二次創作小説(新・総合)

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逃走中#CRSP 双界のショッピングモール【完結】
日時: 2025/04/27 22:26
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 2EqZqt1K)

再び帰ってきたスペシャルな逃走中、その名も『逃走中#CRSP』!
そんなスペシャルな逃走中に挑む21人の逃走者。
常夏ひしめくショッピングモールを舞台に、ハンターとの決死の攻防が今、始まる…!



※注意※
 ・登場するキャラクターは全て履修済みの作品からの出典です。かつ基本的な性格、口調等は原作準拠を心掛けております。ですが、表記上分かり易くする為キャラ崩壊にならない程度の改変を入れております。
 ・原作の設定が薄いキャラクター等、一部の登場人物に関しては自作設定を盛り込んでおります。苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。
 ・誤字、脱字、展開の強引さ等ございますが温かい目でお見守りの方をよろしくお願いいたします。
 ・不定期更新です。
 ・コメントはお気軽にお待ちしておりますが、当小説と関係のないコメントはお控えいただけますようお願いいたします。



【ルール】

<逃走エリア>
『ココナッツモール』 出典:マリオカートシリーズ
スーパーマリオサンシャインがモデルとなった、巨大なショッピングモール。
今回使用するのは屋内の巨大なショッピングモールエリアだ。

時間:90分
初期ハンター:3体
賞金単価:1秒200円(MAX108万)
自首の方法:エリア2か所にある公衆電話から、自首をする旨を連絡する。



【逃走者】 ※五十音順 詳細>>1-3

アシュリー(メイドインワリオシリーズ)
Sビート(作者枠)
オレンジペコ(作者枠)
最原終一 (ダンガンロンパシリーズ)
シェズ(ファイアーエムブレムシリーズ)
ジャイロ・デーモン(逃走中グレートミッション)
セイラ・ピーボディ(逃走中グレートミッション)
タイガ(クイズマジックアカデミーシリーズ)
罪木蜜柑 (ダンガンロンパシリーズ)
Dr.クライゴア(メイドインワリオシリーズ)
ニャミ(pop’n musicシリーズ)
ピエタ・バローネ(逃走中グレートミッション)
ベレス(ファイアーエムブレムシリーズ) (2)
ペンタ・バッカーナ(逃走中グレートミッション)
舞園さやか(ダンガンロンパシリーズ)
マラリヤ(クイズマジックアカデミーシリーズ)
ミミ(pop’n musicシリーズ)
雄介(作者枠)
ルフレ(ファイアーエムブレムシリーズ)
レオン(クイズマジックアカデミーシリーズ)
ワリオ(メイドインワリオシリーズ) (2)

計21人



以上、逃走中#CR 運営本部がお送りいたします。

Re: 逃走中#CRSP 双界のショッピングモール ( No.38 )
日時: 2025/04/17 22:50
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 2EqZqt1K)

最原
「映画館への道は――」


通報部隊
『…………』



 先に気付くのは、どっちだ――!







































通報部隊
『…………!!』



 ピーッ!!ピーッ!!



最原
「……えっ あ、通報部隊?!」



 通報部隊だ……!!
 通報部隊は音を鳴らして、ハンターに最原の位置を伝える……!














ハンター
『…………!!!』








ROCK ON 【SYUICHI SAIHARA】





ピーーーーーーーーーーーー








最原
「ハンターも来てるじゃないか!逃げないと……!」



 ハンターが、最原に迫る……!
 しかし、開けた道では最原の走力では撒くことが出来ない!
 逃げる間もなく、最原とハンターの距離は縮まり……。








ポンッ








【24:29】
最原終一 確保 残り6名



最原
「ここまでだったか……」



 希望ヶ峰学園最後の砦、遂に崩れる……!












 ピリリ ピリリ












ベレス
「通知のようだね。『最原終一 通報部隊の通報により確保 残り6名』
 そうか……。お疲れさまだよ、終一」

ニャミ
「もう通報部隊の犠牲になった人がいるってことだよね?!やばいじゃん!」

マラリヤ
「早く通報部隊を止めないと、すぐ彼のように捕まってしまうわね……」



 通報部隊の餌食になってしまった逃走者が現れたことで、生き残っている逃走者にも緊張が走る……!
 早く通報部隊を停止させなければ、犠牲者がどんどん増えてしまう!












