二次創作小説(新・総合)

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逃走中:真夜中のデスティニーランド[完]
日時: 2023/02/19 23:55
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

It’s nightmare time.


<逃走者一覧>
市川京太郎(僕の心のヤバいやつ)
一姫(雀魂)
薄墨初美(咲-Saki-シリーズ)
小田切双葉(三者三葉)
片岡優希(咲-Saki-シリーズ)
加藤恵(冴えない彼女の育てかた)
小熊(スーパーカブ)
後藤ひとり(ぼっち・ざ・ろっく!)
涼風青葉(NEW GAME!)
東横桃子(咲-Saki-シリーズ)
富樫勇太(中二病でも恋がしたい!)
友崎文也(弱キャラ友崎くん)
中野五月(五等分の花嫁)
成神陽太(神様になった日)
錦木千束(リコリス・リコイル)
羽瀬川小鷹(僕は友達が少ない)
星野みやこ(私に天使が舞い降りた!)
真壁政宗(政宗くんのリベンジ)
真屋由暉子(咲-Saki-シリーズ)
本場切絵(干物妹!うまるちゃん)
唯我成幸(ぼくたちは勉強ができない)
雪見小梅(うらら迷路帖)
(全22名・五十音順)


<ゲーム情報>
ゲーム時間:100分
賞金:1秒200円ずつ上昇、逃走成功で120万円獲得
ハンターの数:4体

Re: 逃走中~真夜中のデスティニーランド~ ( No.23 )
日時: 2023/02/19 22:24
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

五月
「見えました、あそこです!」


友崎
「誰かいてくれればいいんだけど……」










ハンター3
「…………!」ダッ


友崎と五月の2人が、ハンターに見つかった!










五月
「着きました!」


友崎
「1人居るな……どうやらハンドルを回してくれてるみたいだ」






ハンター3
「…………」タッタッタッ










五月
「優希、お待たせしました!」


優希
「おっ、2人も来たのか!」


友崎
「シャッター、まだまだ――」


モモ
「……っ!ハンターっす!」ダッ


五月
「……?何でしょう?誰かの声が――」


友崎
「2人とも逃げろ!後ろからハンター来るぞ!」ダッ






ハンター3
「…………」タッタッタッ










五月
「は、ハンターです!」ダッ


優希
「マズいじぇ!」ダッ

ハンターに見つかり、ハンドルから離れる逃走者たち!






ハンター3
「…………」タッタッタッ

逃げ遅れたのは……




















五月
「み、皆さん……待ってください~~~!!!」タッタッタッ

五月だ……!






ハンター3
「…………」タッタッタッ






五月
「ハァ、ハァ、ハァ……」タッタッタッ










ハンター3
「…………」タッタッタッ



五月
「こ、ここまでですか……!」ポン






69:17
中野五月 確保
残り14人






五月
「捕まってしまいました……残念です……」



五月
「皆さん、逃げるの速すぎます……四葉なら振り切れていたでしょうか……?」

中野家の末っ子も、ここで散った……!










Prrrr! Prrrr!



[確保情報 中野五月確保、残り14人]



友崎
「中野さん……ダメだったのか……」



モモ
「危なかったっす……とりあえず、ステルスおとり作戦は成功したみたいっすね……」



優希
「せっかく4人集まったと思ったのに……上手く行かないじぇ!」






ハンター5
「…………」



ハンター6
「…………」



ハンター7
「…………」


残り65分になると観覧車が動き出し、ゴンドラに入っているハンターが順次エリア内に解き放たれてしまう!




ハンター8
「…………」



ハンター9
「…………」


観覧車が回り始めるまで残り4分
果たして、ハンター放出を阻止することはできるのか!?









切絵
「ハァ……遠回りしていたらこんな時間に……」



切絵
「もうすぐ観覧車が動く……そろそろ急いだ方がよさそうですね」


苦手な暗い道を避けながら観覧車に向かう切絵……




切絵
「……っ!ハンターいる……!」










ハンター2
「…………」


しかし、曲がり角の先にハンターを発見……!






切絵
「こっちは無理そう……仕方ありません、こっちから行きます」


やむを得ず、別のルートを探る……!






