二次創作小説(新・総合)
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- UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~【完結】
- 日時: 2024/07/25 23:02
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
どうも。おろさんです。
ウルトラワールドでの日常Reboot第1章『時空融合現象編』の完結編、SPとして今回からスタートとなります。
全く別の2つの世界を(座標とかそう言うのガン無視で)混ぜる時空融合現象を起こしていた一連の黒幕が何者なのか。
新たな出会い。新たな仲間、更にどう言うわけか現れる、敵か味方か分からない者達。
……そして、(やたら設定改変しちゃってた)色々様子のおかしい阿求の秘密が発覚するようで……
そんな話。一つの戦いの収束、そして新たな戦いへとつなぐストーリーを、どうぞ。
~念のため注意事項~
・クロスオーバー作品
・一部キャラ崩壊、オリジナル設定有
・不定期更新
・シリアス展開大有
・登場作品のネタバレ含む可能性あり
・『ウルトラワールドでの日常Reboot』の話の1つのため、逃走中同様に本編に関係する話も出てきたりします。
・地の文の練習がてら、語りが今までより多く出ます。
プロローグ>>1
>>2-31
エピローグ>>32
- プロローグ ( No.1 )
- 日時: 2024/07/10 21:47
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
プロローグ
数か月前。時空融合現象が幻想郷で発生する前であり、ウルトラワールドとのつながりを持つ前の事。
《鈴奈庵》
小鈴『……阿求、何だか最近調子良さそうだね。』
鈴奈庵に訪れた阿求。……その姿を見た小鈴は、何だか阿求が生き生きしているように見えたようだ。……まるで、『何も患っていない健康な少女』のように。
阿求『……そう?確かに最近はずっと調子が良いけど。』
阿求はあんまり実感が湧いてないらしい。
小鈴『でもなんと言うべきか、最近はやけに軽々と動いてる感じが凄いもん。
……スタスタ進み過ぎて使用人が置いてけぼりになってる姿もしょっちゅう見かけるって近所のおじさんが言ってた。』
阿求『そ、そう言えばうっかりそういうことしてたわ……』
少しだけ苦笑いをする阿求。
小鈴「……」
そして現在。レジエレキら自身のポケモン達と本の整理をしながら、小鈴は当時の事を思い出す。
あの時から、阿求の様子及び容態は少しおかしかった。
里の人間と阿求の使用人は、小鈴を除き『異世界(及び外界)の存在と住人』の事を知らない。というか、面倒事を避けるために作者が記憶を操作している。だから覚えてないだけではあるのだが。
どの道それ故に、みんな現在の阿求の事を良く分かっていない。阿求自身も、異世界でしか派手な動きをしたことはない。
ただ様子が変な事自体は薄々気づいているため、『死期が近づいてるのかとうとうおかしくなった』とか、『怪しげな術で屋敷を出て何処かに行っているらしい』とか、事実だったりそうじゃなかったりな噂だけが流れていた。
レジエレキ「じじじ……?」
……レジエレキが、ぼーっとしている小鈴に声をかける。
小鈴「ん?……あ、ごめんごめん。」
一旦、小鈴は本の整理に集中することにした。
*****
一方。八雲紫が作り出すスキマの中にて。
紫「……おかしいわね。あの『おろさん』と言う青年を呼んだつもりだったのだけど。」
……立場上、幻想郷の管理者となっている『八雲紫』。彼は式神を通して作者に来るように伝えたのだが、来たのは祷大地だった。
大地「悪いな。生憎、作者は忙しいんだよ。……無論、お前が今かなり気にしているであろう阿求の事でだ。作者を呼ぼうとしたのもそれ関係だろ?」
……気だるげな態度を取っている彼に用件をあっさり当てられ黙り込む紫。そして再び話し出す。
紫「……だったら、分かっているわよね――」