【23:53】



オレンジペコ
「3F映画館……。この先を進めば目的地よね。通報部隊停止装置ってどんな形をしているのかしら」



 通報部隊を停止するため、動いているオレンジペコ。
 彼女は既に3階にいる。映画館へと移動を続ける……!



オレンジペコ
「早くみんなと情報を共有しなきゃ、終一ちゃんのように通報部隊の犠牲になってしまう人が増えてしまうわ。急いで行かないと……!」



 通報部隊はミッションに失敗した場合、ゲーム終了まで残ってしまう。
 それはすなわち、ゲームの難易度が格段に上がってしまうということだ……!それだけは、何としても避けなければならない。



オレンジペコ
「……もうじき映画館ね。あら?」



 オレンジペコ、映画館の前に並んでいる見慣れない機械を発見!
 その正体は――。















































オレンジペコ
「……間違いないわ!これが装置ね!――装置が7つあるわね。これはどういうことかしら?」



 オレンジペコの目の前に見えたのは、7つの機械。
 機械にはそれぞれ違う色で塗装がなされている。



オレンジペコ
「この装置、それぞれ色が全部違うみたいだわ。あら?これって……」



 何かに気付いたオレンジペコ。
 しかし、彼女に近付く影――。











































マラリヤ
「あらあら、先着」

タイガ
「おっと、作者はんやんけ。そして、これが装置……ってやつかいな」



 オレンジペコの近くにやってきたのはタイガ、そしてマラリヤ。
 2人も通報部隊を止めるため、装置の近くにやって来たのだ。



オレンジペコ
「貴方達は……マジックアカデミーの生徒さんたちね!さっきはアタシを助けてくれてありがとう!」

タイガ
「作者はんが強制失格なんてこっすい真似させられるかっちゅうねん。困った時はお互いさまや!」

マラリヤ
「まぁ、貴方が生き残っていた方が面白い展開になると思ったから協力しただけの話よ。……今回も勿論そうだけど、通報部隊なんてものが残ったら逃走者が逃げ惑う姿を長く眺められないじゃない」

タイガ
「なんやねん眺められないって。ここまで残ったら逃げ切りも視野にいれないんかい」

マラリヤ
「そもそも私、逃走成功するために逃走中に参加したんじゃないもの」

オレンジペコ
「(やっぱりユニークな子なのね……)」



 タイガとマラリヤの漫才なんだか漫才ではないんだかわからないやり取りを眺めながらも、オレンジペコは装置から目を離さない。
 どうやら、装置の色が気になっているようだ。



オレンジペコ
「ねぇ。装置のことなんだけど……。あの装置、全部色が違うみたいなのよね」

マラリヤ
「あぁ、装置の色のことね。それに……装置にくぼみがあるわね。これにこのリストバンドを入れろということかしら」

タイガ
「やとは思うけど……。マラリヤん、また勝手にリストバンド入れんといてな?」

マラリヤ
「あら、私がそういう風に見えるのかしら?」

タイガ
「見えるから突っ込んでるんやん」

マラリヤ
「ふふふ」

オレンジペコ
「それで、話を戻すけれど……。この色、アタシ達のリストバンドと何か関係があると思うのよね」

タイガ
「このリストバンドが、かぁ?確かに謎を解かんとミッションがクリア出来ひんけども……」

マラリヤ
「やはり試しに1個、入れてみるべきね。例えば……『リストバンドと機械が同じ色の装置』に入れてみるとか」

オレンジペコ
「それで成功したらいいけど、失敗したらペナルティとかないわよね……?」

マラリヤ
「実験にも失敗はつきものよ。一歩踏み出してみるのが大事というわけよ」

タイガ
「だぁかぁらぁ!うーん、でも考えがあるんやろ?やって駄目なら俺が囮になるさかい、やってみぃ!」

マラリヤ
「はいはーい」



 マラリヤには考えがあるようで、やはり試しに1つリストバンドを置いてみようと提案する。
 ペナルティがあるかもしれないと不安がる2人だが、マラリヤの謎の自信を察知し彼女の提案に乗ってみることにしたのだった。



