二次創作小説(新・総合)

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UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~【完結】
日時: 2024/07/25 23:02
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

どうも。おろさんです。



ウルトラワールドでの日常Reboot第1章『時空融合現象編』の完結編、SPとして今回からスタートとなります。



全く別の2つの世界を(座標とかそう言うのガン無視で)混ぜる時空融合現象を起こしていた一連の黒幕が何者なのか。


新たな出会い。新たな仲間、更にどう言うわけか現れる、敵か味方か分からない者達。


……そして、(やたら設定改変しちゃってた)色々様子のおかしい阿求の秘密が発覚するようで……


そんな話。一つの戦いの収束、そして新たな戦いへとつなぐストーリーを、どうぞ。



~念のため注意事項~
・クロスオーバー作品
・一部キャラ崩壊、オリジナル設定有
・不定期更新
・シリアス展開大有
・登場作品のネタバレ含む可能性あり
・『ウルトラワールドでの日常Reboot』の話の1つのため、逃走中同様に本編に関係する話も出てきたりします。
・地の文の練習がてら、語りが今までより多く出ます。



プロローグ>>1
>>2-31
エピローグ>>32

Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.8 )
日時: 2024/07/14 21:16
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

一方のオミコシティ


データ「小癪なァ!!!」


後退したデータは、またギアを沢山取り出す。


【パルシェン→アクセス】

【マグナムキラー→アクセス】

【どこでもドア→アクセス】


『パルシェン』が『マグナムキラー』をつららばりのように連射。『どこでもドア』のようなワープホールで縦横無尽にワープしていく。


アイン「ホンっっト躊躇いが無いわねぇ!!」


【宇宙の欠片 クリエイション】

【溶ける愛 クリエイション】


アインは『宇宙の欠片』の歌で全てのマグナムキラーを揺さぶり、その隙に『溶ける愛』の粘液がマグナムキラーに付着。機能停止し、溶けた。


データ「ぐっ、ぐぬぬっ……!!」


歯ぎしりをしている模様のデータ。


データ「ならば!!これで――」


すると突然、データの動きが止まる。


データ「何だ!!今は――


……帰還しろだと?チッ……

貴様……運が良かったな……!!」


データはいきなり向きを変え、そのまま姿を消していった。


ワルルー「くっ!!このままでは資金の無駄になったと同然じゃないか!!仕方がない、ここは撤退だ!!覚えてろっ!!」


量産型ワルメカを破壊されまくったワルルーも、残りの量産型ワルメカを連れて撤退していった。


阿求「何だったのよ……」

変身を解除した阿求。そこにギョウが近づいてくる。

ギョウ「いやぁ、見てるこっちもちょっとヒヤヒヤしたニョロ。」

阿求「あっそ。貴方が何を考えてるのかは知らないけど、変な事企むんじゃないわよ。」

ギョウにそう言って、阿求はそのまま、壊れた屋台を直すのを手伝い始めた。


ちょうちんうなぎ「気になる事は多いけど、カードを使ってた方の仮面ライダーがあんな可愛らしいお嬢ちゃんだなんてなぁ。……まあ声で薄々分かってたけどよ」

かめ「しかし、あの仮面ライダー……データでありましたっけ?何であの子にあそこまで……」

なまはげ「うごー(訳:どっちにしろ、ああなるともう信頼は出来ないな。)」


醜態やありえない行動を晒し、思いっきりボロがでたデータ。


ギョウ「ここまで来ると、茶番を通り越して自分の首を自分で絞めてる感じやなぁ。


こうなると多分、今まで見たいな行動は取れないとして……けど、多分もう完遂してるっぽいな。


……さて、稗田阿求はん。アンタはどっちの方向に傾くんかなぁ。

アンタの中に眠るモンが完全に表に出て来た時が……楽しみや。」


ギョウは一人でそう喋り、茂みの中に入って行った。


*****


その頃、鈴夜とセンリツ、ゲッコウガと出会った正邪、そしてよさこい部の5人と和田どん。


鈴夜「……で、記憶はどう?」


なる「んんっ……


……あっ……そう、そうだよ!!今まで何で違和感を感じてたのかが分かったよ!!


