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*58*
よく見ると、さっきまであんなに頑張って縄を解こうとしていた能力者軍団が、いつにも増してぐったりしている。
「おい!!どうしちまったんだよ皆!早くしねぇとっ…」「無駄。」
ウソップの背後からオメガの声が聞こえた。オメガは続ける。
「こいつらの縄に何を仕込んだのか、忘れたわけではあるまいな?能力者はもう動けもしない。」
オメガは冷ややかな目でウソップを見下ろす。
「リューク!!こいつらも磔だ!」
「了解。」
そう言うとリュークは、先に磔にされていた3人の隣に並べるようにして、残りの6人を磔にした。
オメガはニタァ…と不気味に笑うと、耳を澄ました。
コツコツ、と早足で階段を上ってくる足音が聞こえる。
メリーだ。
「ククッ…!とうとう来たか!!!!早く!!もっと早く!!!早く来い!!!」
オメガは金に満ちた不吉な笑みを浮かべている。
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