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*413*
「レタスとハムと・・・多いなぁ」
ブツブツ呟きながら歩いているのは、桜野 実凪。母親から買い物を頼まれ、現在絶賛グチり中。
「だいったい、最初っから買っておけばいいのに」
言い出したら出るわ出るわ。
一旦止まって、はぁー、と息を付き、再び歩きだそうとすると。
グィッ!
誰かに強く腕を引っ張られた。
「わぁっ!?」
実凪は声を上げながら、引っ張られた方に行ってしまう。
「痛いー。ちょっと、何するの・・・よ・・・・」 引っ張った人を見上げ、不満を口にしようとすると。
(!!!カッ・・・カッコイイ!?)
実凪を引っ張ったのは、そこらの男子とは格段に違う、超美少年。
その直後。
ビュオッと言う風音とともに、実凪の真横を大型車が通り抜けていった。
「・・・え、えと・・・」
実凪は浴びせようとしていた舌鋒を飲み込み、顔を真っ赤にして固まってしまった。
「・・・」
実凪を引っ張った美少年は、そのまま無言で立ち去っていった。 「誰・・・なんだろ・・・」
実凪はポーッとした頭のまま、買い物をすませ、帰宅した。
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