ここは私達の知る町じゃない……というより、私達の町がこのオミコシティって街に引きずり込まれたって事なんだ……!!」


なる達は、作者がやってる『記憶操作』を応用した鈴夜によって、捻じ曲げられていた記憶が元に戻った。


鈴夜「キサラギちゃん達にもやった記憶修復、上手くいったようだね。」


マチ「経緯はともかく、お陰様で……道理で今の今まで変だと思ってたわ。無機物や人外、ましてや食べ物が喋るなんて流石に現実離れしすぎだもの……」

タミ「地形が合って無かったのもそう言う事だったのね……」

ハナ「賑やかで皆いい人なのは確かデスけどね。」

ヤヤ「それはまあそうだけれど;」


ゲッコウガ「……お前はオミコシティから離れた場所にいたからか、あまり記憶に影響が無かったみたいでござるな。」

和田どんにそう聞くゲッコウガ。

どん「友達が困ってたみたいだから来たんだドン。……確かに街がおかしい気はしてたけど、ワルルーがいたからそれどころじゃなかったドン。」



とりあえず落ち着いた後、話を纏めようとする。


センリツ「いやはやしかし、こんないたいけな少女達、それも女子中学生が――」

鈴夜「センリツ?(圧)」

センリツ「アッハイ」


ゲッコウガ「き、気を取り直して、話を纏めるでござる。


……まず、和田どんが言っていた困っている事、と言うのは、この5人の言っている『怪人』というので合っているな?」

どん「多分そうだドン。友達が送ってくれた写真のを見たことあるって言ってたし……こういうのが、オミコシティに出てたらしいんだドン」


和田どんが見せた写真には、どことなく『涼風青葉』、『エンダーマン』、『ガンダムF91』、『パックマン』、『ハガネール』や『マジンガーZ』等、何かしらのキャラクターに似た怪人が映っていた。なる達に見せると、どれも見覚えがあり、仮面ライダーデータが倒していったという。


鈴夜「……そして倒された怪人は、『ギア』と言うアイテムに変わった、ねぇ。

F.Eをデュエマで倒した時のやつと同じかなぁ。」

鈴夜は、ポケットから4つのギアを取り出す。『ネオ・ジオング』、『メタリドリー』、そして『峰・理子・リュパン4世』、『キュベレイMk-II』が描かれている。


正邪「ん?アンタも手に入れたのか、ソレ。」


それを見た正邪は、『猿谷猿丸』と『ドデカバシ』が描かれたギアを取り出す。正邪がF.Zをデュエマ勝負で倒した時に、F.Zが落としたものだ。


タミ「そのギアっていうアイテム、正邪さんも鈴夜さんも持っていたんですね。」


鈴夜「うん、ちょっと敵対してる奴と戦ってね。」

センリツ「で、そのギアを、『仮面ライダーデータ』が所持、及び集めていたと……

何か変じゃない?」

センリツはそれに違和感を感じる。そしてゲッコウガは仮面ライダーデータの行動を纏める。

ゲッコウガ「多少様子を見ていたが、奴はワルルーとやらの行動を無視していたし、5人の話が合っているならば、素行そのものは良くないという事になるでござる。

極めつけには、奴は阿求殿に対しあからさまに敵意を向け、そして周りを顧みずにむやみやたらに攻撃をしていた……


阿求を手伝った仮面の男も気になるは気になるでござるが……それよりも最もあの仮面ライダーがきな臭い。ヤツの事を探るべきでござるな――」


とりあえず仮面ライダーデータの事を調べようとした時……



「ヘイヘイ、そう好き勝手されると困るんデスよねー」



突然、ジルコン獣の大群が一同の前に現る。戦闘には、何度かちょいちょい現れてたジルク・カレンが。



鈴夜「大量のジルコン獣!!前にいるのは地底の時に出て来た九条カレンの……!!」



ジルク・カレン「HAHAHA。あの時は危うくトラウマ植え付けられるところデシタが、今回はそうは行きませんヨ?」



ヤヤ「あ、ああの集団は……?」

ヤヤに対して正邪が答える。

正邪「一言で言えば、敵だよ。とりあえず余計面倒な事になる前に戦うっきゃねぇな。


……ほら、お前らもやるぞ。」

そして、戦う事を促す正邪。

ハナ「い、いやなんでそうなるんデスか!?」


どん「なる達も戦えるのカッ?」


なる「え!?いやそう言うのは本当に出来――」


正邪「こいつらが自覚してないだけで、ノリと勢いでその気になれば案外出来るぞ?」


清々しいくらいの笑顔で戦える扱いする正邪。


マチ「いやそれが出来たら多分とっくに怪人を自力で倒せてるわよ!!!鈴夜さんたちも何か――」



鈴夜「今なら信じれば意外と出来るから!!」

センリツ「遠慮なく念じちゃって!!」

ゲッコウガ「すまんが自衛くらいはして欲しいでござる!!」


普通に戦ってください発言をされて、マチは引いた。







「見つけた……見つけたぞ鬼人正邪!奴等のナラティブを頂くついでに、あの時の屈辱を晴らしてやる!!ファーッファッファッファ!!」


そして少し離れた丘で、その光景を見ていた人物が1人いた。

Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.9 )
日時: 2024/07/14 23:59
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

