二次創作小説(新・総合)
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- UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~【完結】
- 日時: 2024/07/25 23:02
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
どうも。おろさんです。
ウルトラワールドでの日常Reboot第1章『時空融合現象編』の完結編、SPとして今回からスタートとなります。
全く別の2つの世界を(座標とかそう言うのガン無視で)混ぜる時空融合現象を起こしていた一連の黒幕が何者なのか。
新たな出会い。新たな仲間、更にどう言うわけか現れる、敵か味方か分からない者達。
……そして、(やたら設定改変しちゃってた)色々様子のおかしい阿求の秘密が発覚するようで……
そんな話。一つの戦いの収束、そして新たな戦いへとつなぐストーリーを、どうぞ。
~念のため注意事項~
・クロスオーバー作品
・一部キャラ崩壊、オリジナル設定有
・不定期更新
・シリアス展開大有
・登場作品のネタバレ含む可能性あり
・『ウルトラワールドでの日常Reboot』の話の1つのため、逃走中同様に本編に関係する話も出てきたりします。
・地の文の練習がてら、語りが今までより多く出ます。
プロローグ>>1
>>2-31
エピローグ>>32
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.13 )
- 日時: 2024/07/17 11:20
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
一方、絶賛、VS『F.F』中の鬼人正邪。
正邪
シールド5
『アシスター・サイネリア』×2
『友兼』
『轟廻!グランドスラム・スコーピオン』
『野崎奈三子』
マナを増やし、守りを固め、巨大クリーチャーを呼び出そうとする正邪。しかし大型のマッハファイターを呼び出せず、F.Fのディスペクターを増やされる。
F.F
シールド7
『Disジルコン』×2
『越獣縫合 ワルスラフォー』×2
『足軽 カゲトル-1』×1
一方のF.Fは、場に残すと厄介なディスペクターの多い縫合ディスペクターのデッキ。マナゾーンにカードを溜めて、ササゲールにより2体のワルスラフォーを召喚、ターン開始時に3枚ドローすることが出来るようになってしまう。
F.F
・6ターン目
F.F「(もたもたすると、ヤツのあの切り札が来ることになる……)
ならば、俺の新たな切り札で徹底的に嫌がらせしてやろう!!ワルスラフォーの能力で3枚ドロー!!
……来たぜ!いつもより手札を溜められるから切り札も早く来る!来い!!『黒球縫合 マレゴルシス・ケーリッシュ』!!」
F.Fは、新たなディスペクターを1体呼び出す。どことなく電子感のある黒い存在に、ゴルフクラブやゴルフのコース場と思しきフィールドが背中に縫われている。そんなディスペクターが召喚される。
『黒球縫合 マレゴルシス・ケーリッシュ』
水闇自然 デーモン・コマンド/サイバーロード/ジャイアント/ディスペクター
クリーチャー コスト11 パワー20000
■EXライフ
■マッハファイター
■Q・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルに勝った時、自分のシールドを1枚墓地に置いてもよい。そうしたら、このターン、自分の他のクリーチャーはすべて、アンタップしているクリーチャーを攻撃でき、バトル中のパワーを+10000する。
■自分のクリーチャーがバトルに勝った時、相手は自身の山札の上から2枚を墓地に置く。
元ネタ:アレクシス・ケリヴ(SSSS.GRIDMAN)、マリオゴルフ スーパーラッシュ
EXライフによりシールド増加
F.F
シールド7→8
F.F「早速マッハファイターのマレゴルシス・ケーリッシュで、野崎奈三子を攻撃だ!!」
野崎奈三子は正邪のマナにあるカード1枚につきパワーが上がるクリーチャーだが、正邪のマナのカードは10枚。よってパワー15000になるが、マレゴルシス・ケーリッシュのパワーは20000なので負けてしまう。
正邪「チッ、サイネリアのガードマンで野崎奈三子を守る!!」
F.F「パワー6000のサイネリアに、マレゴルシス・ケーリッシュは圧勝!!
その瞬間、マレゴルシス・ケーリッシュの恐ろしい能力が発揮される!!、貴様の山札のカードを上から2枚墓地送りだ!!」
正邪の山札が2枚削れる。……墓地送りにされた山札の中には、『世界の見方が変わる 山口如月』も含まれている。
F.F「ファー!!貴様の切り札の無力化完了!!
