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*20*
こんを握りしめて・・・
「レイム・・・」
言葉が出なかった。脳裏に刹那の瞬間が焼き付いていた。怪盗が泣いている。俺も泣いている?
“オレハナニヲシテイル”
声が聞こえた。視界が晴れた。そして、赤く染まる。体はこなしていた。やるべきことを・・・握りしめられたこんは素直に動く。敵を滅する為に・・・
全てが終わった時、俺の意識は途絶えた。
「これは、生きてきた運命なの?」
キサナは問う。それは、愚かか。意味のなさない言葉か。
“この世界”に生きているのが・・・
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