鈴奈庵にて。


小鈴「あ、いらっしゃいませ……ああっ!!」


ナリト「やぁ。確か小鈴ちゃんだったね。」


鈴奈庵を訪れた人物。それは大地の姉である『祷ナリト』だった。


小鈴「そちらこそ、確か阿求が言ってたナリトさん。何の本をお探しで?」

ナリト「いや、すまないけどそっちが目的じゃないんだ。」


するとナリトは、1冊の本を取り出す。


小鈴「その本は……何でしょう、妖魔本とも違う感じがします。」


ナリト「フフ、ちょっと特別な物でね。


……ちょっと諸事情で、これが必要になる事が出来たんだ。……それは、阿求ちゃんの現状に繋がると思う。」


ナリトの発言を聞いて、小鈴は椅子から立ち上がる。


ナリト「やっぱり興味ある?君は阿求ちゃんの友人だし、今のあの状態の事が気になってると思ってね。この本の事を教えるというのも兼ねて、連れて行こうかと思ったんだ。

どうする?多少危険ではあるから無理にとは言わないけど。」


小鈴の答えは、ただ1つだった。


小鈴「……


レジエレキ、皆、準備するよ。」



*****



その頃。



《かぶき町》


ジルク・シャロ「今こそ好機!!破壊の限りを尽くせ!!」


様々な世界に、大量のジルコン獣が出現。かぶき町にて、ジルク・シャロをはじめとしたジルコン獣軍団が出現。



銀時「オイオイオイ!!急にジルコン獣の集団とか聞いてないんですけどォ!?」


万事屋の3人がいち早くこれに気づく。



ジルク・シャロ「執行開始!!ドクター・エビテンの命令通りに――」


……ジルコン獣が攻め込もうとしたその時、物凄い勢いでジルコン獣の大半が蹴散らされる。


ジルク・シャロ「……へ?」


先頭にいたジルク・シャロは唖然とする。


大地「他愛もないな。」
そして、それを蹴散らしたのは大地だった。


ジルク・シャロ「あ、ありえない!!こんなことあっていいわけ――」

銀時「オラァッ!!」


隙を付いて、銀時が残っていたジルク・シャロをぶっ叩く。そのままジルク・シャロは撃破された。


大地「これでいくつかの世界は何とかなったが……数が多い手前、限界超えるとちょいとマズいな……」


大地は、銀時達に何も言わずに次の世界へ向かって行った。


銀時「ったく、突然現れて何がどうなってんだァ?」

新八「大地さんの発言的に、他の世界にもああいうのが現れてるって事かもしれません。」

銀時「えっ、マジで!?」

呆れ気味の銀時だったが、新八の事で有り得ると思った。

神楽「でも大地アイツ、原理は知らないアルけどジルコン獣を簡単に蹴散らしてたネ。私達の出番無いアル」

神楽は大した心配はしなかったが……

銀時「……いや、一応ウルトラワールドの方に行ってみるぞ。タダ働きは癪だが嫌な予感しかしねェ。」



*****



大地「『コトダマン』、『勇者警察ジェイデッカー』、『ペルソナ5』他多数……ジルコン獣が攻めて来た世界の7割は対処が終わった!!とりあえず次はココア達の世界だ!!」


