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作者: モンブラン博士 (総ページ数: 198ページ)
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フフフフ…親愛なる仲間の諸君。これを読む頃には、俺はもうこの世にいない。
お前たちと過ごした日々は、よくも悪くも満ち足りた日々だった。
それはいいとして、今のお前たちの現状を当ててやろう。対戦成績は2勝3敗。
この数字には俺の敗北が大きく影響しているのは、見るまでもないことだ。
このまま行くと、お前達は惨敗を喫し、多くの仲間を失い、地球を去ることになるだろう。
だから、そうならないように、俺からアドバイスを送ってやろう。
お前たちは苦手かもしれんが…宇宙からあの男を呼べ。
きっと強力な助っ人になってくれるはずだ。
以上で遺言を終わる。さらばだ。
「…あの男って、絶対あの人しかいませんよね。この話の内容からすると」
僕は彼の遺言書を読み上げ、とある人物を連想させてしまいました。
「あいつか。この対戦成績だと、猫の手も借りたいが、あいつの手だけはごめんだ」
「私も彼には随分頭を悩ませた思い出がある。頼りにはなるのだが…」
僕とカイザーさんと不動さんは、ジャドウさんが指している強力な助っ人に、なんども迷惑な思いをさせられたことがあり、そのときの記憶がまるで昨日の事のようによみがえってきます。
「できれば、呼びたくないですが、事態が事態ですし、呼びますか…ハニーくん、お願いします」
「うん。わかったー。コスモマン、助けてー!」
すると、何かが空から落ちてきてクレーターを作りました。
「ハハハハハ!着地に失敗してしまったようだな。本官を呼んだのは、きみたちだな?」
現れたのは、僕たちにとって迷惑極まりない宇宙の警察官、コスモマンです。
紫のプロテクターにマスク、カッコいいメタリックヒーローといえば、聞こえはいいですが、その本質はスーパートラブルメーカーです。
まさか、彼を再び呼び出すことになろうとは、思ってもみませんでした。