更に!!マレゴルシス・ケーリッシュがバトルに勝った瞬間、シールドを1枚墓地に置くかわりに俺のクリーチャーはアンタップ状態のクリーチャーを攻撃可能&バトル中のパワー+10000!!」
F.F
シールド8→7
F.F「パワーの上がったワルスラフォーで、もう一度野崎奈三子を攻撃!!」
正邪「こっちもサイネリアで防ぐ!!」
F.F「だが結果は同じ!!これもマレゴルシス・ケーリッシュの能力で、山札を3枚墓地送りだ!!
そしてこれで邪魔者はいなくなる!!もう1体のワルスラフォーで、今度こそ野崎奈三子を攻撃!!」
バトル中のパワーが17000になったワルスラフォーにより、タップ状態で防御壁となる野崎奈三子が破壊される。
そしてこれも、マレゴルシス・ケーリッシュで山札を削られる。ついでに足軽 カゲトル-1の攻撃で友兼を破壊され、更に山札を削られた。
F.F「これで、貴様の場にはタマシードに戻ったグランドスラム・スコーピオンのみ。ターンエンドだ!」
正邪
・7ターン目
正邪「私のターンだ。
まずは『チアスペース・アカネ』と『宙番龍 オービーメイカー Par001』を召喚。アカネの能力で、手札とマナを増やして、次にオービーメイカーでカードを引いて、手札を1枚シールドにして、シールドを1枚マナに。ついでに『キャディ・ビートル』召喚。
で、チアスペース・アカネでDisジルコンを攻撃する時に、『超重竜 ゴルファンタジスタ』に革命チェンジ。登場時能力でマナから『大道雅』を出す、と。
大道雅がノーコストで出た事でタップ状態に。これでアンタはコスト軽減してクリーチャーを出せなくなる。」
そのままパワーの低いDisジルコンは破壊。
正邪「自然のクリーチャーが4体以上になったことで、クリーチャーとなったグランドスラム・スコーピオンでワルスラフォーを攻撃。その時、マナゾーンから『クリーパー』を出し、即破壊。
その効果により、Disジルコンと攻撃中のワルスラフォーをマナ送りな。」
EXライフによりワルスラフォーは残る。
F.F
シールド7→6
クリーパーの能力で、山札から『アシステスト・シネラリア』が場に出る。
そして、グランドスラム・スコーピオンの攻撃でワルスラフォーが破壊。
正邪「ターンエンドだ。」
F.F
・7ターン目
F.F「すぐさまクリーチャーを展開して来たか……それに、S・トリガーを仕込んだのだろうな。
(マレゴルシス・ケーリッシュで山札切れを狙いたところだが、相手は『13番目の計画』を使った60枚デッキだ。時間をかければ奴は面倒なカードを使いかねない……)
だが馬鹿め……ここはこの手で行くぞ!!『終末縫合王 ミカドレオ』召喚!!
その能力で、山札の上から4枚を見て、クリーチャーを展開する!!」
EXライフによりシールド増加
F.F
シールド6→7
山札をめくってで出てたのは、『黒球縫合 マレゴルシス・ケーリッシュ』、『偽槍縫合 ヴィルジャベリン』、『天災 デドダム』、『葬磁縫合 セブ・シュテロン Λ』。
EXライフ発動
F.F
シールド7→8→9→10
F.F「ヴィルジャベリンの能力で、貴様のゴルファンタジスタとマナゾーンのホールインワン・ヘラクレス、手札を1枚ずつ墓地へ。」
正邪「……シネラリアのウルトラ・セイバーでゴルファンタジスタは場に残る。」
F.F「その程度では止まらん!!マレゴルシス・ケーリッシュでグランドスラム・スコーピオンを攻撃!!バトルに勝ったことにより貴様の山札を削り、俺のクリーチャーはパワー上昇&アンタップ状態のクリーチャーを攻撃できる!!」
マレゴルシス・ケーリッシュの能力により、シールドを墓地に置くことで疑似マッハファイター化&バトル中のパワー上昇。更に2体のマレゴルシス・ケーリッシュで、山札を4枚削られる。
F.F
シールド10→9
F.F「そして、蹂躙だ!!」
ジャストダイバー持ちの大道雅を除いた、正邪のクリーチャーが一気に攻撃されて破壊される。
そして山札も、(ゴルファンタジスタ、キャディ・ビートル、オービーメイカーの3体を破壊された事で)計12枚削られた。
F.F「ターンエンドだ。さあ、ここからどうするつもりだろうな。俺のバトルゾーンにはコスト8以上のクリーチャーが4体以上いる。ここで何も出来なければ、ミカドレオの能力でエクストラウィン。俺の勝ちだ。」
勝ったと思ったようにF.Fはほくそ笑む。
正邪「……ソレで勝ったつもりなのか?」
だが正邪は、諦めてすらいない。
F.F「なっ……山札がすり減ったにも関わらず、まだ手があると言うのか……!?」
