並べると「STATUE」という単語が出来上がり、クマの居場所が廃墟エリアの銅像付近だということが分かる!






クマ10
「がおー……!」


銅像のそばで身動きの取れなくなっているクマを見つけ母グマの元へ届ければ、ミッションクリアとなる!










京子
「立て札……立て札はどこだ~?」




母グマ
「ガオオオオオオオオ!!!」バキッ



京子
「うおっ!?デカいクマ!!」


廃墟エリアで立て札を探す京子が出会ったのは、東に向かって行進中の母グマ……
この母グマは残り10分になると断崖エリアのハンターケージに到着し、中にいる10体のハンターを放出させてしまう!




母グマ
「ガオオオオオオオオ!!!」グシャ



京子
「すごい……あっちはまるで別のエリアみたいだ……!」


母グマはエリアを荒らしながら移動しており、母グマの通った跡は以前と比べて見通しが良くなっている……!










成幸
「うわ……これ、全部あのクマのせいか?」


森林エリアでは、唯我成幸が同じくその荒らされ具合を目の当たりにしていた……!




成幸
「この木なんか、根こそぎ刈り取られてるぞ……すごい破壊力だ」



成幸
「これだけの力がありゃ、ハンターケージも一発で粉砕だろうな……」










ハンター2
「…………」


その近くに、ハンター……!






成幸
「こっち、木が無くなってるせいで新しい道ができてるぞ……こっちも通っていいのか?」



成幸
「だったら、次はあっちを探しに行こう!」






ハンター2
「…………」










ハンター2
「…………!」ダッ


唯我成幸の運命は!?






19:00
852,000円
残り6人
愛宕洋榎/井ノ上たきな/歳納京子/南雲孝士/雲雀丘瑠璃/唯我成幸

Re: 逃走中~ハンターと熊の孤島~ ( No.39 )
日時: 2023/01/30 23:27
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

ハンター2
「…………」






ハンター2
「…………!」ダッ


森林エリアにて立て札を探す成幸に、1体のハンターが襲いかかる!






成幸
「しかし、だいぶ時間が減って来たな……まだ1つしか見つけられてないし、そろそろ急がないと……!」






ハンター2
「…………」タッタッタッ






成幸
「……何だ……!?ハンターだ!」ダッ






ハンター2
「…………」タッタッタッ






成幸
「ヤバいヤバい……まさか後ろから来てたとは……!」






ハンター2
「……………」タッタッタッ



成幸
「うわぁぁぁ!やめろぉぉぉぉぉ!!!」ポン






18:13
唯我成幸 確保
残り5人






成幸
「ハァ、ハァ……捕まった……!ハンター、速すぎる……!」


ハンターに気づくのが遅れ、為す術なく確保となった……!










ボーン……ボーン……


綾木
『確保情報 唯我成幸確保、残り5人』



孝士
「嘘!?唯我さん!」



洋榎
「残り5人か……減ったな……」


残る逃走者は5人となり、ミッションクリアがさらに難しくなった!










ヒバリ
「ハァ、ハァ……」



ヒバリ
「本当に、立て札どこにあるのよ……!」


立て札を探すため、山腹エリアの坂を上る雲雀丘瑠璃……




ヒバリ
「本当はこんなところ来たくなかったけど……あれだけ探して見つからないのなら、この辺りのどこかにはあると思うわ」






ヒバリ
「……!あった、あれだわ!」


予想通り、立て札を発見……!






       /\
     /    \
/        \
    |      |
    |  A T  |
    |      |
    ――――――――
       ||
       ||
       ||



ヒバリ
「『AT』……2文字しか書いてないわね……」



ヒバリ
「でも、やっと情報を手に入れることができたわ。早く次を探しに行きましょう」


唯一1つの情報も持っていないヒバリが立て札を見つけ、これで残る5人全員が情報を持つこととなった!











京子
「立て札、どこだ~~!?!?」






孝士
「その声は……京子さん!」



京子
「おっ、孝士じゃん!」


一方、廃墟エリアでは歳納京子と南雲孝士が合流!




