【第15回 SS小説大会 参加ルール】■目的基本的には平日限定の企画です(投稿は休日に行ってもOKです)夏・冬の小説本大会の合間の息抜きイベントとしてご利用ください■投稿場所毎大会ごとに新スレッドを管理者が作成し、ご参加者方皆で共有使用していきます(※未定)新スレッドは管理者がご用意しますので、ご利用者様方で作成する必要はありません■投票方法スレッド内の各レス(子記事)に投票用ボタンがありますのでそちらをクリックして押していただければOKです⇒投票回数に特に制限は設けませんが、明らかに不当な投票行為があった場合にはカウント無効とし除外します■投稿文字数400文字以上〜1万5千字前後(1記事約5000文字上限×3レス記事以内)⇒ざっくり基準目安ですので大体でOKです■投稿ジャンルSS小説、詩、散文、いずれでもOKです。⇒禁止ジャンルR18系、(一般サイトとして通常許容できないレベルの)具体的な暴力グロ描写、実在人物・法人等を題材にしたもの、二次小説■投稿ニックネーム、作品数1大会中に10を超える、ほぼ差異のない投稿は禁止です。無効投稿とみなし作者様に予告なく管理者削除することがありますニックネームの複数使用は悪気のない限り自由です■大会期間、結果発表等第15回SS小説大会 2020年7月5日から2020年10月30日まで 優秀作品発表…2020年11月7日(トップページ予定) お題(基本)…自由 、お題(思い浮かばない人用)…森 ■その他ご不明な点はこの掲示板内「SS大会専用・連絡相談用スレッド」までお問い合わせくださいhttp://www.kakiko.cc/novel/novel_ss/index.cgi?mode=view&no=10001******************************平日電車やバスなどの移動時間や、ちょっとした待ち時間など。お暇なひとときに短いショートストーリーを描いてみては。どうぞよろしくお願い申し上げます。******************************
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「なんてこった...」私はそんな事を呟いてパソコンの前に座る。この前出来た小説のデータが消えた。正しく言うなら『消した』だ。どういうことかと言うと、2年前のある日急に人格が一人増えた。そしてこいつは俺が寝ている間に動く。気づいたら車を運転して森にいたり、酷いときだと警察に電話をして大騒ぎになったこともあった。だがその間俺はただ指を咥えて見ていた?感じていた?わけではない。こいつの特性は俺の今一番嫌なことをするというものだとわかった。だからなんだと言う話だがそれがわかっただけで対策は取れた。こいつには嘘が通用する点だ。寝る前などに、自分に言い聞かせるのだ。しょーもない事が嫌いだと。結構な嫌なことがない限りこれは通用した。ということで小説を完成させて布団についた。いつも通りしょーもない事を考えようと思った。だがちょっと待てよ。絶対に無理な事を言えば良いのではないか。私は生まれて始めて自分の事が本当に天才だと思った。そうと決まれば...そうだ。(死んだ俺の愛犬に会いたくない)これで良いだろう。我ながらいい考えだ。無理にツチノコに会いたくないなどと考えれば、起きたら森の中にいるかも知れない。これで完璧だ。そうと決まればお布団で寝ることにしよう。そう言って彼は永遠の眠りについた。解説愛犬に会いに逝った。ただそれだけのこと。