正邪
・8ターン目
正邪「ま、そういう事だ。
まずは『アシスター・サイネリア』、『友兼』と『アメンボギー・ストライダー』を召喚。
アメンボギー・ストライダーの登場時能力でブロッカーのミカドレオを行動不能にした後は、G・ゼロによりソレを『終の怒流牙 ドルゲユキムラ』に進化。マナゾーンからクリーチャーを回収してと。
そして、ドルゲユキムラで攻撃する時……
反逆の『革命チェンジ』、発動だ!!」
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.14 )
- 日時: 2024/07/17 21:39
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
正邪が革命チェンジのより使用したカード、それは……
正邪「ハイカラスクエアの時の5人だってカード化するんなら、アタシだってカード化しても良いだろうよ!!」
『鬼人正邪』自身のカードだ。
『鬼人正邪』SR
闇・自然 ジャイアント・デーモン・コマンド/イマジネーション
クリーチャー コスト5 パワー3000+
■革命チェンジ:ジャイアント
■パワード・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを5枚まで、自分の墓地からタップしてマナゾーンに置く。
■自分のターン中、自分のマナゾーンのカードが相手より多ければ、相手は、このクリーチャーがブレイクしたシールドの「S・トリガー」と「G・ストライク」を使えない。
■自分のバトルゾーンとマナゾーンにあるカードの合計が14枚以上なら、このクリーチャーのパワーを+1000000する。
正邪「登場時能力で、墓地にあるカードを5枚マナゾーンに。
……その中の、『世界の見方が変わる 山口如月』2枚の能力で、マナゾーンから『環嵐!ホールインワン・ヘラクレス』、『超重竜 ゴルファンタジスタ』を出す。
ホールインワン・ヘラクレスの能力で山札をシャッフルし、ゴルファンタジスタの能力でマナゾーンから『世界の見方が変わる 山口如月』を出し、そのキサラギによりマナを2枚増やす。」
F.F「山札を回復させただけでなく、マナのカードを増やしたか……!!」
正邪「それだけじゃねぇ。マナゾーンとバトルゾーンのカードの合計は20枚を超えた!キサラギの能力でアタシのクリーチャーはパワー+50000のワールド・ブレイカー兼マッハファイター!!
更に『鬼人正邪』はパワー+1000000!!まあつまり全部のシールドを一気に破壊!!」
F.F
シールド9→0
F.F「ま、まだだ!!まだS・トリガーが――」
正邪「残念ながら、アタシのマナゾーンのカードがお前のを上回った時点で、『鬼人正邪』はブレイクしたシールドのS・トリガーとG・ストライクを無効にするんだ。」
F.F「えっ」
口をあんぐりと開くF.F。つまり、これにより……
正邪「大道雅で、ダイレクトアタックだ!!!」
F.F「ファ……ファアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!?!?」
Winner 鬼人正邪
デュエルが決着し、そして、2名はオミコシティに戻される。
正邪「さて、後は……」
正邪の推測通り、『黒球縫合 マレゴルシス・ケーリッシュ』のカードが割れて、『アレクシス・ケリヴ』、『マリオゴルフ スーパーラッシュ』が描かれたギアが正邪の手元に。
正邪「つーかまた片方ゴルフ系か……F.Fの元になった奴の趣味か知らんが……」
F.F「あ、相変わらずお前のやり方は、ある意味見事だよ……」
すると、満身創痍と思われる状態のF.Fが。
正邪「お前……」
F.F「二度も失態を犯した手前、どの道俺は消える……だがその前に、約束だ。お前……もといあの連中が知りたいであろう事を教えてやる。
今お前の手に渡ったであろう『ギア』、及びそれらを使った『ディスペクター』、そして前に『怪盗モルフォ』のある種の暴走の原因となったパオジアンのデュエマカード……あれらは全部……」
そしてF.Fは、こう言った。
F.F「全部、『並行世界の存在の魂』を使っているんだ。ある学者が行った『実験』のためにな。」
******
一方、図書館にて。
ナオキ「ここが、図書館……」
招待状により、図書館へと転送されたナオキ達4人。
エビスザワ「LCχ生活になってからと言うもの、はじめての異世界だな。」
ワカサ「そして、L時空の原点ともなった世界なのね……」