ハンター2
「…………」






切絵
「こっちからなら安全に行けそうです……あとは暗くなければいいのですが……」






ハンター2
「…………」


ハンターには気づかれていないようだ……!






切絵
「……よかった、沢山明かりがついてる……」







ハンター3
「…………!」ダッ



切絵
「……ってハンター!?」ダッ


しかし、ハンターがいた……!






切絵
「ちょっと待って……せっかくいい抜け道を見つけたと思ったのに……!」タッタッタッ






ハンター3
「…………」タッタッタッ







切絵
「だ、ダメ……こっちには……!」タッタッタッ










ハンター2
「…………!」ダッ


戻った先には、1体目……!






ハンター3
「…………」タッタッタッ



ハンター2
「…………」タッタッタッ



切絵
「こっ、これは無理……!」ポン






68:00
本場切絵 確保
残り13人






切絵
「ハァ、ハァ……捕まった……」



切絵
「どっちにもハンターいるなんて、普通思わないですよ……」


ハンターの数は4体
1体を避けても、別のハンターの危険性は残る……!










Prrrr! Prrrr!



[確保情報 本場切絵確保、残り13人]



ぼっち
「えっ?また捕まったの……?」



友崎
「どんどん減っていくな……4体でこれって、1体でも増えたら相当マズいぞ……!」










双葉
「時間がなくなってきた……もうあと2分だって!」



双葉
「急がないと……ってハンターいる!」








ハンター4
「…………」

ハンターを目撃し、思うように動けない……!






双葉
「これ、観覧車が動くまでに間に合うかな……?」










一姫
「だんだん近くなってきたにゃ……もうすぐ着くにゃ!」

観覧車のハンドルの元へ向かう一姫……




一姫
「できれば65分までにクリアしたいにゃ……けど、間に合うかにゃ?」



一姫
「……考えてても仕方ないにゃ、今はとにかく――ってハンターにゃ!」ダッ






ハンター4
「…………!」ダッ


一姫、逃げ切れるか!?






67:30
315,000円
残り13人
一姫/小田切双葉/片岡優希/小熊/後藤ひとり/東横桃子/富樫勇太/友崎文也/成神陽太/錦木千束/羽瀬川小鷹/真壁政宗/真屋由暉子

Re: 逃走中~真夜中のデスティニーランド~ ( No.24 )
日時: 2023/02/19 22:24
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

一姫
「これは……撤退にゃーーー!!!」タッタッタッ

たまらず、逆戻り……!






ハンター4
「…………」タッタッタッ






一姫
「ハァ、ハァ、ハァ……」タッタッタッ









[ICHIHIME]
















[________]




ハンター4
「…………?」

細かく曲がり、上手くハンターの視界から外れた!






観覧車起動まで
  2分






一姫
「ハァ、ハァ……やっと撒いたにゃ……」



一姫
「所詮ハンターなんてあんなものにゃ。私を捕まえようなんて100年早いのにゃ!」

調子に乗っているが、この猫は過去に2度の確保経験がある……!






政宗
「ここが観覧車か……ハンドルはどこだ?」



政宗
「……!あったぞ、あれか!」

真壁政宗が、観覧車の前のハンドルに向かう!






千束
「あった!やっと着いた~!」



優希
「戻ってきたじぇ!」



友崎
「アイツも来たか……」

その後、続々とハンドルに集まり出す逃走者たち!




政宗
「おぉ、沢山来た!みんな、早くハンドルを回してくれ!」



千束
「もちろん!今から回すよ!」



優希
「私はここにするじぇ!」



友崎
「じゃあ、俺はここで……」



ガコン!










ギギギギ……




千束
「あっ、シャッター下りてきてる!」


優希
「さっきよりだいぶ速いじぇ!これなら何とかなりそうだじぇ!」


友崎
「でも、もう時間がないな……本当に間に合うのか、これ……?」










陽太
「あった、あそこだ!」




モモ
「戻ってきたっす……これだけ人数がいれば十分っすね」


陽太とステルスモモも、ようやく観覧車の元に到着!






優希
「おっ、陽太が来たじぇ!」


千束
「助かるよ、陽太!」


友崎
「ここにちょうど1個残ってる。これを回してくれ!」


陽太
「よし……じゃあ行くよ――」


政宗
「みんな逃げろ、ハンターだ!」


友崎
「うわっ、マジかよ!」ダッ


優希
「嘘だろ!?またか!!」ダッ


モモ
「またハンターっすか……!」ダッ






ハンター2
「…………!」ダッ


しかし、大人数が集まればその分ハンターに見つかりやすくなる……!






