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*268*
よろしく!><
2月か〜、・・・・そういえば、yumiはもうすぐ中学生に・・・?
まいは、何年生??
+++
翌日。休日なのだが、配役を決定するため、6−3組の教室には生徒たちが集まっていた。
「サーヤ、もしかしてアノ子たち連れてくんのかな?」
千晶が、志穂に言った。
「そうだと思いますよ。私たちの知っている、他の双子といえば、ルナさんたちしかいませんなから。」
きっちりと、返答してくる志穂。
「・・・・」
(風見さんが口調を乱したことって、ないよね・・・)
千晶は、密かにそう思った。
「日守さん、一体誰連れてくるんだろうね!」
「楽しみ〜」
女子達は、サーヤが登校してくるのを、今か今かと待ち望んでいた。
「男もいるんだよな」
「おもしれー奴だといいな」
男子達は、双子のうちの男子、つまりタイのことを、今か今かと待っていた。
そして。
「おはようございます!」
髪型を乱したサーヤが、肩で息をしながら、ドアを開けた。
「日守さん、どうしたの・・・?」
女子の一人が、サーヤに聞いた。
「や・・・ちょっと、一人を説得するのに手間取っちゃって・・・」
「アイツが簡単に乗るわけないってわかってただろ?」
レイヤが、珍しくサーヤにツッコミを入れる。
「う・・・・・」
地味に傷つく。
そんなことは、おいといて・・・・。
「日守さん、それで、その双子って?」
興味津々に聞かれ、サーヤは。
「一人はすごく、話しやすいんだけど・・・もうひとりが、うまく協力してくれるかわからないんだよね・・・・」
「まぁ、そこはいいからさ、早くあわせて!」
「うん。じゃあ、ルナちゃん、タイくん、来て!」
サーヤがドアに向かって言う。
が、返事がない。
「どうしたの、ふたり・・・と・・・・・」
言葉を、中断せざるを得なかった。
なぜなら。
奇妙だろう、廊下で二人して、口だけパクパクしながらにらみ合っていたら。
[でも、面白そうでしょ!やってみてもいいじゃない!]
[断る!つまらないことはしたくないし、第一人前で大声だすだと?]
[いいでしょ、タイくん〜]
サーヤが読み取れたのはそこまで。
「ふ、二人とも・・・入って?」
驚きつつ、声をかけると。
「あ・・・・」
「・・・・・」
我に返ったように、二人のにらみ合い(?)
は終わった。
そして、ルナは楽しそうに、タイはかなり不機嫌な顔をして、教室に入ってきた。
「可愛い!それにカッコイイ!!」
「あの男の子、レイヤくん並みにかっこいいよ!?」
「あの女の子も、話しやすそう〜!!」
口々に、ルナたちの外見を驚きほめるクラスメイト達。
「じ、自己紹介・・・かな」
サーヤが言う。
「うん、わかった!じゃあ、・・・
えっと、私は、竜堂ルナって言います!あ、ルナって漢字はないよ!
好きな食べ物は焼きそば。こういうイベントは、すっごく好きです!
よろしく!」
ぱちぱちと、拍手がなる。
「・・・竜堂タイ。・・・・・ルナとは逆で、イベントは嫌いだ」
超絶不機嫌マックスで、自己紹介(に、なるのだろうか)をしたタイだったが。
「カッコイイ!!」
「ルナちゃん、いいなぁ!!」
あちこちで、歓声があがる。
「じゃあ、ルナちゃん、メアリ役でいい!?」
「うん、いいよー!!」
「じゃあ、タイがフェル役な!」
「な・・・イヤだって・・・・」
講義するタイだったが。
結局、タイは無理矢理、フェル役に任命された。
+++
次回、てんやわんやの劇練習!!