さてこれから物語を始めるのには早すぎですそこで「序章」を話しましょう場所は「ラバド」そこにいる一匹の話ですラバドがどこか分かる???はいないでしょうそこには、知的生命体が住んでいますそしてそれら「???」たちは、我ら「ヒューマン」と同じでした。ほぼ大体は、「同じでした。」ご飯を食べ、睡眠をとり、呼吸をします。だがそれら「???」は根本的に違います。「何で知ってるか?」それは今は話す必要が無さそうですからまた今度。だって「序章」ですもの、さて、この序章の主人公を紹介しましょう名前は「ラルト・ガララ・タバルド」ガララの血筋の男の???です。「ナレーションはもういいから早く!」ですか?まだですよ。必要最低限の知識としてここは「こことは限らない」ということを伝えます。では、いってらっしゃい((\('-')ここはラバド魔法もチートも存在しない場所だからつまんない家に帰る「お帰り。」うるさい「どうしたの?」うるさい部屋にはいって早くゲームをしたい、父が帰ってきた「ただいまー」関わりたくない「おーいラルトー!」だからうるさい寝たふりをするゲーム面白い「...はやめ.いた....い」「いやそれがいい」進路の話だ、以外と真剣に考えてはいるので勇気を出したいだが出ない「どうしたの?」気づかれた悩んだそして伝えたいや伝えようとして伝わらなかった「俺、せk...」俺、いや僕はよく覚えている僕はその時「世界の隅々まで行ってみたい」と言ったそこには誰もいなかった正確には自分を知っているもの自分が知っているもの、すべてがなかった僕はその時異なる場所、異なる世界にいたそこには自分と同じでない生物がいたそして同じ姿をした生物がいたさて、おかえりなさいまたか、は無しですよさていくつか疑問があると思います無い!も無しですよ二つ教えましょう???は何だと思いますデュルルルルルル ドン!こっちでは「カラス」と呼ばれます当たりました?当たったなら投げキッスどうぞ。キモいって言うのは無しですよそして二つ目デュルルルルルルルルルル ドン!向こうのせかいには「ヒューマン」と呼ばれる生物がいますもっと教えろですか?それはダメですよでもト・ク・ベ・ツに教えてア・ゲ・ルキモいは無しですよ向こうには「ラルトが欲しいものがあります」では「今日」はこれでさようなら最後に「この世界」と「向こうの世界」は別の世界なのでしょうか「序章」はこれで終わりです「序章」は
何か楽しいうん幸せ楽しいね
魔法使い「あれ……どこだろ……ガサゴソ」勇者「ん?どうした―「魔法使い」」魔法使い「その呼び方やめてくれない?」勇者「別にいいだろ、おめーも「勇者様」って読んでるし」魔法使い「それにしてもそーさん遅いね」勇者「そーさん……?僧侶のことか?」魔法使い「コク」勇者「あと何探してるんだ 魔法使い」ある日 1人の魔法使いがあるものを探していました それは……魔法使い「帽子」勇者「帽子って無くすもんなん?」そう!帽子!魔力の入った!ぼ う し !いつも肌身離さず持ってるはずの帽子が!突然無くなったんだよ!魔法使い「勇者様も探してください〜(涙目で 勇者を揺さぶる)」勇者「うおぉ?!わかった!わぁーたから!」勇者「(今被ってるのは?って聞きたいけど……面白いからそのままにしとくか)」 魔法使いが今被ってるのが帽子だということは 遅くに起きた僧侶の言葉でわかったとさ……
※但し書きこれは長谷川の思想です。悪い宗教にはまってこんなことを書き走ったわけではないので普通の作品の一つとして楽しんでもらえたらうれしいです。幸せとは私の幸せは今ここに、私の周りにあるすべてのことやもの日常を退屈と感じることも遠くにいる友達となかなか遊ぶ機会が作れないで、もどかしい気持ちでいることもじめじめとした暑い夏の夕方もすべて、その瞬間が幸せなのだと思うだるいと思いながら、学校へ通えることが当たり前であること家に帰ると自分の夕ご飯が用意されているのが当たり前だと思えることこれが幸せ昨日、私の家族が命を失わなかったこと我が家に戦火が降りかかっていないこの日常が、明日も続くのだろうと盲信できること死を身近に感じない生活を送っていること嫌いな食べ物を嫌いと言って食べなくても、食べ物に困らない国に生きていることこれが幸せ今、あなたが生きていることあの日、あなたが産み落とされたこと今、あなたが生きることに苦しんでいること今、あなたが生きていてよかったと思えることそのすべての思いを抱えている肉体が存在することこれが幸せ生きていること存在していることあなたを支えるたくさんの人がいることそんな当たり前のことすら忘れて、それでも生きていけるこの瞬間のことこれが幸せ幸せは大切なものはそれを失わないとそれが幸せだったと気づけないだからきっと目に映るもの映らない思いも含めてここにあるすべて幸せ
