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魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナカキコ
作者: ルル  (総ページ数: 447ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 妖界ナビ・ルナ 
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うん、魔界に居るかなぁー、と思ってw
ヴァンパイアって、確かに綺麗なイメージあるよね〜
+++
「ええっ!?」
「吸血鬼!?」
霧亜の衝撃的な告白に、全員大声を上げる。
「・・・・・。そう。魔界にも、吸血鬼は居ます」
敬語なのかタメなのかわからない口調なのだが、それを気にするものは居なかった。
「け、圭吾先生は知ってたんですか?」
サーヤが、圭吾先生のほうを見て聞いた。
「はい。私が言おうとしたら、本人が来たものですから・・・・」
あははと言って頭をかく圭吾先生を放っておいて、サーヤ達は霧亜の周りに集まった。
「お前・・・魔界に居たのか?」
と、これはレイヤ。
「うん。・・・・いた。それで、大事なことを、伝えに来ました」
そう言った瞬間、マテリアルたちの顔がさっと曇る。
「それは・・・・悪魔についてなのか?」
霧亜の言葉に、魔梨が質問する。
「そう。・・・・・魔王について」
「え・・・・・!?」
信じられない。
耳を疑った。
まさか、魔王自らが動き出すというのか。
サーヤ達は、早まる鼓動をどうにか隠しながら、その先の言葉を待った。
「・・・・・実は・・・・、それを、聞き取れなかった。
魔王が、絶対に・・・と言ったところまでしか・・・・聞き取れなかった・・・・・」
霧亜が、しゅんとした声で言った。
でも、それだけで十分だった。
この頃、毎日のように悪魔が出現していたのは、自分達のガードを弱くさせるためなのだろう。
サーヤはその汚い手に、唇をきつくかみ締めた。

「きっと・・・・・何か、大変なことが起きることには・・・・・違いないです。だから、忠告をしに来た・・・・・」
霧亜は、まだ少し申し訳なさそうな顔で、その話を締めくくった。
「大丈夫だよ、霧亜ちゃん。十分。
・・・・・・でも、霧亜ちゃん、魔界に居たのはわかったけど・・・・、どうやって、魔王の城に乗り込んだの?警備の悪魔がゾワゾワ居るはずなんだけど・・・・」
サーヤの言葉に、志穂と陸が蒼い顔する。
「・・・・もちろん、この姿で入ったわけじゃ・・・・ないです。
潜入するときは・・・・・こっち」
言い終わると同時に、霧亜の体が淡い光に包まれ、一瞬のうちに一匹のコウモリと化していた。
「コウモリ・・・・!」
サーヤがつぶやく。
そのコウモリは、もう一度光に包まれ、すぐにもとの姿に戻った。
「この姿では長くいられない・・・・、私は、純潔の吸血鬼じゃないから・・・・」
その言葉には、どこか深い悲しみのようなものが感じられたため、サーヤ達はそれ以上詮索しようとはしなかった。
こうして、怪奇探偵団に、また一人新たな仲間が増えたのだった。
____
一方で、ここは神舞中学校、1−A。
麻からザワついていた。
「なぁ、転校生って、アクセルの二人の妹なんだろ?」
「え、そうなのか!?じゃあ、レベル高いんじゃね!?」
「楽しみ〜」
ざわついていた理由は、これだった。
みんな、美羽を見るのが待ち遠しくてたまらないらしい。
(うわ、五月蝿いなぁ・・・・・)
美羽は、A組の教室の外で、そんなことを思っていた。
「じゃぁ、灰神さん、入ってきて」
中から、担任の先生の声が聞こえる。
それに従い、教室の中に入ると。
「うわー!やべぇ、可愛い!?」
「彼女にしたい!いや、してみせる!」
などと、男子陣からは暑苦しい視線が向けられ、
「・・・どう思うよ、あの子」
「翔と翼の妹だから、調子のってるんじゃないの?」
女子陣からは冷ややかな視線が向けられていた。
(・・・・・大変なことになりそう・・・・・)
美羽は心の中で、大きなため息をついたのだった。
+++
美羽ちゃん、登場!
霧亜は、事情アリ!

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