感心するエビスザワと、しみじみとしているワカサ。
タケヤリ「!!みんな、来るみたい。」
タケヤリが何か感じ取る。そして、その人物は現れた。
アンジェラ「歓迎します。ゲストの皆様。私は図書館の館長、アンジェラよ。
……それで、LCχの4人を連れて来るって話だったけど……増えたようね。」
4人「えっ?」
アンジェラはため息をつく。4人は背後を見てみると……
4人の後ろに、ある理由で作者が呼んだナリトについて行った小鈴、ナリトから連絡を受けて、作者に言われたアイテムを持ってきた大地とうたも図書館にやって来たため、人数的には2倍。(ちなみに手持ちポケモン含めたらもっといる)
ナオキ「ま、まあ、作者の事ですし色々考えて招いたとは思いますけど……」
おろさん「小鈴は流石に想定してなかったな。」
ナオキ達と、ついでに作者はちょっと苦笑いした。
大地「それはそうと、ねーちゃんに頼まれて持って来たよ。色々と。」
大地は、(ハヤテ達にも手伝ってもらって)持ってきた、並行世界の遺品のアイテムを作者に見せる。
それは、何処か特撮のアイテムを思わせるベルトや銃系のアイテム、ついでに何処かの作品のありそうなアイテム、または見た事のないアイテムが多数。
ナリト「おーおー、随分と集めたねぇ。」
おろさん「うん、L時空で回収した遺品は全部あるな。」
感心するナリトと、遺品を確認した作者。作者の言葉に、LCχの4人は驚く。
エビスザワ「え、L時空!?これ全部L時空で回収されたものなのか!?」
ワカサ「その割には……」
見た目的には、『ガッチャードライバー』『ギアトリンガー』『ドンブラスター』『ビルドドライバー』『飛電ゼロワンドライバー』『ゴセイパワー解放器 テンソウダー』、それらに関係した武器や使用アイテム等々……そう言ったものが沢山。
ローラン「なーんか一昔前の小道具みたいだな。」
アンジェラ「けどローラン、そう言ったものがL時空にあったという事になるわよ。」
ローラン「あ、それもそうか」
これがL時空から回収されたと言うが、なぜこのような物が創られたのか皆疑問を抱く。
小鈴「どこかの本で見たことあるような道具ばっかりだけど、これが今回の事と何の関係があるの?それに壊れて使えなさそうだし。」
おろさん「敬意を辿って見たんだがな。
これは全て、L時空における『Q社』で作られたそうなんだ。」
ナオキ「『Q社』……ああ、成程……」
タケヤリ「こういう感じのも作ってたんだね。」
大地「何か知ってるのか?」
ナオキ達は何やら納得した様子。その事に対して大地が聞くと、4人はすんなり答える。
ナオキ「表向きには、フィクサーや頭の勢力に前向きに武力提供をしている会社ですよ。先輩達は元々フィクサーでしたし、私に関してはQ社の巣に住んでいたため結構知ってるんです。」
アンジェラ「フィクサーが翼に入社する事ってあるの?」
ローラン「ワケあって失脚したフィクサーが転職することは無くは無いな。」
エビスザワ「Q社の技術は多少だけど使った事があるんだ。この銃みたいなアイテムで身体能力がより上がったり、安い銃弾で都市伝説級くらいは簡単に片づけられたり。まあその分高いんだけどな。」
うた「専門用語多いけど、とりあえず本来のこの世界よりある程度楽に仕事をこなせるようになったって事ね。」
ローラン「安い銃弾で都市伝説級を倒せるんならそれはそれは楽だろうな。俺の知ってるQ社とはこの時点で全然違うし。」
小鈴「けど、それと今回の事がどういう関係が?」
うたとローランは感心するが、小鈴はまだ良く分かってない。
そこで作者が本題に行こうとする。
おろさん「それに関してはこれから話すよ。まず……
まだ推測の域を出ないんだが、この『Q社』の技術に、『Q』、そして阿求の今の状態の事が関係している可能性がある。」
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.15 )
- 日時: 2024/07/18 17:31
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
並行世界『L時空』から回収された『Q社』の遺品。それらが、LCχの職員だった人物『Q』と、現在の色々様子のおかしい阿求の事に関係性があると考えている作者。
小鈴「あ、あの、ナリトさんについて来た私が言うのもなんだけど、話が色々見えない……」
困惑中の小鈴だったが、しびれを切らしたのかアンジェラが結論を言う。
