ドッジボール~当たると死ぬ~ 作者/チョコ☆

五話



『ドッジボール大会に出るクラス。まもなく時間です』


俺のクラスは結局大会に出る事になってしまった。


明るい表情な奴は誰も居なかった。


中には泣き出してる女子も居た。


俺は今頃になって後悔してしまった。


手を挙げてしまったことに・・・。


外で軽く運動を終えると、聖が話しかけてきた。




ドキッ



聖に話しかけられただけで顔がニヤけてしまった。


「ねぇ・・・春くん・・私・・手挙げなければ良かった・・」


聖は震えながら俺に言ってきた。


「大丈夫だって♪本当に死ぬわけないじゃん♪どうせセンコーか誰かが俺達をビビらせようと思って書いたんだよ!」


俺は明るく言った。


「・・・・」


聖は黙ったままだ。


「ボールに当たったぐらいで死ぬなんておかしいだろ?」


「・・・うん。そうだね!」


聖は無理に明るい笑顔で言ってきた。


「じゃ春くん。頑張って勝とうね!」


「おう」


2人が離れた瞬間笛の音が聞こえた。