千束
「せっかく5人集まったと思ったのに~!!」タッタッタッ



陽太
「ミッションって、一筋縄じゃいかないね……」タッタッタッ






観覧車起動まで
  1分






ハンター2
「…………」タッタッタッ
















[________]






ハンター2
「…………?」

いち早く逃げ出したため、全員難を逃れた……!






政宗
「クソ……フル稼働になったと思ったんだけどな……」




友崎
「まさか2回目があるとは……ハンター、絶対にこの辺狙って動いてるだろ……」




優希
「……っ!マズいじぇ、もう時間がないじぇ!」



優希
「こうしちゃいられないじぇ……早く戻るじぇ!」

すぐにハンドルの元へ戻りに行く優希……




優希
「まだ間に合う……走るじぇ!」






ハンター2
「…………」










[_______]
















[KATAOKA]




ハンター2
「…………!」ダッ

しかし、再び見つかった……!






優希
「……って、また来てるじぇ!」ダッ






ハンター2
「…………」タッタッタッ







観覧車起動まで
  30秒






優希
「さ、さすがに連続はキツいじぇ……」タッタッタッ










ハンター2
「…………」タッタッタッ



優希
「……っ!!ヤバい、ヤバいじぇーーー!!!」ポン






65:19
片岡優希 確保
残り12人






優希
「ハァ、ハァ……悔しいじぇーーー!!!」

行動を急ぎすぎたことが、仇となった……!




優希
「それにしても、私のところにハンター来すぎだじぇ……何回追われたか分からないじぇ……」



優希
「走りすぎて、腹が減ったじぇ……どこかに、タコスの屋台はないのか……?」

エリア内に、タコス屋はない……!










千束
「ヤバいよ!もう観覧車動いちゃう!」




陽太
「とにかくあのまま放っておくわけにもいかないし、早く戻らないと!」

間もなく残り65分となり、観覧車が動き始める!






観覧車起動まで
  10秒






政宗
「あと10秒……」



政宗
「誰も戻ってきてないか……これはキツいな……」






65:05



ハンター5
「…………」



65:04



ハンター6
「…………」



63:03



ハンター7
「…………」



65:02






65:01










ウィーン……






政宗
「クソ、動いちまった!早く誰か来てくれ!」

残り65分となり、観覧車が地獄のロシアンルーレットと化した……!






65:00
330,000円
残り12人
一姫/小田切双葉/小熊/後藤ひとり/東横桃子/富樫勇太/友崎文也/成神陽太/錦木千束/羽瀬川小鷹/真壁政宗/真屋由暉子

Re: 逃走中~真夜中のデスティニーランド~ ( No.25 )
日時: 2023/02/19 22:25
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

モモ
「うわっ、観覧車回ってるっす……!」



勇太
「こうなったらいつハンターが出てきてもおかしくないんだよな……?早く止めに行かないと……!」


残り65分になり、ハンターの乗った観覧車が起動






ハンター5
「…………」


ここからはハンターがいつ放出されるか分からない恐怖の時間帯
果たして、被害を最小限にとどめながら観覧車のゲートを封鎖することはできるのか!?










陽太
「ハァ、ハァ……真壁、お待たせ!」



政宗
「急げ!もう回ってるぞ!」

成神陽太が、観覧車に戻ってきた……!




ウィーン……






パカッ!






陽太
「うわっ、ビックリした!」


政宗
「あの中からハンターが出てくるかもしれないってことか……急がないとな……!」








双葉
「ハァ、ハァ、やっと着いた~!」



千束
「お待たせー……って、双葉ちゃんも来てたんだ!」

さらに、小田切双葉と錦木千束が到着!




千束
「これで4人だね!」


陽太
「ハァ、ハァ……さすがに連続でやると腕が疲れてくるな……」










ユキ
「一応様子だけ見に来たのですが……みんなミッションやっていますね……」



ユキ
「……でも、それならそれで好都合です……人数は十分でしょうし、私が行く必要はなさそうですね」


観覧車の近くにいるユキだが、自らの安全を優先しこれ以上近づく気はないようだ……!