マラリヤ
「まずは自分のリストバンドを外して、紫の装置にリストバンドを置いてみる……と」



 マラリヤは自分のリストバンドを外し、紫色の装置のくぼみにリストバンドを置いてみる。
 すると――。









タイガ
「装置の上のライトが光ったで!」

オレンジペコ
「これは、あっているということかしら……?」

マラリヤ
「考えは合っていたみたいね」



 なんと、リストバンドが置かれた装置に設置されているライトが紫色に光った!
 ハンターの気配もない。どうやらマラリヤの考えは合っているようだ。



タイガ
「じゃあ、俺のリストバンドも黄色んトコロに置けばええんやな!」

マラリヤ
「そうね。それで成功すれば、他の人達に無事に連携できるというものだわ」

オレンジペコ
「アタシの桃色は……装置に無いから、これは使えないのね。残念だわ……」



 オレンジペコの桃色のリストバンドは、どの装置にも適応していないため使えないようだ……。
 逃走者のリストバンドには、嵌められる物と嵌められない物があるようだ。



タイガ
「んじゃ、さっさと俺もリストバンド置くかぁ」



 タイガが動き出したその時、再び何者かが近づく影が――。
 その正体は……?!




ゲーム残り時間【22:31】

【逃走者】 残り6名 ※確保者は()で表示

赤ペア ニャミ - (レオン)
灰ペア (最原終一) - ベレス
藍ペア (アシュリー) - (雄介)
白ペア (舞園さやか) - (ミミ)
緑ペア (ペンタ) - (ワリオ)
桃ペア オレンジペコ - (罪木蜜柑)
黄ペア (ジャイロ) - タイガ
青ペア (Sビート) - (ピーボディ)
紫ペア マラリヤ - (ルフレ)
橙ペア (シェズ) - ピエタ

Re: 逃走中#CRSP 双界のショッピングモール ( No.39 )
日時: 2025/04/18 21:59
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 2EqZqt1K)

タイガ
「ここに俺のリストバンドを置けばええんやな」



 タイガが黄色の装置のくぼみにリストバンドを置くと、装置に設置されているライトが黄色に光った!
 これで、通報部隊停止に必要なリストバンドは残り5つだ!



タイガ
「おお、ホンマに光った。マラリヤんの考えは合っとったワケやな」

オレンジペコ
「それじゃ、アタシは他の人達にこのことを連携するわね!」

マラリヤ
「7色必要ということは、牢獄のリストバンドも借りて来なきゃならなさそうね」

タイガ
「なら早う移動したほうがええんちゃう?時間無駄にしてられへんで」



 各々やるべきことを見定め、移動しようとした矢先だった――!

















































ハンター
『…………!!!』








ROCK ON 【TAIGA】





ピーーーーーーーーーーーー








タイガ
「げぇ?!ハンター来とるやんけ?!」

オレンジペコ
「毎度毎度タイミングが悪いわね、もう!」

マラリヤ
「とにかく逃げましょう」

タイガ
「ターゲットにされとるの俺みたいやし、2人は反対方向逃げてぇな!何とか引き離すさかい!」

オレンジペコ
「ごめんねタイガちゃん……。無事に逃げ切れるのを祈ってるわ!」



 ハンターが、来てる……!
 狙われたのはタイガ。既にそのことは把握しているため、少しでも2人と引き離すために2人とは別方向へ逃げる……!



オレンジペコ
「タイガちゃん、大丈夫かしら」

マラリヤ
「さっきも言ったけど、彼の足の速さはアカデミーでもトップクラスよ。早々捕まったりはしないでしょう。今のうちに私達も逃げるわよ」

オレンジペコ
「逃げてる途中に連携も忘れないようにしないとね」



 逃げていったタイガとは反対方向に走っていくマラリヤ、そしてオレンジペコ。
 オレンジペコは逃げつつも連携は忘れない!






























タイガ
「来いやハンター!俺様のスピード舐めたらあかんで!」


ハンター
『…………!!!』



 マラリヤも言った通り、アカデミーの中では随一の足の速さを持つタイガ。
 ハンターとも徐々に距離を引き離していく!



タイガ
「このまんまやったらうまいところで隠れてやり過ごせそうやな――」



 そう思い、曲がり角を曲がった――!






























