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*47*
時は少しさかのぼり、宿前、メリーがノアと出会った時___。
*+
「これが…ノアさんの…声?」
≪メリー。キミに…伝えなくちゃいけないことがある。≫
「…え?」
ノアは、落ち着いた声のまま、言った。
≪この声は、キミにしか聞こえないんだ。どんな化身でも、僕の声は聞こえない。キミは、選ばれた化身だ。≫
「は…?どういう事…?私が…えらば・・れた…化身…?」
突然言われたことに、メリーは呆然として、そのことを理解できていない。ノアはなおも続ける。
≪それに僕は、他の船と違って、映像を送り込ませることが出来る。キミはそれに耐えられなかったようだね。送りすぎてしまったのかな?≫
メリーはふと、あの映像を振り返った。
―二人の男と、ミヨシ。
思い出すだけで、頭が痛くなる。あの男たちは、自分を狙っている___。
≪…メリー?≫
声を掛けられ、メリーは我に返った。ノアが心配そうに声をかける。
「あなたが、送ったのね。あの…映像…。」
≪ああ。≫
「・・・・誰なの?なぜ狙っているの?」
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