アンジェラ「ハッキリと言うと、まずその『Q』をこの図書館へと招くという事よ。
……正確には、貴方達が持ち寄ったものを使って、過去の『Q』を再現するの。」
過去生存していた『Q』を再現し、図書館へと招待する。阿求の事を探るとすると、まずその過程が必要だそう。
ワカサ「『Q』を……!?そんな事が可能なんですか?」
ワカサが尋ねると、アンジェラは肯定。
アンジェラ「前に、ゲブラーの生前である『赤い霧』を再現したことがあるの。異世界や並行世界のものを使い、赤い霧の時と似たような過程を行えば、『Q』を呼び出すことが可能なはずよ。」
エビスザワ「じゃ、じゃあ早速――」
おろさん「待て、やるには色々と過程が必要だから。」
早まるエビスザワだったが作者に制止される。
アンジェラ「勿論、そう簡単にはいかないわ。そもそも賭けに近い行動だもの。
そもそも図書館にゲストに招待するためには、本が必要になるわ。今回に関しては、『Q』が特に求めているものを選ぶ必要がある。」
ナリト「そこでボクや小鈴ちゃんの出番ってワケだ。」
そこで(さっきから黙ってくつろいでた)ナリトが。小鈴にも見せた一冊の本を取り出す。
タケヤリ「それは?」
ナリト「L時空における独自の幻想体を封印してる本」
タケヤリ「へえ、そんなのがあるんだ――」
「えっ?」
タケヤリの質問に何のためらいもなく答えたナリト。LCχの4人と小鈴は驚く。
ナオキ「げ、幻想体を!?本当ですか!!?」
ナリト「あれ、言って無かったっけ?どこかの時空に、こんな感じの封印系の道具があってさ。失踪したままのL時空幻想体を言い肝心回収することが出来たんだよ。ほれ。」
帰還者トーマス「よぉ」
早速、本の中から幻想体『帰還者トーマス』が顔を出す。
ナオキ「WAWクラスの帰還者トーマス……懐かしいですけど……」
ナオキはちょっと引いた。
ナリト「他にも結構いるよ。TETHの『ハギーワギー』、HEの『お菓子の魔女』や『緑の悪魔』、WAWで『デザートイーグル』や『椅子の街』とか。後ALEPHの『作ってワクワク』に『サザサザザ一家』……まあ並べるとキリが無くなるね。
ちなみに、バスターズグランプリの時の『「人魚」の魔女』もボクが回収しておいたよ。」
エビスザワ「そ、そんな重大な事私達にも言ってくれよ……」
おろさん「ゴメン」
ローラン「正邪とか言うやつの時に知ってはいたが、何でこう重要な部分を言わないのかね。
……ところで、弟だって言うお前はどうなんだ?」
大地「前にちょっとあの本の事を言ってた事はあったな。その時は良く分かんなかったけど。」
呆れ気味のローランに対し、大地はそう言った。そして次にナリトに問う。
大地「そんでねーちゃん、『Q』を招待するのに、その本が必要なのか?」
ナリト「多分ね。あとついでに小鈴ちゃんが集めてた妖魔本とかも使えば出来るはず。
……その前に言と一応聞くけど、君達からして『Q』の第一印象ってどんな感じだった?」
ナリトは、LCχの4人にそう聞いてみる。
エビスザワ「え?そう言われると……」
タケヤリ「何だか幻想体に興味を持ってる感じはしたね。」
ワカサ「確かに、むしろ好かれようとしたというか……」
ナオキ「少なくとも、あまり幻想体を恐れるような雰囲気はありませんでした。」
そう聞いて、ナオキはうんうんと頷く。そして同じくの作者がこう言い出した。
おろさん「そう、『Q』はおそらく、『非現実的な存在』を求めていたんだろう。故に、現実離れした怪物の1つである『幻想体』に対し、『恐れ』というより『興味』を抱いていた。……少なくとも、根本まで知り過ぎない程度に。
となると、過去生存していた『Q』。それも、ロボトミーに入社する前の頃の『Q』を招待することが可能になる。推測が正しければ、そう言う事になるハズだ。」
*****
一方の正邪。F.Fから、ギアやディスペクター等を『並行世界の魂』を使ったと聞かされている。
正邪「並行世界、か。そりゃ、滅んだ並行世界は沢山あるって言うし、アタシのクリーチャー召喚も並行世界の力を借りたりってのもある。
……けど、『魂』を使って『ディスペクター』を作成したって言うなら、2つの魂を使うって事だろ?入れ物はどうするんだ。」
F.F「お前の言う通りだ。姿はともかく、魂だけで生物を作成するのは、ほぼ無理さ。だから、ディスペクターは元ネタであるデュエマカードの形で魂をねじ込んでいる。……お前の言うパオジアンのカードは、失敗例。ディスペクターを作れずに、片方の魂だけ何処かに行った状態だった。
