完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

重なる世界〈完結〉
作者: 古火羅 ◆t2Fwfd0vJs  (総ページ数: 75ページ)
関連タグ: ドラクエ 二次創作 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~

*50*

   追憶に潜む答え〜5〜

「君は自分が偽物ってわかったんだろうけど、まだ詳しくはわかってないよねー?」
「ああ、教えてくれ。俺の存在を、いや全て。」
火羅の表情が変わる。俺の意志が伝わったのだろうか。
「お前は、二つ世界が在るうちの地球と呼ばれるものがある。即ち、近代的な方の世界で思案された疑似生命に近い。近代的な方を俺は“グリーディア”とよんでる。もう一方を“ライフ・ガーデン”」
「グリーディアとライフ・ガーデン・・・」
「ああ、欲望で発展したか。それとも、様々な生命の生ける世界か。そんなところだ。そして、お前はライフ・ガーデンでグリーディアにいる人間のデータの分身として生きてきたんだ。」
分かっていても辛いものだ。所詮、分身でしかないのだから・・・
「もし、異次元で同時に同じ生命が生きていたらどうなるか分かるか?」
「さぁ・・・」
「世界を繋ぐ存在となる。そして、それを介せば。世界は重なりぶつかり合う。そして、なにも残らない。」
計画を理解できた。俺は恐ろしさよりも疑問が有った。それは
「なぜ、俺が選ばれた?そして、零路がなぜそれを行える?」

49 < 50 > 51