孝士
「どうですか?何か立て札見つけましたか?」


京子
「さっき、森の方で『ST』って書いてある立て札見つけたぞ!」


孝士
「ST……僕の知ってる立て札と違うやつだ!」


京子
「ということは、孝士も何か見つけたのか?」


孝士
「はい!僕のは愛宕さんから聞いた情報なんですが……『UE』と書いてあったそうです!」


京子
「UEか……っ!分かった、ひらめいたぞ!」


孝士
「えっ、何がですか?」


京子
「UEとSTで『UEST』、『ウェスト』!つまり西だ!きっと森の方にクマがいるに違いない!」


孝士
「スペルが違いますよ!?そもそも立て札は3つですから、あと1つないと分かりっこありません!」


京子
「そんなこと分かってるって~!あと1個、探しに行くぞ!」


孝士
「分かってたんですか……何だったんだ、今のは……」






井ノ上たきな  ST、AT
歳納京子    ST、UE
南雲孝士    ST、UE
雲雀丘瑠璃   AT
愛宕洋榎    UE


これで、5人の持つ情報は以上のようになった
2つの情報を持つたきなはヒバリ以外、京子と孝士は洋榎以外の誰かと出会うことができれば、3つの情報を揃えることができる!










洋榎
「立て札、あらへんな……」


断崖エリアにて立て札を探し回る愛宕洋榎……




洋榎
「こっちに1つくらいあると思ったんやけど、どうやら考えが甘かったみたいやな」



洋榎
「……てか、人すらおらんやんけ!誰かおったら情報聞き出せるかも分からんのに……」










ハンター1
「…………」


逃走者はいないが、ハンターはいる……!






洋榎
「動くしかないのは分かっとるんやけど、時間的に残り全てを探すんは無理やな」






ハンター1
「…………」

















ハンター1
「…………!」ダッ


洋榎、逃げ切れるか!?






16:30
882,000円
残り5人
愛宕洋榎/井ノ上たきな/歳納京子/南雲孝士/雲雀丘瑠璃

Re: 逃走中~ハンターと熊の孤島~ ( No.40 )
日時: 2023/01/30 23:29
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

洋榎
「さて……どこを探すか……」






ハンター1
「…………!」ダッ


立て札を探す洋榎が、ハンターに見つかった!






洋榎
「とりあえず山張って――ってハンター来とる!」ダッ






ハンター1
「…………」タッタッタッ






洋榎
「アカンアカン……ミッションの途中で捕まるんは絶対アカン!」タッタッタッ






ハンター1
「…………」タッタッタッ






洋榎
「ハァ、ハァ、ハァ……」タッタッタッ










[ATAGO]
















[________]




ハンター1
「…………?」


木々の生い茂る山腹エリアに逃げ込み、ハンターの視界から外れた!






洋榎
「ハァ、ハァ……これだけ動き回ると、さすがにくるわ……」






たきな
「洋榎さんじゃないですか」



洋榎
「うわっ、殺し屋や」


逃げた先で出会ったのは、井ノ上たきなだ……!




たきな
「何か情報はありますか?」


洋榎
「えっとな……ウチの見た立て札には、『UE』って書いてあったで」


たきな
「『UE』……!それ、本当ですか!?」


洋榎
「まだ1枚しか見つかっとらんのやけど、そっちはどうや?」


たきな
「私は2つ見つけたんですが、洋榎さんの情報は初めてです!これで3つ揃いました!」


洋榎
「ホンマか!その3つって、何や?」


たきな
「えっと……『AT』、『ST』、『UE』ですね」


洋榎
「『AT』、『ST』、『UE』か……何やこれ?ホンマにこれが居場所のヒントなんか?」


この3つを並び替えて「STATUE」という単語を作ることができれば、クマの居場所が廃墟エリアの銅像付近であることが分かる!




洋榎
「『AT』、『ST』、『UE』……」


たきな
「並び替えて単語を作ったりするのでしょうか……?」


洋榎
「それもあるか――っ!また来たか!」


たきな
「……ハンターですか……」








ハンター1
「…………」


しかし再びハンターが接近し、思考中断だ……!






洋榎
「さっきのと同じハンターやろか……?ホンマにしつこいな……」


たきな
「『ST』、『AT』、『UE』……!分かりました!」


洋榎
「分かったんか?」


たきな
「答えは『STATUE』、つまり銅像です!」


洋榎
「銅像……!廃墟にあるアレか!ほな、あのハンターがどっか行ったら廃墟に行くで!」


たきな
「いえ、廃墟エリアならこっちの道からも行けるはずです……一刻を争う事態です。遠回りになりますが、こっちから行きましょう」


洋榎
「わ、分かったわ」






ハンター1
「…………」


たきなのひらめきで居場所をつかみ、すぐさま廃墟エリアの銅像に向かう!