けどな……ディスペクターを作られる前の遥か昔の話だ。『岡崎』という学者は、とある世界の『錬金術』に目を付け、並行世界の魂を生命体と同様に扱えるようにするための実験を行った。要は、肉体を失った存在を修復すると言うわけさ。
そして、俺達の作り主『ドクター・エビテン』と『ドクター・ベノディア』はそれに賛同した。
……だが、結果は『微妙』だった。ある1体を除いて、実体を維持することはかなり難しかったんだ。その時は魂を『カード』の中に内包しようとしたらしいが、肉体は不完全故に液体のように出て来てしまったのさ。」
ペラペラと喋るF.Fは、続けてこう言い出す。
F.F「そこでだ。魂を『無機物』に内包させる方法を、ドクター・ベノディアが思いついた。」
正邪「それが、『ギア』と言う結論か。」
正邪の発言にF.Fは肯定。
F.F「そう言う事だ。そして、最初に言った修復のために、無作為に回収していた、滅亡した並行世界の『魂』を『ギア』の中へと閉じ込めた。
……そして、事件は起きたのさ。」
正邪「事件?と言うか随分色々知ってんなお前……」
F.F「まあ、色々あってな……む……」
何気にに色々と知っている彼だが、F.Fの身体がにひびが入っていく。
F.F「おおっと……そろそろ時間のようだな……悪いが、ここからはお前らで探るんだな。」
正邪「随分と潔いな、お前。」
正邪の言葉に、F.Fは何だか笑っている。
F.F「ホント、自分でもどうしてなんだろうな。ただ、求めていたのかもしれない……全力でデュエルが出来る、そんな相手をよ……
そう言う事にしておいてくれ……お前とのデュエル、案外楽しかったぜ……」
そして、F.Fの身体は崩れていく。
F.F「それじゃあな……この時空の命運がどうなるか、せいぜい地獄で楽しませてもらうさ。ファーッファッファッファッファ!!!」
そのまま、F.Fは消滅した。
正邪「そっか。じゃあな、F.F。次会えたら、またデュエルしよーぜ。」
正邪もまた、どことなく嬉しそうな表情をして、この場を去って行った。
阿求「『並行世界の魂』……つまり、そう言う事よね……」
ロボトミーコーポレーション『……?』
そしてこの状況を、阿求は聞いていた。『ロボトミーコーポレーション』のケミーカードを見つめつつ……
阿求「となると、後は……
……仮面ライダーデータ。彼の所在……
『その見当はついてる。』」
気のせいか、目の色と、髪の色が更に変わったように見える阿求。
彼女はそのまま、何処かへと歩いて行った。
ゲッコウガ「あの気配……まさか……!!」
偶然この場に戻って様子を見ていたゲッコウガ。嫌な予感を感じ、阿求を追って行った。
物語は、終盤へ。
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.16 )
- 日時: 2024/07/19 18:20
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
その頃のなる達。
ヤヤ「結局……ゲッコウガさん?とも別行動取る事になっちゃったけど……」
タミ「案内されて辿り着いたここってどんな施設なのかしら……?」
ゲッコウガが一旦オミコシティの方へ戻ったため、結果的に別行動になってしまった5人と和田どん。ヤヤはちょっとだけ呆れ、タミはゲッコウガに案内されて辿り着いた施設に興味津々。
するとそこにやって来たのは千束とたきな。
千束「やっほー。君がゲッコウガの言ってた子達だね。私は千束。で、こっちがたきな。」
たきな「事情の方は聞いています。ひとまずこちらへ。ナラティブの使い方も教える必要もありますので。
……一応言いますと、少ししたら私達もオミコシティに向かうつもりです。今回の件、かなり厄介そうですから。」
なる「……。」
たきなの発言に引っ掛かるなる。自分が先程感じた嫌な予感、それに関係している気がしたから。
*****
一方の地霊殿にて。
映姫「宝石の身体を持った生物に、怨霊を入れ込んでいた、ですか……にわかには信じられませんが、異世界による介入がある手前は下手にあれこれ言えませんし、それに以前旧都に侵入していた存在の事もある。迅速に解決した以上、今は不問といたしましょう。」
四季映姫・ヤマザナドゥに怨霊の件を鈴夜が報告した後、何とか不問となった模様のさとり。
数分後、一旦体を伸ばしながら、鈴夜と会話中。
さとり「しかし、あのジルコン獣……ジルク・カレンでしたっけ?まだ懲りてなかったんですね。」