大地「阿求と関わるのは止めろ的な事を言いたいなら、作者曰く『不可能』だ。」
……が、遮られたどころか、言おうとしたことをまた大地に当てられる。
紫「ソレを分かって、どうして『不可能』なのかしら?それも『嫌』じゃなくて。」
大地を睨む紫。対し、大地は呆れ気味に話し出す。
大地「……分かってて言ってんのか?阿求の今の状態を考えると、幻想郷だけで解決するとか言えるソレじゃねぇ。そもそも、バスターズグランプリやハイカラスクエアの時の映像は作者が送ったはずだし、ソレ見てないわけじゃないだろ。」
……紫はまた黙り込んだ。……実際、バスターズグランプリ、そしてハイカラスクエアにて起こったことに関しては紫にも伝えられた。
人が変わったような言動、動き。そして、それが止まったと思えば本人には何の自覚も無い。
……能力による記憶力は何も変わってない。が、やはりそういう時の記憶は微塵も無いのだ。
それ以前にも色々なところはあった。言動が荒くなったのは引っ掻き回し過ぎたせいとして、本来ならば体も病弱なはずなのに体がやけに丈夫だったり、(L時空(LCχ)の個体ではあるが)異様なまでに幻想体に付きまとわれたり。
そして、ライダーシステムを使用した時、あまりにも順応が早かった事。作者はかなり違和感を抱いていた。
無論、そう言う話は作者から聞いて、紫自身も疑問・違和感を抱いていた。だが、紫もとい幻想郷側からすると、こう言った阿求の現状を保たせるわけにはいかない。
人里で、阿求に関する不穏なうわさが絶えないでいるという理由もある。そして……
紫「貴方こそわかっているわよね?阿礼乙女は本来、幻想郷の記憶を記すために在る存在。けど、貴方達が定期的に引っ掻き回しているせいで支障が出ているのも事実よ。
……最近、幻想郷縁起にうっかり貴方達別世界の存在を書きかけた事もあるみたいだし。」
大地「ああそれはどうも」
紫「……ふざけてるの?」
紫も紫で真剣に話そうとしたら、雑な発言で流された。
紫は少しキレたものの……
大地「そう言うんだったら、お前が頑なに現状を良しとしていない事の方がふざけてるように思えるんだが。俺からすればな。
……俺はともかく、作者だって阿求の今の状態を良いとは思って無い。だからこそ、阿求の中に眠る『何か』を解明しなければならないんだよ。
それは多分……いや、どう考えても幻想郷だけで解決できる話じゃない。下手なことしたら阿求が化け物になりました→幻想郷が大崩壊しました
なんてことになったら、洒落にならないだろ?」
紫「……」
実際異世界の事は把握しきれていない故か、何も言えずにすぐに黙る。
大地「まあ、そう言う事でもある。とりあえず俺は帰らせてもらう――」
紫「待ちなさい」
……紫は、大量のスキマ、その中から弾幕やら列車やらをスタンバイさせる。
大地「……ちょいちょい、仮にも普通の人間に弾幕放とうとするのはどうなんだ」
紫「そもそもの話、貴方みたいな人間に私の存在が知られると困るのよ。
……とはいえ、あの『おろさん』と言う存在を敵に回すのも面倒な手前、流石に殺めるつもりは無い。……だけどねぇっ!!!」
そして、弾幕の攻撃を大地に放つ。
大地「……駄アホが!!」
……大地は、弾幕目掛けて蹴りを入れた。
それと同時に物凄い音が鳴る。そして紫が放った全ての弾幕が、『粉々にされた』。
紫「……は?」
紫は、啞然とした。
かなりのスピードで走る列車。そして固形物ではないはずの無数の弾幕。それが、たった一蹴りで、『その蹴りの威力と同等の衝撃』が響き渡り、連鎖するように全て粉々にされた。
……それどころか、スキマすら砕かれて、弾幕諸共『ガラスの如く粉々になったもの』が、紫の足元に落ちていく。
大地「……お前さぁ、どういう事情があるのかは知らねぇが……
過去に囚われすぎだ。……まあ俺が言えた立場じゃないが。」
大地は、ただただ呆れながら、何と空間を蹴り割ってスキマから出て行った。
紫「勘弁してほしいわね……祷大地……貴方も十分化け物じみてるじゃない……」
紫は膝から崩れ落ち、ただただ、粉々になった弾幕とスキマがあちこちに落ちた空間で呆然とするしかなかった。
*****
……その頃。肝心の阿求はと言うと……
