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凍結中 〜凍空一族不滅なり〜(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 80ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 メイドウィン逃走中 オリジナルゲーム 氷鬼 時空監理局編 
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*34*

凍結中の突然の機能停止。
トレザード社が反応しないわけがなかった

【システムが止まった!?】

「あ、ああ!突然システムがピクリとも……」

「クロノス社との通信も切れました、どうやらシステムに以上があるのではなく、この会社に何かが……」

「おいおい大丈夫かよ」

【黒影はシステムの再起動を行ってほしい、皆で復旧を………】

「その必要は無い」

その瞬間、指を鳴らす音と共に照明が落ちる

「うわっ、停電だ!!」

「待ってろ今魔石を使う!灯火の魔石」

ヘレンがポケットから光る石を取り出し、天井にぶつけると大きな灯となって周囲を照らす、そこには………

「キミをずっと探していた………やはり存在していたのだな」

体格の大きい金髪の男性がロストメイドウィンのデスクに座り込んでいた

「お前………そこは椅子じゃない」

「すまない………2年ぶり、いや」




「5000万年後の滅びの未来以来だ、たくっちスノー」

「!?」

男が突然「5000万年の未来」と言い出した事にロズムント含めた社員は驚く………1人、ロストメイドウィンは冷静に返す

「そうか、あの未来を知ってるってことは………お前は確か………」

「君は私を覚えてないのか?」

「世界が吹っ飛んだ時、俺の記憶も粗方……人の名前は皆忘れた」

「では改めて自己紹介させてもらおう」

男は立ち上がり、心臓の部分から6つの紋章を出す

「私の名はボーマン、君たちで言う………時空犯罪者だ」

「「「!?」」」

「ボーマン……ああ、確かにそんな奴がいた、別世界から来たんだっけ」

「そうだ、全てが成功する未来を作るため監理局のネットワークを手に入れることが私の使命だ」

「そうか、なら確かに時空犯罪者だな」

【……我々に何の用だい?】

「3つの要件を伝えに来たのだ」

「1つ、警備を外すためにこの組織のネットワークを私が支配した」

「2つ、予告せず襲うのは人間で言う美意識に反するような気分だ、だから予め伝えに来た」

「3つ、マガイモノとやらに興味が湧いた」

「マガイモノに?」

「生き物とも道具とも言えぬ存在………ある意味では、私やその他イグニスと似たものを感じないだろうか?」

「だから私はマガイモノの力を使い、世界を管理する」

「つまりはマガイモノで世界を救うと?」

「そう受け取ってもらって構わない」

「………じゃあ、お前はマガイモノメイカー!?」

「今回は私ではなく、【私の遣い】であるがな」

「………私は時空を超え、数多くの同志を見つけてきた、名付けるとするならそう………」




「形無き革命者。」

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