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凍結中 〜凍空一族不滅なり〜(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 80ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 メイドウィン逃走中 オリジナルゲーム 氷鬼 時空監理局編 
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*19*

【………ん?】

「どうした、ロズムント」

【不思議な事に、山で妙な気配を感じたんだ】

ロズムントの勘は当たる………黒影はそう言っていた
自分の周囲で何かあると彼はレーダーのように本能で察知し、周囲に知らせるくせがある………カーレッジだったころの黒影との旅で得た危機管理能力なのか、あるいは秘めたる才能なのか………それはわからないか

1度踊山に来た経験のあるとがめはロズムントの後ろから地図を開く

「気配と?それは人か?」

【ああ、この感覚はヒトだ】

「まずいぞ、この雪山は吹雪が止まぬ極寒の地だ……競技中に遭難などされたら洒落にもならん!早く救出するんだ!」

「俺が行く」

ここで手を上げたのはロストメイドウィン……普段武具屋担当で暇を持て余していた彼は机に伏せながら手を上げる

【珍しいね】

「亡霊の俺なら吹雪でもどうということはない………行ってくる」

ロストメイドウィンはレバーを引いて時空の渦を抜け、踊山へと向かう

【………そういえばそろそろだ】

「何がだ?」

【ロストメイドウィンの時代さ、彼はたくっちスノー君によれば2年後の未来からやってきたと言っててね………今年で彼が来てからもうすぐ2年になるのさ】

「奴も未来から来ていたのか………その理由は?」

「なんでも、死の未来を避けに来たとか……まぁ亡霊だからな」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

山の下り坂、右側に洞窟のようなものが見えてきた

「ここで降りるぞ!トウッ!!」

逃走者達は一斉にスノーボードを飛び降り、転がりながら洞窟へと降りていく

逃走者が無くなったスノーボード、このままハンターに激突………することもなく超反応でハンターも逃走者が捨てたボードを跨いでいきながら進んでいく………


「あれ、七花お兄ちゃん、洞窟の中に行っちゃいましたか………あそこは暗いし複雑だから入るなって昔は言われたけど……しょつがないもんね」

「まってー!」

こなゆきも洞窟の中に入っていく

……踊山内部に存在する迷宮のような洞窟。

凍結中の本番はここからだ。


78:41

……

「寒っ!!!」

「あ、見つけた」

一方ロストメイドウィンは山のどこかで雪に埋まっていた人間を掘り起こしていた

「………ん、お前は………どこかで顔を見たような気が………する。」

「あんた何?ここはどこ?」

「俺はたくっちスノー【オルタ】………ロストメイドウィン・ザ・ダストヒューマンとも名乗っている、そしてここは江戸の踊山だ」

「はあ?」

「ひとまずトレザード社に………」


「ああいたいた、案の定雪の中だったわね」

ロストメイドウィンの真後ろ、従来とは違う形の時空の渦から手が伸びる


「紫、なんでそんなところにいるのよ」

「吹雪が酷くてあまり外に出たくないのよね」

「………………」

「その幽霊は何?成れの果て?」

「なぁ」








「あんた、前に俺に会ったこと………無いか?」

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