阿求「着いたわね……此処が、一連の時空融合現象の黒幕がいるって言う融合世界……」
作者からの情報を頼りに、黒幕が潜んでいるであろう融合しかけている世界へと辿り着く。
その世界にある街。そこでは、常時お祭りがおこなわれている賑やかな場所。
阿求「……で、この街の名前は……『オミコシティ』。何の世界と融合してるかはまだ分かんないけど……
まずは、情報収集と行こうかしら。」
そして、阿求は街に向かって走って行った。
「ほー、なるほどなるほど。アレが噂の稗田阿求やな。
正直、あのしょうもない男がやってるこの時空融合とかに興味はあらへんが……それはそうとして、それなりに楽しませてもらうで。」
……その背後、木の上でその様子を見ていた、妙な男の姿に気づかないまま。
時空融合現象完結編
『UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~』
開演。
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.2 )
- 日時: 2024/07/11 14:48
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
一方、作者はと言うと。
《図書館》
アンジェラ「……今回は随分と真剣な顔のようね。」
『Lobotomy Corporation』及び『Library Of Ruina』の世界。
都市の外郭にそびえたつ巨大な塔『図書館』。館長であるアンジェラは、珍しいものを見たような表情をしながらその来客を迎える。
ローラン「確かに、バスターズグランプリだとかの時のノリノリな表情とは違うな。」
ついでにローランもいる。
おろさん「……少し、事情が変わって来たんでな。」
その来客は、まさしく作者だった。
おろさん「単刀直入に言う。『Q』を呼び出せる方法はあるか?」
『Q』。それはL時空における、ロボトミーコーポレーション(現LCχ)の職員だった人物。光の種が完遂した時には、既に亡くなっていた人物。
そしてナオキ達をはじめとした、亜空間の影響によりバグが起き復活した職員と違って唯一生き返らなかった人物でもある。
ローラン「『Q』?それって、並行世界のロボトミー職員だったって奴か。」
おろさん「ああ。色々と確かめないといけないんだが……『Q』の事が、最も重要な手がかりになるハズなんだ。」
どうやら『Q』の事を調べている。だが、ナオキ達の証言や、滅んだL時空の亜空間から回収された遺品だけでは情報が薄すぎて足りないのだ。
彼が真面目な話をしているのは分かっているのだが、アンジェラは首を振る。
アンジェラ「……多分だけど、無理よ。貴方も分かっているのでしょう?図書館はあくまでも、基本私が知る限りの情報と幻想体、主にそういったものが本として記録されているわ。あと、色々な理由で私や司書達が書いた本や、かつてゲストを本にした時の複製も多少はね。
並行世界と言うだけなら、図書館の力を応用すれば出来る事はあるでしょう。けれど、それはこの世界と似通っていればの話。
亡くなっているのはともかく、全く他所の世界から統合された、元が誰かも分からない人物を呼び寄せる……流石に限界があるわ。」
……そうアンジェラが答えた後、作者は少し黙る。そして……
おろさん「そりゃ、『図書館の力だけ』ってなりゃそうなるさ。
……けど、もしその『並行世界』の住人がいれば、少しは違うんじゃないか?」
少し笑って、アンジェラにそう聞いた。
アンジェラ「貴方、もしかして……」
ローラン「あー……なるほど。」
アンジェラとローランは、作者が何を考えているか察する。
おろさん「……そう言う事だ。お前やゲブラー達だって、制限時間付と言えど例外的に図書館以外の場所に行けたからありえない話じゃないはずだ。
とりあえず、まずは招待状を貰えるか?送り先は……LCχで。」
*****
《地下施設》
大地「……は!?アイツもう例の世界に向っちまったのか!!?」
その頃。スマブラ屋敷の地下施設に戻って来た大地。ハヤテ達から、既に阿求が最後の融合世界に向かって行った事を聞く。