母グマ
「ガオオオオオオオオ!!!」ガシャーン


母グマはついにハンターケージのある断崖エリアに到達!






ハンター×10
「「……………」」


残り10分になるとハンターケージに到達し、中から10体のハンターを解き放ってしまう!










京子
「あと1個、どこだ~~~!?」


2つの情報を持つ歳納京子は、残り1つの情報を求め立て札を探す……!




京子
「立て札……立て札……」






京子
「……おっ、あった!あれだーーー!!!」


ついに、立て札を発見……!




京子
「これで3つ目ゲットだね!さぁ、なんて書いてあるのかな?」










       /\
     /    \
   /        \
    |      |
    |  U E  |
    |      |
    ――――――――
       ||
       ||
       ||



京子
「『UE』……って、これさっき孝士から聞いたやつじゃん!」



京子
「何だよ~せっかく見つけたと思ったのに~!」


だが、既に持っている情報だった……!






ミッション4終了まで
    5分






孝士
「マズいぞ……残り5分か……!」




ヒバリ
「あっ、孝士くん!」



孝士
「ヒバリさん!また会いましたね!」


一方の孝士は、山腹エリアから降りてきたヒバリと合流……!




ヒバリ
「孝士くん、立て札見つけたかしら?」


孝士
「はい!僕、2つヒント持ってます!」


ヒバリ
「本当?すぐに教えて」


孝士
「えっと……『ST』と『UE』です!」


ヒバリ
「どっちも初耳……ということは、これで3つ揃ったわ!」


孝士
「えっ、本当ですか!?」


ヒバリ
「私の知ってる『AT』と合わせて『ST』、『UE』、『AT』の3つだわ」


孝士
「『ST』、『UE』、『AT』ですか……」


ヒバリ
「2文字のセットが3つ……ここから何か分かるかしら?」


孝士
「うーん……はっ、分かりました!銅像です!」


ヒバリ
「えっ、どうして?」


孝士
「『ST』、『AT』、『UE』の順に並べると『STATUE』になります!これで間違いありません!」


ヒバリ
「すごいわ孝士くん!それじゃあ、早速銅像に行きましょう!」


孝士
「はい、急ぎましょう!」


すぐに答えに辿り着き、こちらも銅像へ向かう!










たきな
「廃墟エリアです」


洋榎
「何や、割りとすぐ来れるんやな」


一方のたきなと洋榎は、銅像のある廃墟エリアに到着!




たきな
「えっと……銅像は……」


洋榎
「あっちや、付いて来て!」


たきな
「もうすぐ残り4分ですか……クマがすぐに見つかるといいのですが……」


洋榎
「あった、あそこや!」


ついに、銅像の元にやって来た!




たきな
「ここですか……」


洋榎
「ホンマにたきなの並び替えが正しいんなら、この辺りにクマがいるはずや」


たきな
「一見するといるようには見えませんが……どこに隠れているんでしょう?」


洋榎
「ほーら鈴やで、出ておいで~」チリンチリン










???
「……がおー……」






たきな
「……!何か聞こえます!」


洋榎
「ホンマか?ウチにはなーんも聞こえんかったけど……」


たきな
「もう一度、鈴を鳴らしてください!」


洋榎
「はぁ……」チリンチリン


果たして、クマを見つけることはできるのか!?






14:00
912,000円
残り5人
愛宕洋榎/井ノ上たきな/歳納京子/南雲孝士/雲雀丘瑠璃

Re: 逃走中~ハンターと熊の孤島~ ( No.41 )
日時: 2023/01/30 23:32
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

洋榎
「お~い、どこにおるんや~?」チリンチリン


たきな
「確かにさっき鳴き声が聞こえたのですが……」


銅像付近でクマを探す2人……






???
「……がおー……」






たきな
「……!今、こっちから鳴き声がしました!」


洋榎
「ウチも聞こえた!でも、どこからしたんやろか……?」


手掛かりをつかんだ……!




たきな
「私の聞き間違いでなければ、確かこの辺りから……」


洋榎
「この穴か?こんなところにホンマにおるんか?」




















クマ10
「……がおー……」






洋榎
「おったーーー!!!」


たきな
「やっと見つけました……!」


そばにある穴の中で、ついにクマを発見した!