「......あぁ......」都市の路地で男性が一人、嗚咽をもらした。彼の左手には千円札が一枚と、百円が四枚、一円が三枚あった。右手には血に濡れた刃物を持っていた。彼は人をxし、現在警察の手から逃げる為に何処かへ潜伏しようとしていた。だが、「......煙草、買うかぁ......」 どうせ千円札なんてすぐに貯まるだろ、どっかの家にでも入れば良い。電車は......行けるか。 『現夢駅(げんむえき)』彼は駅から出て、団地へ進む。その先は「ねぇ、おじさん」「......あ?」彼に話し掛けたのは、十代半ばの少年だった。その少年の後ろには似たような顔ぶりの少年が三人いた。「......何の用だい?坊や」「おじさん、此処、初めて?」「......そうだよ」「じゃあ、案内してあげる!俺、神来社華月!此方がー」上から、華月(かづき)、観月(みづき)、榊(さかき)、伊月(いつき)......クソッ......厄介なもんに絡まれちまった。彼案内をされた後、泊まる所として少年達の家へ......逝(行)く事になった。 「ごめんなさい、海堂さん。この子達、騒がしかったでしょう?」家へつくなり、少年達の母親は頭を下げた。少年の一人が言葉を口にする。「お母さん!海堂さん、泊まる所がないんだって!泊まっても良い?」「え?でもー」「良いですよ、お母さん」「そうですか?じゃあ、部屋を用意しますね」 夕食にて。「あーっ、榊!僕の唐揚げ取らないで!」「へへっ、観月の唐揚げも〜らいっ!早い物勝ちなんだよ〜!」「やめなさい、みっともない!!」母親の一喝が響く。彼はただ、この幸せ(嫌な)光景をただ見ていた。ふと、彼は少年たちの母親に聞いた。「......お母さんは、彼等の見分けをついていますか?」「ええ、勿論ついています。海堂さんはー」彼は母親が動く前に、一人の少年を指差した。「この子が、華月君、ですよね?」「え?ええ、そうです」「!!......おじさん、俺の事分かるの?!」「あ、ああ......なんとなくね」「ホント?!」「う、うん......」なんだよ、なんでこんなに執拗に聞くんだお前(華月)は。 「おじさん、入っても良い?」......華月か?......「ああ、入って良いよ」待て、俺......今、声で判断した?「ん、分かった。ねぇ、おじさん」「......なんだい?」「おじさんは、ずぅ〜っと!家(うち)に居てね!」「......うん、いるよ......」少年(華月)は部屋から出ていった。彼は財布を見て......「......なんで、なんでだ......?」財布の中身を見て、驚愕した。そこには、千円札が一枚、百円が四枚、一円が三枚あった。使ったはずだぞ?なのになんで金があるんだ!?気持ち悪い!!彼は彼しかいない部屋の中で呟いた。「......出よう......」 街頭のない団地を彼は財布だけを持ったまま歩いていく。家(華月の家)からは遠ざかっていく。そして、「ねぇ、おじさん」「......あ?」彼に話し掛けたのは、十代半ばの少年だった。その少年の後ろには似たような顔ぶりの少年が三人いた。「おじさんは、ずぅ〜っと!家(うち)に居てね!」
この≪森≫は、壊れかけているかもしれないというのに。この≪森≫は、いつか無くなるかもしれないというのに。 無力。何もできない。そんな考えしか、出てこない…………何者かが、あの≪森≫を、狙っているというのに。この私は何もできないまま終わるんだろうか?それは違う。私は、あの≪森≫を救いたいんだ。だけど、この中学生の私に、何ができるんだろ?お金もない、権力もない‥そんな私に。でも、お金や権力は、所詮なにも意味がないんだ。あの≪森≫の世界は、美しい森林に、鳥のさえずり。綺麗な透き通ったエメラルドグリーンの湖。そんな世界なんだ。この、私が一番好きな場所。それを壊そうとしている奴がいる。って聞いたら、悲しいよ。お金や権力なんていらない‥だから「あの≪森≫の世界」を絶対守る。森って言ったら、自然。自然って言ったら、すべてが美しい。 美しいものを汚しているこの世界。だけど、そんな文明も必要だ。美しいものを守りながら、文明を築いていく。それが、信の美しい。というのではないのか。だから、あの≪森≫の世界を。美しい世界を守るためには、なんだってする。こんな無力な中学生。だけど、ひとつづつの積み重ねで、頑張れるんだ。だから…この「今」立っている‥『この≪森≫の世界では。』
