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*21*
三話「敵は」
最強チームは早速歩き出す。
ルーシィが欠伸をした。
刹那、いきなり男が数名現れる。
「!!?」
「あ?誰だてめぇら。」
喧嘩しそうなナツを止めたエルザは、相手のギルドマークを見る。
「……『自由の骸』、闇ギルドだな。」
男たちは下衆な笑みを浮かべる。
一人の男が呟いた。
「女二人は中々の上玉だな…。
あの桜頭は奴隷か?
あの猫は見せ物にするか。
そしてあの黒髪…。アイツの力が手に入れば俺達は無敵だ!!」
エルザは冷静で、状況を把握し終えると叫んだ。
「戦え!」
男達が一瞬驚く。
その隙に、男の鳩尾にナツの蹴りが入った。
「がぁぁ!!!!」
冷たい魔力が溢れだす。
振り向けば、グレイが造型の体勢に入っていた。
「氷造型……、氷雪砲!!!」
「ぐあああああああああああああ!!!」
玉を大きめに造ったため、相手は大量に吹き飛ばされた。
ルーシィががっつポーズを組み、「ナイスグレイ!」と叫ぶ。
それと同時に、ルーシィの服がびりっといった。
ルーシィの服が破れ、胸が思い切り見える。
「うぉおおおおおおお…!!」
「嫌ああああああああああああああああああ!!!!」
ルーシィの絶叫が響き渡る。
その声を聞き、エルザが鬼の形相で向かった。
「貴様ら…覚悟は出来ているなあああああああああああ!!!」
「ひいいいいいいいいいいいい!!」
こうして運の悪い闇ギルドは、崩れ果てた。
「…残念。敵は一人じゃねえーよ。」
上から声が聞こえ、グレイは上を向く。
何も無い事に違和感を感じ、少しだが震えた。
何も全てが味方で一つが敵というわけではない。
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