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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 57ページ)
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*43*
………
ダンテ
「あの青年はまた後で私が探しましょう、壊した分は彼に責任とらせます」
七夜
「壊したのほぼ俺だけどな………」
ダンテ
「初の適合者になっただけでお釣りになりますよその程度」
璃音
「助かった………のでありますが……… 」
四柳
「…………やはり、お前は立崎七夜だったのか」
七夜
「………まぁな」
四柳
「なぜ隠すような真似をした?」
ダンテ
「ちょっと待ってください、立崎ってなんですか?」
璃音
「知らないのでありますか?」
ダンテ
「まぁ、疎いので」
荒金
「立崎って言えば日本でも有数の超名門一族だったな、脳内で簡単にイメージできるようなエリートが揃ってるんだ」
七夜
「……………俺は、そこの養子として選ばれた、それだけの男だ」
七夜
「あのな、立崎家って本当にすげーんだよ」
七夜
「主………一応父親か?空手がめちゃくちゃ強いし実業家だ、義理の姉と妹もいるが、どっちもめっちゃ頭がいい」
七夜
「………俺はあの人たちを家族と思ったことは無い」
七夜
「多分、向こうもそうなんだろう………俺はまだ家族に相応しくない男なんだ」
七夜
「才能が無い分努力しないとダメなんだ、まだまだ立崎家を名乗っていい男じゃねぇんだ」
七夜
「だから、俺は今でも祖父江七夜のままなんだよ」
璃音
「七夜さん………」
七夜
「てか、なんで俺の事知ってたわけ?大した事はしてねーぞ 」
四柳
「…………いや、前に立崎家の人間とちょっとした縁で会ったことがあってな、色々聞かせてもらったんだ」
四柳
「立崎家は代々から姉妹を産み、養子として男を間に挟んだ」
七夜
「俺が今回の代のそれに当てはまるって訳か」
四柳
「何故男を養子に入れるのか………それは」
四柳
「天才である自分たちの子と凡人を比較させる為だ」
七夜
「へぇ」
荒金
「性格わっる………」
四柳
「まぁ、そいつは立崎家の事を好んでいなかったからあえて悪意のある言い方をしたんだろう」
七夜
「…………で?」
四柳
「立崎七夜、お前のことは立崎家を知る人間の中では話題持ち切りだ」
四柳
「命を削って立崎家の人間に近付きつつある狂人がいるってな 」
七夜
「狂人はねーだろ………」