ハンター
『…………!!!』



タイガ
「だぁ、別のハンターや?!」



 別の、ハンター……!
 避けようとするも挟み撃ちの形になってしまい――。








ポンッ








【20:18】
タイガ 確保 残り5名



タイガ
「もうちょいで避けられたのに……くーっ!やりおるなぁハンター!」



 目の前のハンターをもう少しでかわせそうだったと悔しがるタイガ。
 瞬発力と速度を持つ暁の賢者でも、ハンターには敵わなかった……。
 これで、黄ペアも全滅となった。












 ピリリ ピリリ












マラリヤ
「……通知ね。『タイガ 確保 残り5名』 あら、駄目でした」

オレンジペコ
「別れてから1分以上逃げてたし、かなり引き離してくれたわよね……。うう、アタシも悔しいわ!」

ニャミ
「うわ、タイガくんかなり足速くなかったっけ?!そんな人でも捕まっちゃうんだ……」

ピエタ
「人数がどんどん減っていってるな……。7つのリストバンドが必要ということだし、足りない色のリストバンドを牢獄に取りに行かなければな」

ベレス
「自分のリストバンドは送ってもらった色の中には入ってなかったから恐らく使えない……。一旦牢獄に行ってみようかな」



 通報部隊がエリア内を巡回する中、徐々に逃走者の数も減っていく……!
 しかし、逃走者全員への装置についての連携は完了している。後はリストバンドを集め、装置に嵌めるだけだ!



















【19:41】



ピエタ
「牢獄ルームは……あっちだな」

ベレス
「遠いけど、自分がいくしかない。足りない色を今のうちに確認しておかなくては」


ニャミ
「あたしの赤のリストバンド、装置に使えるはずだよね?ミッション終了まで10分切ってるけど、とりあえず置きに行こう!」



 牢獄に向かっているピエタとベレス、そして自分のリストバンドを置きに映画館へと向かったニャミ。
 ミッション終了まで残り10分を切った。まだ時間はあるが、油断は禁物だ……。




ゲーム残り時間【19:37】

【ミッション④ 進捗】

設置済  紫 黄
未設置  赤 青 藍 緑 橙


【逃走者】 残り5名 ※確保者は()で表示

赤ペア ニャミ - (レオン)
灰ペア (最原終一) - ベレス
藍ペア (アシュリー) - (雄介)
白ペア (舞園さやか) - (ミミ)
緑ペア (ペンタ) - (ワリオ)
桃ペア オレンジペコ - (罪木蜜柑)
黄ペア (ジャイロ) - (タイガ)
青ペア (Sビート) - (ピーボディ)
紫ペア マラリヤ - (ルフレ)
橙ペア (シェズ) - ピエタ

Re: 逃走中#CRSP 双界のショッピングモール ( No.40 )
日時: 2025/04/19 22:03
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 2EqZqt1K)

【18:53】



ニャミ
「うわ、通報部隊があそこにいて前に進めないよー……」


通報部隊
『…………』



 自分のリストバンドを映画館の装置に置きに行くことを決め、移動を続けているニャミ。
 しかし、動けば通報部隊やハンターに見つかってしまう恐れも高い……!



ニャミ
「それでも行かなきゃだめだよ!あたしが捕まっちゃえば、牢獄に行くピエタさんやベレスさんがもっと大変なことになっちゃう!」



 ピエタとベレスが牢獄へ行くことは、既に一斉メールで生き残っている逃走者に伝えられている。
 ここでニャミが捕まってしまえば、2人の負担が大きくなってしまう!
 それを避けるため、慎重に進むニャミ。しかし、時間は刻一刻と迫っている……!



ニャミ
「柱を使って上手くかわしつつ進もう。見たところ周りにハンターもいなさそうだし、仮に見つかっても捲ける可能性は充分にあるよ」



 慎重に、慎重に通報部隊から遠ざかるニャミ……。














ニャミ
「…………」




通報部隊
『…………』














 ――通報部隊はニャミに気付かず去っていった……。



ニャミ
「ふぅ。間一髪ってところだね。早く置きに行こう!」



 上手く通報部隊をやり過ごしたニャミは、急いで映画館へと向かう。
 果たして、間に合うか!

















【18:02】



ピエタ
「いや、君が一緒に来てくれるって聞いて安心したよ。君は前回の実力者だからね」

ベレス
「早めに合流出来て良かった。ピエタも逃走中のプロだと聞いている。こんなに頼りがいのある協力者はいないよ」



 一方。ピエタとベレスは1階で合流し、一緒に牢獄ルームへと向かう手筈を整えていた。
 どちらも逃走中に関しては折り紙付きの実力を持つ。お互いに信頼感を持ちつつも、周りへの警戒は怠らない。



ベレス
「牢獄ルームへ行く前に、必要なリストバンドの色を確認しておこう。今はニャミが装置に赤のリストバンドを設置しに行っているから、残りのリストバンドの数は4つだったね」

ピエタ
「タイガが捕まる前に装置に入れてくれて助かった。それで……必要な色は『青、藍色、緑、オレンジ』の4つだったかな?」

ベレス
「そうだね。万が一に備えてレオンから赤のリストバンドを借りることも考えられるけど、どうする?」

ピエタ
「もしニャミが捕まったら牢獄ルームに来るし、彼女が捕まってからでいいだろうね。とりあえず、必要な4つのリストバンドを回収して装置へと向かおう」



 回収するリストバンドの数と色を確認し、改めて作戦を練る2人。
 果たして、その作戦は成功するのか――?!


