そして大地は『ご注文はうさぎですか?』の世界へ向かった時……


ヤミラミ達「ヤミヤミヤミ!!」


ジルコン獣「ちょっ、やめっ、Noooooooooo!!!」


どう言うわけか大量の『ヤミラミ』が出現しており、ジルコン獣に突っ込んで行く。

しかも見てみると、ヤミラミ達がジルコン獣を食べているようにも見える。


ココア「す、すごい……本当にあんな方法でどうにかなるんだ……でもちょっとえげつないというか……;」

大地「あの、これは一体どういう……」

偶然にもラビットハウスの方へ移動していた大地は、ココア達に何がどうなってるのか尋ねる。

ココア「突然、ジルコン獣っていうのが大量に出て来たんだけど……うたちゃん達から連絡があって、対ジルコン獣用の軍団送るって言ってたの。」

チノ「そういう事で、光景はともかくあっという間に……」


大地「うたが……?」

すると、大地の端末から電話が。相手は、うただった。

うた『全くもう……相も変わらず無理やり突っ込むんだからさぁ。』

大地「いつの間にあんな打開策用意してたなんてな……これは一体どういう事なんだ?」

天子『簡単な事だ。』

すると、天子の声も聞こえてくる。

天子『衣玖が偶然知った事なんだがな、ジルコン獣の身体はどうやら『宝石』と同じなんだ。

そして、『ヤミラミ』と言うポケモンは宝石を主食にする……後は分かるだろう?』

大地「あー、そういう事か。宝石同然の体質を持つジルコン獣は、宝石を食す存在キャラクターにめっぽう弱いってわけだ。

……しかし、衣玖だったか?経緯は知らんがそんな弱点を見つけてくれて助かったし、後でソイツにお礼は言っておいてくれ。」

天子『ま、そうしておこう。』

うた『とはいえ数に限界はあるから、お父さんがやたらめったらに蹴散らしてくれたのもあって一気に減ったわ。あとは――』


すると突然、電話が切れる。


大地「う、うた?何で急に電話が切れて……


……いや言ってる場合じゃない。一応向かうしかねぇ!!」


急いで大地は、うた達の元へ向かう事にした。



ココア「うーん……何だろう、嫌な予感がするんだけど……」

チノ「どうします?……一応追いかけますか?」



*****



……一方のうた達。



「困りますねぇ、そのような事をされると。」


拳銃で端末を撃ち抜かれ、大地との通信を遮断されたうた。


うた「アンタもジルコン獣みたいね。見る限り、質の悪い時空犯罪者が元になったやつね。」



F.J「その通り。私は『ファントム・ジェンドル』。『F.J』と呼んでもらいましょう。」


F.Jと名乗った男は、デュエマのデッキを取り出す。


F.J「さて……今の所、少々派手に暴れるわけには行きませんのでね……ここはデュエマで貴方方を始末させてもらいましょうか。」


うた「ふぅん……デュエリストが元だからそう来るって事。」

天子「お、おい、いいのかアイツの話に乗って……」


天子はF.Jを警戒する。


うた「……どの道、ここで私達を逃がすとも思えない。やるっきゃないわ。」



それを聞いたF.Jは、笑顔でこう言う。


F.J「物分かりがよくて助かりますね。……では、始めましょうか。」




うた『歌い紡ぐ連鎖』



VS



F.J『ディスペクターを司る者なり』



デュエマ、スタート!!

Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.10 )
日時: 2024/07/15 15:07
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

その頃。博麗神社にて。



霊夢「何か戦慄してるから天編地位の前触れかと思ったけど、あの大地って言う人そんなとんでもない能力隠し持ってたなんてね。」


大地にある意味ボロ負けした紫。これでも納得できるわけでもないためにとりあえず霊夢の元へやって来た模様。


霊夢「けど、下手な事をするのは良くないって思うのは私も同じよ。


この頃の阿求は様子がおかしすぎる。それは事実。……だけど、言動の変化は明らかにあいつらのせいだけど、最近の変化は何か別の理由があると思うのよ。

それに小鈴ちゃんに聞いたけど、阿求の髪色が少しだけ灰色になったって言ってた。その事で『病かも』って考えて使用人は阿求をなるべく他人に近づけさせたくない。

でも本人が自分から進んで外に出るから変な噂も増えてばかり。しかも、外に出るのに幻想体と言う怪物を利用してこっそり出てるって聞いたわ。

……少し話がずれたけど、阿求の今の状況、幻想郷だけでどうにか出来るとも思えない。そもそも阿求の身体の調子がよくなっていたのも、ウルトラワールドと関わるずっと前からじゃない。」

霊夢も、あまり紫の行動を最善とも思っていない模様。

紫「隠岐奈も、最近の紅魔館や地霊殿もそうだけど、そんなに私が間違ってるって言うの?」

霊夢「と言うより日ごろの行いで胡散臭すぎるからじゃない?」

紫「そんな理由ならここまで否定されないと思うけど?」

霊夢「そもそもそんなに阿求の事が気になるなら、式神でもアンタのスキマでも使って――」

すると紫は、何か1冊の書物……と言うか日記を取り出す。

霊夢「え、日記?何よ急に……」

早速読んでみる霊夢。

『■月■日:阿求の様子が急激におかしくなった。その事で『おろさん』を問い詰めてみたが、彼も本当に何も良く分かっていないようで謎が増えるばかりだった。

■月■日:試しに、式神の藍に頼んで、橙を稗田邸に忍び込ませてみた。

数時間後、ただただ遊んで帰って来て何の成果も得られなかった。『レティシア』と遊んだと言っていたが……

■月■日:次は藍を送った。数分後、(不法侵入呼ばわりされたらしく)顔面に膝蹴りを喰らった藍が帰って来た。

調べてみた所、藍を蹴った相手は『審判鳥』と言うらしい。……阿求、どうやら幻想体と言う存在を稗田邸に居座らせることにもう何の躊躇いも持っていないらしい。……けど、あの細い足でよく座蹴りできるわねあの鳥……


■月■日:仕方ないので、自らスキマを使って阿求の行動を観察することにした。

『白夜』と言う存在がスキマの中に入って来て滅多打ちにされた。こればかりは普通に泣きたくなって来た。



……結局、阿求の事を何一つ調べることが出来なかった。と言うか本人の方へ深入りしたら酷い目に遭いかねない。……どうすればいいのだろうか。少なくとも、阿求の今の状態をそのままにするわけにもいかない。けど……』


霊夢「これって……」

日記をある程度読んだ霊夢は、紫の方を見る。紫は、震えていた。

紫「……もう、分からないのよ。幻想郷も変わってきてしまった。異世界の存在の介入で、パワーバランスもおかしくなり始めた。

……一応、感謝している事はある。アビリティカードの流通の徹底規制、地上に湧き出て来る怨霊の抑制……幻想郷におけるややこしい異変も減っては来ている。


けど……これじゃダメなのよ。幻想郷の記憶を記すためにいる阿礼乙女の異常な変化も、異世界と言う部外者に頼ることそのものも……私は、どうすればいいの……これじゃあ『あの子』との約束が――」

そんな紫に対して、霊夢はただ、こう言った。

霊夢「……それでも、頼れば良いじゃない。


……そんな一人で抱え込み続けるなんて、ただただ苦しいだけでしょ。」



*****


また場所変わって正邪達。



ジルコン獣「ガルァァァァァ!!!」


異様に凶暴なジルコン獣が、やたらめったらに攻撃しようとする。


なる「ひゃあああ!!?こ、これをどう自分たちでどうにかしてってどうすればー!!?」


せめて自衛してほしい的な発言されたなる一行。彼女たちに早速ジルコン獣が迫る!


