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*33*
「わぁ〜!」
メリーが目をキラキラさせてサニー号を見つめる。
「これ、フランキーが作ったのぉ!?すごーい!!かわいぃ〜!」
「まぁな!スーパーだろ!!ま、中も見てみろ。」
メリーが軽々と船に乗り込む。続いて一味が乗る。
「おぉ!キッチンだ!・・・・あ。鍵付き冷蔵庫!サンジ良かったねー!!」
「キャー!!!何ココ!水族館!?」
「アクアリウムバーだ!いつでも新鮮な魚が食えるんだぜ!」
フランキーが説明すると、メリーはますます関心した。甲板を走り回ったり、いろんなドアを次々と開けたり、とても落ち着きがない。一味はもう呆れきっている。メリーは船の操縦席まで来ると、不思議な行動をとり始めた。
「あなたは麦わらの一味といられて幸せだね。・・・え?ゾロには困ってるの?フフッ。私もっ!あのダンベル重たかったなぁー!」
メリーは誰かと楽しそうにしゃべっているが、ほかのクルーはぽかん、と口を開けている。
「メリー・・・、誰としゃべってんだ?しかも俺の悪口・・・・。」
「サニーとだよ!化身は船の声が聞こえるの。サニーって面白いね!みんなのこと信頼してるし。ねっ!サニー!」
サニーはただ、つぶらな瞳で海の向こうをまっすぐ見つめている。メリーがサニーに問うが、返事が返ってこないようだ。きょとんとした顔をしている。
そこにルフィが、自分の特等席に飛び乗り、サニーに話しかけた。
「なぁ、サニー。お前、俺達と冒険してて楽しいか?」
「・・・・すっごく楽しいって!」
メリーが通訳する。
「ハハッ!そっか!!・・・お前は、楽しかったか?メリー!」
メリーは自分に聞かれるとは思っていなかったらしく、びっくりしている様子だ。しばらく考え込むと、微妙な表情で言った。
続く
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