ウィーン……






パカッ!




双葉
「うわぁ……なんか、ゴンドラのドアが開くたびにドキドキするね……」


政宗
「もしかしたら次のゴンドラに入ってるかもしれないからな……シャッターが下りきるまでは観覧車の方にも注意しないとな……」

ゴンドラは15秒に1個のペースで地上に到着
60個のうち5個のゴンドラの中には、ハンターが入っている!






パカッ!






千束
「ひゅぅぅセーフーー!」


陽太
「でも時間がかかればかかるほど確率は上がっていくからね……早く戻ってきてくれ、獅子原……」






勇太
「みんな、待たせたな!」




双葉
「おぉぉ富樫君!!」


陽太
「助かるよ、これで4人揃ったね!」


富樫勇太が、観覧車の元に到着……!






パカッ!




勇太
「……っ!」


千束
「おぉぉまた空か~!」


勇太
「そうか、あそこからハンターが出て来るかもしれないってことなんだよな……」


政宗
「富樫、突っ立ってないで早くそこのハンドルを回してくれ!」


勇太
「あっ……ごめん!今回す!」



グル……グル……










ギギギギギ!!!




千束
「うおっ、速っ!!」


陽太
「いいぞいいぞ……順調だ!」






ギギギギギ!!!










パカッ!










ハンター5
「…………!」ダッ




千束
「うぉいセーフ――」


双葉
「じゃないよ!早く逃げないと!」


政宗
「いや、もう閉まる!おりゃぁぁぁぁ!!!」



ギギギギ……
















ガチャン!






ハンター5
「…………」






陽太
「……止まった……?」


勇太
「た、助かった……」






ミッションクリア






双葉
「危なかった~……」


千束
「やーいハンター、ここまでおいで~」




ハンター5
「…………」




政宗
「何とか1体も増やさずに済んだな……富樫のおかげだ、ありがとう」


勇太
「えっ、そんな……俺は何も……」


陽太
「5人揃ったからクリアできたんだ!みんなで力を合わせた結果だよ!」


千束
「そうだね!みんなありがとう~!」


双葉
「お疲れ様~!」










Prrrr! Prrrr!



ユキ
「[真壁政宗・成神陽太・小田切双葉・錦木千束・富樫勇太の活躍によりミッションクリア] よかったです……無事にクリアしたみたいですね」



一姫
「[ハンターの数は4体] 1体も増えなかったのにゃ!?みんなでかしたにゃーーー!!!」



友崎
「1体も増えなかったのはデカいな……いや、これはデカい」



モモ
「まぁ、増えようが増えまいが私は見つからないから関係ないっすけどね」

勇敢な逃走者たちの活躍により速やかにシャッターが下ろされ、ハンターの数は4体を維持することとなった!




小鷹
「でも、ハンターが増えなかったところで別にゲーム自体が簡単になったわけじゃないからな……」



ぼっち
「ハァ……帰りたい……」

しかし、依然としてエリア内には4体のハンター
全くもって安心はできない……!






63:00
342,000円
残り12人
一姫/小田切双葉/小熊/後藤ひとり/東横桃子/富樫勇太/友崎文也/成神陽太/錦木千束/羽瀬川小鷹/真壁政宗/真屋由暉子

Re: 逃走中~真夜中のデスティニーランド~ ( No.26 )
日時: 2023/02/19 22:26
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

小熊
「ミッション終わった……結局、1体も放出されなかったんだ」

自首用電話の見える位置に隠れる小熊……




小熊
「34万円……やっぱり単価が下がってからはあんまり増えてないね」



小熊
「あと1分ちょっとで35万円だから、そこで自首しよう」

きりのいい35万円に到達した段階で自首に向かうようだ……!