なる「って早速来ちゃった――」


驚いて目を瞑り、縮こまろうとした瞬間、無意識ながらなるは、何かを向ける


ジルコン獣「ギャッ!!?」


そしてジルコン獣が弾かれた。


なる「あ、あれ、今何か……あれっ?」


ハナ「な、なる……?」


なる本人と、4人は困惑気味ながら驚いていた。


なるの服装がいつの間にか変わり、手元にはそうりょのロッド。


ハナ「良く分かんないけど凄いデス!!私達もやってみましょう!!」

ヤヤ「ええっ!?……ま、まあいいわ、とにかく何か最低限自衛出来るくらいの力を――」


4人も念じる。

それと同時に衣装も変化した上で、それぞれ武器が発言。無意識にそれらによる攻撃で、ジルコン獣を弾いた。


タミ「やってみれば本当に出来るのね。」

マチ「だとしても原理が良く分かんないわ……」


とりあえず、ジルコン獣と渡り合えるくらいに力を得た故、自衛でも何でもいいので戦う事にした。


どん「なる達すごいドン!」

ゲッコウガ「ナラティブの力、まだまだ未知数と言うべきでござるか。さて……」


ゲッコウガ達は、ジルコン獣の方向を見る。どうも、やけに凶暴化している。



センリツ「鈴にぃ!このジルコン獣達、怨霊が入ってるっぽい!!」

鈴夜「旧都の怨霊が姿を消したから探してたけど、やっぱり地底から掻っ攫ったのか!!」


センリツと鈴夜が、ジルコン獣に怨霊がねじ込まれている事に気づくと、ジルク・カレンはにやけだす。


ジルク・カレン「HAHA……気づいちゃいマシタ?前の時に怨霊を操る方法はマスターしマシタから、その気になれば出来たんデスよねー。まあ1回しか出来マセンが」


鈴夜「ふーん……まあ要するに、どいつもこいつも懲りてないと。じゃあもっかい徹底的にやるか。」


鈴夜は形相を変えて、力を込め始めた。


ジルク・カレン「……ヒエッ」


鈴夜「ちょっと疲れるけど……こういう時はこれが一番でね!!」

鈴夜が地面に手を付けると、(ジルク・カレンを除いた)ジルコン獣達が一斉に凍る。そして、破壊した。

それによって、ジルコン獣に憑りついていた怨霊がじゃんじゃん出て来る。そんでもって鈴夜にビビり散らかして逃げようとする。


正邪「……ほい」


が、そこで正邪が横やりを入れるように能力発動。鈴夜の位置と逆方向に逃げるつもりが、鈴屋の方向へ強制移動。


鈴夜「センリツ、後はお願い。」

センリツ「オーケイ!!」

センリツがナノマシンの黒い腕で、一同が破壊していた分も含め怨霊全てを捕えた。

センリツ「と言うわけで強制送還強制送還っと」

『ウワー!ヤメロー!ヤメテクレー!』と言う声が聞こえたが、センリツは無視して、地底に繋がるワープホールへ怨霊を突っ込んだり投げ飛ばしたりした。


ゲッコウガ「さて、後はお前だけだ。」


一同はジルク・カレンの方を睨む。


ジルク・カレン「あ、あわわ……」


鈴夜「アイツ多分一番人間らしさはあるし意思疎通が出来る系だろうし、倒すより捕まえて色々聞きだしたほうが良さそ――」


鈴夜はとりあえず捕まえる事を提案したその時……


「ファールファルファルファー!!」


上空から、ゴルフボールのような爆発物が飛んでくる。


どん「上から何か来るドン!!」

センリツ「うわぁあっぶない!!!」


センリツが黒い腕でガード。そして全てを防ぎ切った時、一同の前にまた誰か現れる。


「ファー!!初めましての奴等は初めましてそして。久しぶりだな鬼人正邪!!」


正邪「……F.Fか。」


現れたのは『ファントム・ファルゴ』、通称『F.F』だ。


F.F「オイ、さっさとどけ。」

ジルク・カレン「は、ハイッ!!」


ただ1人残ったジルク・カレンは、すぐさま撤退した。


正邪「何のつもりだ?まあ大方、あの時の屈辱を晴らしに来たって感じだろうが。」


正邪はデュエマのデッキを取り出し、F.Fの前に。


F.F「フン、まあ他にも理由はあるが、それも一理あるし、貴様も貴様で邪魔をしに来たのは確か。


ならば、今すべきことは1つ!!」


するとF.Fは、1つ小型の機械を取り出す。


それから光が発せられると、正邪とF.Fの姿が消えていた。


なる「い、今のって……」

鈴夜「……専用のバトルフィールドに転送させる面倒な機械を使ったんだ。」

なるの質問に鈴夜が答える。

ヤヤ「それって、あの正邪って人は大丈夫なの?」

鈴夜「まあ、あの子の事だから、簡単に負けるとは思えないけどね。」

