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originalワンピース~メリーとの再会~
作者: 蓬生  (総ページ数: 72ページ)
関連タグ: 蓬生 ワンピース 
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10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~

*1*

ここは、新世界。
その、静かな海にたたずむ、一隻の船__________
サウザンド・サニー号。

この船には、総合賞金額(トータルパウンティ)が10億越えの一味がいる。
その一味の名は、麦わらの一味。
この物語は、かつてこの一味をグランドラインまで運んでくれた、
ゴーイング・メリー号との再会の物語である。





「ぐりヴぃお・・・しっぷ島?」
ウソップとチョッパーが不思議そうに聞き返す。
「グ・リ・ヴィ・オ!グリヴィオシップ島!次の目的地はそこにしようかと思って!」
ナミが珍しくはりきっている。ナミがはりきるときは、金目の物があるか、ショッピングできるところだけなのだが。
「新世界で一番安全な所らしいわ!たまにはゆっくりしたいものね〜!」
「おぉ!そこいいじゃねぇか!」
「なみすゎ〜〜ん!!ぼくはナミさんに
どこまでもついて行きますよぉ〜〜!!」
フランキーとサンジが話に混ざってきた。
「で?具体的にどういう島なんだ?」
ウソップが聞く。
「まず、船造りがさかんらしいわ。それに、休む所もたくさんある。略して、『グリヴィ島』と呼ばれているそうよ。」
ロビンが淡々と話す。
「ろびんちゅわ〜ん!お詳しいんですねぇ!」
ロビンはきっぱりと無視。
「刀屋はねーのかよ。」
「おめぇはだまってろ。クソマリモ野郎。」
「るせー鼻血!テメェこそ黙ってろ!」
ゾロとサンジが言い争う。・・・これだからこの2人を会わせたくなかった・・・。
「ヨホホホ〜!お嬢さんがた、パンツ見せてもらって」
「このエロガイコツ!!」「やめてちょうだい?」
ナミがブルックを殴る。危うくロビンは背骨を曲げるところだった。
「さっ、この島にいくかどうかはルフィに決めてもらわないと。
ルフィー!ルフィー!次の目的地、ココでいいでしょーっ!」
ナミが船の二階にいる少年____ルフィに呼びかけた。
「よーっし!その島に決定だ!ナミ、今すぐ出航だ!」
ルフィが二カッと笑うと、ナミはぱああっと顔を輝かせた。
「やったぁ〜!新世界でゆっくり出来るなんて、夢みたい!」
「わたあめあるかなぁ?甘いものあるかなぁ?」
「レディがたっくさんいる島だったりしてぇ〜!」
「サンジさん。それ、同感です。」
「船造りがさかんか・・・ちょっと見てみてぇな。」
「________・・・・・・。」
口々に一味の楽しそうな声が聞こえるが、ロビンだけは違った。
「どうしたの?ロビン。」
「本当に、そこでいいのかと思って。」
『???』
ロビン以外は全員頭に疑問符が付きそうなくらい一味は首を傾げていた。
「本で読んだことがあるわ。私はいいのだけれど・・・。グリヴィ島は、別名、『船の墓場』といわれているわ。船の幽霊がこの島に住み着いている____と、伝えられている。」
「それを早くいってくれよぉぉ!!」
チョッパーが絶叫する。
「みんな、聞いてくれ。オレはたった今、
『グリヴィ島に行ってはいけない病』にかかったらしい・・。」
「お、おれもそれだ!!」「わっ、私も私も!!」
ウソップに続き、チョッパー、ナミも『グリヴィ島に行ってはいけない病』にかかったらしい。
さっきのナミのはしゃぎぶりはどこへ行ってしまったのだろうか・・・。
「おーい!もう着いたみたいだぞーっ!」
ルフィがピョンピョン跳ねて喜んでいる。
「「遅かった・・・。」」
「いぃぃぃやぁぁぁぁ!!!!」



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