陽太
「いや~、それにしても結構腕にきたな、これ……」


双葉
「ホントにね~……私も走ってハンドル回して、もうお腹空いちゃったよ……」

先ほどのミッションでクリアに大きく貢献した陽太と双葉……




陽太
「最近勉強ばっかりだったから、身体がなまってるのかもしれないな……」


双葉
「勉強……うっ、頭が……」


陽太
「小田切って今1年なんだよね?受験まで時間あって羨ましい限りだよ……」


双葉
「あれ、今受験生なんだっけ?それなのにこんなことしてて大丈夫なの?」


陽太
「ギクッ!!……ま、まぁ何とかなるよ、大丈夫。最近は心強い家庭教師もいるしね」


双葉
「家庭教師?」


陽太
「あぁ、『ひな』っていうんだ。普段は遊んでばかりでちょっと変な子だけど、実は頭がよくて、何でも知ってるんだ!」


双葉
「何でも……それはすごいね……」


陽太
「僕、あんまり勉強は得意じゃないからさ……でも、ひなのおかげで結構はかどってるから感謝してるんだ。やっぱり、分からないことはきっぱり人に聞いた方がいいよ」


双葉
「そうだねー……って、何で私たちこんなところで勉強の話してるんだろう?」


陽太
「そういえばそうだね……こんな話してるの、きっと僕たちしかいないよ……」

夢の国で現実の話をする、2人……!










モモ
「遅かったっす……誰も残っていないみたいっすね……」


再びのおとり作戦のため観覧車に戻ってきたモモ
しかし、ミッションをクリアした5人の姿はすでになかった……!



モモ
「仕方ないっすね……他の人を探すしかなさそうっす」



モモ
「残り12人っすか……さっきのミッションで結構減ったっすね……」



モモ
「さすがの私でも人数が減ってくるとだんだん目立ってしまうっすから、最後の方までできるだけ多くの人に生き残ってもらいたいっすね……」


いくら影が薄くとも、人数が減れば減るほど自然と目立ってしまう……!










勇太
「商店街か……ここら辺は初めて来るな……」


エリア南部、エントランス付近の商店街を移動する富樫勇太……




勇太
「中には入れないけど、結構色んなものが売ってるんだな……」


勇太
「この店とか、結構懐かしいものが売ってる……悪い意味で」


様々な店が並ぶ中、勇太が立ち止まった店には武器や魔導書など中二病心をくすぐるアイテムが置かれている……!




勇太
「昔はあの剣とか持って変なこと言ってたな……」


勇太
「我が名はダークフレイムマスター……闇の炎に抱かれて死ね!」




勇太
「うぐっ……今やっても胸が痛い……やっぱり、こんなものは生涯封印だ!」







ユキ
「ダークフレイム……マスター……?」


ユキ
「か……かっこいいです……!」


陰から、見られていた……!








小熊
「……35万円、超えた……」



小熊
「……よし、自首しよう」


賞金が35万円を突破し、目に見えている自首用電話に向かう小熊……






ハンター1
「…………」


今このタイミングで自首をすれば、35万円を獲得しゲームからリタイアすることができる!






小熊
「満額が72万円ということは……あと1時間逃げても倍にしかならない」



小熊
「1秒200円ならもう少し頑張ってもよかったけど……減ったものはしょうがないからね」






ハンター1
「…………」

果たして、ハンターの目を掻い潜り自首を成立させることはできるのか!?










小熊
「よし……着いた」










友崎
「あっ、小熊……って、アイツ自首しようとしてないか?」



友崎
「……まぁ、自首も立派な戦略の1つだしな……単価下がってるし、ここで堅実にリタイアするのも賢明な判断かもな……」

その近くにいた友崎は、陰からその様子をうかがう……!










小熊
「えっと……番号は……」








ハンター1
「…………」








友崎
「……ヤバい、ハンター来てるぞ……間に合うのかアイツ……?」

曲がり角の向こうから、ハンターが近づいている……!






小熊
「…………」ピッピッ








ハンター1
「…………」


小熊、自首成立なるか!?






61:00
354,000円
残り12人
一姫/小田切双葉/小熊/後藤ひとり/東横桃子/富樫勇太/友崎文也/成神陽太/錦木千束/羽瀬川小鷹/真壁政宗/真屋由暉子

Re: 逃走中~真夜中のデスティニーランド~【完結】 ( No.27 )
日時: 2023/02/19 22:30
名前: 綾木 ◆sLmy/eUNds (ID: ANX68i3k)

友崎
「おいおいおい……これ、本当に大丈夫なのか……?」





小熊
「…………」ピッピッ





ハンター1
「…………」


自首用電話に手をかける小熊に、ハンターが迫る……!







