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*2*
当たり前、それは空虚な妄想で・・・
「やな夢だ。」
最悪のめざめを男は迎える。男、姓は九(いちじく)名は佐駄男(さだお)。アルバイトで生活する。それだけの人生を歩んでいる。娯楽を持たずに寝るか働くか、もしくは軽い運動をするのが日課だ。いや、日課ではなくそれしかやらないのである。さっぱり駄目な男。
「眠い、とも言ってられないか」
時計は8時を指す。今日は8時半からだが、幸いバイト先は家の前である。支度を終えて足早にバイト先へ行った。
このとき、佐駄男は想像もしていなかった。自分の運命と歪んでいく現実を・・・
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