私は未央(みお)。地味であまり目立たない中学生。私は今、恋をしている。幼馴染の、優人(ゆうと)に…。今日は夏祭り。学区の、夜店が出る小規模な祭り会場は地域の小中学生でそこそこ賑わっている。もちろん私も賑わいの中の一人で、中学のクラスメイト数人で夜店を巡っている。そこには、優人もいた。いつもなら、優人と同じ空間にいるというだけで私は幸せな気分になる。しかも今日の優人は甚平姿で、親友の唯(ゆい)に嬉しい気持ちを爆発させてたと思う。でも…今日は違った。「未央!優人がいるのに喜ばないなんて、珍しいじゃん。なんかあった?」唯が言う。その通りだ。私には、重大な出来事が“あった”のだ。それは昨日のこと。優人のお母さんと仲のいい私のお母さんが、何気なく私に言った。「そういえば!未央、優人くんがね、同じとこでサッカーを習ってる子と付き合い始めたらしいわよ。」私は、その言葉を聞き返す心の余裕まで無くしてひたすらにショックを受けた。…ずっと好きだった。でも、運動神経が良くてハキハキした性格の優人と、地味な私は釣り合わない気がして、ずっと気持ちを隠してきた。いつの間にか私は、優人を避けてしまうようになっていた…。「唯…ううん、なんでもない」折角の夏祭りなのに、唯に余計な迷惑をかけたくはない。「そう?ならいいけど。ほら、もっと優人の近く行ってきなよ!」唯に小突かれて、半ば強引に優人の隣にたどり着く。「おう未央!」優人は今日も変わらない。満面の笑みで話しかけてくれた。「優人…」久しぶりに話す。緊張して、声がぎこちなくなった。そんな様子に、優人はすぐに気づいたみたいだ。「未央、なんか元気ないなぁ。飴でも食う?」優人が、ポケットから飴の缶を出した。「射的で獲ったんだ。本当はゲームソフトが獲りたかったけどな」優人は優しい。私の気持ちに気づいているのかいないのか、優しい。そんなのずるいよ…、もっと好きになっちゃうじゃん。「ありがとう」飴を一つ受け取って答える。いいんだ。優人を見てるだけで幸せなんだ。口の中に、飴の甘酸っぱさが広がった。まるで、この片想いみたいに。
昔むかしあるところに、小さな点がおりました。 その点は、たいへんよく動きまわり、急に止まり、また動き出すという不思議な歩き方をしているので、邪魔だと周りから陰口を言われたり、嫌われたりしていました。「邪魔だよ邪魔。いきなり走るんじゃない。ひかれたいのか!」 あるとき、時速60キロで走るタクシーの運転手が、窓から顔を出してこう怒鳴りました。 点は、ものすごく苦しそうに目を瞑りながら言いました。「すみませんすみません。でもぼく、皆さんみたいに一定には走れないんです」「じゃあ、なんでもいい、とにかく前をどけ! 車が通れんだろ」「それが、少し動くと疲れてしまって、ちょっと休まないといけないんです」 その返事に運転士は眉を寄せ、唾を吐いて、大きなため息をつき車を後ろにバックさせてから、もう一度「邪魔だよ!」とタクシーを走らせて行ってしまいました。 点は謝罪をしたかったのですが、何しろ動けないので、大粒の涙を流すことで耐えました。 こういうのは生まれてからよくあることでしたし、仕方のないことだと思っていたのです。 と、突然ピーッという笛の音が響きました。 向こうの横断歩道から、一人の男の子が歩いてきました。手にはリンゴを入れた籠を持って、額に汗を浮かべて、元気よくこちらへやってきます。「やあ」 男の子は、目をはらしている点を見て顔をしかめました。「君は同じところをぐるぐるして、楽しいの?」