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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 80ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 メイドウィン逃走中 オリジナルゲーム 氷鬼 時空監理局編
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65:34
「なんだお前か、何をしている?」
Miruraが逃げてる先には………またしても、コードメイカーがキューブを作っていた、つくづく懲りないマガイモノである
「邪魔ー!!それ邪魔です!!」
「邪魔と言われてもな………なら、1つだけ解凍してやるよ、解凍!」
コードメイカーはキューブのひとつを解凍しながら投げ飛ばすと、Miruraの隣でキューブが開かれ、大きな岩になる
「そ、それは流石にやりすぎ」
「とりゃー!!」
………Miruraが言い終わる間もなく、ちょうどMiruraの後ろにいたこなゆきは飛んできた岩をキャッチし真後ろに投げ落とす。
もちろんそんなことをしたので、僅かに隙が生まれMiruraとの差は生まれたのだった
「な、なんなのあの子………」
「なるほど、マガイモノが欲しがるのも頷ける……と感心してる場合ではないな、逃げるぞ!」
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【凍結】【凍結】【凍結】【凍結】
制限時間、賞金カウンターが凍結しました
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「ふっはっ!!」
「逃げんなよ!!」
exeは大雪と、七花は化鮫と戦っていた………
大雪はペンギンのように洞窟内を滑ってexeを翻弄し、化鮫は体をゴム人間のように大きく膨らませ七花に密着する
「くっ、こいつ………!!」
その体の弾圧は凄まじく、馬鹿力を誇る七花でさえ壁に押し込まれないように押し込むのが精一杯だった
「ちっ、こいつらめ………ただ命令に従ってる訳じゃない、心のあるマガイモノだ、石動の奴より面倒だぞ………」
「そんなの分かってるよ、どうすりゃいいんだよ、死なないんじゃ虚刀流の技だって効くか分かんないぞ!」
「だが、喧嘩を売った以上やるしかない!」
「くっ………虚刀流【薔薇】!!」
七花が全力で化鮫の腹部分を殴るとあっという間に空気が抜け、鮫のような肉体が飛び出る
「ぐへっ、ギュギュギュ………」
「化け鮫の軟化体を弾くなんて………どこまで生意気なの、虚刀流…………!!」
「そいつはどうも、こっちもあんたに構ってられないんだ、早めに………ん?」
「ちょっ、exe様!!どいて!そこどいて!!」
「なんで混戦中ううううう」
コードメイカーとMiruraはこなゆきに追われ続け、運悪く七花達が戦ってるところに来てしまったのだ
exeにとって都合が悪いのは、おわれてる事ではなく彼女らが求めている凍空こなゆきがそばにいること
「バカ!なんで普通のハンターに追われないんだ!」
「そんな理不尽な!」
「…………あっ。」
こなゆきはMirura達の前から見える大雪達を見て立ち止まる
「こなゆき………本当にこなゆきなの?」
「うあ………ばう」
「…………!!」
「こなゆき、私よ………大雪で、こっちは化鮫………」
「………ちがう」
「えっ?」
「皆、もう、皆は……」
こなゆきは震えながら、涙をこらえて追いかけてきた道を逆走していく
「ま、待って!!こなゆき!!」
それを追いかけるようにマガイモノ達も駆け出していく
「一体どうしたの………?」
「なぜこなゆきは逃げ出した?マガイモノとはいえ己と同じ一族ではないか」
「無理もないさ、こなゆきの………凍空一族はもう………」