ドッジボール~当たると死ぬ~ 作者/チョコ☆

四話



本番当日。


学校の掲示板にドッジボール大会のルール説明が書いてあった。


しかしそのルールは、普通のドッジボールのルールではなかった。


『ドッジボール大会ルール』

1.当たると死ぬ。
2.外野は3人まで。
3.当たった人数が多いチームが当たった・当たってないに限らず死ぬ。
全てクラスの連帯責任である。
4.開始10分前までに伝えに来れば棄権できる。
ただし全員の意見が一致しないと棄権はできない。



  とにかく勝てば死なない。



掲示板の周りはざわついている。


それもそうだろう。


こんなルール書かれたら・・・



すぐさまクラスに戻り皆で棄権を要求した。


「このドッジボールに出たい人居ますか?」


学級委員が皆に言った。


手を挙げる者は誰もおらず皆安心した。



しかし安心したのもつかの間・・・。


手が挙がったのだ。



手を挙げたのは斉藤春と荒木聖。


クラス中がざわついた。


「ちょっ・・何でよ!」


学級委員の小西栄子は怒鳴った。


俺は平然とした顔で言った。


「楽しそうだから♪」


「なっ・・・」


俺はこの時全く恐怖心がなかったわけじゃなかった。


ただ恐怖心は好奇心に負けてしまったのだ。


聖もそうだった。


   『好奇心』


そのせいで、これからの大会が悪魔の大会になることになってしまったのだ。