鈴夜「ハイカラスクエアの時にも現れたって聞くし、本腰を入れつる盛だったのかもしれないね。……まあ、あっちがもう殲滅したらしいけれど。F.Fってやつの反応ももう消えてるし。」
さとり「ですが、ジルク・カレンだけは逃げられたようですし……またどこかで突っかかってくる可能性はあります。」
さとりの発言に、鈴夜も同意。
鈴夜「実際、影に潜るあの能力はかなり面倒だろうし、色々と企んではいるかもね。
……とりあえず、そろそろまたオミコシティに行かないと。今回の件、時空融合現象と根深いだけあって厄介そうだし。……またどこか行ったセンリツを連れ戻してからではあるけど」
とりあえずまたオミコシティへ向かおうとする鈴夜。するとさとりは……
さとり「それなんですけど……怨霊の方も一通り何とかなりましたので、私も行っていいでしょうか?」
*****
そして、図書館にて。
「……」
やけに黙り込んでいる、何処かで見たような顔つきで、灰色メインの衣服で、灰色髪の少女。それが、図書館の入り口に佇んでいる。
「んー……」
そして、口を開く。
「変ねぇ。目を開けた瞬間、全く知らない場所にいるなんて。
……いや、知らないわけじゃあ無いけど、私が知った未来とはあまりにも違う。Warp列車の事故なわけも無いし、かと言って『紫の涙』が何かしたとも思いづらいし……どうなっているのかしら?」
そして、彼女の目の前に、アンジェラが現れる。
アンジェラ「歓迎するわ、『Q』。私はこの図書館の館長、アンジェラよ。」
アンジェラを目の前にして、その少女は少し困惑したが、すぐに納得する。
「あー、うん、そう言う事。貴方が『アンジェラ』、ね。」
その発言に、アンジェラは問う。
アンジェラ「変ね。どうしてロボトミーに入る前の貴方が、私の存在を知っているのかしら?」
「変?ああ、それもそっか。『見え過ぎた』ものだから感覚がおかしくなるわ。」
アンジェラ「『見え過ぎた』?何が言いたいのかしら。」
一応経緯を振り返ると、図書館の力を使って、作者たちは『Q』を再現し、招待した。
問題なく呼び出せたとなれば、目の前にいるのがその『Q』のハズなのだが……ナオキ達から聞いた話と比べると、言動も色々妙だ。
「それより、さっきの発言的に私は、『本物』ではないわけね?」
アンジェラ「……!!」
しかも、自分が『Q』本人でない事まで見抜く。
アンジェラ「記憶力や勘がやたらと良いとは聞いていたけど、そう言う領域を超えている気がするわね。
……なら、これから起こる事は分かるのかしら?」
アンジェラがそう聞くと、『Q』はすぐに答える。
「私は、私が求めるような本を得るために、この先にいる司書と戦う。勝利する事でその本を得、負ければ私は本になる。そうでしょ?
……まあ私を再現出来たって事は、司書以外の誰かしらがいる可能性もあるかもしれないけど。」
アンジェラ「……。大体合ってるわね。
ルールは貴方の言う通り。そして、勝てば貴方が求めているでしょう、ロボトミーコーポレーションの本、及び支部、そして幻想体の本を手に入れられる。勝てることが出来れば、の話だけど。」
「んー、確かに興味があるねそう言うの。いいわ。やってやろうじゃない。」
『Q』は、あっさり承諾する。
「……と、その前に1つ。」
すると、1つ忠告のような発言をする。
「大方、私を本にする前提で話を進めてるのは分かる。
だけど……私に勝てないのなら、貴方達が探っている事を解決する事なんて出来ない。物事はそう甘いとは思えないから。」
アンジェラ「……もとより、そのつもりではあるわ。彼らも含めて。」
そしてアンジェラはふと思ったように、こう言い出す。
アンジェラ「2つ、質問をしていいかしら?」
「いいよ。言ってみて。」
アンジェラ「まず、『ナオキ』、『タケヤリ』、『エビスザワ』、『ワカサ』……この4人の事は知っているかしら?」
「……うん。『ナオキ』にはまだ会ったことは無いけど、4人とも知ってる。他の3人は過去に会ってるからもっと知ってる。」
そして、もう1つ質問。
アンジェラ「……貴方の、本当の名前は?」
『Q』は、少し黙った後に、答えた。
「私は……
『アキュウ』よ。」
アンジェラ「……
どうか、あなたの本が、見つかりますように。」
そしてアンジェラは、『Q』を先へと向かわせてた。
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.17 )
- 日時: 2024/07/20 16:29
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
