ドッジボール~当たると死ぬ~ 作者/チョコ☆

二話



翌朝。春は学校へ向かった。


それぞれの大会が行われるまであと二週間。

春は運動が得意なので、ドッジボール大会に出たかったが、クラス皆で一致しないといけない。


教室に入ると勢い良く勇樹が俺の所に飛び出してきた。


「しゅ・・・春!!」


「何だよ勇樹・・朝っぱらから・・」


「た・・大変なんだよ!早く来てくれ!」


勇樹は顔が青ざめていた。


勇樹が何を考えてるのか、春には全く分からなかった。


勇樹は春の腕を引っ張り教室まで走った。


「これだよ!!」


勇樹は黒板を指差した。



『人数の結果により、このクラスはドッジボール大会に出なくてはならなくなったので承知しておけ』


黒板には太い字でそう書かれていた。


「どうしよう春・・・俺無理だよ・・ドッジボールなんてできっこないよ」


勇樹は運動神経が超が付くほどダメダメなのだ。


そんな不安いっぱいの表情を浮かべる勇樹をよそに春の顔は嬉しさでいっぱいだった。


「まじでドッジボールか??」


「そうなんだよぉ!!俺どうしよう・・」


「やりぃぃ!!ドッジボールだ!こんな嬉しい事はないぜ!」


勇樹は「え?」という顔で春を見た。


春の目は輝いていた。


「勇樹・・・頑張ろうぜ!!」