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*59*
「皆…っ!…ハァ、ハァ…。」
来てしまった。一味は、絶望的な思いでそこにいた。
―メリーが捕まる_。
見るとメリーは、身体中傷だらけだった。可愛げなレモン色のトゥーシューズは足元に血がにじんでいる。
「今…助けるから・・・っ!」
「止めろ!来るなメリー!!」
メリーはウソップの言葉に耳を傾ける様子はなく、足元がふらつきながらもこちらへ向かってくる。
と。
メリーの動きが止まった。
何者かに手首を掴まれている。
背筋が凍りつく。振り返ると、
鬼の形相をしたオメガが立っていた。
「テメェ…。どうした…。その無様な格好は・・!」
「…っ!キャァッ!!!」
メリーはオメガに首を掴まれた。苦しい。呼吸ができない。
「そんなんじゃ売り物にならねえだろうがっっ!!!!」
「い…たっ…。たす…っ!!」
メリーの首筋にオメガの手が食い込む。同時に、メリーの血も流れ出してきた。
…ダメ…もう、意識が…。
「「「「メリー!!!!」」」」
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