【17:51】



~牢獄ルーム~



タイガ
「くーっ!あともうちょいで避けられたわぁ~。ミスった~」

レオン
「お疲れ様なんだぜ!いやー、俊足のお前でも捕まるなんてな」

ピエタ
「こいつ、足速いのかよ?」

ジャイロ
「はえェぞ。ペンタ、もしかしたらお前よりも速いかもしれねェぞ?」

ペンタ
「褒められてもなにも嬉しくない!」

ジャイロ
「褒めてねェよ」



 一方。牢獄ルームでは、確保されたタイガを出迎えると共にミッションについてみんなで考えていた。
 ミッションの通知や確保情報は牢獄ルームにも共有されるので、随一確認しているのだ。



ミミ
「そういえば……。ミッションにこのリストバンドが必要だったよね?今のうちに外しておかない?」

アシュリー
「でも、ひつようないろは5つ……。それいがいのひとのリストバンドは外さなくてもいいとおもうわ……」

クライゴア
「何、もう必要なリストバンドの数が分かっているのかね」

最原
「このショッピングモールの装飾が虹色だったから、必要なリストバンドの数は7つ。タイガ君の情報から、既に2つは装置に置かれているから、必要な残りの数は5つになるね」

クライゴア
「何。会場全体にそんな仕掛けがあったというのかね。わたしはあっという間に捕まってしまったから気付かなかったぞ!ハハハ!」

罪木
「確かにここからだと会場の全景見えませんもんねぇ……」

ピーボディ
「とりあえず、必要そうな色のリストバンドを持ってる人は外しておきましょ。もしかしたらこっちに生き残ってる逃走者が来るかもしれないし」

Sビート
「悔しいけど、任せるしかないよな……」

ワリオ
「何?!これはオレ様のものだ!誰にもわたさーん!!」

ペンタ
「金にもならねーモンなんて持っててもしょうがねぇだろ」

ワリオ
「ガラクタに見えても実は希少価値のあるものかもしれないじゃないか!オレ様はゲームが終わったらこれを売っ払って金を手に入れるのだ!」

雄介
「いや、無理だから。普通に回収されるから」

ルフレ
「恐らく、生き残っている逃走者側でも話し合いは行われているだろうし……。足りない色のリストバンドを取りに来るかもしれないからね」

シェズ
「ペア相手が生き残っている奴は、今のところ外す必要はなさそうだな」

舞園
「虹色に関係ない色のリストバンドもいらなさそうですよね」

ミミ
「とりあえず、必要そうな色を持ってる人は外しておいた方がいいと思うよ!」

ワリオ
「オレ様は絶対に外さないからな!」

タイガ
「ペンタはん、よろしゅうたのんます」

ペンタ
「こいつがこんなに意地汚い奴だとは思わなかったぜ」

ジャイロ
「オメェも似たようなモンだけどな」

ペンタ
「どこが?!似てない!!!」



 牢獄ルームでも、生き残っている逃走者が来た時のために準備をしておくことにした。
 これで、ピエタとベレスが来ても受け渡しがスムーズに行われそうだ!



Sビート
「よーし。これで大丈夫だな。いつ逃走者が来てもいい」

雄介
「出来れば早く来てほしいな……!」




ニャミ
「ここを行けば映画館!よーし、もうちょっとだ!」




ピエタ
「あそこを抜ければ牢獄ルームのはずだ。急ごう」

ベレス
「時間も迫ってきているしね……。ハンターに気を付けながら行こう」




オレンジペコ
「アタシ達も牢獄ルームに行った方がいいかしら?」

マラリヤ
「いや、あの2人なら任せっきりでもいいでしょう。動きすぎてハンターに見つかれば、次こそ逃げられなくなるわよ」



 各々が目的をもって移動を続ける。
 果たして、ミッションは無事クリアできるのだろうか?