クマ10
「……がおー……」




たきな
「困ってるみたいですね……自力で出られないのでしょうか?」チリンチリン


洋榎
「しゃーないな、ウチが手を貸したるわ!」




クマ10
「……がおー……」




洋榎
「あと……もうちょいや……」




クマ10
「……がおー……」










洋榎
「掴んだ!引っ張るで!」グイ




クマ10
「がおー?」










たきな
「出てきました!」


クマ10
「……がおー……」


穴の中から、クマを引き上げた!




たきな
「さぁ、早くこのクマを連れて――」


洋榎
「待って、ハンターおるわ」


たきな
「チッ……またですか……!」






ハンター2
「…………」


しかし、そこへ1体のハンターが接近!






たきな
「こっちに来ますね……一旦離れましょう、付いて来てください」


洋榎
「せやな……今は生き残るんが第一や」



クマ10
「……がおー……?」


ハンターに見つかるのを防ぐため、その場を離れる……!






ハンター2
「…………」


ミッションは最後の詰めが肝心
いくらクリアに近付いても、自分が捕まってしまえば意味がない!






洋榎
「時間がないな……これは相当急ぐ必要がありそうや」


たきな
「……!?洋榎さん、クマは?」


洋榎
「……あれ?おらんな」


たきな
「まさか……おいて来たんですか!?」


痛恨のミスだ……!






ハンター2
「…………」






洋榎
「いや~やってもうたわ~、てっきりウチについて来とるもんかと」


たきな
「笑ってる場合ですか……一刻を争う事態なんですよ!?」






ハンター2
「…………」






洋榎
「ハンター、今どこにおるんやろか?」


たきな
「様子を見てきます……こうしている間に別の方へ行っていればいいのですが」



ハンター2
「…………!」ダッ



たきな
「……!逃げて!」ダッ


洋榎
「来とるんかーい!!」ダッ


来てた……!






洋榎
「ウチのとこにハンター来すぎや!もっと他にええカモがおるやろ!」タッタッタッ



たきな
「まったく……洋榎のせいで計画が台無しです……」タッタッタッ






ハンター2
「…………」タッタッタッ






洋榎
「ハァ、ハァ、ハァ……」タッタッタッ



たきな
「ハァ、ハァ……あぁっ!」ポン






12:51
井ノ上たきな 確保
残り4人






たきな
「そ、そんな……こんなところで……」



たきな
「くっ……これでは本部復帰どころか、リコリス失格です……!」


出会いがしらでは、一流のリコリスも為す術なしだ……!










ボーン……ボーン……



綾木
『確保情報 井ノ上たきな確保、残り4人』



洋榎
「やっぱり捕まってもうたか……」



京子
「たきなー!まだミッション中なのに何やってんだよーーー!!!」










ヒバリ
「銅像って、どこにあるのかしら?」


孝士
「確か、この先のはずです!」


その頃、ヒバリと孝士の2人は銅像のすぐ近くまで来ていた……!




孝士
「……っ!?何だこれ!?」


ヒバリ
「孝士くん、どうしたの?」


孝士
「これ、全部母グマが荒らしたんでしょうか……?」


ヒバリ
「本当だわ……こんなところに道なんてないはずなのに……」


廃墟エリアの中央部分は母グマによって荒らされ、その通った跡には1本の道ができている……!




ヒバリ
「……って、こんなことしてる場合じゃないわ。銅像はどこ?」


孝士
「あっ、ごめんなさい!こっちです!」






洋榎
「おっ、2人も来とったんか!」



孝士
「愛宕さん!」


ヒバリ
「えぇ。今、銅像に向かってるところよ」


洋榎
「クマ、さっき見つけたところや!付いて来て!」


孝士
「本当ですか!?よかった……やっぱり銅像だったんだ……」


ヒバリ
「急ぎましょう、時間がないわ」


洋榎も合流し、3人で銅像へ向かう……!






クマ10
「……がおー……」






洋榎
「あそこや!」


孝士
「あっ、クマがいます!」


ヒバリ
「あのクマを連れて行けばいいのよね?」


洋榎
「ほ~ら、今度こそ付いて来てや~」チリンチリン



クマ10
「……がおー……」



孝士
「早速お母さんのところに行きましょう!」


ヒバリ
「さっきの新しい道を使えばきっと早く行けるわ。あそこから行きましょう」


愛宕
「あと2分や……時間がない、とにかく走るで!」


孝士・ヒバリ
「「はい!!」」



クマ10
「がおー」


クマを迎え、3人で母グマを追いかける!