ハンター1
「…………」





友崎
「これはアイツに知らせた方がいいのか……?いや、今むやみにあっちに動いたら絶対に気づかれるしな……」



友崎
「早くしないとマズいぞ……急げ小熊……!」


陰ながら見守ることしかできない……!








小熊
「…………」ピッピッ





ハンター1
「…………」





小熊
「……これでいいかな……?」ポチ






Prrrr……Prrrr……






ハンター1
「…………」






友崎
「…………っ」






小熊
「…………」



Prrrr……Prrrr……



ハンター1
「…………」






























ガチャ






小熊
「……小熊です、自首します」






ハンター1
「…………」






友崎
「……行ったか……!?」










60:43
小熊 自首成立
35万5700円獲得






小熊
「……ハァ……終わった……」



小熊
「ちょっともったいないことした感じはしなくもないけど…………35万円か、フフッ」

安堵したのか、仏頂面に初めて笑みが浮かんだ……!






友崎
「どうやら間に合ったみたいだな……見てるこっちまでヒヤヒヤしたぞ……」






ハンター1
「…………」






友崎
「……って、ハンター来てるんだった!ヤベェ、離れないと……!」










Prrrr! Prrrr!



―牢獄―



「あっ、またメール来た……」


五月
「何でしょう?誰か捕まったのでしょうか……?」



「……嘘!?」


みやこ
「えっ、何……!?」


成幸
「まさか、真壁が捕まったとかじゃないよな?」



「[小熊、自首成立] だって」




「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?」」




初美
「小熊ちゃん、自首したんですか!?」


小梅
「ちょっと、何やってるのよ小熊!?」


青葉
「でも、これで35万円取ったってことだよね?すごいよ小熊ちゃん!」


成幸
「確かに、自首も戦略の1つだからな……」








政宗
「自首か……まぁ、賞金単価が減ってコスパ悪くなったこともあるしな……」



勇太
「小熊の奴、自首したのか……でも、自首もルールの範囲内だから全然悪いことじゃないよな……」






一姫    小田切双葉  後藤ひとり  東横桃子  友崎文也   成神陽太
錦木千束  羽瀬川小鷹  真屋由暉子  富樫勇太  真壁政宗



小熊の自首成立により、ゲーム時間残り60分時点で残る逃走者はスタート時の半分の11人となった!










友崎
「それにしても、まさか本当に自首する奴が出てくるとはな……」


友崎
「でも、確実に賞金を持って帰れるのはやっぱり魅力的だよな……むしろ俺もしてしまいたいくらいだ」


友崎
「……でも、俺は絶対に自首はしないって決めてるんだ。このゲームの1プレイヤーとして、俺は全力で最後まで逃げ続けるつもりだ」


友崎
「自首なんて、俺に言わせればアタファミの切断厨と同じだ……そんなゲーマーの風上にもおけないような真似、俺は絶対にしないぞ」

アタファミのレーティング日本1位の言葉は、重みが違う……!









一姫
「あと1時間にゃ!」



一姫
「いよいよ中盤にゃ……ここが勝負所にゃ!」

今回で3回目の出場となる一姫
過去2回はいずれも中盤での確保となっているため、時間帯的に警戒意識を強めているようだ……!




【どこかに隠れる?】



一姫
「にゃ?私はそんな卑怯な真似はしないにゃ!ミッションにだって参加するにゃ!」

だが、相変わらず思考は全ツッパである……!









ぼっち
「そうか……自首するっていう手もあるのか……」



ぼっち
「まだまだ先長いし、私も自首しようかな……」

ここまで、ゲーム時間のほとんどを暗く狭い扉の裏でやり過ごしているぼっち……




ぼっち
「……っ!待って、もし私が自首したら……」










ハンター4
「…………」

そこへ迫る、恐怖の足音……!






ぼっち
「陽キャで人気者ならともかく、私みたいな根暗な陰キャは自首したら絶対に何か言われるに決まってる……」






ハンター4
「…………」


ぼっちの運命はいかに!?






59:30
363,000円
残り11人
一姫/小田切双葉/後藤ひとり/東横桃子/富樫勇太/友崎文也/成神陽太/錦木千束/羽瀬川小鷹/真壁政宗/真屋由暉子


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