ハヤテ「作者さんから情報を聞いていたのは知っていたのですが、まさか誰にも声をかけすらせず行くなんて……」
ナギ「最近は自分から進んで別世界に行くことは確かに多かったが……」
慌てて大地にその事を伝えたハヤテ。ナギは腕を組みながら、最近の阿求の様子を思い出していた。
たきな「ですが、あまりそう慌てない方が良いかもしれませんよ。」
千束「そーだよ。作者の性格考えると、こうなること分かってて融合世界の情報伝えたかもしれないし」
たきなと千束は、なんとなく作者の行動を察しているのか冷静に考察する。
大地「……まあ、そうだ。そうだとすりゃあ、現時点だと阿求には知られたくない事の可能性がある。
この頃、阿求の様子は原作から遠ざかり過ぎているしな。」
ハヤテ「た、確かにそうですね……」
リコリス2人の意見に同意した模様の大地の言葉に、ハヤテ達も納得する。
大地「……とは言え。一応阿求もヴォル・デ・トンベに狙われてるし、アイツ1人にさせるのもそれはそれでちょいと良くない。とりあえずカービィ達にも連絡は入れるが、早いところ俺らだけでも後を追うぞ。」
とりあえず、阿求を追うために行動しようとしたその時――
『緊急事態発生!緊急事態発生!』
突然、施設内に警報が響き渡る。
ナギ「お、おい、何事だ!?」
大地「もしもの時に作者が用意したって言うサイレンだ!大規模な異変が起きた時に作動するものだが、まさかっ――」
大地はコンピューターで警報の原因を調べようとする。その時、連絡が届く。
パラガス『お、おお大地か!!良いところに!!』
パラガスからだった。
大地「パラガス!?一体全体何があったんだよ!」
パラガス『順を追って話したいところだがそれどころではない!!アレを見ろぉ!!』
パラガスが通信機のカメラを向けて見せた光景。
大量のジルコン獣が、ブロリーMADの世界に押し寄せて来ていた。
大地「な、なんつー数のジルコン獣だよ……しかも種類豊富じゃねぇかオイ」
唖然とする大地。すると……
ハヤテ「た、大変です!!僕たちの世界の方でもジルコン獣が現れてるって、マリアさんが……!!」
千束「それだけじゃない!!クルミからも連絡があったけど、色んな世界からジルコン獣が押し寄せて来てるって……!」
ハヤテと千束達の方から来た連絡では、ブロリーMADの世界だけではなく、他の様々な世界で、ジルコン獣が大量発生しているらしい。
……過去に様々な件でウルトラワールドと関わった世界、または何の関りも持ってなかった世界の住人が元になった、種類豊富な、大量のジルコン獣。それが、多くの世界で出現していた。
大地「くそっ、いきなり何だこの展開は……!!
仕方ない、とりあえず各所に発生してるジルコン獣を片付けるっきゃねぇ!!」
たきな「待ってください!いくらなんでも数が多すぎます!!」
ジルコン獣殲滅に動こうとする大地だが、流石に数が多すぎるとたきなに止められる。
大地「少なくとも『あの程度の数』だったら大体の世界は何とかできる!
それに、前に阿求に聞いた話が本当なら、多分ジルコン獣の大半はかなりの劣化版だ!!その辺は現場の連中でもどうにかなるハズだしな!!」
……が、そう言って大地は、まず一直線にブロリーMADの世界に移動していった。
ナギ「あ、あの程度の数って、正気か?数えなくても500を軽く超えているように見えるぞ?」
ハヤテ「ひ、引いてる場合じゃないですよナギお嬢様。とにかく僕達も――」
「ちょっと待たんか。私達に声をかけないのは少し水臭いんじゃないのかー?」
「……というか、私に関してはれっきとした娘なのに何の声も書けないとかどうなの?全くお父さんは……」
……その時、少女が2人、部屋に入って来る。
千束「あっ、天子にうた!?」
たきな「そ、そう言えば呼んでませんでしたね……」
阿求の事に気を取られてたのか失念気味だったが、天子とうたが入って来た。
天子「呼んでなかったのは気に食わんが、まあいい。それより……」
うた「そのジルコン獣の大群の事、どうにかできるかもよ。」
呆れ気味な表情になりつつも、2人は何やら打開策を持っているようだった。