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作者: モンブラン博士 (総ページ数: 198ページ)
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*131*
「「「なにいっ!」」」
不動さんや他のみんなは、僕の発言に驚きを隠せませんでした。
「しかし、ジャドウとお前は普段親しい様子などそぶりも見せていなかったが…会話をしているところさえ見たためしがない」
「彼と僕は、みんながいる前では親しいそぶりを見せなかっただけです」
「なるほど。みんなが寝静まった後や、外出している最中に、ふたりでスパーリングなどをやっていたという訳か…あいつらしい教育方法だな」
「僕はそんな彼を尊敬していました。だから僕は彼の最後の言葉の通り、ウラヌス、あなたを倒して彼を超えて見せます!」
「どうやら、下等生物は死にたがりが多いようだな〜ッ!」
彼はラリアートを放ってきますが、それをかがんで避け、敵の背後に裏拳を浴びせ、すかさずヌンチャクを取り出してそれを使い、彼の頸動脈を締め上げます。
「甘い甘い」
彼はなんと、首の太さを数倍にしてヌンチャクによる首締めをはずし、僕の腰を掴み、ジャーマンで投げ、立ち上がってきたところへ、強烈なビックブーツ=キックを2発食らわせました。
威力の高いキックを受けた僕は口から血が噴き出し、そのまま仰向けに倒れてしまいまいます。
ジャドウさん…彼には僕の使えるすべての技が通用しません。
こんなとき…あなたならどうしますか?
(フフフフ…王李。なんとも哀れなものですなあ)
ジャ、ジャドウさん…どうしてあなたの声が聞こえ、姿が見えるのです。あなたは確かに死んだはずでは…
(これは幻影だ。こんなこともあろうかと思って、お前に最後のメッセージを伝えにきたのだ…あの世からな…フフフフ…)
教えてください、どうすれば、あの敵に勝てますか?
(まず、奴を怨むな…俺は奴のいう通り、勝手に死んだ。俺の敵討ちを忘れろ。そして、次に、お前が今まで見てきたレスラーの技を盗め…俺たちはグレーだ。他人の技を使うなど、当たり前のことだ…悪の美学を貫き通せ…フフフフ…)
彼はそれだけ言うと、僕の前から消えてしまいました。
「悪の美学、ですか…」
「何をゴチャゴチャ言ってやがるーッ!」
ウラヌスは僕に止めを刺そうと接近してきます。
「わかりました、ジャドウさん。みんなの技を使います!『ブランデンブルグの赤い噴水』!」
「ぐあああああっ!」