完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナカキコ
作者: ルル  (総ページ数: 447ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 妖界ナビ・ルナ 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~ 210~ 220~ 230~ 240~ 250~ 260~ 270~ 280~ 290~ 300~ 310~ 320~ 330~ 340~ 350~ 360~ 370~ 380~ 390~ 400~ 410~ 420~ 430~ 440~

*361*

一瞬の出来事だった。
たった今力を発動させようとしていたレイヤの目の前で、悪魔は美羽の炎にうたれ霧散していったのだ。
「す、すごい・・・・」
感嘆の声を漏らすサーヤ。
表情はそれほど変わらないが、サーヤと同様、驚いているレイヤ。
そんな二人の前に、手ぐしで髪を直しながら、美羽がすたすたと歩み寄ってくる。
「ん?どうしたの、二人共?」
事も無げに言う美羽に、サーヤがまくし立てる。
「す、凄いですよ、美羽さん!ね、レイヤくん!」
「・・・ああ」
「そうかなぁ・・・・翔にいたちに厳しく教え込まれたからかな、l雪乃さんと同じ立場だね」
あははと笑いながらいう美羽を、サーヤ達は呆然と眺めていた。
____
「あっははは、美羽らしいな、それ!」
「ほんとう、無茶だって」
数日後のウィンドミル。
翔と翼が、この前の美羽の活躍の話を聞き、大笑い――主に翔――していた。
「でも、本当、凄かったですよー!レイヤくんがうんって認めたから、私は凄いと思いますよ」
カウンターの奥でまた難しそうな本を読むレイヤを見ると、レイヤが顔を上げた。
そして、視線でドアのほうを示す。
「?」
サーヤがそちらを見ると。
「あ!ルナちゃん、タイくん!」
ウィンドミルのドアの外に、ルナとタイが並んで立っていた。
カラン・・・・
控えめなベルの音と共に、ルンあ性質が入ってきて・・・そして。
「ハッピーバースディ、サーヤちゃんレイヤくん!!」
ルナが大きな声で、元気よく言った。
「えっ・・・?え?あ、そうだった!」
サーヤは数瞬考えたあと、同時にレイヤと驚いた顔を見合わせる。
「誕生日だった!!」
「サーヤちゃん、忘れてたの?」
「自分で言ってたクセにな・・・・」
「あはは・・・・・」
そう、もう冬なのである。
サーヤ達の去年の誕生日は、徹平たちが企画してくれていて。
そのときサーヤは、あれ?と思う。
今日はまだ、徹平たちは来ていない。
何かあったのか・・・・?と、思っていると。
ピリリリ・・・・と、小さな音が店の中に鳴り響いた。
ウィンドミルの電話だ。
「はい、ウィンドミルですが」
伊吹が電話にでる。
「?なんでお前たちがこの電話にかけてくるんだ?」
伊吹の疑問系の言葉が聞こえ、サーヤ達も首をかしげる。
(誰だろう?)
「・・・・・ああ。・・・・ああ、わかった。今から言う。じゃあ」
一分にも至らず、その会話は終了し。
「紗綾。徹平たちが、今から魔梨の家に来いと言っている。」
伊吹の言葉いん、サーヤの頭の上にはさらにハテナが浮かんでいく。
「いいから、早く行け」
心なしか強引な伊吹の言葉に、サーヤは小さく頷き、店を出、魔梨の家へと向かった。
+++
あああああ、もうすぐ一部のクライマックスがああああ

360 < 361 > 362