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凍結中 〜凍空一族不滅なり〜(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 80ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 メイドウィン逃走中 オリジナルゲーム 氷鬼 時空監理局編 
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*21*

石動の暗躍、突如送られてきた霊夢と紫、そしてロストメイドウィンの謎の記憶……

そんなことは露知らぬ逃走者達はいつ凍結するかわからないシステムを何度も確認しながら洞窟を歩く

「やれやれ………やっとのんびり出来る」

たくっちスノーは洞窟の陰から腰を下ろしてタブレットを触る
洞窟の中は明かりもなく真っ暗で、タブレットのライト機能が無ければ壁すらも見えない状態だった

「こんだけ暗けりゃ、ハンターも俺を見つけることは出来な………」

と、一息ついているとたくっちスノーの体から音が流れだす………マガフォンに着信が入ってきたのだ、暗闇で苦戦しながらも体からマガフォンを抜き取り通話する

「もしもし………ロズムントさんか、どうしたんで?」

【たくっちスノー君、どうやらこの世界に石動が存在するらしい】

「石動って、リニュ後の黒影を吸収して何度もリニュ後の俺と相手してる奴か、どうすりゃいい?」

【彼はマガイモノメイカーだ、もし妨害してくるようなことがあったら連絡してくれ】

「あいあいさ」

たくっちスノーはマガフォンを再び体内にしまい、壁に張り付いて洞窟の中を進み続ける………

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76:45

「こういう時光る魔法とかあると便利なんだけどなぁ………都合のいい力が欲しいでち」

一方、たくっちスノーの進んでいる道とは正反対の所を歩いている者………たくっちスノーを語る上で最も書かせない存在、【ハグレの王】デーリッチ

リニュ前はたくっちスノーの敵として、リニュ後はたくっちスノーの良き盟友として共に歩んできた彼女は今、たった一人で闇雲に洞窟を走っていた
その理由は1つ、ハッカーになくてはならないもの【ハッキングPC】の在処を覚えておくためだ

「ハグレの王たるもの、異文化は誰よりも把握してないとカッコ悪いでち」

「………あっ、お前は!!」

「えっ、たくっちスノー!?」

しばらく同じ道を歩いていたデーリッチとたくっちスノーはやがて合流する


「あ、ああ………お前かすれば久しぶりになるな」

「………そうなるかな、確かにたくっちスノーだけど君は別人でち」

「別人とか言うなよ、どっちにしてもお前とは因縁があるんだからさ」

「………」

「………」


「聞きたいこととかさ、いっぱいあるんま、そばにいてくれないか………」



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