そして、『Q』の接待が始まった。
「で、私の相手は貴方だけで良いの?」
ローラン「話し合った結果そうなっただけだよ。」
……相手は、他の司書もおらずローラン1人。
図書館のルール上、外部の者が接待をするのは難しい。そしてどの道、ナオキ達に『Q』と戦わせるのは逆効果だというアンジェラの判断によるものだ。
「そっか。……まあ実際、私は強いと言えるかどうかってなると、今の所微妙なラインだし、人の事情とかならもっと理解できるし。
……じゃあ、早速やろうか。『黒い沈黙』。」
『Q』は大剣を取り出すと、早速ローランに襲い掛かる。
ローラン「……アンジェラの言ってた通りだな。お前、一体全体何見たんだ?」
ローランは、軽くそれを促していく。
「そいそいそいそいそい!!」
レイピアのように、大剣で突いて来る『Q』。
ローラン「ちょっ、そんな使い方ありかよ!!?」
「諸事情で、これが出来るくらいの改造施されたものでねぇ!!」
ひたすら大剣を、的確に振り回す『Q』。
ついでにマスケット銃を取り出し、銃身で叩きつけようとしたり、発砲したりもする。
ローラン「確かに、中々悪くない動きだ。けどな……」
ローランは手袋の中から、斧やリボルバーなどの様々な武器を取り出して、臨機応変に対応する。
「だったら!!」
そこで『Q』は空中に跳び上がり、細い槍を大量に投げまくる。
ローラン「うおっ!?これだけの槍をどこから……!!」
「か~ら~の~!!」
今度は大量の銃。それらのトリガーが一気に引かれて、乱射。
ローラン「今度は銃!?お前どんだけ金かけてんだよ銃弾って高いんだぞ!?」
「ツッコむところそこ?今のやつどうやったとか聞かないの?」
ローラン「今はそこまで深追いしない!!」
思った以上に激しい戦闘が行われていく。『Q』は何故だか楽しそうだった。
ローラン「お前っ、色々察してるらしいとは言え流石に楽しみ過ぎじゃないか!?」
「そう?まあ、最期くらいは楽しくありたいからね!!」
ローラン「そうかよ!!やっぱりというかお前、都市の人間としても変わってんだな!!」
そして、勝負が決まる。最後に、片方が持つ剣が、もう片方に突き刺さる。
ローラン「……」
「……
……あーあ……戦闘向きってなれば、そうなるよね。」
そして、『Q』は倒れこむ。そして……
「私の事を知りたいのなら、1つ忠告。
このままだと多分、君の仲間が洒落にならないことになるよ。」
そのまま『Q』は、『本』となった。
*****
ローラン「……なんてことを言ってたんだが。」
そして、戻って来たローラン。
おろさん「『Q』は、L時空における『稗田阿求』だった……そして、彼女が言った言葉……もしかして……」
話を聞き、作者は『Q』の忠告の事を考え始める。
ナオキ達は少し複雑な表情をしていたが、気持ちを切り替えたのかローランに話しかける。
ナオキ「それで……『Q』の本はどこに?」
アンジェラ「ここよ。」
アンジェラが、出来たばかりの『Q』の本をナオキ達に見せる。何というか、物凄く分厚かった。
大地「何か、デカくねぇか?国語辞典くらい厚いんじゃないのか?」
それを見て少し驚く大地達。本のタイトルを見ると……
『灰色の記録』。そう書かれていた。
タケヤリ&エビスザワ&ワカサ「『灰色の記録』!!?」
タケヤリ、エビスザワ、ワカサの3人は、その本の名前を見て思いっきり驚いていた。
ナオキ「『灰色の記録』……それって、フィクサーで言う『特色』って事ですか?」
ナオキが尋ねると、3人は頷く。
エビスザワ「ああ。というか、図書館に行く前に私が言ったのがその『灰色の記録』だ。
……でも、どういう事なんだ?『灰色の記録』も確かに戦闘力はあったけど、どちらかと言うと策士みたいなフィクサーだったはずじゃ……」
エビスザワはその事に関してかなり疑問に思っていた。
アンジェラ「なら、この本を読めば良いだけよ。少なくとも、『Q』……いえ、『アキュウ』に何があったのかが分かるはずだから。」
そしてアンジェラは、灰色の記録の本を開き、一同と共に読み始める。
『どうもこんにちは。分かってると思うけど、私は『Q』……いえ、アキュウよ。この時の私は『灰色の記録』。……って言いたいところだけど、ある理由でフィクサー辞める事になって、L社に放り込まれることになっちゃったけど。
とりあえず、これがどういう事なのか、貴方達が求めている事や、私の過去を含めて話してあげる。
……まず、私がこうして生きて来れたのは、『紫の涙』の目に留まったから、というのが1つの理由だった。』