ヤヤは少し気にしていたが、鈴夜はさほど心配せずにそう答えた。


鈴夜「……とりあえず、俺とセンリツは一回さとりさん達の所に戻るよ。怨霊達がちゃんと元に戻ってるか確認するのもあるし。」


ゲッコウガ「分かったでござる。……それで、拙者は引き続き異変調査をするつもりだが、お前達は……」


とりあえず急いで旧都に戻った鈴夜とセンリツ。一方残ったゲッコウガは、和田どんと、正邪に連れてこられたなる達に尋ねる。


どん「ボクはゲッコウガについて行くドン!友達も困ってると思うし、どっちにしろワルルーがいるなら見過ごせないドン!」


どんはすぐにそう答える。


ハナ「私達はどうします?」

ヤヤ「いや、元々勝手に正邪さんに連れてこられただけだし、今無理にこの事態を探る必要も――」

なる「……行きます!!」


流石に躊躇ったヤヤをよそに、なるはやる気のようだ。


ヤヤ「え、なる!?正気なの!?」

なる「私達の記憶が曲げられてたって言うなら、家族や先生、他の皆も曲げられたままだと思うし、それに……


こう言うと何だか変なんだけど、とっても嫌な予感がしてて……」

マチ「嫌な予感……?」

ヤヤ「どういう事?」

タミ「その感覚、ちょっと分かるわ。何と言うか、放っておいたら取り返しのつかなくなるような感じがして……」

ハナ「言われてみると、さっきから何だかモヤモヤします。」

マチとヤヤは首を傾げたが、タミとヤヤは同感の模様。


ゲッコウガ「どの道、おそらく奴等はお主たちも狙っているでござる。


……とにかく、今はついてこい。」



とりあえず、どんとよさこい部の5人はゲッコウガについて行くことにした。

Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.11 )
日時: 2024/07/15 23:57
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

一方の正邪。



正邪「しっかし、あのパオジアンのカードの事も含めて3回目か。こういう場所に来るのも。」


デュエマ対決をするためのフィールドへと転送された正邪。そんなことを呟いていると、F.Fが反応する。



F.F「パオジアンのカード……?

……ああ、成程。ドクター・ベノディア達がやっていた実験の1つの事だな。」


正邪「『実験』……お前、何か知ってるっぽいな。」


F.F「フン、知りたいか?」


正邪「まあどっかの誰かさんはそうだろうし、そういう事にしておくさ。」


正邪は(ある意味だが、)F.Fの知っている事を話すよう要求。そんなF.Fはゴルフクラブを取り出して振り回しながら、

F.F「……良いだろう。ただし、この俺に勝てたらの話だがな。そして、あの時の屈辱を晴らすという事も兼ねて全力で行かせてもらおう。ファールファルファルファー!!」

まずは勝負を要求する。


正邪「ま、そうなるわな。」


……そして互いにデッキを取り出し、デュエマ、スタートとなる。



正邪『反逆と逆転の色彩を見せてやる!!』



VS



F.F『ディスペクト・スーパーショットを見せてやろう!!』



*****



一方、同じくデュエマ中のうた。天子を何とかスマブラ屋敷の方へ向かわせ、うた1人が残った。



うた
シールド2
『芸魔悪狼 ヘルギャモン』
『コーボー・マジカルショッカー』


『アシスター・Mogi林檎』の能力で3マナでコーボー・マジカルショッカーを召喚し、さらに攻撃時に『革命チェンジ』を使い、『芸魔悪狼 ヘルギャモン』を呼び出す。巨大クリーチャーを早く呼び出す準備が整っているようだ。


F.J
シールド4
『突撃 バーニン-1』
『神官 フンヌ-2』


対する相手、『F.J』は、やはりと言うべきかディスペクターのデッキ。ディスタスを呼び出し、ディスペクターを呼ぶ準備を整えている模様。両方とも『スピードアタッカー』故に、うたのシールドを削っていた。


うた
・4ターン目

うた「私のターン。『宇治松千夜』を召喚。」


『宇治松千夜』 U
水 マジック・アウトレイジMAX/クリエメイト
クリーチャー コスト3 パワー2000
■このクリーチャーが出た時、このターン、自分が次に使うマジックのコストを、自分のマジック・コマンドとマジック・アウトレイジ1体につき1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
出典:ご注文はうさぎですか?