母グマ
「ガオオオオオオオオ!!!」ドガシャーン


ミッション終了まで残り2分
残り10分までに母グマの元へ子グマを連れて行かなければ、ハンターケージから10体のハンターが放出されてしまう!






洋榎
「急ぐでーーー!!!」



孝士
「おりゃぁぁぁぁぁ!!!」



ヒバリ
「お願い、間に合って……!」






12:00
936,000円
残り5人
愛宕洋榎/歳納京子/南雲孝士/雲雀丘瑠璃

Re: 逃走中~ハンターと熊の孤島~ ( No.42 )
日時: 2023/01/30 23:34
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

ミッション4終了まで
    2分






―牢獄―


風太郎
「あと2分か……」


千鶴
「ミッション、本当に大丈夫なのかしら……?」


花名
「あと2分したら、ハンターが10体増えちゃうんだよね……?」


うまる
「そんなことになったら全滅間違いなしだよ……前回もそうだったし!」


愛生
「ここは何とかしてクリアしてほしいところですね……!」










京子
「立て札、どこだ~~!?!?」


残っている4人の中で唯一、未だに3つの情報が揃えられていない歳納京子……




京子
「あと1つだけなんだ……あと1つ立て札が見つかれば……!」






京子
「……!あった!立て札だ!」


森林エリアで、立て札を発見……!










       /\
     /    \
   /        \
    |      |
    |  S T  |
    |      |
    ――――――――
       ||
       ||
       ||



京子
「……ん?これ、最初に私がたきなと見つけたやつじゃん!これじゃねぇよ!」



京子
「……って、もうこんな時間!?もうすぐミッション終わりじゃん!」


結局、3つの情報を揃えることはできず……!










ヒバリ
「孝士くん、後ろは大丈夫よ」


孝士
「ありがとうございます、前も今のところは大丈夫です!」


洋榎
「よし、今回は付いて来とるな」チリンチリン


クマ10
「がおー」


京子を除く3人は、クマを引き連れ母グマを追いかける……!




孝士
「断崖エリアに入りました!もうすぐ追いつけるはずです!」


ヒバリ
「やっぱりこの道を使うと早いわね!」


洋榎
「ちゃんと付いて来て、えらいで~」チリンチリン


クマ10
「がおー」










ハンター4
「…………」


だが、3人の前に1体のハンターが立ちはだかる……!






孝士
「愛宕さん、クマは付いて来てますか~?」


洋榎
「大丈夫や。ちゃんとここにおるで~」チリンチリン


クマ10
「がおー」


ヒバリ
「このペースなら、なんとか――」


孝士
「……!ハンターです!」ダッ


ヒバリ
「えっ……!?」


洋榎
「逃げるで!」ダッ






ハンター4
「…………!」ダッ


見つかった……!






ハンター4
「…………」タッタッタッ






孝士
「あともう少しなのに……!」タッタッタッ



ヒバリ
「愛宕さん、クマは……?」タッタッタッ


洋榎
「すまん、いくら何でもこれは置いて行くほかないわ……!」タッタッタッ



クマ10
「……がおー……?」


クマをその場に置き去りにし、散り散りになる3人……










ハンター4
「…………」タッタッタッ


ハンターが視界に捉えたのは……





























ヒバリ
「マズいわ、こっちに来てる……!」タッタッタッ


ヒバリだ……!






ハンター4
「…………」タッタッタッ






ヒバリ
「ここで捕まったらここまでの努力が水の泡だわ……こんなところで終わるわけにはいかないわ!」タッタッタッ










ハンター4
「…………」タッタッタッ






ヒバリ
「ハァ、ハァ、ハァ……」タッタッタッ










[HIBARIGAOKA]
















[__________]




ハンター10
「…………?」


入り組んだ脇道にそれ、上手くハンターの視界から外れた!






ヒバリ
「ハァ、ハァ……もう来てないわね……?」



ヒバリ
「……でも、結構遠くまで来ちゃったわ……今から戻っても間に合わないかしら……?」






ミッション4終了まで
    1分






洋榎
「マズいな……あと1分か……」


ミッション終了まで、あと1分を切った!






孝士
「ハァ、ハァ、ゴメン!もう大丈夫だよ~」チリンチリン



クマ10
「……がおー……?」


近くの木陰に身を隠していた孝士が、いち早くクマの元に戻ってきた!




孝士
「もう時間がない、走ろう!もうすぐお母さんに会えるから!」


クマ10
「がおー」


すぐさま、母グマを追いかける……!