ゲーム残り時間【15:38】

【ミッション④ 進捗】

設置済  紫 黄
未設置  赤 青 藍 緑 橙


【逃走者】 残り5名 ※確保者は()で表示

赤ペア ニャミ - (レオン)
灰ペア (最原終一) - ベレス
藍ペア (アシュリー) - (雄介)
白ペア (舞園さやか) - (ミミ)
緑ペア (ペンタ) - (ワリオ)
桃ペア オレンジペコ - (罪木蜜柑)
黄ペア (ジャイロ) - (タイガ)
青ペア (Sビート) - (ピーボディ)
紫ペア マラリヤ - (ルフレ)
橙ペア (シェズ) - ピエタ

Re: 逃走中#CRSP 双界のショッピングモール ( No.41 )
日時: 2025/04/21 21:58
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 2EqZqt1K)

【14:49】



ニャミ
「もうすぐ!もうすぐ映画館だよ!」



 ベレスとピエタ、オレンジペコとマラリヤが一緒に行動する中、単独で映画館を目指しているニャミ。
 映画館はもう目の前だ!



ニャミ
「ここであたしが捕まっちゃえばここまで来た意味が無くなっちゃう……。急ぎつつ、置きに行かなきゃね!」



 少しずつ、少しずつ、確実に歩みを進める。
 そうしているうちに、遂に――。


















ニャミ
「やった!映画館ついた!」



 ニャミが遂に映画館に到着。
 7つあるうちの装置は、マラリヤが置いた紫、タイガが置いた黄色のランプだけが光っている。



ニャミ
「色を教えてもらった時から思ってたんだけど、これ虹の順番に並んでるんだね!なら、一番はしっこのあそこにあたしのリストバンドを置けばいいんだね!」



 ニャミはハンターがいないか確認しつつ、自分の持っている赤いリストバンドと合致する装置を探す。
 そして、端にある赤い装置を発見。そこにあるくぼみにリストバンドをはめた。
 すると、装置に設置されているライトが赤く光った!これで、通報部隊停止に必要なリストバンドの色は4つとなった!



ニャミ
「やった!ミッションにまた貢献できたよー!よーし、後はハンターに見つからないよう隠れよう!
 あ、ちゃんとみんなにリストバンド置いたよって報告もしないとね!」



 喜びを抑え、まずは一斉メールで自分のやったことを伝えるニャミ。
 ミッションクリアまでまた一歩近づいた!































【13:35】



マラリヤ
「はぁ。こうして黙って待っているのは得意ではないのだけれど。ハンターに見つかってしまえば終わりだから仕方ないのよね」

オレンジペコ
「90分の長丁場も、残り15分を切っているのよね。ね、ねぇ。本当にアタシ達ここで隠れてるだけでいいのかしら?」

マラリヤ
「私達に出来る仕事は全部やったでしょう。それに、ニャミからもリストバンドを装置に置いたって連絡先程来たし。あと頑張るのは、牢獄ルームに向かっている2人よ」

オレンジペコ
「そ、そうよね……。アタシは何も出来てない気がするけど」

マラリヤ
「そもそも装置に合う色が無かったのだから仕方ないのよ」



 一方。ハンターの死角になりそうな場所に2人で隠れているオレンジペコとマラリヤ。
 ミッションの残り時間も刻々と迫っているため、オレンジペコは不安が隠せないようだ。



オレンジペコ
「でも、不安だわ。もし頑張ってくれている2人が途中で捕まっちゃったりしたら、ミッションはほぼ確実に失敗じゃない?通報部隊がうごめく中でゲーム終了まで逃げなければいけないだなんて」

マラリヤ
「あら、弱気なのね。意外だわ。作者の方はもっと積極的な方が多いように前回の放送を見て勝手に思っていたけれど。
 あぁ。そういえばSビートという方も慎重派だったわね。意外と多いのかしら」

オレンジペコ
「作者さんは積極的に動く人と、慎重に動く人で真っ二つに割れてる印象だわ。まぁ、アタシの想像でしかないのだけれど……。雄介さんもだけど、今回は慎重に動く人が多かったってだけだと思うわ」

マラリヤ
「そうなの。作者にも色々とタイプがあるのね。今後いじるために勉強になったわ」

オレンジペコ
「い、いじる?!」

マラリヤ
「そうよ。ある意味アカデミーでも噂になってるもの。クララが気になっているゴリラとか」

オレンジペコ
「(ゴリラ……多分あの人だわ……)」



 マラリヤ、ここにきてマイペース&メタ発言発動。ある意味強い女である。
 オレンジペコは彼女のペースに振り回されっぱなしだ……。



マラリヤ
「正直、今回レオンもタイガもあまりいじれなかったから消化不良なのよね。だから、逃走成功してまた参加して、今度は色んな人をいじれるようにもっと勉強しなくては」