うた「能力で、場にいるマジック・アウトレイジ2体で2コスト下げて、『ブルームハッター』召喚。カードを4枚引いて3枚捨てる。


そしてヘルギャモンでシールドブレイクする時、『芸魔王将 カクメイジン』に革命チェンジ!!」


カクメイジンは、シールドブレイクするごとに、マナの枚数以下のコストの呪文を使える。今は4マナであるため4コストの呪文を2枚まで唱えられる。


F.J「ここは、シールドで受けましょう。」


うた「その時カクメイジンの能力で、まずは呪文『サイバー・ブレイン』で3枚引いて、今引いた呪文で『♪突進者 英語でいえば それチャージャー』を唱えてブロッカーの『神官 フンヌ-2』を破壊、そしてチャージャー効果で1マナ加速。


呪文を唱えた事で、コーボー・マジカルショッカーの能力で手札を1枚捨てて、『マジック・メクレイド5』を発動。呪文『♪音速で 本番中に チューニング』で、カクメイジンに2回攻撃を付与させる。」


F.J
シールド4→2


シールドチェックすると……


F.J「残念ですが、2枚ともS・トリガーのようですね。


まずは『熱血 バトクロス-1』。登場時能力で、コーボー・マジカルショッカーと強制バトル。相打ちです。


続いてもう1枚は、『装着 ムドハン-2』。」



『装着 ムドハン-2』
光 アーマード・ゼノパーツ/ディスタス
クリーチャー コスト5 パワー3000
◆S・トリガー
■このクリーチャーが出た時、「S・トリガー」を持たないクリーチャーを1体選び、シールド化する。
■ササゲール2
元ネタ:ハンマーレイズバックル(仮面ライダーギーツ)


F.J「能力により、カクメイジンをシールド送りです。」


うた
シールド2→3


うた「ターンエンド。」


F.J
5ターン目


一応場数としては有利なのだが、F.Jはほくそ笑んでいた。


F.J「早いターンでここまで追い込めたのは賞賛してあげます。ですが……


勝つのはこの私です!!」


ドローしたそのカードは、『ディスペクター』だ。


F.J「『ササゲール』発動!!『装着 ムドハン-2』を破壊し、コスト5で『獄盤連結 グレンウィダイザー』召喚!!」


『獄盤連結 グレンウィダイザー』
光闇火 アーマード・デーモン・コマンド/グレートメカオー/ディスペクター
クリーチャー コスト7 パワー14000
■EXライフ
■ブロッカー
■スピードアタッカー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の手札またはマナゾーンにあるカードを2枚選び、墓地に置く。
元ネタ:ウィザー(Maincraft)、グレンダイザー(UFOロボ グレンダイザー)


現れるは、『ウィザー』の左右の首2つに『グレンダイザー』の腕が付けられ、ウィザー自身が『スペイザー』にくっつけられているディスペクター。


うた「あれがディスペクター……!!」


うたは、その無理やり合体させられた存在を見て、少し冷や汗を垂らす。


F.J「では、攻撃と行きましょう。グレンウィダイザーが攻撃する時、アタック・チャンスにより呪文『聖魔王秘伝ロストパラダイスワルツ』!!

まずは互いのシールドをブレイク。では、貴方のシールド化させたカクメイジンと、私のシールド1枚をブレイク。

……私は、ロストパラダイスワルツによりS・トリガーとなったもう1体のグレンウィダイザーを召喚!


そしてグレンウィダイザーの攻撃時能力で、貴方は手札かマナゾーンのカードを合計2枚捨ててもらいます。」


厄介なディスペクターが2体出ただけでなく、手札破壊までされる。


そしてそのままシールドブレイク。


うた
シールド3→(ロストパラダイスワルツの効果で)2→0



うた「……」


シールドチェックするも、S・トリガーは無い。


F.J「どうやらトリガー無しのようですね。では、これにて――」


うた「ちょっと待ちなさいよ駄アホ短気。」


トドメを指そうとした時、うたがソレを制止。


うた「確かに、トリガーは無かった。けど……



この状況を逆転させる切り札は、とっくに仕込んであるのよ!!!」

Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.12 )
日時: 2024/07/16 11:43
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

F.J「……何を言っているのですか?仮に対処法があったとしても、グレンウィダイザーにはまだEXライフがあります。何をしたとて無駄ですよ!!

もう1体のグレンウィダイザーでダイレクトアタック!!」


制止を無視して攻撃をしようとするF.J。攻撃時能力でうたは手札かマナのカードを2枚捨てる必要ありで、とりあえず手札2枚。だが、問題はない。


うた「あのさぁ……



最後まで人の話くらいは聞きなさい。」


すると、墓地に置かれた1枚のカードが、グレンウィダイザーの攻撃前にうたの手札に戻る。


F.J「何ですかそのカードは……!?」


動揺するF.Jに、うたは説明してあげる。


うた「このカードはね、シールドが0枚になった時点で墓地かマナゾーンから回収出来る。

そして手札にある事で、アンタのクリーチャーが攻撃する時……タダでこれを使えるのよ!!」


そして、そのカードのクリーチャーをうたは召喚する。


『無限の姉妹(インフィニット・シスターズ) ココア&チノ』XOR
水・火 マジック・アウトレイジOMG/クリエメイト
クリーチャー コスト8 パワー∞
■革命0・Ω:カードが自分のシールドゾーンを離れた時、このカードが手札、マナゾーンまたは墓地にあり、自分のシールドが1枚もなければ、自分の墓地かマナゾーンにあるこのカードを手札に戻すか、手札にあるこのカードを相手に見せる。このターン、このカードは捨てられず、クリーチャーが自分を攻撃する時、このカードを使ってもよい。《無限の姉妹 ココア&チノ》のこの能力は、自分の他の《無限の姉妹 ココア&チノ》がいなければ、各ターンに一度だけ使える。
■ブロッカー
■スピードアタッカー
■∞・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、マジックまたはコスト6以下の呪文を2枚まで、自分の墓地から手札に戻す。
出典:ご注文はうさぎですか?


