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*31*
99:14
転子
「む、虫‥‥‥蚊とかいませんよね?転子の血は美味しくないですよ?」
転子
「‥‥‥‥ん?これは」
転子が歩いていると、木の近くに何か異物が落ちているのが見えた‥‥‥しゃがみこんで拾い上げると、その遺物は全体的にさびついているが、形状からして‥‥‥
転子
「拳銃‥‥‥‥!?な、なんでこんなものが、ここ、未開の地って‥‥‥」
英雄
「‥‥‥‥き、君!それは!?」
転子
「あっ‥‥‥違いますからね!?これはここに落ちていたもので、転子の所有物ではありません!」
英雄
「どちらにしてもはやく下ろすんだ!まだ弾が残っているかもしれない!」
転子
「お、おふう!!」
転子は拳銃を投げ捨て、英雄から離れる
英雄
「危なかった‥‥‥‥しかし、なんでこんなものがこの島に‥‥‥」
転子
「丁度転子も同じようなことを考えていたところです」
英雄
「そうか‥‥‥‥始まって早々、何か嫌な予感がする、1人は危険だから一緒に来ようか?」
転子
「いえ、男死という存在は今の状況に匹敵するくらい危険ですので‥‥‥ほんと、何があるか分からないものですから‥‥‥」
英雄
「‥‥‥‥あー、なるほどね、じゃあ熊代に話して、一緒に来てもらうことにするよ、それならいい?」
転子
「熊代さん‥‥って確か、貴方と一緒に来た‥‥まぁ、あの方でしたら」
英雄
「分かった、俺も逃走者にこの事を知らせる、君も気をつけて!」
英雄は転子に手を振って森の中を駆け抜けていく
転子
「‥‥‥‥‥‥‥男死の中には、少しは弁えている方もいるみたいですね」
‥‥‥‥
仗助
「‥‥‥‥‥‥‥」
億泰
「‥‥‥‥‥」
たくっちスノー
「おい!!別に今じゃなくていいだろ!!はーなーれーろー!!」
ローズマリー
「例えお前になんて言われようと、私はこの手を絶対に離さないぞ!!」
ローズマリー
「この島にあんな綺麗な苔が生えているなんて!生きていてよかった!というか、来てよかった!!」
ローズマリーは木によじ登って高い岩に生えているさな苔を掴もうとし、たくっちスノーはそれを抑えんと腰を掴んでいる‥‥‥‥そんな光景が仗助達の前に広がっていた
仗助
「なんだあれ‥‥‥」
億泰
「さぁ‥‥‥苔ってなんだっけか?」
仗助
「アレだよアレ、岩の隅っことかに生えているちっこいの」
億泰
「ああ、アレねぇアレ!しかしなんでそんなもんを?誕生日プレゼントに苔あげますーって違和感ねぇ?」
仗助
「女の趣味って、イマイチ理解できねー‥‥‥」