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マジカルスイーツショップ【完結!】
作者: モンブラン博士  (総ページ数: 198ページ)
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*102*

俺たちはなんとか滝に打たれる修行を終わらせ(不動さんがこの修行は断念したから)、朝飯を食べた後、スパーリングへ突入した。

相手は星野やメープルなど、選ばれなかった奴らだった。

最初こそ、とてもじゃないけど、俺が倒せるような相手ではなかったが、毎日スパーリングを繰り返すうちに、相手の癖や戦法を知り、そこを突くことによって、勝てるようになっていった。

俺自身信じられないほど、プロレスの腕が上がったことで、改めて彼らのすごさがわかった気がした。



そして、運命の当日。ついに奴らが来襲してきた。

指定された場所は東京ドーム。世紀の一戦を見ようと、プロレス好きの観客で超満員だった。

開かれたドームの上、つまり、上空から奴らは現れた。

8人揃って、頭まで白装束を被り、正体を隠している。

前々から思っていたんだが、宇宙人は白装束が好きなのか?

彼らは備え付けられた特設リングへ着地すると、中央にいる奴らのリーダー格と思しき奴が口を開いた。

「お前たちのために、我らはそれぞれ、この地球の地で、特設リングを用意した。勇気があるならそこで戦おうではないか」

「ああ、いいぜ!やってやる!」

「いい度胸だ。では、リングで待っているぞ!」

奴らが瞬間移動のように消えると、8つのゲートが俺たちの前に出現した。

それぞれ、『月』『火星』『木星』『天王星』『海王星』『冥王星』『金星』『彗星』と書かれている。

さて、どの扉に入ったほうがいいだろうか。

「ぼくが一番に入るー♪」

ディナーがまっさきに『火星』の扉の中に入っていった。残り7つだ。

「あたしも行きますわ」

フォルテは『彗星』の扉へ入り、

「フフフフフフ……この扉が俺を呼んでいるようだ」

ジャドウは『天王星』の扉へ入った。

続くアシュランとマルコも『海王星』『金星』の扉に突入し、ラグは

『木星』に入っていく。

カイザーさんは何も言わず、『冥王星』の扉に入っていった。

残るは『月』しかない。なんだかしょぼい気がするが、しょうがない。

俺は『月』の扉へと入っていった。


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