完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*61*
after story『七年後・ルーシィ視点』
天浪島から帰還したアタシ達は、毎日お祭り騒ぎだった。
七年っていう時はすごく長かったの。
だから、時間と共にいろいろな事も過ぎていく。
アタシの………パパとか…。
「ルーシィ!」
「何?」
ナツが私を呼ぶ。
どうしたんだろう。
「グレイと一緒にあのレイガっつー野郎に会いにいかね?」
「えっ!?どうやって…。」
「犯罪者でも人と喋っちゃいけねぇ、そんな訳ないし。」
ナツはよくドラマである面会、を思い出しているらしい。
まぁ、それならいいわよね。
この国、どんな重要犯罪者でも一応は面会できるし。
「私もいこう。」
「エルザも?」
「あの者は今どうしているか気になるだろう?」
だから、最強チームでレイガに会いに行くことになったのね。
グレイは少し不服そうだけど。
「何でお前等ついて来るんだよ。特に、ナツとか。」
「いいだろー、別に。」
「心配じゃない。」
「アイツには世話になったからな。」
そして、アタシ達は評議員が設立した拘置所にいった。
グレイが愛想よく、受付の人と喋る。
「すいません、面会したいんですけど。」
「ああ、はい…。誰とですか?」
アタシ達は後ろで待っていた。
だけど、ナツが前に顔をひょい、と出す。
本当、我慢できないのね…。
「レイガ・スローガウスっていう…。」
「!!!!」
受付の人は驚愕としている。
ナツが「もう違う場所にいるのか?」って言ってるけど、そうなのかな。
受付の人は、多少震えながら、言った。
「貴方は、グレイさんですか?」
「はい、そうです。」
「…七年間、不在だった?」
「はい。」
七年っていう空白は色々なものを奪っていく。
アタシのお父さんとかだって。
七年の空白が、アタシ達を驚かせるんだ。
「レイガ・スローガウス死刑囚は一年前…実刑されました。もう、死亡しています。」
七年の空白が、アタシ達を……………。