完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*58*
四話「灰 ―グレイ―」
ルド達を、担ぎ全員外にでる。
皆、笑顔だった。
「レイガ。」
グレイがレイガを呼ぶ。
レイガは、哀しそうにグレイと向き直った。
「…やはり、記憶がない…。」
「大丈夫だ、お前の思いで、解ける仕組みらしい。」
グレイは手を差し伸べる。
レイガはすこし照れくさそうに笑い、その手をとった。
「お前は、罪がある。でも、お前は昔のレイガじゃねぇ。」
「…ああ、すまないな。」
「…一緒に…。」
瞬間、光が現れる。
「!!」
「え?」
「何、これ…っ!」
すると、目の前にでたのは。
「我々は評議員だ!!」
「嘘っ…。」
ルーシィは絶句する。
皆はルド達をどうしようか迷ったが、評議員により、引き渡す事になった。
「…ごめんな、グレイ。」
「ああ。ルド、元気でな。」
「星霊魔導士…、元気でね。」
「アンタもね…。」
「ナツ…だっけ。…ありがと。」
「おう!」
全員が別れを告げる。
だが、評議員は帰ろうとしない。
「我々の目的は、違うんだ!」
「え?」
ルーシィは辺りを見わたす。
評議員は名を指した。
「楽園の塔立案者…お前だ。
レイガ・スローガウス。」
ギルドの全員は絶句する。
エルザも少し、目を伏せていた。
グレイは顔を俯かせていた。
PR