オレンジペコ
「ほ、程々にしてあげてね?」

マラリヤ
「ふふ。善処はしておくわ」



 マラリヤもオレンジペコのことは中々気に入っているようで、ふふふと笑みを続けている。
 そんな彼女達2人の近くに――。

























































ハンター
『…………』



 ハンター……!
 幸いこちらには気づいていないようだ。



マラリヤ
「あら、足音。――ハンターみたいね。まだ見つかっていないみたいだし、すぐにここから離れましょう」

オレンジペコ
「油断も隙もあったもんじゃないわね……」



 その場から動いた、その時――!














































ハンター
『…………!!!』



 ハンターが、2人に気付いた……!!
 狙われたのは、誰だ!




ゲーム残り時間【13:04】

【ミッション④ 進捗】

設置済  紫 黄 赤
未設置  青 藍 緑 橙


【逃走者】 残り5名 ※確保者は()で表示

赤ペア ニャミ - (レオン)
灰ペア (最原終一) - ベレス
藍ペア (アシュリー) - (雄介)
白ペア (舞園さやか) - (ミミ)
緑ペア (ペンタ) - (ワリオ)
桃ペア オレンジペコ - (罪木蜜柑)
黄ペア (ジャイロ) - (タイガ)
青ペア (Sビート) - (ピーボディ)
紫ペア マラリヤ - (ルフレ)
橙ペア (シェズ) - ピエタ

Re: 逃走中#CRSP 双界のショッピングモール ( No.42 )
日時: 2025/04/22 22:10
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 2EqZqt1K)

ハンター
『…………!!!』



 狙われたのは――。











































ROCK ON 【ORANGE-PEKOE】





ピーーーーーーーーーーーー









 オレンジペコだ……!!



オレンジペコ
「アタシだわ……!」

マラリヤ
「とにかく別方向に逃げましょう。このままでは2人共捕まってしまうわ」

オレンジペコ
「マラリヤちゃんはハンターのいないところに逃げて!」



 二手に別れ、どちらも捕まってしまうのだけは回避しようともがくマラリヤとオレンジペコ。
 そのままハンターの死角に逃れ、マラリヤはハンターの視界から逸れた……。



マラリヤ
「せっかくならこっちに来てくれても良かったのに。作者にも容赦がないのね」












 対して、オレンジペコにはハンターが迫る……!



オレンジペコ
「もう!やっぱりどの世界のハンターも速いわね……!」



 運動能力には自信のないオレンジペコ。徐々にハンターとの距離が狭まる……!



