ドッジボール~当たると死ぬ~ 作者/チョコ☆

七話



そのまましばらくの間誰一人動く者は居なかった。


皆目の前で起きた事が信じられないのだ。


「ソンナモタモタシテテイイノ?シアイオワッチャウヨ?」


皆その声でハッとなった。


何と試合時間は残り20分しかなかった。


このままでは負けて皆死んでしまう。


俺はすぐにボールを拾い上げ相手チームに向かった投げた。



ボールは堀場未来に当たりさっきと同じ事が繰り返された。



「きゃあぁぁぁぁ」


悲痛な叫び声が聴こえる。


皆反射的に耳をふさいだ。



しかし声は頭にこびり付いたままで離れなかった。


「もぅ・・・ぃゃ」


か細い声が後ろで聞こえた。


その声の主は栄子だった。


栄子は目に涙をため叫びながらコートから出てしまった。







・・・・・その時