「たかしくん、君だってずっとリンゴを運んでるじゃないですか」 点は、さっきよりも大粒の涙を流しながら、なんとか反論しましたが、たかしくんにフンと鼻でわらわれた後はもう何も喋れませんでした。彼は人気者で、お友達も大勢いる。今ここでぼくが怒ってもなんの意味もない。 「俺はお前よりはマシだよ。行く場所がわかってんだから」「ぼくだって、行く場所はあります」「その場所が名前もない更地でもか!」 得意げに叫ぶたかしくんはそれで満足したのか、さっさと回れ右をしてどこかへ駆けて行きました。 点は真っ暗になった視界をやっと持ち上げて、ずんと沈んだ頭を降りました。 (やっぱり、ぼくは嫌われてるんだ……そりゃそうだよ。行く場所も目的もわかんないんだから) 認めてしまえばいい。自分には何もできないんだと、認めれば楽になれるかもしれない。 しかし、そうしなかったのは、俯く彼の前を、ふと誰かが横切ったからでした。 点は思わず顔をあげ、彼の姿をまじまじと観察します。「よお、p」 つぎはぎだらけの袖口が裂けた服に身を纏った男の人は、ニヤリとわらいました。 知らない人でした。よお、とはどういうことだろう。「どなたですか? 初対面ですよね」「おう、確かに俺らは初対面だが、この辺りではお互い名が知れてる。風の流れと共にくんだよ、お前の名前」「しかしあなたの名前をぼくは知りません」「お、そう?」 男の人はまたニヤリとわらって、点の隣に並びました。「俺はルート。若いもんはどうやら俺が嫌いらしい。なんもしてねえのによ」「……ぼくも、なんもしてません」 聞いてみると、ルートさんもみんなから疎まれているようでした。その特殊な雰囲気が与える印象は、良くないみたいでした。けれども同じ境遇を経験しているpは、彼を嫌な人だとは感じませんでした。「ぼくは、何のためにずっと同じことをしているんでしょう」「それがお前の生き方なら、そうすればいいさ。俺も、あいにく実数のやつらんとこには入れないもんでね。仲良くしてるのはπのやつだけだよ」 ルートさんは、のんびりと呟きました。 彼だけは自分を肯定し、目を逸らしたりせず、話を聞いてくれました。「おいp坊。俺は好きだぜ、お前の生き方。実はな、この世界の外には、目的も順路もわからず生きる動物がごまんといるらしい」「へえ」「目的がわかんねえなら、わかるまで続ければいいさ。わかった時に、たどり着いた場所に名前をつければいい」 彼の言葉は、すうっと心の奥の方に染みていくようでした。 いつのまにか涙はひいていました。心もずんと重くありません。 むしろ軽くて、跳ねてしまいそうなほど軽くて、数分前の運転士のセリフもたかしくんの態度も、全てどうでもよくなってしまいました。「ルートさん。ぼくは休憩が終わったので、またどこかへ行かないといけません」「ほお」「今度会うとは、友達になってくれますか」 ルートさんはキョトンとしていましたが、束の間、表情にぱあっと花を咲かせて、pの頭をぐりぐりと撫でました。「今から友達ってことならオーケー」 pもまたぱあっと顔を輝かせ、うんうんと何度も頷きました。 そして再び、知らない場所を目指して、一定のスピードで歩いていましたが、本当はほんの少し、いつもより早足でした。 余談ですが、この日彼が止まった場所は「変域」と呼ばれ、今でも誰かと誰かを結ぶべく扉を開けているようです。
私は、皆とずっといたかった。みんなの瞳は、いつも輝いていた。「私と違って」そんなみんなが、大好きです。三輪ちゃん。どうか自分を嫌いにならないで。籟都君。みんなを笑顔にしておいてあげてね。鳳樹君。アナタなら、きっと夢をかなえられる。奏ちゃん。自分に自信をもって。堂々として。どうか世界の皆さん。「希望を捨てないで」ください私は、希望を捨ててしまった。だから、夢をかなえられなかった。だけどいつか、私の希望を未来へ繋いでくれる人が居たら嬉しいな。希望をかなえられなかった私は、みんなとずっといられない。あなたたちの瞳と一緒じゃない。輝いてないの。「咲来‥‥」そう呼ぶ声が何処からともなく聞こえる。これは、皆の声だな…ふと、皆の方を見ると瞳の先には希望が輝いていた。私の瞳を真剣に見てくれている。