オレンジペコ
「はぁ……はぁ……もう……駄目……」



ハンター
『…………!!!』








ポンッ








【12:49】
オレンジペコ 確保 残り4名



オレンジペコ
「逃げられなかったわ……。でも、楽しかった!逃走中に参加出来て良かったわ♪」



 息を切らしながらも楽しかったと締めるオレンジペコ、流石は彗星の如く現れた逃走中作者である。
 これで、桃ペアも全滅となった。そして、作者勢も全滅……。












 ピリリ ピリリ












 ~牢獄ルーム~



ミミ
「あ!通知が来たみたい!読みまーす!
 『オレンジペコ 確保 残り4名』 オレンジペコさん、確保!」

雄介
「うわーーー、駄目だったかーーー!」

Sビート
「作者勢1人くらいは逃走成功してほしかったですけどね……」



 牢獄ルームにもオレンジペコの確保情報が届く。
 同じ作者勢として逃げ切ってほしかったのか、雄介とSビートが項垂れていた。



ルフレ
「これで、残っている逃走者は4人。確か――ニャミ、ベレス、マラリヤ、ピエタの4人だね」

レオン
「いやーびっくりだぜ。まさかマラリヤがここまで生き残るだなんてさ。いや、あいつ意外とサバイバル能力あんのかな?」

タイガ
「サンちゃんやないんやからそんなこと出来るワケあらへんやろ。でも、判断力とか確かに凄かったしなぁマラリやん」

ミミ
「ニャミちゃんも凄いよ!積極的にミッションに向かって、途中で脱落しそうになっても踏ん張ってるんだからね!」

舞園
「ペア相手でもありますし、このまま逃走成功してほしいところです!」

最原
「ベレスさんもよくここまで残ってるよね。前回は確か残り6人のところまでで捕まったんだっけ?」

シェズ
「そうだな。記録を伸ばしてきたか……。次に出る機会があった時は、俺も負けていられないな」

ピーボディ
「それを言うならピエタだって凄いわよ。あの人、故郷の月の逃走中で残り2人まで残ったことあるもの」

ジャイロ
「だがよォ、アイツ逃走中にスリルを追い求めるじゃねェか。また最後の最後で捕まっちまったりしねェだろうな?」

ピーボディ
「あり得るのが恐ろしいわ……」

ワリオ
「どいつもこいつもオレ様より目立ちやがって……次こそはオレ様が一番目立って金を手に入れてやるからなーーー!!!」

ペンタ
「目立たなくてもいいから俺は自首して金が欲しい!」

クライゴア
「あの2人はなんとかならんのかね」

ジャイロ
「ま、無理だな」



 これで残っている逃走者は4人。ミッションの終了時間も刻一刻と迫っている。
 果たして、通信部隊を止めることは出来るのか?!







































【12:24】



ピエタ
「おっと、あれが牢獄ルームかな?」

ベレス
「みたいだね。ミッションの残り時間も3分を切っている。行こう」



 遂に牢獄ルームにベレスとピエタが到着した!
 牢獄ルームの確保者も2人の接近に気付き、リストバンドを改めて手に持つ。



ベレス
「お疲れ様。牢獄のみんなもミッションの内容は知っているんだよね?」

ミミ
「うん、知ってるよ!だからみんなでこうしてリストバンドの準備してたんだ!」

ピエタ
「俺は橙色のリストバンドを持っているから、後必要なのは3色。青色、藍色、緑だな」



 そう言い、どの色のリストバンドが必要かを問うミミ。
 ピエタが足りない色のリストバンドの色を言うと、ワリオとペンタ以外の2人がリストバンドを差し出してきた。



Sビート
「青色なら俺が持ってるよ。ミッションクリアの為使ってくれ!」

雄介
「僕、藍色のリストバンドだよ!ピエタ、ミッション絶対にクリアしてくれよな!」

ピエタ
「本当はギリギリを攻めたいけどな。今はそんなこと言ってられないし、ありがたくちょうだいするよ」



 作者勢2人からリストバンドを受け取ったピエタ。
 残りは緑色のリストバンドだけだが……。



ジャイロ
「おい、緑色ってお前らじゃねェか。とっとと出しやがれってんだ」

ワリオ
「断る!!!金銭的価値のありそうなものをそう易々と手放せるかーーー!!!」

ジャイロ
「そうかい。じゃあペンタ、さっさと出しやがれ」

ペンタ
「どうしてそこでオレに振るんだよジャイロさんッ!!!」

ジャイロ
「緑色のリストバンドを出せるのがテメェしかいねェからに決まってんだろうが!!!」

ピエタ
「相変わらず賑やかだな、彼らは」

ピーボディ
「本当、うるさくて仕方ないわ」



 ジャイロとペンタの攻防が続き、ジャイロがデコピンを食らわしたと同時にピエタからリストバンドを奪取。
 それをベレスに渡したのだった。



ジャイロ
「これで必要な分は全部か?」

ベレス
「そうだね。4つ全部揃っているよ。ありがとうみんな」

オレンジペコ
「絶対ミッションクリアしてね!」

ピエタ
「通報部隊を何とかしなきゃ、逃げるもんも逃げられなくなるからな。必ずミッションクリアしてみせるさ」



 そう言い、牢獄ルームの確保者達と別れ映画館へ向かう2人。
 ミッションの終了時間まで、残り2分というところ。果たして、無事クリアできるのか?!




ゲーム残り時間【12:02】

【ミッション④ 進捗】

設置済  紫 黄 赤
未設置  青 藍 緑 橙


【逃走者】 残り4名 ※確保者は()で表示

赤ペア ニャミ - (レオン)
灰ペア (最原終一) - ベレス
藍ペア (アシュリー) - (雄介)
白ペア (舞園さやか) - (ミミ)
緑ペア (ペンタ) - (ワリオ)
桃ペア (オレンジペコ) - (罪木蜜柑)
黄ペア (ジャイロ) - (タイガ)
青ペア (Sビート) - (ピーボディ)
紫ペア マラリヤ - (ルフレ)
橙ペア (シェズ) - ピエタ


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