うた「ウルトラワールド最高レアリティXORレア!!ココア&チノで墓地からコスト6以下の呪文とマジックのカードを回収して……早速グレンウィダイザーをブロック!!

ココア&チノのパワーはゲンムエンペラーと同じ∞!よって問答無用で破壊!!」


F.J「EXライフで、シールドを身代わりに生き残ります。


……流石に驚きましたが、ここまでです!!バーニン-1でダイレクトアタック!!」


まだ攻撃できるF.Jのクリーチャーは残っていた。だが……


うた「ここで『革命0トリガー』発動!!」


うたが見せたのは、『天々座理世』のカード。


『天々座理世』SR
水 マジック・アウトレイジMAX/クリエメイト
進化クリーチャー コスト7 パワー7000
■革命0トリガー:クリーチャーが自分を攻撃する時、自分のシールドが1枚もなければ、このクリーチャーを手札から見せてもよい。そうしたら、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。そのカードが進化ではないマジック・クリーチャーなら、バトルゾーンに出し、このクリーチャーをその上に置く。
■進化:自分のマジック・クリーチャー1体の上に置く。
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを3体まで選び、持ち主の手札に戻す。次の相手のターンの終わりまで、相手はそれらと同じ名前のクリーチャーを出せない。
出典:ご注文はうさぎですか?


山札の一番上を表向きにして、出て来たのは『桐間紗路』。


『桐間紗路』VR
火 マジック・アウトレイジMAX/クリエメイト
クリーチャー コスト4 パワー4000+
■このクリーチャーが出た時、これが自分のターンなら、このクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。これが相手のターンなら、このターン、このクリーチャーのパワーを+9000し、このクリーチャーよりパワーの小さい相手のクリーチャーを1体破壊してもよい。
■シンカパワー:このクリーチャーが進化する時、各ターンに一度、進化クリーチャーの下にあるこのクリーチャーを手札に戻してもよい。そうしたら、このクリーチャーを出す。
出典:ご注文はうさぎですか?


うた「桐間紗路の登場時能力で、天々座理世のパワーは上昇!!EXライフが残ってる、攻撃中のグレンウィダイザーを破壊!!

そして天々座理世の登場時能力で、アンタのクリーチャー3体全部手札に!!これでしばらくグレンウィダイザーを出すことは出来なくなったわね。

……そして、進化元になった桐間紗路をシンカパワーで手札に戻して、もう1回出すと。」


F.J「くっ……!!た、ターンエンドです……」


これでF.Jの攻撃は止まり、残りのシールドも2枚。


だが、まだロストパラダイスワルツの効果で、F.Jのコスト8以下のカードはS・トリガーとなっている。


うた
・5ターン目


うた「私のターン。ツインパクト呪文『ボルメテウス・レジェンド・フレア』を唱える。この効果でアンタのシールドを1枚墓地に。


で、天々座理世で最後のシールドをブレイク!!」


F.J
シールド2→1


F.J「ですが、まだトリガーを……なっ……!!?」


墓地に置かれたカードは、S・トリガーの『DNAスパーク』。そして、ブレイクされたもう1枚のシールドは……


もう1枚の『獄盤連結 グレンウィダイザー』。『天々座理世』の能力で、召喚を封じられているために出せない。


F.J「……見事です」

うたを睨みつつ、F.Jは渋い顔をした。


うた「ココア&チノで、ダイレクトアタック。」



Winner うた


うた「何とか勝ったわね……ん?」


すると、グレンウィダイザーのカードが、『パリン』と音を立てて割れる。

そして何故か、それぞれ『ウィザー』と『グレンダイザー』が描かれた2つのギアが、うたの足元に転がった。


うた「これって……何?」



F.J「……今回は、負けを認めてあげましょう。」


F.Jが立ち上がり、ギアを拾ったうたにそう言った。

そしてそのまま、何処かへと去って行った。


うた「……結局何だったのかしら。」


首を傾げたうただったが、するとそこに……


大地「無事か、うた!!」


大地が、どう言うわけか『上空の空間を突き破って』うたの元に。


うた「お、お父さん!?……ああそうか、通信機壊されたから……」

大地「とりあえずまぁ、無事でよかったよ。……ところでそれは何だ?」

大地も、ギアを見て?マークが浮かぶ。

うた「分かんないけど……一応持っておいた方が良さそう。」

大地「まあ、その方が良いか――」


すると、電話の着信音が。


大地「こんな時に誰だよ……え、ねーちゃん?何で急に……



……あー、あー……そういう事か。」


電話相手だった姉のナリトから話を聞いて、色々理解する。


大地「うた、これからかなり重要な事をすることになりそうなんだが……



とりあえず、まずはスマブラ屋敷に保管してある並行世界の遺品を持ってくぞ。何持ってくかとかは検討が付いてる。」


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