母グマ
「ガオオオオオオオオ!!!」バキッ





ハンター×10
「「…………」」


まもなく、母グマがハンターケージに到着
それまでに子グマを母グマの元に届けなければハンターケージが破壊され、10体のハンターがエリアに解き放たれる!






―牢獄―


一姫
「もう時間がないにゃ!」



「そんな……本当に10体、放出されるのかしら……?」



「時間的に結構厳しくなったな……」



「みんな、頑張ってーーー!!!」






ミッション4終了まで
    30秒






孝士
「あと30秒か……!」


クマ10
「がおー」


孝士
「でも、こんなところで諦められないよ!みんな、立て札見つけたりクマ見つけたりしてここまで頑張ってくれたんだから!」


クマ10
「がおー」


孝士
「やるぞ……僕が絶対にクリアしてみせる!」


クマ10
「がおー」


残り時間があとわずかとなり、ラストスパートをかける!










洋榎
「戻って来たけど……クマ、おらんな……」


洋榎
「あの2人のどっちかが連れて行ったんやろか……?いずれにしても、任せるしかあらへんな」






ヒバリ
「お願い……愛宕さん、孝士くん……!」










母グマ
「ガオオオオオオオオ!!!」ドカッ










クマ10
「がおー!」



孝士
「いた……あそこだ!」


ついに、孝士が母グマの姿を捉えた!






ミッション4終了まで
    15秒






ハンター×10
「「…………」」






母グマ
「ガオオオオオオオオ!!!」






孝士
「待って!お母さん、止まって~~~!!!」


クマ10
「がおー!」




母グマ
「ガオオオオ!?」






ミッション4終了まで
    10秒






孝士
「連れてきたよ!この子をずっと探してたんだよね?」


クマ10
「がおー!」



母グマ
「……ガオオオ……?」






母グマ
「ガオオオオ!!」ギュッと


クマ10
「がおー、がおー!」ギュッ






ミッション4 クリア






孝士
「止まった……よかった、これでクリアだね!」



孝士
「時間は……うわっ!今時間切れたところだ!」


時間ギリギリで、見事クリアだ……!






母グマ
「ガオオオオ……」


クマ10
「がおー」






孝士
「あっ、帰るのかな?じゃあね~!」






母グマ
「ガオオオ~」


クマ10
「がおー!がおー!」






孝士
「アハッ、手を振ってる!もう迷子になるんじゃないぞ~~~!!!」






母グマ
「ガオオオ~」


クマ10
「がおー!がおー!」


再会を果たしたクマの親子は、山の方へ帰って行った……!










Prrrr! Prrrr!



―牢獄―


風太郎
「おっ、メールが来たぞ」


愛生
「えっ、メールがですか?」



「回線が復旧したのかしら……?それよりも、何て書いてあるの?」


風太郎
「[MISSION3 結果]」



「ついに来たか……!」


千鶴
「で、どうだったのよ?」






風太郎
「[ミッションクリア]!!」



「「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」



風太郎
「[南雲孝士の活躍により子グマが母グマの元に届けられ、ハンター放出は阻止された]だそうだ」


ヒナギク
「孝士くん……さすがね!」



「すごい!かっこいい~!!」


うまる
「よかった……本当によかった!」










洋榎
「[なお、回線が復旧したため以降モバイルが再び使用可能となった] ま、とりあえずハンターが増えんくてよかったわ」



ヒバリ
「孝士くん……やったのね!ありがとう!」



京子
「えっ、もうミッション終わったの!?まだ私何もしてないのに!!」






孝士
「ハァ……しかし、ホントに疲れたな……ん?」






ハンター×10
「…………」



孝士
「こんなに近くまで来てたのか……ホントに危なかったな……」


見事ハンター10体放出が阻止され、ハンターの数は10体のままとなった!










京子
「ミッションは終わったけど、本番はここからだ!」



洋榎
「あとは逃げ切るだけやな……絹、あともうちょっとやで!」



ヒバリ
「ここまで来たら、最後まで逃げ切りたいわ……!」



孝士
「よーし……この勢いのまま、絶対逃げ切るぞ!」


残る逃走者は、歳納京子・愛宕洋榎・雲雀丘瑠璃・南雲孝士の4名










ハンター1
「…………」



ハンター4
「…………」


対するハンターは4体
果たして、最後まで逃げ切る者は現れるのか!?






9:00
972,000円
残り4人
愛宕洋榎/歳納京子/南雲孝士/雲雀丘瑠璃


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